概要
元々はプロトタイプガンダムの初期試作型として開発され、ジム開発の為のテストベッドに使用された後、セカンドロットシリーズとしてガンダム5号機と同一の仕様で改修された。パイロットはルース・カッセル中尉
さらにその後、対艦用で大出力のメガ・ビーム・ランチャーを装備するためにジェネレーターを換装し、現在知られる仕様となっている。
機体色は白と黒金色を基調とし、胸部フィンや手足の先などが青色に塗られている。
固定武装として背部バックパックにビームサーベル2本、両下腕部にビームガンを各1門、更に携行武器としてハイパー・ビームライフルと専用シールド(伸縮機能を持ち格闘武器としても使用可能)、そして前述のメガ・ビーム・ランチャーが用意されており、これらの装備から攻撃機とみなすことが出来る。
メガ・ビーム・ランチャーは、リミッターを解除すれば一射で敵艦隊を壊滅させるだけの火力を発揮するとされる。ただし本体のジェネレーターのみでは稼働できないため外付けの補助ジェネレーターを使用する必要がある。実際にはそれらをフル稼働させてもまだ出力が足りず、射撃に必要なもの以外のエネルギー供給を全てカットしてようやくドライブに成功している。
つまるところ、メガ・ビーム・ランチャーはあまりにも時代を先取りしすぎた武装であり、無茶な稼働で後述するような事態になるのはある意味当然の成り行きと言えよう。
5号機と共に第16独立戦隊旗艦サラブレットに配備され、グラナダから前線へ送られる敵艦隊を撹乱する為の作戦行動を展開。その最中にメガ・ビーム・ランチャーを使用し敵艦隊を壊滅させるも、補助ジェネレーターが暴走・爆発し、大破しパイロットのカッセル中尉も死亡した。
なお、オーガスタで開発されていたニュータイプ専用機であるガンダムNT-1も、当初は「ガンダム4号機」と呼ばれ、元々2~3号機と大差ない姿であった機体をオーガスタ研究所で改修したとされている(アレックスの各所に「4」のマーキングがあるのはこれが理由)が、これはガンダム4号機が複数の部署で開発されていた事に由来するとする資料がある。
立体物
ガンプラ
2003年にMGから発売。
各種武装やショルダーユニットが付属し、Bst形態も再現可能。メガビームランチャーは赤いリード線で再現されているがリード線が太く堅かったり、後ろに懸下すると干渉して腕が上げづらかったりする。本体構造は前年に発売したMGガンダム ver.Kaとかなり似通っている。
また本機のパッケージアートはMGガンダム5号機のパッケージと繋がるようになっており、ガンダム5号機のパッケージを逆さまにして左側に繋げるとサラブレッドが背景に浮かび上がる。
それから17年の時を経て、プレミアムバンダイ限定でHGUCが発売。
MGと同様に各種武装とショルダーユニットが付属し、Bst形態も再現が可能。
関節はマドロックから、ハイパー・ビーム・ライフルとシールド、プロペラントタンクはペイルライダー[空間戦仕様]からの流用となっている。
完成品フィギュア
MS IN ACTION!!にて発売。
ただし、一般販売ではなく機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙のLIMITED BOXに同梱されていたもので定価13440円とやや敷居が高かった。(ガンダム5号機は一般販売。)
各種武装は同梱されており、部分塗装によって各部の細かい黄色まで再現されている。
その代わりにBst形態固定となっており、ノーマルの4号機にはできない。
GUNDAM FIX FIGURATIONでも発売。
こちらはアレックスとのコンパチ仕様となっており、付属パーツを組み換えることで切り替えることが可能となっている(ある意味原作再現)。各種武装は付属するほか、機体各所にマーキングが施されておりかなりかっこよくまとまっている。ただしMS IN ACTION!!と同様にBst形態固定となっている。ちなみに上述したHGUCが発売するまで1/144スケールではこれが唯一の立体物であり、かなり重宝されていた。
カプセルフィギュアシリーズ「SDガンダムフルカラー」にラインナップ。メガビームランチャーを構えた仕様となっている。 ※現在、入手困難
余談
元々は『MSV』に文字設定のみ存在していたのだが、『M-MSV』で設定と大河原邦男のデザイン画が付け加えられた。
そこからPS2ゲーム『宇宙、閃光の果てに…』のために設定の追加と、カトキハジメがリデザインしたのが現在よく見られる4号機。
『宇宙、閃光の果てに…』では、暴走をギリギリで回避したIFルートが存在しており、5号機同様に一年戦争末期に高機動強化パーツ「ショルダーユニット」を装備したBst仕様の強化改修が行われ、カッセル中尉も死亡せずに終戦まで戦い抜いている。