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ガンダムEX

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がんだむいーえっくす

『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』に登場する地球連邦軍のモビルスーツ(MS)。

概要

型式番号RX-78(G)E

アニメ『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』に登場。

地球連邦軍一年戦争時に開発・運用した、ガンダムタイプモビルスーツ(MS)のひとつ。

開発資料が終戦後の混乱の中ですべて破棄されており、技術的な詳細は明らかになっていない。ベース機も不明ではあるが、胸部には「78EX」のマーキングが施されている(視聴者の間では形状から陸戦型ガンダム、またはその改修機であるEz-8との関連性も囁かれている)。

陸戦における運動性および稼働時間を重視した仕様の機体であり、敵勢力圏の奥深くまで侵入し、後方撹乱や強行偵察などの任務を担うことが想定されていた。その為、機体の軽量化とアフターバーナー付き背部スラスターノズルが搭載されており、地上での高い機動力に寄与している。

武装として、ランドセルの右側面にベルト給弾式のショルダー・ガトリングを、上面にガトリングの弾倉、左側面に可動式のラックを介してビーム・サーベル3基を備える他、ビーム・ライフルとシールドを携行する(詳細は後述)。ライフルは腰部背面にマウントすることも可能。

戦争後期の宇宙世紀0079年11月には、陸軍によってヨーロッパ戦線で実戦投入されており、ジオン公国軍の「レッド・ウルフ隊」と接触・交戦している。

敵の攻撃に怯みすらせず高機動で飛び回り、執拗に相手を殺すまで止まらない姿はまさに『白い悪魔』。倒れ伏したザクにもビームサーベルで止めを刺そうとするなど徹底ぶりが強調される一方で、僚機であるジムが撃墜されそうになった時には自らを盾にして必死に庇うなどの一面も見せている。

外観

軽量化の為に白とグレーと赤の装甲をフレームに取り付けたようなモジュール装甲を纏った全身となっている。

頭部は偵察機としての性能を高める為に通常のMSより多くのセンサーが内蔵されており、片眼につき3箇所が機能の切り替えに応じて複数の発光パターンを展開出来る赤いツインアイとなっている。

一般的なガンダムタイプと言うよりは、まるで機械仕掛けの骸骨のような禍々しい見た目になっており、視聴者からは「怖い」という感想も多い。主人公がジオン側であるのもあって、連邦の『白い悪魔』というイメージをあえて意図的に植え付けるようにデザインしていると考えられる。

また、初代ガンダムのデザインが武士をモチーフにしているのに対して、ほぼ白一色の曲線装甲から騎士甲冑をデザインに取り入れているのではないかとも考えられている。

武装

ガンキャノン用のXBR-M79-aに類似したビームライフル。標準的なMS用の手持ち火器サイズでありながら一撃でザクを爆散させ、障害物なぞ無意味と言わんばかりの貫通力も見せつけており、履帯を貼り付けたシールドでビームを斜めに受けた上使い捨てにすることでようやく防げた。

劇中ではジオン兵が「原理は分かるが技術的には不可能」と喚く程に圧倒的。

未使用時は腰部背面にマウントする。

バックパック左側面のサーベルラックに3本搭載。ラック自体がフレキシブルに可動する事で、腕の左右を問わずに取り出し収納可能。3本なのは長期戦におけるエネルギー切れに備えての物。

劇中ではザクの装甲を障子紙が如く(それもシールド諸共)あっさりと切り刻み、上記のビームライフルと合わせて遠近共に当たったら終わりという恐怖演出を引き立てた。

ビームサーベルを防げるのは原作同様ヒートホークやヒートソードなどのヒート系武器のみ。

  • 頭部バルカン砲

頭部こめかみ部に4門内蔵された近接防御用の機関砲。下記のガトリングが存在する関係か劇中では使われなかった。

  • ショルダーガトリング

バックパック右側面に取り付けられた6銃身の回転式機関砲宇宙世紀シリーズの連邦製MSでは比較的珍しい外装式のガトリングで、シリーズお馴染みの頭部バルカン砲と違ってMSに有効打を与える事も可能。

外装式にした事で装弾数と火力及び射速の向上が図られており、ザクに向けて至近距離で発射し、

頭部を破壊するほどの威力を持つ他、運動性を高める為に砲自体をパージする事も出来る。

劇中では敵MSへの牽制、部位破壊、更にはドップへの対空射撃を実施し2機撃墜している。

  • シールド

伸縮式の大型シールド。ガンダムEXは地上運動性を優先した関係で装甲重量が減量されており、その分を補う為に装備している。

但し、劇中のガンダムEXはファーストガンダムでの描写を優先した為か、ザクバズーカの直撃を受けても平然としており存在意義が突っ込まれがち。一応は機動力が必要な場合は捨てて、防御が必要な場面でのみ使用するスタイルを取っていた。

  • バズーカ

劇中で同行していたジムが所持していた物を一時的に拝借。見た目は陸戦型ガンダムのロケットランチャーにショートマガジンを差した様な状態。ガンダムEXの腰部背面マウントにも取り付け可能。

伸縮機構と折り畳みグリップを採用している為、マウント時はかなり小型化する。

余談

機体名の「EX」について、「Extra(特別な、転じて改良品)」「eX(仕様外、改造品)」という使用法が一般的だが、活躍ぶりを見た視聴者からは「execution(処刑)を意味しているのでは?」という考察が出ている。

立体物

HG

1/144スケールのガンプラが2024年10月19日に発売。

超合金

2024年10月にはプレミアムバンダイで発売。2025年7月に発送。

ガンダムユニバース

アクションフィギュアが2024年11月16日に発売予定。

関連タグ

機動戦士ガンダム復讐のレクイエム

山根公利

ガンダムEz8 - デザインを同一人物が手がけており、頭部などの意匠が似ている。

ガンダム・ピクシー - 機体の性質的にはむしろこちらの方が近い。

Ex-Sガンダム エクストリームガンダム - 名称が似ているガンダム。後者に関しては活躍する作品のタイトルも似ている。

※ここから先はネタバレを含みます。

ネタバレを避けたい方はブラウザバックをお願いします。

また、ファンの考察が含まれています。正式ではないことを留意してください。

物語終盤、HLVを守るため陸戦強襲型ガンタンクB型を撃破しに現れたイリヤ・ソラリザク及びミッドナイト隊のグフ・カスタム複数機と交戦。数機のグフカスタムを撃破し、イリヤをも追い詰めるが、破壊されたHLVの残骸に押しつぶされイリヤ機ともども大破する。

イリヤと本機のパイロットとの対話の末、遂に戦闘を停止した。しかしその直後、ミッドナイト隊の生き残りのグフ・カスタムによってヒートサーベルで背後から腹部を貫かれ、パイロットのフィニックスは恐らく死亡し、本機も機能を停止した。

物語の顛末や外見に酷似している部分がある事から、一部の視聴者の間では本機の残骸が、シロー・アマダ少尉が搭乗する陸戦型ガンダムガンダムEz8へ改修する際に流用されたのではないかとの考察がある。時期的にあり得なくはない話ではあるが、現状では詳細不明である。

また、本機の関連資料が破棄された理由として、フィニックスの出自が関係しているのではないかという声もある。

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