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ハイグレード

はいぐれーど

ハイグレードとは、バンダイホビー事業部などが展開する商品のブランド名である。
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概要編集

バンダイホビー事業部が展開するキャラクタープラモデルなどのブランド名である。

初出はガンプラだが、それ以外でも使用されているブランド名である。


ガンプラ編集

最初はRX-78ガンダム、RX-178ガンダムMk-Ⅱ、MSZ-006Ζガンダム、MSZ-010ΖΖガンダム1/144スケールのリニューアルキットが発売された。

多色成型や位置決めが容易なポリエチレン関節(ポリキャップ)、接着剤不要のスナップフィットなど旧キットで培われた技術を引き継ぎつつ、発売当時は1/100サイズでしか再現出来ていなかった「可動」「変形」「合体」と言った要素を1/144サイズで再現したハイグレードの名に恥じない内容であった(Ζガンダム以外は)。

またランナーから切り離した段階で可動部分が存在する「MS(ムーバブルシステム)ジョイント」という製法が使用されていた(同時期に発売されていたモビルスーツ戦国伝シリーズにも同様の物が使用されており、この技術は後にRGで昇華されることになる)。

さらに、ひとつのパーツに何層もの色のプラスチックを重ねて成形する「レイヤードインジェクション」製法も採用されていた(これは、「金型の寿命が短い」「塗装派にとってはパーツ分割がない分面倒」などの理由から主流にはならずに終わるが、のちにFigure-rise LABOにおける人体表現に昇華される)。


その後は『V』~『X』までの1/100スケールキット、1/144スケールの『第08MS小隊』『G-SAVIOUR』に使用された。また、『V』や『G』の1/60スケールは「HG-EX」、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の1/144スケールは「HGFA(FightingAction)」として発売された。

これらHGUC以前のものは旧HGと呼ばれており、スケールは基本的に1/144であるものの、1/100や1/60など統一されていない(1/144のものが廉価版で1/100や1/60が豪華版、アップグレード版との位置づけゆえにハイグレードと銘打ったとも言える)。


HGUC編集

RX-77ガンキャノンからスタートした宇宙世紀ものを扱ったシリーズ『HGUC』(UC:ユニバーサルセンチュリー=宇宙世紀)はラインナップが最も豊富で、規格外のサイズを誇るデンドロビウムネオ・ジオングも1/144スケール化されている。

なお、HGUC展開開始後に発売された宇宙世紀のキットであっても、ガンダム Ver.G30thガンダムG40といったメモリアルなキットなどは、単なる「HG」と区分されている。


オールガンダムプロジェクトなど編集

HGUCから派生(通し番号が共通)してラインナップされた「オールガンダムプロジェクト」でリニューアルされたアナザーガンダム作品は、UCと同様に各作品で用いられた年号の略号が用いられている。

『機動武闘伝Gガンダム』の「HGFC(ハイグレード・フューチャーセンチュリー=未来世紀)」、『新機動戦記ガンダムW』の「HGAC(ハイグレード・アフターコロニー)」、『機動新世紀ガンダムX』の「HGAW(ハイグレード・アフターウォー)」、『∀ガンダム』の「HGCC(ハイグレード・コレクトセンチュリー=正暦)」、『機動戦士ガンダムSEED』および『SEED DESTINY』の「HGCE(ハイグレード・コズミックイラ)」など。

これら通し番号がHGUCと連番のアナザーガンダム作品のHGは「HGAUC(High Grade Across the Universal Century)」としてまとめて分類されることもある。

ちなみに、それらの『時代』に属さないエクストリームガンダムは単に「HG」と表記されている。


また、HGUCシリーズ開始以降に放送が始まったアナザーガンダムやビルドシリーズ、従来の宇宙世紀作品とは毛色が違いパラレルワールドとして設定された作品(『THE ORIGIN』と『サンダーボルト』)、そして宇宙世紀から改元された『Gのレコンギスタ』は独自のHGシリーズを展開し、シリーズ名は基本的に「HG」+「作品の英語名」の形式を取っている。

いずれも1/144スケールの小サイズ・1000~2000円台のコレクション向きのモデルを指すことが多く、作品ごとにブランドで分けられてはいるものの、構造や素材などの違いはあくまで時代による技術の隔たり程度しか無い。そのため、使用されている関節パーツ(主にポリキャップ)の規格が同じならパーツに手を加えずにミキシングすることも可能。

特に『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのストライカーパックシステムについては、放送当時のコレクションシリーズから旧HG(HG GUNDAM SEED)、最新のHGCEに至るまで共通の規格が使われるといった配慮がされている。

また、同じスケールでの廉価版シリーズが存在する(『SEED』各種のコレクションシリーズ、『00』のファーストグレード、『AGE』のアドバンスドグレード)際はHGと廉価版で差別化されることが多い。


ビルドシリーズが始動して以降は、構造の古いキットをベースにした改造ガンプラが劇中に登場し、発売されたビルドシリーズのHGを元に改造元のガンプラをリニューアルしてHCUCやHGAUCに加えられることも増えている。


HG MECHANICS編集

1/144スケールでは巨大になりすぎるモビルアーマー(MA)のような大型メカを1/550スケールで商品化していたシリーズ。

宇宙世紀、より正確には『0083』の機体しかラインナップされぬまま展開が停滞している。


ガンプラ以外編集

ガンダムシリーズ以外でも下記のようにハイグレードブランドとして発売されているものも多いが、スケールはまちまちである。

また、ガンダムと同じように対象年齢8歳以上の規格になっているのは『機動警察パトレイバー』のHGキットのみ。

機動戦艦ナデシコ』『ブレンパワード』『ガサラキ』『ラーゼフォン』等の本放送当時のキットもハイグレードブランドから発売された。

聖戦士ダンバイン』(1/72)は「HGAB」、『重戦機エルガイム』(1/144)は「HGHM」という派生ブランドとして、『新世紀エヴァンゲリオン』の大型キットは「LMHG」名義で発売された。

2018年発売の『パシフィック・リム』シリーズ各種はノンスケール、『フルメタルパニック!』シリーズ各種は1/60スケール、ゴウザウラーは1/300で発売されている。

なおHGABから間をおいて発表されたサーバインはただのHGと表記されている。


マジンガーZグレートマジンガーは『マジンガーZ/INFINITY』Ver.が1/144で発売されており、その他マジンカイザーグレンダイザーゲッタードラゴン鋼鉄ジーグといった各種ダイナミックプロ作品メカも、柳瀬敬之氏がディテールをINFINITYに合わせリデザインした『INFINITISM』としてスケールを合わせリリースされている。


2021年には、ゲッターロボサーガの新作である『ゲッターロボアーク』、バンダイスポンサーのロボアニメである『境界戦機』、ラノベ原作の『86-エイティシックス-』、アニメ原作コンテスト経由の『サクガン』といった具合に多数の新規ブランドからHGがリリースされた。

別の意味でも大盤振る舞いと言わんばかりである。


ちなみに、「ガシャポンHG」やプレミアムバンダイ限定の各種非可動フィギュアなどバンダイの他の玩具でもHGのブランドが冠されている。

後者では「HARD ROCK GYM LEADER」や「HAJIMETENO GATAGATA」などといった遊び心溢れるバクロニムが取り入れられており、ベジータは振動モーターでガタガタ震え、ヒソカ股間が光るなど妙なギミックが仕込まれている物も多い。

また、ウェーブセメダインといったバンダイ以外のメーカーも、自社製の模型用ツールに「HG」や「ハイグレード」と銘打っていたりする。


プレミアムバンダイでのラインナップ編集

バンダイの公式通販サービス『プレミアムバンダイ』内の「ホビーオンラインショップ」で購入できるHGシリーズが登場し、2009年のRX-78ガンダムG30thプレミアムゴールドVer.を皮切りにスタート。

ガンダムAGE-2特務隊仕様白式といったカラーバリエーション、イフリート改ガンダム・ピクシーといった一部パーツを流用したキットをリリースしているが、ガンダムTR-6ガンダムプルトーネ等の完全新規キットもある。マグアナック36機セットという、数的な意味で規格外のキットが発売された事も。


しかし、(他のプレミアムバンダイ商品にも言える事だが)一般で販売しても問題なさそうなラインナップが登場する事も少なくなく、一部のファンから不満の声も上がっている。

(例)


とはいえドートレスの様に、量産機ではあるものの知名度の問題から一般販売で売れるか不透明な物もあり、プレバン限定は妥当という声もある。


関連タグ編集

キャラクターモデル ガンプラ HGUC リアルグレード

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