概要
正式な商品名は『ハイパーレーサー4WD改・ガンダムレーサー』。
ミニ四駆のシャーシにガンダムの顔が乗っかったような奇抜な見た目が特徴の商品。
ミニ四駆の第一次ブーム(1989年前後)において、バンダイが発売していた類似品「ハイパーレーサー4WD」と機動戦士ガンダムを強引にコラボさせたもの。
プラモ元祖SDガンダムの武者頑駄無に付属していたVHSに「ハイパーレーサーをベースにガンプラの上半身を合体させたものでレース」という改造作例が収録されていたのに対し、製品の段階で見事に(?)融合させてしまったのがこちら。
パッケージイラストでは[[シャア専用ザク]を華麗に抜き去るガンダムレーサーが描かれているが、実際に商品化したのはガンダムのみで、他のモデルは発売されなかった。説明書付属の漫画『機動四駆ガンダムレーサー』では猛威を奮うシャア専用ザクレーサーと量産型ザクレーサー相手にコミカルに無双する姿が描かれている。
拘った造形のガンダム顔面シャーシが最大の特徴で、シャーシや内部構造などはほぼミニ四駆と互換である。ただしミニ四駆の価格が500円~だったのに対してこちらは900円と高めだった。
SDガンダムレーサー
横井孝二連載の四コマ漫画等にも登場し、ガシャポンや食玩で展開された。
ガンダムシリーズやSD戦国伝などがモチーフの物が登場している。
余談
他社のヒット玩具や既存玩具の設計流用×ガンダムIPの商品は後にも複数発売されている。
- ゲキタマン:タカラのビーダマンのように球体状になったガンプラの頭部を飛ばす玩具。
- 騎馬ブレイカー:自社クラッシュギアにSDガンダム三国伝を組み合わせたリメイク玩具。騎馬戦をモチーフにしており、クラッシュギアの上部に跨った相手ガンプラを落とすと勝利となる。
また、ハイパーレーサー4WDシャーシの活用例として『天空戦記シュラト』のプラモを搭載できるというものもあった。同作に登場する神甲冑の移動用形態「神甲機(バルダ)」を走らせることができる…というコンセプトであったが、本商品同様あまり人気は出ず展開が打ち切られている。