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「ミニ四駆は奥が深い!」

「ミニ四駆はおもちゃじゃない。レーシングマシンだ!!」


概要編集

田宮模型(現・タミヤ)から1982年より発売されている1/32スケールの4輪駆動モーターライズキット。2022年7月13日に発売40周年を迎えた。

単三電池2本で動き、値段もリーズナブルで、組み立ても配線を必要とせず接着剤を使わないスナップタイプを採用し子供でも簡単に組み立てられる。

当初はオフロードも走れるモーターライズのスケールモデルとして登場し、オプションパーツであるグレードアップパーツ(GUP)の登場を機に早さを追求するレーシングマシンとして進化する。その多種多様なGUPを使ってより高性能なマシンに改造する事ができる。構造は単純ゆえに奥深く、子供から大人でも楽しめる。その改造の奥深さから「ミニ四駆は奥が深い!」と言う言葉も生まれている。後述する公式大会も相まって『世界最小のモータースポーツ』とも言われているとか。


2次ブームまではその人気ぶりに他社もこぞって類似商品のリリースを展開していた(後述するパチ四駆の項目参照)。

ミニ四駆及びミニ4WDはタミヤの登録商標(第2168392号、第2250557号)であり、他社が同名称を名乗って販売することはできない。


ミニ四駆の歴史編集

ミニ四駆は、当時子供向けのモデルが少なかった田宮模型に「モーターで動くスナップキットを4WDで作りたい」というDr.Tこと土屋博嗣(後年の漫画作品では土屋博士とも呼ばれている)の熱い夢から生まれた。この当時の土屋はミニ四駆開発の上での最重要スタッフだったため公式では名前を伏せられていたこともあり、それほどの最重要プロジェクトだったことが窺える。開発は悪戦苦闘の連続で、何千枚もの図面を書いては失敗の繰り返しだったが、数々の試作を経て1982年に初めてミニ四駆シリーズが誕生する。その後84年のディフォルメブームでボディが大きくディフォルメされ、シャーシが改良され、タイヤが大径化されたコミカルミニ四駆も誕生した。


コミカルミニ四駆で初めて自社のRCのスケールダウン作となったワイルドウイリスJr.の登場と、「ミニ四駆をより速く」との声からRCをスケールダウンしたレーサーミニ四駆の開発がスタートする。こちらも試行錯誤を繰り返して1986年春にレーサーミニ四駆が、87年春にはワイルドミニ四駆が誕生し(どちらもRCのスケールダウンモデルが中心だった)、同年秋にはグレードアップパーツ(GUP)が初めて登場する。GUP展開と同時にコロコロコミックで連載がスタートした『ダッシュ!四駆郎』にて小学生男子を中心に一大ブームを巻き起こし(第一次ブーム)、その後、同じく『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』にて再びブームを巻き起こした(第二次ブーム)。


その後はしばらく人気は下火が続き(当時の公式大会は参加できる対象が小中学生に限られていたこともあった)、2000年には新たに展開の始まったダンガンレーサーに置き換わる形でフェードアウト、公式大会も開かれなくなり(この間の公式大会はダンガンレーサーの大会となっていた)、ラジ四駆が発売される等の細々とした展開となっていたが、2004年にバンダイから発売されたバクシードの登場が復活のきっかけとなり、同年末にはアバンテjr.を皮切りに旧作の車両にVSシャーシを搭載したリメイクモデルの「RSシリーズ」が、2005年には過去に発売されたキットをジャンルごとに5台(もしくは4台)をワンセットにしたメモリアルボックスをレーサー5種、スーパー1種を発売、同年11月には新たにミニ四駆PROという新シリーズを展開。ミニ四駆の公式大会も再開されるようになり、同時に過去のシリーズの再販や復刻版が発売された事でかつてのブーム世代を引き戻す事に成功。


公式大会の年齢制限の解除もあって、現在はかつての一次ブーム、二次ブーム世代の大人やその子供達が中心となって第三次ブームを起こり、レーザーミニ四駆の登場で第4次ブーム到来とも言われつつある。


ちなみに近年になってEVOシリーズという完全大人向けの高価格高性能ミニ四駆や新型シャーシ(MSシャーシ、スーパーXXシャーシ、スーパーⅡシャーシ)や初心者向けにグレードアップパーツや工具などを追加したスターターパックなども発売されており、ミニ四駆がひとつホビーのジャンルとして確立している。

一方、第二次ブームまではマシンごとに存在したドレスアップステッカーの類は単品では一切発売されなくなった。まったく出ていない訳ではないものの対応マシンはほぼ原作付きの主人公機に限定され、それも書籍の付録や初回限定版のみの特典にしかついていない事がほとんどであるなどかなり入手のハードルが高くなっている。


しかし2020年代に入った現在では新商品は実車系に偏ることとなり、GUPの再販にも消極的になるなど「流通している原価で買える商品自体が少なく入手困難」という状況に陥っている。

もっとも現在でも公式レースは定期的に行われている他、2023年末に14年ぶりの干支ミニ四駆として発売された「辰年」 は、すぐに完売し転売価格でしか買えなくなっているなど一部シリーズに関しては売れ行きが好調な状態にある。


どちらかというと現在タミヤはミニ四駆の発売に消極的になったというよりも、タイアップ先の小学館との関わりを避けるようになった傾向が強い。

2023年は「MINI4KING」の連載終了後同年10月に公式ページからタイアップを組んでいたレーザーミニ四駆のページが削除、以降も新型マシンこそ発表されてはいるものの、小学館の版権マシンで発売されたのは「ネオトライダガーZMC カーボンスペシャル」「ダッシュ1号エンペラー ブラックスペシャル」の再販のみとなっている。

2024年の「爆走兄弟レッツ&ゴー‼」30周年記念企画も不透明な状態にあり、現在展開されているのはタカラトミーとコラボしたトミカぐらいしかなく公式SNSでも宣伝こそしているもののかなり他力本願な姿勢を取っている。

2024年5月には同版権作品が数多く参戦していた「超速GP」もサービス終了を迎えるなど、徐々にタミヤと小学館との接点が薄れて行っている。


ミニ四駆のシリーズ編集

具体的な時期は不明だが(90年後半のダンガンレーサーにチェンジする辺り)、リアルミニ四駆までに発売されたキットはパッケージ等に表記されるシリーズ名が「ミニ4駆」(4が数字)となっていた(これらは再販等で「ミニ駆」に修正されているが、2021年現在コミカルシリーズで修正されていないキットもある)。

ほかにも、ミニ四駆PROやREVの2013年末ごろまでに発売されたモデル、及びプレミアムキットのパッケージの名称フォントが別書体になっていた時期があった(現在は通常のタミヤゴシックに戻っているが、まだ一部で使われることもある)。


値段は二次ブームまでの特記のない定番商品は登場当時の定価は600円(消費税抜き、現在は再販品でも価格改定されているので注意)、以後はシリーズにより価格は異なる。


元祖ミニ四駆から組み立て説明書は縦開きタイプで、ボディを組み立ててからシャーシを組み立てる順序だったが、2020年7月以降発売の新製品よりスケールモデル同様の横開きタイプに変更され、組み立て順序もシャーシから組み立てるよう変更されている。新しい組み立て説明書を採用したミニ四駆の第1号として同年8月にレーサーミニ四駆のGRヤリスが発売されたが、同月発売のデュアルリッジjr.は旧来の縦開きだった(翌年発売のジャパンカップスペシャルは横開きタイプとなっている)。


オンロード用(公式大会有り)編集

  • レーサーミニ四駆…一次ブームを支えたミニ四駆。初期はRCカーの縮小版が中心。No.12の「ダッシュ1号・エンペラー」が初のオリジナルモデルである。2021年には100作目となる「エレグリッター」が発売された。
  • トラッキンミニ四駆…90年代前中半に発売されたレーシング仕様のピックアップトラックベースのミニ四駆。わずか2車種のみで終了した、その後2010年に再販され(ホイールがメッキのディッシュタイプからワイヤースポーク風に変更されている)、2013年にはARシャーシに搭載されたプレミアムモデルも発売された。登場当時の定価は700円(プレミアムは1000円)。
  • スーパーミニ四駆…レーサーミニ四駆を発展させた、レース志向のミニ四駆。このシリーズからしばらくはモーター別買となる(後年発売されるプレミアム等を除く)。
  • フルカウルミニ四駆…小径タイヤで、ボディがタイヤを覆う形状のミニ四駆。二次ブームを支えた。
  • エアロミニ四駆…二次ブーム終盤に登場。フルカウルミニ四駆の発展型。
  • マイティミニ四駆…二次ブーム終盤に登場した、レース志向のミニ四駆。スーパーX3種VS2種のわずか5車種のみの発売で、車種によりブレインコアと呼ばれる別パーツや可変ウイングを搭載したものもある。その後2010年にスーパーXXシャーシを搭載したキットや2018年にはVS2種の再販がされた。
  • ミニ四駆PRO…両軸モーターを採用した、これまでのミニ四駆とは一線を画すシリーズ。2次ブーム沈静化以降沈黙していたミニ四駆復活のきっかけとなった。登場当時の定価は680~720円
  • 干支ミニ四駆…その年の干支を題材にデザインされた限定シリーズ。オリジナルカラーを纏ったボディに、その年の干支にちなんだ動物の顔部分のみのドライバーフィギュアが付属する(どちらも一部車種除く)。1999~2010年までと2024年以降の車種を変えたリブート版があり、発売価格は前者が1000円、後者が1200円。前者の一部はボディの屋根部分が丸くカットされているものもあった。
  • オープントップ…レーサーミニ四駆の往年の人気車種のキャノピーを取り払い、ドライバー人形と専用ステッカーをつけ、登場当時主流のシャーシとセットにした限定シリーズ。ベースモデルが初期に発売されたモデル(サンダーショット、スーパーセイバー)には大型リアウイング装着のための取付穴が追加されている。ドライバー人形に初音ミクセイバー(Fate)御坂美琴サードパーティ製ミニフィギュアを使用したコラボマシンが発売されたほか、レーサーミニ四駆シリーズの一般販売商品として動物フィギュアを載せたマシンに流用されている。
  • ミニ四駆REV…ミニ四駆30周年記念のシリーズ。登場当時の定価は900円、現在は1000~1100円。限定販売ではあるが、改造パーツ等が含まれないノーマルキットで定価が2000円を超えた「ジプニー」も発売された(2023年にITEM品番を変更して再発した際は通常定価での販売となる)。
  • レーザーミニ四駆…2021年に新たに展開されたミニ四駆のシリーズ。「レーザーパーツ」と呼ばれる着色された透明部品による各種パーツ(車種によって異なる)が同梱されており、調整さえ十分なら改造パーツの追加無しでもサーキットで走れるようになっている「初心者向け全部入り」といえる構成が特徴。発売価格は1200円。2024年時点での最新シリーズではあるが、3車種のみリリースして以降の展開はない。
  • ビギナーズミニ四駆…主にミニ四駆が初めてという小さな子供向けに展開された、MAシャーシのミニ四駆PROをベースに動物フィギュアを付属した半完成モデル。中に載せる動物フィギュアは塗装済みで、その動物フィギュアによって色の異なるカラークリヤー成型のボディは組み立て済みで、シャーシはも車種によって色が異なり、タイヤやビス止めを要する部品を除きほぼ完成しており、それらを装着して電池を入れるだけで走らせることができ、加えて好きなところに貼れる共通のステッカーが付属する。ライキリベースが3種とジルボルフベースが1種発売され、パッケージも中身が見えるタイプとなる。定価は1800円。
  • ミニ四駆特別企画…いわゆる限定販売キット。ITEM番号の頭2桁が95で始まるシリーズを指す。企画扱いのためシリーズNo.は振られておらず、キットだけでなくグレードアップパーツの限定販売もこのシリーズに組み込まれている。過去に発売されたキットのスポット再販や各種パーツの色を変えたプレミアムモデルに、メッキモデルやクリヤーボディモデル(動物フィギュアを載せるキットもあり)など、シリーズを問わず多岐にわたって登場している。前述のジプニーのように限定販売から通常品番に改められたものもあった。


ディスプレイ用(走行不可)編集

  • リアルミニ四駆…漫画に登場したマシンを模型として内部メカまでリアルに再現。ボディを他のシャーシに載せて走らせる事も可能。現在は展開を終了。ボディの金型は走行モデルに転用されたため再生産できなくなった。(ただし、スピンコブラスピンバイパープロトセイバーEVO.は走行モデルが出た後にこちらのディスプレイタイプがスポット再販されたこともある)定価は登場時600円、再販時900円。

オフロード用(公式大会なし)編集

  • ミニ四駆…ミニ四駆の元祖ともいうべきモデル。便宜上「無印ミニ四駆」と表す。シリーズ全体としては24種リリースされているが、ここでいうシリーズは最初期に展開された実車のスケールダウンモデルがメインとなったモデルを指し、フォード・レインジャーやシボレー・ピックアップなど5車種が発売された。シャーシは軸の向きを前方にした縦置きのフロントモーターにセンタードライブシャフトとウォームギアで駆動する機構を採用している。当時の定価は500円。以後に発売された「コミカルミニ四駆」・「RVミニ四駆」もこの機構を採用している。なお、コミカル・RVは便宜上付けられた名前であり、単独のシリーズ名ではない。シャーシレイアウトは異なるが、長年陽の目を見なかったニッサンBe-1(2013年発売、下記補足あり)も本シリーズの扱いとなる。
    • Be-1について…元々は実車が発売された87~88年頃に発売を予定していたが、版権上の都合(当時日産自動車のBe-1プロモーション展開の関係でグッズは1ジャンル1社の許諾となり、ホビー関係の版権はバンダイが獲得していた)で長年お蔵入りとなっていた。そして四半世紀が経過した2013年に無印ミニ四駆の特別企画シリーズとして初めての製品化となった。その名残は箱絵でのシャーシがガイドローラー穴のないタイプ1シャーシであることに窺える。ボディはジャパンカップ等の公式大会で使用できるが、タイヤ/ホイールについては公式規則の基準を満たしていないため使用はNGである。

  • コミカルミニ四駆…アニメーターの大塚康生デザイン監修のもと、実車をコミカルにアレンジしたデザインのミニ四駆。ミニ四駆シリーズとしてはNo.6~11番に該当する(例として、コミカルミニ四駆第1弾のホンダ・シティターボのシリーズ品番はミニ四駆シリーズ No.6である)。車種によるが、スペアタイヤのパーツに5円玉6枚を入れてボディに装着したり、荷台に重りを入れるなどをするとウイリーができるようになっている。No.10「ワイルドウイリスJr.」が初めてのRCスケールダウン作で、名称にジュニアの付いた最初の製品である。当時の定価は600円。シリーズ名ではないものの登録商標されている(第2168391号)。 余談として、初期のレーサーミニ四駆の内箱に付いていた仕切りには「おもしろミニ四駆」と記述されていた。

  • RVミニ四駆…元祖とコミカルの中間に位置するデザインのミニ四駆。ミニ四駆シリーズでとしては12~23番が該当する。ラインナップの大半が国産RV車だったため「RVミニ四駆」とも呼ばれていたが、媒体によってはコミカルミニ四駆として紹介されることもあった。No.12・13のランドクルーザー(パリダカ仕様)は元祖に近いシャーシレイアウトだったが、No.14の三菱パジェロ メタルトップ ワイド以降は改良されたシャーシが採用されており、走行中に無理な力がかかってもギアが動いて破損を防ぐ機構が備わっている。そのためそれまで組み立て済みだったギア類は組み立て式となり、シャフト類はオンロード系ミニ四駆より若干太めの六角形状のシャフト(それ以前は丸棒シャフトで、タイヤの装着部分のみ固定リブが入っていた。オンロード系ミニ四駆との互換はない)を採用している。定価は800円(NO.14以降は一度1000円に値上げされている)だったが、現在は全て1100円となっている。No.23の「パジェロ V6 3500」のボディは、ワイルドミニ四駆にも搭載できるよう設計されている。
    • 製品化はされなかったが、2008年発売の日産キックス(KIX/三菱パジェロミニOEM版)のテレビCMに本シリーズの物と思われるCM用のキックスのミニ四駆が登場している。CMコピーは「日産ミニ四駆」で、ナレーションに野沢雅子を起用し、映像内に「ミニ四駆はタミヤの登録商標」である旨の表記もされていた。ちなみにナレーションを務めた野沢は、奇しくもアニメ版「ダッシュ!四駆郎」で四駆郎の役を演じていた。

  • ワイルドミニ四駆…いわゆる「モンスタートラック」と呼ばれる、ハイリフト化して巨大なタイヤを履いた車両をモデルにしたパワー重視のミニ四駆。サイドワインダー式ギアトレインの四輪駆動でタイヤが中空となっている。付属されているウイリーバーやホイールキャップでウイリーや片輪走行も可能。当時発売されていたRCのスケールダウンモデルがメインで、No.6のワイルドザウルスがワイルドではジュニアの付かない初のオリジナルモデルである。かつてはグレードアップパーツも発売されて公式大会も開催されていた(当時発売されたGUPは全て廃版)。ボディについてはトラッキンミニ四駆のシャーシやGUP No.470「ARシャーシ サイドボディキャッチアタッチメント」を装着したARシャーシ(装着するボディによっては使用できるタイヤに制限があるのと、加工次第ではFM-AやMAシャーシにも装着できる)のほか、楽しい工作セットシリーズNo.247「四輪クローラー工作セット」に基本無加工で搭載することができる(これらは全て一部ボディの加工を必要とするものがある)。発売当時の定価は1000円だったが、2度値上げされて現在は1400円となっている。

亜種編集

  • クイックレーサー…ミニ四駆の先祖。ミニ四駆が登場するより前の昭和43年に発売された、1/32スケールのモーターライズキット。定価は300円で「ミニレーサー」とも呼ばれることもあった。ラインナップはポルシェ・カレラ10やチャパラル・2Fといった当時のレーシングカー5種がラインナップされ、ホイールキャップを装着するだけの完成済みシャーシにボディを組み立てて装着すると完成という組み立て簡単なキットだった(ただしボディ部品は接着を必要とする)。シャーシは前輪の左右ステアができる後輪二輪駆動で、金属製のギアボックスにRE-14S(現在のRE-140)モーターを搭載し、駆動構造はミニ四駆と同じだった。ただしギアは密閉式ではなくむき出しの状態である。
    • ボディは元々「スロットレーサー」と呼ばれる、スロットカー向けのシリーズとして展開を予定していたが(1/24で展開し、1/32でも展開し始めていた)、当時の急速なブームの終焉でシリーズそのものが宙に浮きかけていたところにモーターライズ化として転用されたものである。そのため他社のモデルカーレーシング(スロットカーの別称)のベースボディとして流用されることもあった。70年代にはオイルショックによる値上げでラインナップを再編したうえで動力源のない「ちびコロレーサー」として再転用された。ちびコロレーサーの一部キットは近年催事向けに再販されている。
    • クイックレーサーの名称は1996年に1/12スケールの完成品RCのシリーズ名として流用され、レッツ&ゴーのサイクロンマグナムとハリケーンソニックの2種が発売されたが、こちらもまた四輪駆動ではない。
  • ミニF…ミニ四駆のF1版みたいなもの。正式なシリーズ名は「ミニF-1」で、スケールは1/28、シャーシはモーターの動力がそのまま車軸に繋がる、カウンターギアのない二輪駆動モデルである。フェラーリ642、ウィリアムズFw14、マクラーレンMP4/8、ティレル020、ロータス102B(当時タミヤがスポンサードしていた)、ジョーダン191がラインナップされていたが、現在は大人の事情で生産されていない。一応、2006年にシールなしの完成車として再版されている。レブチューン・トルクチューンモーターは実は本シリーズで初めて発売され、のちにミニ四駆向けにラベルを変えて転用されている他、別売りのパーツの装着で左右ステアも可能だった。

  • ラジ四駆…電源ON⇔OFFを遠隔操作可能なミニ四駆。受信機を外せばミニ四駆公式大会でも使用可能。スカイラインGT-RホンダNSXなど実車をほぼ1/32で再現したボディを装着していた。パワーダッシュモーターは本シリーズで初めて発売されたのちにラベル変更でミニ四駆用へ転用されているほか、ウルトラダッシュモーターは一時期本シリーズのパッケージに変更しで発売されていた(ただし、ラベルの変更はない)。
  • ダンガンレーサー…バトル指向のミニ四駆みたいなもの。ただし四輪駆動ではない。グレードアップパーツはミニ四駆公式大会で使用可能。派生シリーズとしてボディを新幹線に変えた「楽しいトレイン」シリーズも展開していた。

パチ四駆(ミニ四駆に似た他社製品や個人製作品)編集

第1次ブーム以降様々なメーカーから発売されていたが、その中からいくつかを紹介する。


バンダイ

  • ハイパーレーサー4WD…ミニ四駆のそっくりさん。どちらかと言うとオリジナルバギーがメインだが、別シリーズとしてファーストガンダムの顔を模したマシンや完成品も発売されていた。
    • 本シリーズとは完全に異なるが、後年にはシリーズ名を流用した食玩(4WDの名前はない)が発売。バンダイと関係のある戦隊や特撮作品のマシンをモデル化しており、モーターを右の位置に縦置きの二輪駆動で単三電池1本で走るモデルだった。二輪駆動やタイヤがプラ製なこともあり、イメージ的には後述するゲキドライヴに近いが、単三電池一本が動力源のため走りのほうはお察しレベル。

  • クラッシュギアブレイク轟牙…バトル版ミニ四駆みたいなもの。ミニ四駆・パチ四駆のジャンルに入るかは微妙だが、一応ワイルドミニ四駆同様の四輪駆動の駆動方式(ギアドライブ式)である。アニメ化もされ、2021年には食玩扱いのディスプレイモデルとして再登場した。一方ブレイク轟牙は2018年に展開された時を超えたクラッシュギアの事実上の後継シリーズで、クラッシュギアとほぼ同じシステムを採用した半完成モデル(モーターユニットのみ組み立て済み)として発売されたが、残念ながら短命に終わった。
  • 爆シード…ミニ四駆終了(低迷期)の隙を見計らって、ちゃっかり発売されたミニ四駆のそっくりさん。タミヤがミニ四駆を復活させるキッカケになり、文字通り爆死した挙句、公式サイトだったURLは近年までR-18サイトになっていた…どうしてこうなった
  • ゲキドライヴ…爆シードからかなり後にバンダイより発売されたミニ四駆のそっくりさん…と呼ぶには聊か微妙な部分はあり、車体はミニ四駆よりも小さく、四輪駆動ではない。電池も単3ではなく単4を使用しモーターも小型化されたため、爆シード等のかつて発売されたシリーズのパーツとは基本的に互換性がない。構造としてはどちらかと言うとダンガンレーサーや食玩版ハイパーレーサーに近い。

アリイ(現・マイクロエース)

  • 強力4WDジュニア、他…ミニ四駆のそっくりさん。ニッコー製のラジコンをモデル化しており、キャノピーは開閉できる構造となっている。このシリーズから派生されたシリーズもある
  • 超スーパー四駆/スーパーF…ミニF寄りなミニ四駆のそっくりさん。ミニFとミニ四駆を足して2で割ったモデルと言っていいかも。スーパーFはF-1マシンをモデル化しており、超スーパー四駆はそのスーパーFをベースにオリジナルカラーを施して2段バンパーを装着。モーターは別買い。
  • カミオン4WDJr.…これまたミニ四駆のそっくりさん。大型トラックをモデル化しており、スケールは1/48.どちらかというとコミカル等の無印ミニ四駆シリーズに近く、FM構造のセンターシャフト駆動だった。

その他のメーカー

  • テクニ四駆アオシマより発売された、ミニ四駆のそっくりさん。”テクニ”は「テクニカル」が由来。初期こそは他社RCのスケールダウンモデルの展開だったが、のちにサイバーフォーミュラバックトゥザフューチャーの車など、キャラクター系も扱う。2019年にサイバーフォーミュラのボックスセット(ミニ四駆で言うメモリアルボックス)が発売された。かつては商標登録もされていた模様。

  • 素粒子伝説バリオンゲージ…セガから発売されたミニ四駆のそっくりさん。タイヤに特殊なゴムを使用しており、窓ガラスや壁面などに吸着させて走行できる。

  • ジュニア4WD/ハイパージュニアレーサー…東京マルイより発売されたミニ四駆のそっくりさん。自社や京商のラジコンのスケールダウンモデルを展開、後者ではミニ四駆で言うグレードアップパーツに相当するものをセットにして発売していた。
    • 2022年4月放送のバラエティ番組『テレビ千鳥』の「ミニ四駆で遊びたいんじゃ!!」で、お笑い芸人・千鳥メンバー・大悟が自身の思い出のマシンとして同社の「ザ・ニンジャ4WDジュニア」が紹介され、撮影スタッフが用意したニンジャと相方であるノブのサンダードラゴン(クリヤーSP)と共に、東京・新橋のタミヤプラモデルファクトリー新橋店(旧店舗)の常設5レーンコースでレースをする内容が放送された。なお、同コースは基本的に他社のマシンを走らせることはできない。

  • スーパービッグワンガム…カバヤ食品より発売されたビッグワンガムシリーズの一種で、ミニ四駆のそっくりさんとして発売されたもの。F-1カーやスポーツカーなどが展開されて、食玩ということもあり、モーター付きで300円という安価で販売されていた。

  • ポケットカー…令和の世に突如現れたダイソーから発売のミニ四駆のそっくりさん。海外メーカーのOEM品で、同じモーター付きの組み立てキットで300円という価格で発売。クオリティは…お察しください

  • フェンスカー…レギュレーションの無い個人製作のミニ四駆みたいなもの。時速は60kmを越える。井桁など、フェンスカーからミニ四駆へフィードバックされた改造技術も多い。

レース編集

レースは主に公式レースに多い、アップダウンの激しい立体コースと、ショップや草レースに多い、アップダウンの少ない平面(フラット)コースの二つに分かれる。

両者に求められる性能は全く違い、立体コースでは安定性が、フラットコースでは速さが求められる。

その為、どんなコースを走らせるかによって改造やセッティングの方向性もまるで違ってくる。立体だと効果的な改造がフラットでは逆に遅くなるだけだったり、フラットでは必須ともいえる改造が立体では意味が無かったりもする。

コースに合ったセッティングを探るのも楽しみの一つである。


ボディ編集

走行には関係ない、上半分のパーツの事。

主に、というかぶっちゃけ外観(つまりはカッコ良さ)の為だけにある部分。

シャーシが同じなら基本的に速さは変わらない為、どのボディを載せるかは完全に好みの問題。

第一次、第二次ブーム時は空力だのダウンフォースだの軽量化だの言われていたが、形状さえ工夫すれば確かに効果は表れるのだが、これらの寄与が出力や挙動に対して余りに少なく、またその方面に工夫、研究する人がいないので現在ではそれらはほぼ意味が無いものとみなされている。でもボディが風を受け止める形状になってたら当然空気抵抗は大きくなるし、シャーシ内の空気の抜け口を作ると冷却効率や空気抵抗が良くなるのは確かである。空中の姿勢制御に関してはこれもありわりと結構作用したりする。


ボディの形状や材質によって壊れやすさには差がある。デザインにコダワリが無いなら、ウィングのついていないデザインで、ABS製かポリカ製の物を選ぶと良い。

ちなみにポリカ製のクリアボディは加工や塗装に技術が必要な為、子供には評判が悪い。


なお、第一次、第二次ブーム時は、特定マシンのメッキボディがコロコロコミックの全員サービスで買えたり、付録で特定マシンの専用シールが付く事もあった。

最近になってそれらメッキボディをスペシャルカラーのシャーシと組み合わせた超豪華版も発売されたが、かなりの人気の為、現在では全種完売、入手困難。

2015年発売のコロコロアニキでは両軸モーター系シューティングスター金メッキボディ(2号)、片軸モーター系エンペラークリヤオレンジボディ(3号)が付録として同梱されていた。これらの雑誌も現在入手困難・・・に思われがちだが、2024年現在コロコロ公式通販で入手できる。ただしどちらもステッカーは付属していない。


シャーシ編集

元祖・コミカル等のミニ四駆シリーズ、ワイルドミニ四駆については「ミニ四駆のシリーズ」の「オフロード用」の項目を参照。

第一次ブーム時編集

  • TYPE1シャーシ…元々はオフロード仕様。開発試作段階ではコミカル等のシャーシをベースにしたものやドライブシャフトがシャーシの外にあった等、試行錯誤の連続だった。初期発売版はローラー穴が無かったり(GUP展開時に金型改修された)、グレー成型のホイールと白成型のギアだった。ギアは11.2:1のパワーギアと6.4:1のスピードギアが標準で、GUP No.17「チューンナップギヤセット」として5:1のハイスピードギアと8.75:1のミディアムギアが用意されていた。ただしNo12.バーニングサンのみ、パワーギアの代わりにハイスピードギアが付属されていた。後述するタイプ3とギヤ周りはほぼ共通ではありながら、GUP No.53「コンペティションギア」(ギア比4:1)の公式大会での使用は認められていない。また、バッテリーホルダーが標準ではなく、車種によってドライバーのパーツなどボディパーツの一部分が代わりとなってたのもあったが、クリヤーボディのパーツやバーニング・サン(タイプ1シャーシ版)のDパーツ(ボディパーツ)でボディキャッチパーツが付属された。以後のシャーシと比べると重そうにも感じるが、実はゼロシャーシと並ぶ最軽量(109g)である。
  • TYPE2シャーシ…ミニ四駆初のオンロード仕様。現在のミニ四駆の原点。片軸モーターシャーシの基礎を作り上げた。標準でバッテリーホルダーとローラーが付属する。リヤバンパー(1点支持の物)はGUP No.82「リヤースキッドローラー」に付いてきた部品を使用することで装着できる部品もあった(タイプ3・4も同様)。ギアは新たな形状となり、タイプ1との互換性はない。
  • TYPE3シャーシ…TYPE1シャーシをオンロード用に改良したもの。サイドローラー穴追加や各種肉抜きが施されているが、F/Sバンパーが拡大されている等で、実はタイプ1より少しばかり重い。タイプ1では標準だったパワーギアが廃された替わりにハイスピードギアが標準付属となる。そのため、前述のBe-1がタイプ3で初めてのパワーギヤ標準キットだった)。
  • TYPE4シャーシ…TYPE2シャーシを軽量化した結果、脆くなっただけの劣化版。イグレスjrとセイントドラゴンjr(リッキー仕様)の2車種のみリリースされた。
  • ZEROシャーシ…タイプ1と並ぶ軽量シャーシで、スーパー系シャーシの原点。ギアの断面が⊿形状の「ヘリカルクラウンギア」を初採用。サイドステーはオプション扱い(専用パーツがあった)。フロントバンパーの2つの楕円形の穴にフロントウイングを装着できる車種もある。初めてリアバンパー(1点支持の物に限る)を直接取り付けられるよう成形されている。フロントのスイッチカバーには「ZERO」とモールドされているが、決して「Z」だけを削ってはいけない(あくまでもネタではあるが)。
  • FMシャーシ…TYPE4を前後逆にした感じ。FMはFront Midshipの略である。モーターが前についている、つまりFM=Front Motorの事、と思われがちだが間違い。これは爆走兄弟レッツ&ゴー!!にてFMをフロント・モーターと読んでいたことによる誤解である。

第一次ブーム衰退期編集

  • トラッキンシャーシ…TYPE3シャーシのマイナーチェンジ版。ワイルドミニ四駆のボディも搭載可能(一部マシンは加工が必要)。専用品ではあるが、実はミニ四駆シリーズとしては初めてリアステーが標準装備されたシリーズだったりする。無理矢理ではあるが、ボディと電池を反対にしてFM化も不可能ではなかった(当時のタミヤRCカーグランプリ内でも紹介されていた)。
  • TYPE5シャーシ…肉抜き穴が無いシャーシ。要所要所で肉厚を薄くしているため見た目ほど重くない。

第二次ブーム時編集

  • スーパー1シャーシ…ZEROシャーシの改良版。サイドステーが着脱式になっている。バンパーが脆く、剛性は低い為、補強は必須。現在は下記のスーパーFMとともに使用できる専用の補強パーツが発売されている。
  • スーパーFMシャーシ…FMシャーシの後継でTYPE5のリバース版。様々な欠点を抱えており、非常に使い難い。
  • スーパーTZシャーシ…強固なバンパー&リヤステー標準装備という、現在のミニ四駆の仕様を確立させたシャーシ。

第二次ブーム衰退期編集

  • スーパーXシャーシ…これまでのミニ四駆の構造を一新した斬新なシャーシ。剛性と安定性はトップクラス。駆動精度も優秀。中でもカーボン素材の通称炭SXは非常に優秀であり大人気。限定品なので見かけたらゲットしておこう。
  • VSシャーシ…従来のミニ四駆の構造の中では最も完成されたシャーシ。コンパクトな構造でコーナーリングを得意とし、駆動精度も優秀で、速さだけならトップクラス。ただし安定性には欠け、立体コースは苦手。構造自体は昔と変わらないので、復帰組のリハビリにもオススメ。ただしバンパーが脆く、補強は必須。
  • スーパーTZ-Xシャーシ…スーパーTZシャーシの改良版。スーパーX用リヤステーが使える等の改修が施されているが、先に発売されたスーパーXやVSの方が基本性能が高い為、微妙。
  • TR-1シャーシ…ラジ四駆のシャーシ。受信機を外せばミニ四駆として使用可能。全長が最も長いシャーシ。

第3次ブーム黎明期編集

  • MSシャーシ…中央にダブルシャフトモーター、その両サイドに電池を配置し、低重心と高駆動効率を実現。前・中・後でシャーシが3分割されており、従来のミニ四駆とは一線を画す構造となっている。剛性と拡張性が高いが重い事と、強力なモーターを使えない事が欠点。その為、最高速度ではVSシャーシに劣る。分割されているシャーシを加工しサスペンション加工を加えた通称MSフレキは現代ミニ四駆における主流となっている。微妙にバージョン違いがある。

※他と比較してプロペラシャフトを介さず、駆動効率が良い事からウィキぺディア等の一部ではダイレクトドライブ方式(実際のダイレクトドライブはモーターの回転軸と車軸が一体であり、歯車を一切使わない)と表記される事が有るが、実際は鉄道模型の一般的な駆動方式であるシャフトドライブ機構とほぼ同じ構造なので、この表記は誤りである。

補足として、80年代にヨーデル模型でFA-130のダブルシャフトモーターを採用したキットが発売されていたため(そのキットの場合は初期のミニ四駆シリーズの様にウォームギアを介した駆動方式である)、厳密にいえばミニ四駆PROがこのジャンルでの初のダブルシャフトモーター採用ではないことに注意が必要である。

  • スーパーXXシャーシ…スーパーXシャーシの改良版。剛性と安定性と拡張性がさらにUP!スーパーX用のボディはそのまま搭載可能。立体コースに極めて強い。ただしXもそうだがトレッドとホイールベースに起因してコーナリングスピードが低くなりがちなのでそこのフォローは必須。腕の見せ所だ!
  • スーパーⅡシャーシ…スーパー1シャーシの改良版。拡張性が向上し、バンパーがとても頑丈に。しかも殆どのスーパー1シャーシ、ZEROシャーシ用のボディを無加工で搭載可能(一部マシンは加工が必要 トライダガーZMCは無加工で搭載不可)。そのため、レーサー/スーパー/フルカウルのプレミアムシリーズは一部を除きこのシャーシに搭載されている、非常にバランスの取れた使いやすいシャーシ。限定GUPでよく出ているカーボン素材やポリカーボネート強化素材のシャーシがなんと通常ラインナップで販売されている。Vマシン(カーボン)やセイバーとトライダガー(ポリカABS)はこれ目当てに買われることも多い・・・。

第3次ブーム~現在編集

  • ARシャーシ…REVシリーズの最新シャーシ。バンパーとリヤステーが一体型で高い剛性と強度を誇り、ボディをつけたままシャーシ裏から電池とモーターの交換が可能という、整備性に非常に優れたシャーシ。低摩擦素材(POM)が使用されており、ハトメが不要。一部のスーパーTZ用ボディは無加工で搭載可能なほか、一部車種は加工が必要になるが、別売りのパーツを使用することでワイルド/トラッキンのボディの搭載が可能(トラッキンについてはこのシャーシでのプレミアムモデルも限定販売された)。2014年にサイクロンマグナム系統のマシンがこのシャーシでプレミアム化して発売されたため、TZ系シャーシの実質的な後継と見て間違いないと思われる。
  • MAシャーシ…PROシリーズの新シャーシで、Midship AERO(ミドシップエアロ)の略。MSシャーシとARシャーシを足して2で割り、さらに使いやすさを意識したシャーシ。駆動系などはMSシャーシと共通だが、ARシャーシと同様フロントバンパーからリアバンパーまでが一体型となり、空力を意識したデザインとなっている。スイッチはS2のようなターン式になったほか、MSシャーシではオミットされたサイドガードが装着しており、ここにマスダンパーが取り付けられるようになったほか、シャーシの底面は余計な凹凸がないなめらかな形状となっている。なお、整備性の面ではMSシャーシと比較すると一長一短な面がある。
  • FM-Aシャーシ…スーパーFM以来21年ぶりのフロントモーターシャーシで、ARの駆動系をさらに洗練されている。しかもこれまでのFMシャーシ特有の欠点が解消された。リアステーは取り外し式に戻された(ARやMAでもカットしてしまうユーザーが多かったためと推測される)。ARと違い、底面を滑らかにするためにシャーシ下部から交換できるのはモーターだけになってしまい、電池交換はボディを外さないとできなくなった。また、こちらでも別売りのパーツを使用することでワイルド系のボディが搭載可能である(一部車種はボディの加工が必要になるのは言うまでもないのと、装着することで若干ながらバッテリーカバーの着脱にコツがいるようになる)。
  • VZシャーシ…22年を経てついにVSシャーシがリメイクされた。元のVSが非常に優秀だったためか、変更点は現在のレースシーンやセッティングを前提としたものが主。ついにフロントバンパーまで取り外し式になったほか、これまでの3次ブームのシャーシと比べて剛性を落とし、適度にしなり衝撃を吸収できるよう工夫されている。これらの特徴は、後述の高度すぎる改造の流行への対策とも言えるだろう。

グレードアップパーツ編集

タミヤから発売されている、ミニ四駆用の改造パーツ。第1号はハイパーミニモーターで、以下「ウイング・ダクトセット」や「エアロホイールセット」等7種(電池・ケースは除く)が第1弾としてリリースされ、以後様々なパーツが展開されていく。

基本的にこれらミニ四駆用以外のパーツや他社製品のパーツなどを使った改造は公式大会に参加できない。例外的にラジ四駆とダンガンレーサーのグレードアップパーツは使用できる。


大まかに以下に分類される。

  • モーター…動力部。ミニ四駆の速さの8割はモーターと電池で決まる。一部のダッシュ系モーターは公式大会で使用不可。モーター自体の改造も不可。使用不可能になったモーターを分解して出てくる通称:「お宝ワッシャー」も魅力的
  • ギヤ…動力をシャフトに伝える部分。カウンターギヤとスパーギヤの組み合わせで減速比を決める。
  • シャフト…動力をホイール&タイヤに伝える棒。長さや素材などバリエーションが存在する。
  • ホイール&タイヤ…動力を地面に伝える部分。小径・中径・大径・超大径(自作)の4種類のサイズと、様々な素材、形状がある。
  • ベアリング…シャフトやカウンターギヤの回転を良くするパーツ。ローラーに使う場合もある。高価なので上級者向け。
  • プレート…バンパーなどの強度を高めるパーツ。バンパーを広くするのにも使われる。大抵グラスファイバーFRPだが一部カーボンFRPのものもある。強度が高いが値段も高い。
  • リヤステー…車体の後部に付けるバンパーのようなもの。
  • ローラー…カーブを曲がるのに必要なパーツ。重要性も効果も高く、選択肢も幅広い。ミニ四駆の改造で最も奥が深い部分。
  • ブレーキ…地面と接触させることで速度を落とすパーツ。レーンチェンジやテーブルトップ対策。
  • 姿勢制御…車体が傾いたり跳ねるのを防ぎ、車体を安定させるパーツ。スタビライザー、マスダンパー、スライドダンパー等。
  • ドレスアップパーツ…ステッカーや電飾、メッシュなど、走りに関係のない、外見を彩る為のもの。かつては車種ごとにドレスアップステッカーがラインナップされていた。
  • ミニ四駆キャッチャー…グレードアップパーツとしての役割は公式プラ板。公式ルール故の使用ではあるが、それを抜きにしても「軽い」「ほどよい弾力性」と言ったメリットの数々から提灯ボディやフロント下部に接続されたりする。なお、キャッチャーとしても当然ならが非常に優秀であるため、ガチ改造等による高速ミニ四駆使いにとっても必需品である。
  • 夢パーツ…効果が無かったり、使える局面が限られてたり、かえって遅くなるパーツの俗称。ワンウェイホイール、可変ダウンスラスト、ゴムリング付ローラー、ステアリングユニット、真ちゅうピニオン、スポンジタイヤ、etc…夢とロマンだけは詰まっている。かつてのブーム時にはこれら夢パーツが好んで使われていたが、現在ではこれら夢パーツを使う人はあまりいない。とはいえ、遅くはなるものの安定性を高めるパーツもあり、ダッシュ系モーターが解禁され、速さより安定性が重視されるようになった現在の公式戦では、夢パーツの価値が見直されつつある。(ただし平面コースでは相変わらず使い道が無い。)ステアリングシステムなど一部は設計や素材を見直せばかなり化けそうなのだが・・・(実際スライドダンパーは既に改良型が出て復権している)
  • この項ではドレスアップパーツの部類に入るが、GUP No.83として「GO!GO!ミニ四ファイター」のプラフィギュアも発売。電動ドリルを持った立ち姿とミニ四駆に乗せられるドライバー状態の2種類が用意されており、本作漫画の作者であるおちよしひこ(越智善彦)の兄、越智信善が原型制作を手掛けている。

ミニ四駆を取り巻く問題編集


横島忠夫ミニ四駆は金かけりゃどーにかなるもんじゃないんです!『最高(最良)のセッティング』はあっても『最強のマシン』は存在しえないんですよ! (ミニ四駆の)チューンはムチャクチャ微妙なんです! 軽量化、重心の設定、タイヤ・モーター・パーツの選択……(マシン)全体のバランスを見極めるには、本物のF1(プロレーサーチームのメインメカニック)並みの(工学)知識と(レースの)経験が要るんですっ!!


海賊版パーツの存在編集

第1次/第2次ブーム期にもタミヤ以外のパーツからミニ四駆用パーツが販売されていたことはあり、第1次時代にはコロコロコミックに広告を出していたメーカーもあったが、それは「あくまで社外品とわかる状態の、そのメーカーの独自開発商品」が大半であった。

しかしながら、第3次ブーム期においては明確な海賊版と言われてしまってもおかしくない社外パーツの流通が存在している。

ただ、(もちろん海賊版は悪であるが)これにはタミヤの純正パーツ供給体制に問題があるという側面を完全に否定することができないのも事実である。

例えば、補強プレート群(とりわけカーボン製やエボリューションモデルの底面補強用)や皿ビス(母材に溝を掘っておくことで底面をフラットにできるため需要がある)は元々が限定品である上にスピード等に重大な影響を及ぼす事のあるパーツであるため正規品を入手できないことが敗北を意味しかねない。そんな状況があれば、便乗する業者やその「悪魔の誘惑」に負けてしまう者がいても不思議ではない。

要求される財力や知識の高度化編集

第2次ブーム末期から大人レーサーが増えたことに関連してか、速いマシンを作るために必要な道具や知識があまりにも高度化し、子供の小遣い程度では到底追いつけない次元に到達してしまっている。

上述のセリフのように「ミニ四駆は金かけりゃどーにかなるもんじゃない」のだが、そもそもが「金をかけりゃどーにかなるもんじゃない」とされる「前提の領域」(きちんとしたレースに出場し勝負ができるようになるまでのスタートライン)に立つまでに、莫大な金がかかるようになっている。しかも、そこまで金をかけても勝てるとは限らない……というか負ける。基本的に業界全体が初見殺しにかかっていると言ってもいい。

パーツを切削加工するための電動ツール、強力な充電池を得るための充電器などの道具代は一つ数千円~数万円を要求されるほか、精度の良い部品を求めてキットやパーツを数十個単位で爆買いする猛者もいる。

また、パーツ自体の価格も高性能化や物価上昇のあおりを受けて高額化してきている。例を挙げるならば、バンパーの拡張や補強に用いられていたFRP製プレートは200~300円程度で手に入れることができるが、現在ではより強固なカーボン製プレートが主流になってきており、これらはフロント用・リア用片方だけで1000円少々と、実に4倍~5倍の価格差がある。しかも、最近はマシンを上下左右に激しく揺さぶるコースレイアウトが主流で、FRPプレートでは強度不足(最悪の場合は走行中に折れる)のため、入賞を狙うならば必然的にカーボン製プレートを導入しなければならなくなってきている。こうした状況から、大会でまともに戦えるマシンを作るためには、マシン代+道具代で数万円を投じなければならなくなってきている。

さらに、そうした道具を駆使する知識や技術も高度化してきており、敷居の高い趣味になりつつある。

あまりに高度な加工と新規参入の難しさ編集

大会で優勝を狙えるガチ競技車となると、当初のコンセプトであった「子供でも手軽に作れる動力模型」と言う言葉はみじんも感じられない様相を呈してきている。

単純にFRPプレートを切断して穴を開けるだけなら、ホームセンターで売っているニッパーとヤスリ程度でも加工できるためまだよかった(第2次ブーム当時もコロコロで紹介されていたほどである)のだが、現在ではカーボン製プレートが主流になってきており、ニッパーやヤスリ程度では到底加工できない。そのため、高精度な工作機械を使用してのカーボンパーツの加工すら日常茶飯事になっているのである(ヤフオクなどで加工済みパーツが販売されることも間々ある)。

もちろんこれ自体はレギュレーション違反ではないのだが、ここまで高度化してしまうと新参者が気軽に入り込めない(レベルの差がありすぎて絶望する)、つまりミニ四駆が衰退するリスクを孕んでいるのである。また、タミヤ自身もガイドブックなどで「MSフレキ」や「ATバンパー」といった高度な加工を推奨しており、歯止めが利かなくなっている問題もある。

それとの関係は不明だが、一部ローカルレースでは「パーツ加工禁止(ボルトオン装着のみ)」、「ノーマル車限定」といったクラスが設けられることもある。

また、現在では「原型のパーツが判断できないような形状」への加工は(海賊版対策も兼ねて)禁止されている。

実例:四国を中心に活動する「MTMミニ4ファクトリー」より

KIDSカー(パーツ加工禁止クラス)

ノーマルクラス

横浜の「FORCE LABO」よりB-MAXレギュレーション

また、最近になってレギュレーションに「原形のパーツを判断できないような加工は禁止」と明記された。

「親父マシン」問題編集

第二次ブーム以前からも度々問題になっているのが「自分で作ったマシンではなく、親の作った爆速マシンで子供がレースに出て優勝をかっさらう」という問題で、これは愛好者間において「親父マシン問題」(親マシン問題)と言われている。この件は根本的な問題として、端的に言えば子供の喧嘩に親が出る事に通じるものであり、愛好者間では非常に大人げない行為ともされる。またもう一つの温床として指摘されていたのが「高校生以上が公式戦に出場できない(第二次ブーム以前)」という点で、「ミニ四ファイターV」でもそこに触れる回があった。第三次ブーム時にはオープンクラスの創設により解消されたため親父マシン代走の必要性は下がった。


しかしながらすでに第2次ブーム末期頃には大人の趣味としてのミニ四駆が隆盛を極める中で上述したように財力・技術・用具・情報、加えて参戦のためのフットワークが非常に物を言う時代になってしまっている。そのため仮に自分で作ったマシンであっても、親がミニ四駆をやっている子供のマシンとそうでない子供のマシンとでは、差が非常につきやすくなっているという現状がある。



会場のキャパシティとマナー問題編集

ジャンルを問わずイベントが大きくなれば避けて通れない問題ではあるが、会場のキャパシティや来場者のマナーに関する問題(騒音、体臭…etc)は常につきまとう。最悪の場合はマシンや道具が盗難に遭うという事例もあるため、常に自己防衛に努めて節度ある参加を心がけよう。


復帰組への注意点編集

いわゆる「四駆郎世代」「レツゴ世代」がまたミニ四駆に手を出す場合だが、いわゆる「浦島太郎状態」になっていることが多々ある。

下記のような問題点があるため基本的に当時のシャーシを使うことはお勧めできない。ノスタルジーという観点ならいざ知らず、競技指向という観点でマシンを選ぶのであれば、ボディ載せ替え加工を行ってでもスーパーX以降のシャーシを使用することを強く推奨する。

強度の問題編集

まず一つ目に、根本的な強度・耐久性が違いすぎることが挙げられる。加工精度の問題もあるし、スーパーX以降の小径タイヤ車は超速ギアーが標準装備(ごく一部に例外あり)。MSシャーシ以降はリアローラーステーが一体型になっており強度は飛躍的に向上している。もはやVS、スーパーⅡ、ARといった後継機の登場したスーパー1、スーパーTZに勝ち目はないと言っても過言ではないだろう。一時ブーム期のTYPE-1からZEROに至ってはもはや論外。こう言うとS-1やS-TZの性能UPを図ろうとする者もいるであろうが、残念ながらスーパーX以降、抜本的に構造が変わってしまった部分もあるのでそうも行かないのである。

これらのシャーシを使う場合、井桁や抵抗抜きと呼ばれるほとんどシャーシを一から作るような超高度な改造が必要で、まずおすすめできない。


もっともスーパー1に限って言えば、駆動系の精度が金型を重ねたため当時の他シャーシに比べればまだマシな方。強度不足さえ克服すればまだ使えるのだが・・・一点止めリアステーはビートマグナム型がまだ手に入るし。

対応パーツの問題編集

特に深刻な問題として現在出ているGUPはスーパーX以降のシャーシを前提としている物がほとんどで、ここ最近はMS(MA)/AR/FM-A/VZが中核となっている。

特にリアローラーステー系に関しては、現在販売されている物はほぼ全てがスーパーX以降を対象とした物であり構造上S-1/S-TZ/S-FM以前のシャーシには使用できない。


このような事情があり、「どうしても四駆朗/レツゴ世代のマシンを競技で使いたい!」と言う人はボディを加工して新世代のシャーシに載せ替えるか、あるいは最初から新世代シャーシに載せ替えられているプレミアムシリーズ/RSシリーズをベース車とする方が得策であろう。


競技ルールの変更編集

同時に競技レギュレーションも、改造手法やマシン/パーツの変遷によって大きく変わっている。

大きなところでは「ダッシュ系モーターの一部解禁」「ワイルド/コミカル系ボディの事実上の使用解禁(ARシャーシ用のアタッチメントが発売されたため。シャーシは不可)」「タイヤサイドを囲う(正確には前後ホイールの中心より奥に到達する)ステーの禁止」などが挙げられる。

「うっかりレギュ違反」とならないよう、最新のレギュレーションを確認することをお勧めする。


改造トレンドの大幅な変化編集

公式でもフラットコースが主流だった一次・二次ブーム時代はとにかくスピードを上げてレーンチェンジャーさえ攻略できればよい、というのが主流だった(そもそもアトミックチューン以下のモーターしか使えなかったため最高速度もそこまで伸びなかった)。

しかし現在は上記のような改造パターンの一本化を避けるためにマシンを激しく揺さぶる立体コースを取り入れた上にダッシュ系もパワー/スプリントダッシュまで解禁。このためにマスダンパーやブレーキといったセッティングが生まれたが、当時は重くしたり減速したりといった改造は考えられなかったことである。

二次ブーム期のトップクラスマシンを今の公式コースで走らせてもまず完走できないだろう。


公式大会編集

1988年から開催されていたタミヤ主催による公式大会ジャパンカップは、1999年で終了(ジャパンカップ時代はワイルドミニ四駆の公式大会もあった)。

2000年以降はミニ四駆の公式大会は一旦終了し、代わってダンガンレーサーラジ四駆の公式大会が開かれるようになった。

2005年からはミニ四駆PRO発売を受けてミニ四駆の公式大会が復活。ただし2007年まではミニ四駆PRO限定だった。

2008年からはシャーシ別、タイヤ別、年齢別などの様々なクラスで1年を通じて各地で行われるGP大会と、その各GP大会の優勝者同士によって行われる「年間チャンピオン戦」によって日本チャンピオンが争われる方式となった。

なお、他シャーシとは別格の性能を誇るミニ四駆PROに対抗するため、公式戦においてダッシュ系モーターの使用が解禁された。(プラズマダッシュモーター等、一部使用不可のモーターもある。)これによってシャーシごとの速度差が殆ど埋まり、どんなシャーシでも改造次第では勝ちを狙えるようになっている。(以前のシャーシほど、改造が大変ではあるが…)

そして2012年夏、約13年ぶりにジャパンカップが復活。

超鬼畜セクション「ナイアガラスロープ」が数々のマシンを振るい落としていった。その凶悪さたるや、完走しさえすれば決勝進出も夢ではないほど。

2013年にはさらに逆バンク(その名の通り外側にバンクするカーブ)や傾斜30度にもなる「スーパーデルタバンク」が登場し、さらに安定性が重要視された。

2014年は「スーパーグライドサーキット2014」と銘打ったコースで、巨大バンク「スーパーグライドバンク30」や久しぶりながら巨大なレーンチェンジとなる「フジヤマチェンジャー」が登場。

動画サイトなどでジャパンカップの様子が公開されているので、その鬼畜っぷりを是非一度観て欲しい。


なお近年のタミヤ公式大会は事前申し込み制となり、高校生以上のクラス及びチャンピオンズのレースでは参加費として500円が徴収されることとなっている(その代わり、参加記念品を受取ることが出来る)。


イベントキャラバンカー編集

ジャパンカップ等のミニ四駆イベントに登場したキャラバンカーを記述する。現在はこのようなイベントカーは存在せず、機材運搬等の車両には自社の星マークが入った日野レンジャー(先代モデル)のベッドレスキャブの格納パワーゲートウイング車(荷台がパブコ製と日本フルハーフ製の2台がある)を使用している。

  • ダッシュワゴン…1988年のジャパンカップで登場した、マツダ・パークウェイをベースとしたイベントカー。ルーフの中央から後部を更に2段に分けてハイルーフ化し、中央ドアから左側後部をディスプレイスペースとした。のちに『ソニックワゴン』にリニューアルし、J-CUPカーゴに変わる95年までのイベントまで使用された模様。樫本学ヴ「爆走!ダッシュクラブ」では、ミニ四駆風に変形する魔改造を施したマシンとして登場した(もちろん実車はそのような魔改造はされていない)。
  • ダッシュカーゴ…1989年のジャパンカップで登場した機材運搬車。マツダ・タイタンのワイドキャブ・パネルバンをベースとし、パワーゲートを装着した車両。その後、ダッシュワゴンのソニックワゴンへのリニューアルに合わせ『マグナムカーゴ』にリニューアルしている。
  • J-CUPカーゴ…ソニックワゴン/マグナムカーゴに替わり96年のスーパージャパンカップより登場したキャラバンカー兼機材運搬車。ベースは日野ライジングレンジャーダブルキャブのパネルバン。公式大会がミニ四駆からダンガンレーサーに変更となった際は「ダンガンカーゴ」として活躍した。この車両は映画『ミニ四ファイター超速プロジェクト スイッチ・オン』にも登場している。

近年のトレンド編集

近年ではyoutubeSNS等を中心に「月1500円ミニ四駆」という企画をする者が増えている。リストに記した基本ルールに則り、各々がマシン成長過程を楽しむというものである。


アンダーグラウンドコンテンツだが、2022年8月から「ルール無用JCJCタイムアタック」が勃発した。これは、公式規則を無視した部品設計使用してでも高速なマシンを作り上げ、さらにはコース改造を加えてでも、ジャパンカップジュニアサーキット(JCJC)を3周完走させ、その最速記録を目指すという内容


コンクールデレガンス編集

走らせることを目的とせず、飾ることを目的に作られたマシンのコンクール。

ジャパンカップと並行して開催されることが多く、創意工夫を凝らして作られたカッコいい・美しいマシンが並ぶ様子は必見。中には既存のボディをベースとせず、全く新しいボディを造形してくる猛者もおり、速いマシンを作るのは苦手だという方はこちらでの入賞を目指すという楽しみ方もある。


記念日編集

毎年3月24日はミニ四駆の日!(3・2・4でミニヨンとなるため)

2011年にはpixivとコラボして夢のミニ四駆イラストコンテストも開かれた。


ちなみにミニ四駆が世に出回った(田宮模型から出荷された日)のは1982年7月13日。


ゲーム編集


亜流編集


オンラインコミュニティ編集

2006年にタミヤとケイブの合弁会社「ミニ四駆ネットワークス」を設立し、オンラインコミュニティ「ミニヨンクラブ」を同年7月26日に開設。2012年10月21日にサービス終了した。


書籍編集

ミニ四駆の書籍(漫画作品は後述)は様々な出版社から発売されていたが、その中でも小学館のワンダーライフスペシャルから発売されていた「ミニ四駆BOOKシリーズ」は特に有名である。

最初はレーサーミニ四駆のハンドブックとして発売され、のちに車種ごとの改造ブックが発刊されていた。

なお、これらの書籍は書店向けと模型店(玩具店)向けの流通ルートで発行元が異なり(書店向け=小学館、模型店向け=田宮模型)、カバーや奥付等にその違いがみられる(内容については同一)。


現在はタミヤ公式ガイドブックとして「ミニ四駆超速ガイド」(学研プラス→ワン・パブリッシング)が2013年から年単位で発売されている。


ミニ四駆漫画編集

ダッシュ!四駆郎徳田ザウルス

真ダッシュ!四駆郎徳田ザウルス

ハイパーダッシュ!四駆郎武井宏之

GO!GO!ミニ四ファイターおちよしひこ

爆走!ダッシュクラブ樫本学ヴ

ミニ四トップたなかてつお

燃えろ!アバンテ兄弟こしたてつひろ

風のレーサー侠徳田ザウルス

風のレーサー侠外伝徳田ザウルス

一着!70キ徳田ザウルス

爆走兄弟レッツ&ゴー!!こしたてつひろ

爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAXこしたてつひろ

爆走兄弟レッツ&ゴー!!Return_Racers!!こしたてつひろ

レッツ&ゴー!!翼ネクストレーサーズ伝こしたてつひろ

ミニ四ファイターV青木たかお

ダッシュボーイ天徳田ザウルス

ウイニング嵐鈴木雅洋

新世紀レーサーミニ四キッズひめかわ明

ミニ四駆新世紀BREAKIN三徳信彦

未来レーサーブイツイン三鷹公一

ミニ四駆レーサーカケル坂井孝行

吉祥寺フェニックス坂井孝行

レーサーミニ四駆世界グランプリ池田淳一

ミニ四バトラー牙こしたてつひろ

二ツ星駆動力学研究所林健太郎

MINI4KING今田ユウキ)(原案・武井宏之


食品編集

・レーサーミニ四駆チョコ(ロッテ)

1988年発売、チョコレート菓子にシールが同梱されており、そのシールの剥離紙部分に印刷されている点数(外れあり)を10点集めることでオリジナル仕様のキットを手に入れることができた。

ちなみに、ボディーとホイールはゴールドかシルバーのメッキ、シャーシは黒か透明、タイヤは黒・赤・青・黄の4種から選択でき、箱の裏は点数送付のための選択表が印刷されていた。

のちに「ダッシュ!四駆郎チョコ」として発売され、こちらでも同様にオリジナルミニ四駆のプレゼント企画があり、レーサーミニ四駆チョコの点数も使えるようになっていた。


・ベビースターラーメン レーサーミニ四駆(松田食品)

1988年発売。ベビースターカップラーメンをミニ四駆のパッケージにした商品。蓋面にシールが同梱されており、そのシールにはパッケージ画や改造ミニ四駆の写真などが印刷されていた。こちらでも点数を集めるとQD(クイックドライブ)のサンダーショットやミニ四駆などが当たるキャンペーンが開催されていた。


pixivにおけるミニ四駆編集

主に既存のミニ四駆のイラストや、オリジナルデザインのミニ四駆のイラスト、ミニ四駆風の車のイラスト、イラストや漫画内にミニ四駆が描かれているイラスト、ミニ四駆を題材にした漫画(爆走兄弟レッツ&ゴー!!等)のイラスト、印刷してミニ四駆に貼り付けるミニ四駆オリジナルステッカー、ミニ四駆の写真(写真は厳密にはpixiv規約違反ではあるが、削除されない事から、自分で作ったオリジナルのステッカーなどを使用している場合や、オリジナルの塗装を施している場合はグレーゾーン扱いになる模様)などにこのタグがつけられる場合が多い。


関連タグ編集

【ピクよん】 爆シード フェンスカー クラッシュギア

タミヤ  四駆

ミニカー チョロQ ラジコン プラモデル

ルール無用JCJCタイムアタック


Dr.STONE:原作において登場し、タミヤ公式もtwitter上で驚いていた様子。

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