概要
『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』のJの2代目プロトセイバー。一部にプロトセイバーJBの面影は残っているが、こちらは紫色のカラーに可変ボディ。
イルカからヒントを得たドルフィンシステムが特徴。風を受けると内部液状ダンパーによりボディを変化させ、どんなコースでも安定する。
誕生経緯と活躍時期が【原作】と【アニメ】で異なっている。
作中では
原作
VマシンやネオトライダガーZMCに追いつけず、性能の限界に達してしまったスピンアックスとプロトセイバーJBの改良型として、当初はスピンコブラと同時に開発されていた。
しかし、大神研究所で近藤ゲンと土方レイに苦戦する星馬兄弟と鷹羽リョウを救うべく、Jの咄嗟の判断でコブラ開発を優先した。そのため、大神軍団とのレースには参加できなかった。
WGP編で世界グランプリ直前にハリケーンソニックとほぼ同時に完成。イルカのしなやかな体からヒントを得たことで液状ダンパーをカウルに組み込み、ようやく完成となった。
土屋博士と共に製作したものとなっている。
アニメ
大神博士の案で生まれた「SGJC-ビッグチャレンジ-」に出場するためにレーサーとして復帰するJが土屋博士と製作。
一応、豪も「俺のマシンを生む時に力を貸してくれたから」とお弁当の配達やシャフトの長さ確認などの僅かなことではあるが協力している(本人も『俺にできることなんて、これくらいだけど』と自身ができる範囲のことを弁えての事)。
採用しているギアは【超速ギア】で、モーターは坂道にも強い【トルクチューンモーター】であることがJ自身の口から明かされた。
ミニ四レーサーとして復活するだけではなく、大神博士に『ミニ四駆の楽しさを教えたい』という想いを込めて生みだした。
かつての相棒プロトセイバーの要素も取り入れられており、大神博士の技術と土屋博士の技術が融合した【新たなセイバーマシン】として誕生した。
こちらはスーパー1に近いシャーシ(白)を使っており、ローラーも装備されている。
完成したのがSGJC編の終盤だったため、後のビクトリーズで4期のED「夢の涯てまでも」にJごと出演することが出来なかった。※まあ新型ソニックもその一話前に完成したため烈の枠もバンガードソニックのままだったのだが…。
第一回WGPでは所有者と共にTRFビクトリーズに所属。総合力の高さを最大限に活かしてメンバーを支えるチームのサポート役として大きく活躍する。
また、後期作品においても一部の改良を加えただけで、基本はほぼ同じである。マシン強化・交換等を重ねた他のメンバーのマシンとは違い、かなり息の長いマシンと言える。
Jと歩んだ戦の歴史
原作では出番が少なかったのか、アニメ版やRRでは見せ場が多くなっている。
原作
- 試走状態。カウルの設計で上手く行かず気分転換に出かけた先の水族館で見かけたイルカをヒントに、液状ダンパーをカウルに組み込んで無事に誕生した。
- WGPにてNAアストロレンジャーズのバックブレーダーとのレースでデビュー。第一走者としてデビュー。エッジ機の起こした乱気流でペースを乱された上にパワーブースターで大差をつけられてしまうも無事に第二走者にバトンが渡る。
- ロッソストラーダ戦で相手チームがバトルレーサーであったことに気付けず、気付いたときには時既に遅し、ディオスパーダの真のアディオ・ダンツァを横から食らってリタイヤとなってしまう。手ひどく損傷してしまったため、これ以降の出番がなかった。
アニメ版
- 土屋研究所テストコースにて、サイクロンマグナムと試走。調整が必要な個所が見つかったため、再度調整し完成度を高めていき「SGJC-ビッグチャレンジ-」に準備をしていく。
- SGJCのAセクションでは、ブロッケンGのラフプレーをブロック。他のマシンを走らせるための時間を稼いだため順位は最下位からスタートすることになったが、5位にランクインした。
- SGJCのBセクションでは奮闘。レイスティンガーと激闘を繰り広げ、ゴール寸前まで生き延びるがタイヤをバーストさせられ7位に転落し、上位5位に入らなかったためポイント獲得ができなかった。
- SGJCのCセクションでは、レイスティンガーのラフプレーを受けてしまいリタイアしてしまった。
第一回WGPでは
- アイゼンヴォルフとレース。ネオトライダガーと共に好成績を収めて勝利へ導いた。
- ССРシルバーフォックスとレース。第一走者として活躍し、第二走者にバトンを渡した。
- NAアストロレンジャーズとフリーレース。チームランニングを挑むが力量の差を思い知らされてしまった。
- チームランニングの特訓中、土砂崩れに遭う。その際に、仲間のマシンの救出に成功したがパーツの多くが酷く損傷してしまい修復することになった。※ここから二代目となる
- NAアストロレンジャーズとレース。4トップレースでサイクロンマグナムのサポートし、チームを
勝利へ導いた。
- ARブーメランズとレース。耐久レースで、第三走者として活躍しネイティブサンの弱点を第四走者に伝達した。
- NAアストロレンジャーズとレース。5vs5リレーで活躍し第一走者として活躍、第二走者にバトンを渡した。
- ССРシルバーフォックスとレース。ポイントレースにて5位を獲得した。
- サバンナソルジャーズとレース。レース中の火災により、レースを中断。
- ARブーメランズとレース。ポイントレースで上位ではあったが、トラブルに巻き込まれてしまいリタイヤ
- ロッソストラーダとレース。 大規模修復が必要なほどのダメージを喰らってしまった。
- サバンナソルジャーズとレース。4トップレース中、一時的に凶悪化してしまったが更なる走りを習得。チームを勝利へ導いた。※ここで、STAGE2に進化
ドルフィンシステムについて
ドルフィンシステム関係はWGPから導入されたようで、無印ではそのような描写はない。
WGPでは基本的にサポートがメインであり、リタイヤは少ないが、中心になって活躍する場面も多くはない。
57話以降のEVO.は2代目であり、初代は56話で練習中に土砂崩れに巻き込まれて大破してしまい、再起不能になってしまった。幸いGPチップが無事だったので、性能を受け継ぐことが出来た(Return Racersの時の名称を肖るなら液状ダンパーを組み込んだ初代は【プロトセイバーEVO STAGE1】で、ドルフィンエフェクトを習得した二代目は【プロトセイバーEVO STAGE2】か)。
94話では烈が入院、ビクトリーズの状況もあって土方レイに渡された「シャークシステム」を搭載したが、それにより狂暴化・バトルマシンになってしまう。どうにかストップさせ、ドルフィンシステムに戻されたが、GPチップがシャークシステムの一部を記憶してドルフィンシステムの制御に影響を与え、ハイパードルフィンシステムに進化。必殺技「ハイパードルフィン走法」を習得した。
EVO.とは「Evolution」(進化)ということがあってか進化に限界が無いようで、このマシン誕生以降、Jのマシンはこのマシンで固定されている。おそらく作中に登場する全マシンの中で一番活動期間が長く、Return Recers!!にて更なる進化を遂げた。
プロトセイバーEVO.ステージ3
Return Recers!!にて登場。Jが常に育て続け更なる進化を遂げていくエヴォリューション。豪との勝負でコースアウトしてしまうが、Jがその場で改造しボディ全体が可変するこの姿に進化させた。レースのクライマックスで更にステージ4に進化する。
立体物
1996年12月にリアルミニ四駆シリーズの第二弾として販売。スピンコブラではボンネット開閉ギミックであったが、本機はコクピットのキャノピーが開閉するギミックが搭載されている。
ボディはクリア成型を活かし、フロントのライト部はシールを貼ると見えなくなってしまうがヘッドライトとスモールライトを思わせる突起が裏から透けて見える仕様になっている。
こちらも長年、再販などがかからなかったが、2016年7月にARシャーシのプレミアム版として販売された。リアルミニ四駆版からの主なボディの変更点はフロントノーズとチップのあるボディ後部部分のメカとキャノピー部分の一体化、成型色の変更(透明→パープル)、フロントフックの小型化(リアルミニ四駆版は横幅が広すぎて一部新型シャーシが入らない)など。
メッキパーツとキャノピー開閉ギミックは廃止されたがそれらがボディと一体化し、素材もABS製になった分ボディの強度が大幅に増している。
チップの部分にも補強板が設けられ、上からチップを再現するステッカーを貼る方式に変更。さらにステッカーには通常版とGPチップ版の二種類が用意されている。
また、横幅にも余裕のあるデザインのおかげでMAシャーシにも無改造で載る仕様となっている。
そして2020年5月にリアルミニ四駆の再販が数量限定ながら決定。
ちなみに当時のリアルミニ四駆版ボディの指定カラーはメタリックパープルだったが、現在その色はプラスチック用としては絶版でポリカーボネート用塗料でしか扱われていない。
そのためなのか再販に伴い新たに通常のパープルで塗装された完成版見本の写真に差し替えられた。
スピンコブラと違い、リアルミニ四駆版本体に色々補強しただけのため、プレミアム版ステッカーがそのまま使用可能。ただしロイヤルブルーに塗装指定されているボディサイドの蛇腹部分がプレミアム版では他と同じパープルでステッカー保管されている
関連タグ
爆走兄弟レッツ&ゴー!! 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP J(爆走兄弟レッツ&ゴー!!) プロトセイバー系 リアルミニ四駆 フルカウルミニ四駆
プロトセイバーJB-初代プロトセイバー
サイクロンマグナム:豪と一緒に作り上げた3代目マグナム。