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センシティブな作品

概要

1996年から1999年にかけて展開された本製品は、従来のモーターライズのものとは違いカーモデルなどと同じ「ディスプレイモデル」と呼ばれる【観賞用ミニ四駆】という代物である。パッケージもそれを意識したデザインになっている。

「メカニカルなシャーシ」に「クリアタイプのボディ」、一部脱着が可能なパーツで構成されている。 また従来の製品と違いメッキパーツが採用されている。走行モデルという付加価値が廃された分、その方向性はバンダイキャラクタープラモデルに近いものと言えるかもしれない。

ボディには、販売当時主流だったシャーシに搭載するための加工用のガイドラインが引かれており、加工すれば搭載することが可能となっている。ちなみにシリーズの大半がステアリング機構搭載マシンのためか、ボディのホイールアーチが通常のフルカウルのような小径タイヤに密着したデザインではなく横幅に余裕のあるものとなっている。

ただし初期のものはギミックの再現のため一部パーツが分割されている関係上大きな穴が空いている形状のものが多く、普通に走らせる上では強度不足なのが問題になっていた。特にプロトセイバーEVO.はキャノピーとメカ部分の二箇所に穴が空いているため走行用に使うには心許ない。

また上述の通りクリアボディのため、原作やアニメ作品で登場したカラーリングにするには塗装も必須となる。

現在は走行モデル用に仕様変更がなされた状態で販売されていたり、ポリカーボネートボディのみ販売されていたりするため、本製品を入手するのは困難とされている。

これは、ミニ四駆第二次ブームに大量に生産し過ぎたことが原因で、ブーム終焉後タミヤがその在庫処理に追われたという過去も影響していて、実際2000年代は郊外の西松屋などのおもちゃ売り場で大量のリアルミニ四駆の売れ残りが棚に置かれていたこともあった(特にプロトセイバーEVO.は原作での扱いや上記の強度問題もあってか目立っていた)。そのためタミヤもリアルミニ四駆の再販にはかなり慎重な体制を取っているようである。

また、ブーム当時は600円での販売だったが、2000年代のプラスチックを成形する石油の価格高騰やパーツのメッキ処理にかかるコストなどもあって仮に再販されたとしても当時の価格で販売するのはほぼ不可能となっている。実際、2009年にバックブレーダーが再販されたときは900円に値上がりしていた。

なお、発売されたマシンが登場した作品はすべて爆走兄弟レッツ&ゴー!!シリーズである。

走行用モデルに改修されたマシンはすべてフルカウルミニ四駆でカテゴライズされている(エアロミニ四駆時代に登場したディオマース・ネロもフルカウルミニ四駆である)。

長らく再販が途絶えていたが金型は全て保管されているらしく、近年のミニ四駆やプラモデル需要の急増に伴い2020年から2021年にかけてに次々と数量限定ではあるものの原価900円で再販されている。

ラインナップ

●…後にプレミアム(ハイエンドモデル化と同時に走行マシン用にボディが改修されたもの)として商品化されたもの

▲…後にポリカボディだけが商品化

★…後に走行マシン用にボディが改修されVSシャーシを乗せた特別仕様の限定品として再商品化

スピンコブラ

1996年7月発売。

記念すべき第一弾。ボンネットが展開するギミックがある。

2020年6月に再販。当初は5月の予定だったが、COVID-19の影響により延期している。

プロトセイバーEVO.

1996年12月発売。

第二弾。キャノピーが展開するギミックがある。SFMシャーシ対応用ガイドラインが引かれていないが、雑誌にて掲載された。

こちらも2020年5月に再販された。

バックブレーダー

1997年3月発売。

第三弾。ここから「爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP」登場。

ホイールカバーのみガンメタリックカラーのパーツになっている。

前2マシンのボディ強度問題を解消するためかアクティブサスペンションの可動ギミックは排除されている。

2020年2月にファンからの強い要望を得て数量限定で再販が決定。最後に再販された2009年から実に11年ぶりとなる。

スピンバイパー

1997年11月発売。

第四弾。メカニカルパーツがメッキ仕様なのだが、パーツごとの接続になっていて必要な部分のみ取り外すことでモーターライズ車への改造がしやすくなっている。

※メイン画像が本機で、SFMシャーシに対応させている。

2021年1月に再販された。

バイスイントルーダー

センシティブな作品

1998年7月発売。

第五弾。ここから「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」登場。

独特なシャーシ形状のため、メインとなるボディのみがクリアパーツとなっている。ワイドモード⇔バトルモードへの変形ギミックがある。ファントムブレードとのドッキング機構は再現されていない。

走行用マシンに使える部位の少なさもあってか、この商品のみ走行モデル及びボディの単品発売などの措置が全く行われていない。

2020年にバックブレーダー同様数量限定で3月にされた。

ディオマース・ネロ

1999年1月発売。

第六弾、シリーズのラストナンバー。

サーチモード⇔ターミネートモードへの変形ギミックと4WS再現用ギミックが組み込まれている。

アニメ版ではラスボスマシンにもかかわらずブレイジングマックス同様アニメ本編終了後に発売された。

2021年1月に再販された。

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