概要
ボルゾニックシステムが搭載されたミニ四駆で、所有者は草薙陣。
銀に染められた剣のような形状のボディと、車体を四つのアームユニットで支えるシャーシを持つ従来のミニ四駆とは一線を画すデザインが特徴。
アニメでは白に塗装されているが車体に描かれている紋様の効果で禍々しい。
最大の特徴は走行性を重視した通常形態「ワイドトレッドモード(ワイドモード)」から、アームユニットを閉じることで攻撃性を重視した「ナロートレッドモード(バトルモード)」への変形機能を持つ事。変形前後で全幅が35mmも細くなり、見た目の印象も大きく変化する。
(ナロードレッドモードの実写画像)
もちろんバトルマシンで、原作・アニメ共にワイヤーを射出する能力を有している。
原作ではバトルモードに変形した状態での前輪による体当たりが主な攻撃手段。ワイヤーは主に移動の補助に使うほか、ワイヤーを利用し遠心力を掛けた状態で自らを振り下ろす「ハンマーサドンデス」という技も持っている。また一度だけ、まきびしを撒いている。
アニメ版での攻撃方法はワイヤーそのものを武器として撃ち出す「トルーダーアタック」。このワイヤーはいくつも仕組まれているようで、2本撃ち出す「ツイントルーダー」、更に4本(以上)撃ち出す「ファイナルトルーダー」もある。
アニメでは更に兄弟機であるファントムブレードとドッキングできるシステムが搭載されている。合体は、本機の所有者の音声認証により行われる。前輪部をナロートレッドモード、後部をワイドトレッドモードに変形させ、マシン後部にファントムブレードがドッキングされ【ファントムバイス】という名称になる。
その変形・合体シーケンスは、さながらSF映画に登場するメカニックを彷彿させる。
装備
- スーパーパフォーマンスIC
- 本機の頭脳である電子チップ。
- 高感度ボルゾニック・アイ
- ボルゾイ製高感度センサー。
- ヴァリアブル・トレッドシステム
- 本機最大の武器。コース幅によりワイドモード⇔バトルモードへの切り替えが可能(この機構を活かしてコースの幅に合わせているシーンがある。)
- チェーンワイヤー
- 硬質素材のチェーンワイヤー。本体に4本装備されており、移動補助や相手のマシンに攻撃を仕掛けることができる。
- ボルゾニックシステム
- ボルゾイ製マシン独自のシステム。
- ファントムバイス
- 本機独自の機構。後部アームユニットのカウル基部を回転させて車体を起こし、兄弟機のファントムブレードと合体させることでパワーを増幅させることができる。
立体物
リアルミニ四駆シリーズの第五弾として販売。劇中同様のワイドトレッドモード⇔ナロートレッドモードへの変形が可能だが、あくまで原作版再現モデルのためファントムバイスモードの再現は不可能。(キットのままだと前輪と後輪が連動して動くため、ファントムバイスモードへの再現は要改造となる)
バックブレーダーと同じくコアとなるボディのみクリア成形となっていて、当時主流だったシャーシへ搭載することが可能となっている。
他のリアルミニ四駆と違う独特な機構を持っている故か、長らく再販やクリアボディによる販売、プレミアム化もされていなかったが、2020年3月14日についに再販がされた。
関連タグ
ミニ四駆 爆走兄弟レッツ&ゴー!! 爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX 草薙陣
レイスティンガー:銀のボディを持つバトルマシン
ファントムブレード:ボルゾイ製小型レーシングマシン。
【警告】これより先、本機にやってくる運命が記載されているため閲覧には注意されたし
最期
原作
WGPルーキー戦でドベを走っていたカリームのデザートゴーレムにファントムブレードとアタックを仕掛け、さらには崖を切り崩した岩石で押し潰そうとしたがびくともしなかった。
このことがカリームを本気で怒らせてしまい、逆にデザートゴーレムが押し出した巨大岩石によりファントムブレード共々破壊された。
アニメ
ネロがボルゾイスクールのトップに変わったことが気に食わなかった草薙兄弟はM1グランプリ終盤、後尾を走っていたネロに謀反、ファントムブレードとの2体同時のMGストーンによる攻撃でディオマース・ネロを破壊しようとするが逆に純正のMGストーンによるマーズグラビティの返り討ちを受けファントムブレード共々破壊された。
呆然としていた原作と違いマシンを破壊されたことに号泣していたため、マシンへの愛着はあった模様。