フルカウルミニ四駆
ふるかうるみによんく
『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に登場する走行マシンを指すミニ四駆のカテゴリーの一つ。1994年〜1998年を中心に展開され、1990年代中後期の第2次ミニ四駆ブームを牽引した。
「フルカウル」とはボディがタイヤを覆っている状態を指し、タイヤも小径タイヤを主に用いる点が、大径タイヤがボディに覆われずむき出しのレーサーミニ四駆とは完全に真逆の路線を行くものだった。
- あくまで『爆走兄弟〜』に登場するマシンをカテゴライズするために付けられた名称のため、前輪がカウルに覆われていないネオトライダガーZMCのような例外も存在する。また、ビートマグナムとバスターソニックは大径タイヤを標準装備する。
- 続編の『爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX』登場マシンはエアロミニ四駆のためフルカウルには分類されない(ただし後述のディオマース・ネロは例外)が、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!Return_Racers!!」で新たに登場したマシンは「フルカウル」に分類される。さらに2007年ごろから登場したバイソンマグナム、ロデオソニック、スピンアックスMk2、トライダガーXXは、使用シャーシがダブルシャフトモーターを使用したMSシャーシである事から『ミニ四駆PRO』にカテゴライズされるなど、ますますややこしいことになってしまった。
- 1996年のスピンコブラから展開されたディスプレイモデルは『リアルミニ四駆』としてカテゴライズされているが、元々フルカウル用にボディが作られているためか、走行用シャーシを付属させて新たに販売されたものは「フルカウル」に分類される。
- 本編に出ていなくても『サイクロンマグナムTRF』のように本編に出たマシンのマイナーチェンジ版の場合も例外として「フルカウル」に分類される。ファイヤースティンガーは「MAX」のマシンだが、レイスティンガーを元にしているためかアニメオリジナルマシン故か「フルカウル」扱いというややこしいことになっている。
- なお、レーサーミニ四駆を題材にした『ダッシュ!四駆郎』と同じ徳田ザウルス氏が描いた作品『風のレーサー侠』『ダッシュボーイ天』に登場するマシンはスーパーミニ四駆というカテゴリに分類される。大径タイヤがボディに覆われずむき出しというレーサーミニ四駆の特徴を引き継ぎつつも、シャーシに同じスーパー1やスーパーFM、スーパーTZを使用するという新旧ハイブリッドのような特徴を持っている。なお、こちらのプレミアムは人気がなかったためなのか、「フルカウル」のプレミアムと違い限定生産品なので入手時には注意。
これだけ細かく分類条件を書いても唯一出てしまう例外があり、「MAX」で登場したリアルミニ四駆にもかかわらず、のちにVSシャーシを使用し走行マシン仕様として新たに販売されたディオマース・ネロがある。このキットは原作ではMAX編に登場した完全新規マシンであり、タイヤが全輪むき出しであるにもかかわらず、なぜか「フルカウル」としてリリースされた。
第2次ブーム時に発売されていた通常キットはスーパーミニ四駆と違い、2010年代までエアロミニ四駆共々ほとんどの車種が一般販売されていたためいつでも入手可能な状況だったが、2015年に600円から780円に値上がりし、さらに令和に改元された頃を境に次々と絶版化が進んでしまった。
そのため、プレミアム化されていない車種やミニ四駆特別企画でプレミアム化され在庫が尽きた車種は現在入手困難となっている。
ちなみに2019年にTwitterで行われたミニ四駆総選挙では、名前が挙がったランキングトップ24台の内、半数がフルカウルミニ四駆であった。
スーパー1シャーシ、スーパーFMシャーシ、スーパーTZシャーシの3種類が主に使用された。
2010年からスタートしたプレミアムではスーパー1がスーパーⅡに、スーパーTZがARに、そしてスーパーFMはFM-Aシャーシに置き換えられている。また、ほとんどのマシンが小径タイヤから中径ローハイトタイヤに変更された。
商品によってはVSシャーシなどが採用されている場合もあるがこれらは本編が終了している頃の登場だったため、ほぼ既存商品を改修したものにとどまっている。
※★は一般販売でプレミアム化、☆はミニ四駆特別企画として限定生産でプレミアム化されたもの
スーパー1(→スーパーⅡ)
スーパーFM(→FM-A)
スーパーTZ(→AR)
リアルミニ四駆(フルカウル時代のみ)
AR
その他のシャーシ
ディオスパーダGPA(VSシャーシ)
ビートマグナムGPA(スーパーTZ-Xシャーシ)
スピンバイパー(VSシャーシ)…走行マシンへの仕様変更モデル
ディオマース・ネロ(VSシャーシ)…走行マシンへの仕様変更モデル