概要
『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』にて土屋博士が星馬豪に授けたセイバーの一台。
最初は「セイバーを育てる事ができなかった場合は、返してもらうよ?」という約束
の下で授かる。
マグナムシリーズ(マグナム系)の第1号マシンで「初代マグナム」、フルカウルミニ四駆としても第1号マシン(ただし、製造者は違うが作中での最初のフルカウルマシンは別にいる)。兄である星馬烈へのソニックセイバーが2番目。
高速重視のセッティングを得意とする豪の影響で、空気抵抗を減らすために水平になったリアウイングが装備され、モーターは直線コースに強いレブチューンモーターが搭載されている。ホイールは黄緑のライトウエイト。ボディを極限まで軽量化し、カラーリングは白いボディに青と赤のファイアパターンが施された「かっ飛びマシン」。この色合いは1台を除いた後継機にも受け継がれる。また、第2話でライトを付けており、こちらも受け継がれる。カラーリングが原作・キット・アニメで微妙に違っている(特にフロント部分)。
コーナーリングに弱く安定しないためコーナーのクリアリングは、荒々しい。 時にはコースアウトしてしまうということが作中で何度か発生しているが、直線コースでは銃弾のような走りでコースをクリアしていく様子からミニ四ファイターから「唸る弾丸」と称される
車体の軽さと空気抵抗の無さでちょっとしたことでも宙を飛ぶので、コースアウトのほとんどの原因はそれだが、その一方でそれを利用して空中から勝負をかけたり、コーナーからの立ち上がり加速が意外に速い場面も。
豪と共に歩んだ、戦の歴史
- デビュー戦(GJCウインターレース予選)ではゴール前に吹っ飛んでしまい、落下。軽量化が祟って右カウルと右前輪・右後輪のタイヤが壊れてしまい、走行不能と思われたが、烈の説得もあり、ソニックセイバーとともにコース復帰。
- ウインターレース決勝戦ではコーストラブルにより、ソニックセイバーと共に大破。しかし、豪は「2台の部品を合わせればまだ走れる」と言い出す。そんなことをすれば失格だが、「たとえ失格でも俺は最後まで走りたい」と失格なのを承知で組む。それを聞いた烈も協力し、ソニックセイバーと合体。失格となったためマシンを返そうとしたが、土屋博士から「セイバーを自分の物に育て上げることが出来たじゃないか」と認められ、晴れて豪のマシンになる。※ここから、所有者が土屋博士から星馬豪に変わる。
- 鷹羽二郎丸が持つマシンとのレースではダートコースであっても突き進み、豪が踏ん付けた古釘から生み出した「即席ピンスパイクタイヤ」を装備して勝利を掴む。
- トライダガーXとマウンテンダウンヒルレースで勝負をした時は、勝利を掴む(豪曰く「よくよく考えたら、相手が遅れてスタートしたから結局は…俺の負けだ……」(原作では10分、アニメは100秒)とのことなので 後日、再戦することに)
- トライダガーXと再戦、同着であったが「弱点がある現在(いま)のマグナムでは、トライダガーに勝利することはできない。」と告げられる。
その後、烈からマグナムのフロントバンパーに亀裂が発生していること、ボディも汚れだらけであることを指摘され、藤吉からは空力を上手く活用できていないことを指摘される。
- 佐上模型店にて、特訓。 最初は烈のアドバイスで重りを入れて安定させた走りになったはいいが『スピードが物足りなくなってしまって、どこかマグナムの走りじゃない』と悩む。(この時にセットアップローラーも装備していた) 特訓中に新しい走行方法「マグナムトルネード」を生み出し 後日行われたGJCスプリングレースではFRPフロントバンパーを装備しお披露目、優勝した。
彼女に「直線なら負けない!」という 豪の普段の台詞も借りられている
「それ、いつもの俺の台詞なのに~!」
- 土屋カップに参加し、2位にランクイン。※このデータは後に生まれてくるマシンに活かされる。
- 大神研究所にて、ソニックセイバーと共にプロトセイバーJBとレースで勝負する。 合体技「ダブルトルネード」で距離を詰めるが大神博士の技術が結集しているプロトセイバーに勝つこともできず敗北。(原作では、差が開いていたがダブルトルネードでやっと追いつく)
- 深夜にスーパーアバンテとレース。
火山口の決闘
【原作】
空気砲の嵐をひたすら耐え凌ぎ、空気流が弱まった一瞬をついて追いつく。
が、プロトセイバーの側面からの空気砲でコース外へ吹き飛ばされてしまい コースを支える柱に引っかかって一命を取り留める。
【アニメ版】
プロトセイバーとの再戦。
ボディに亀裂が入り、シャーシもダメージを受け満身創痍の状態になっても勝利のために走り続ける。
合体技で一度はプロトセイバーの前に出るが、大神の妨害工作により再度後方に下がったうえ、プロトセイバーの空気砲で吹き飛ばされてしまった。
ソニックと共にコースを支える柱に引っかかって一命を取り留めたため烈と豪により救われる。
余談
- 作中では珍しく所有者変更が多いマシンで前述のとおり、豪以外のレーサーも使用している。
主なレーサー
・柳たまみ:『風輪小学校-マグナムセイバー争奪戦-』にて使用。後に彼女をミニ四レーサーとしての道を歩ませた。
・三国藤吉:原作の読み切りストーリー『激走!3大マグナム』にて使用。豪に「マシンのメンテナンスを怠ってはならない」ことを教えた(あくまで豪が見た夢の中なので本人が使ったわけではないが)。
・佐上ジュン:ゲーム・ハイパーヒートでは彼女が使っている。レプリカなのだが別のイベントでは豪から借りているとある。
・不良中学生チーム:原作第3話において、風輪小学校旧校舎で奪われてしまう…が中学生たちは、「どうすんだこれ……?」とスイッチの入れ方も豪に教わっているほどの素人で豪も「裏にスイッチがあるよ!」と素直に教えたり、セッティングの甘さから豪に「おそいのは、お前のせいだ!マグナムのせいじゃねえ!」とセッティングし直して復活するとレクチャーを受け、レースに熱中し、応援団として活躍する。
・少年:原作『MAX』にて登場するがレプリカか改造品らしく、その走りはオリジナルに遠く及ばない。周囲からバカにされ、彼らが豪樹と豪のレースを追いかけて行った後もその場に残り、マグナムを再び走らせる。
- 劇中では、グレードアップパーツが装備されている描写が多くセットアップローラーズやFRPフロントバンパー、ハイマウントローラー、ウェイトなどが装備されているシーンがある。
復活する唸る弾丸
1996年の年末に放送された『爆走兄弟レッツ&ゴー!! -ミニ四駆レーサー大集合!-』にて豪との「風輪小学校 スカートめくり罰ゲーム杯」でがたまみ先生が使用。かっとびセッティングは相変わらずだが、男子トイレコースをコースアウトしながらも見事に復帰(「三度目の正直よ!」と突破した)し、勝利を勝ち取った。
立体物
1994年9月にフルカウルミニ四駆シリーズの記念すべき第一弾として販売。
採用シャーシはスーパー1シャーシ。初採用は本機ではなく1993年に販売されたスーパーミニ四駆のリバティーエンペラー。
この時期ならではの外付け式のサイドローラー設置用のサイドガードが付属しているが、リアカウルに思いっきり干渉するため素の状態では付けられない。そのためリアカウルにはサイドガード用に削るためのガイドがある。
…もっとも、駆動伝達やスピード効率が研究されつくしている今では素直にリヤステーを別途に用意してローラーを付けた方が最も効率が良いと証明されているのだが。
マスダンパー設置などの目的でサイドステーを使うにしても無加工で付けられる強度もはるかに上のビクトリーマグナムタイプの新型サイドガードやシャイニングスコーピオンプレミアムやレイスティンガープレミアムに付属しGUP販売もされているスーパー2シャーシ用サイドガードを使った方が良い。
…要するにマグナムセイバーに付いているサイドガードは夢パーツに過ぎない。もちろんボディに付属するローラーマウントを使用するのはショックの蓄積でボディキャッチ部が破損する危険性があるので論外中の論外である。
クリアボディが販売されていたが、現在は入手困難となっている。
また、ソニックセイバーのボディが同梱したスペシャルキットや、プライズ限定モデルが登場したこともある。
2010年末にシャーシをスーパー2に変更され、ステッカーが原作寄りになったプレミアム版が発売された。こちらは紛れもないスーパー2シャーシ採用第一号車である。
リヤステーも標準装備され、ボディ側のローラーのビスもしっかり付属しているが、ぶっちゃけ上述通りデメリットしかない上にリヤステーのローラーで役割は十分事足りているので付けてもあまり意味がない。
2014年にはソニックセイバーと共にまさかのスマホケースと化した。
また、2023年にはタカラトミーとのコラボで再びキャラトミカシリーズのトミカプレミアムunlimitedのラインナップにソニックセイバーと共に加わった。ローラーが回転するギミックがあり、箱のデザインは94年式のボックスアートを意識したものになっており車名のフォントもタミヤ仕様と嬉しいこだわりが見られる。後継機のビクトリーマグナムの登場もアナウンスされている。
関連タグ
ビクトリーマグナム-二代目マグナム
各シャーシの一号機
シャーシ | 初採用機 |
---|---|
タイプ1(1986~) | ホットショットJr.(ナンバリング)/ホーネットJr.(発売) |
タイプ2(1988~) | アバンテJr. |
タイプ3(1989~) | ライジングバード |
タイプ4(1990~) | イグレスJr. |
ZERO(1990~) | ダッシュ0号 ホライゾン |
FM(1990~) | クリムゾングローリー |
タイプ5(1992~) | ベアホークJr. |
スーパー1(1993~) | リバティーエンペラー |
スーパーFM(1996~) | ブロッケンG |
スーパーTZ(1996~) | サイクロンマグナム |
スーパーX(1998~) | マックスブレイカー |
VS(1999~) | ブレイジングマックス |
スーパーTZ-X(1999~) | バニシングゲイザー |
MS(2005~) | ナイトロサンダー/ナイトロフォース |
スーパーXX(2009~) | マックスブレイカー ブラックスペシャル |
スーパー2(2010~) | マグナムセイバー プレミアム |
AR(2012~) | エアロアバンテ |
MA(2013~) | ブラストアロー |
FM-A(2017~) | ラウディーブル |
VZ(2020~) | ネオVQS |
各カテゴリー別一号機
カテゴリ | 一号機 |
---|---|
無印(1982~) | フォード・レインジャー4×4 |
コミカル(1982~) | シティーターボ |
レーサー(1986~) | ホットショットJr.(ナンバリング)/ホーネットJr.(発売) |
ワイルド(1987~) | モンスタービートルJr. |
トラッキン(1990~) | サニーシャトル |
ミニF-1(1991~) | トータスタイプ102B |
スーパー(1993~) | リバティーエンペラー |
フルカウル(1994~) | マグナムセイバー |
リアル(1996~) | スピンコブラ |
エアロ(1998~) | マックスブレイカー |
マイティ(1998~) | ダイナホークGX |
PRO(2005~) | ナイトロサンダー/ナイトロフォース |
REV(2012~) | エアロアバンテ |
これより先、本機が辿った末路が記されているため 閲覧には注意されたし
最期
【原作】
あと少しで手が届くところでプロトセイバーJBの空気砲により、ソニックセイバーと共に吹き飛ばされ
溶岩の中へ落とされた。 助けることができなかったことを思い出してしまい、大切なものを失う恐怖から 烈と共にミニ四レーサーの引退を考えるようになった
【アニメ版】
プロトセイバーの空気砲により、ソニックセイバーと共に吹き飛ばされ そのまま溶岩の中へと落とされた。原作と同じく この出来事からミニ四レーサーの引退を考えさせるようになった。
この最後はトラウマ回とも言われており、読者また視聴者のみならず
などもある。