ASCIIから発売された「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」を題材にしたSFCソフト。及びゲーム内に登場する主役フルカウルミニ四駆。
デザインを手掛けたのは「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の作者であるこしたてつひろ氏。名前通りサソリをモチーフにしている。その一方で竹もモチーフとされており、節々やうねった感じを採り入れたとのこと。なお、デザインは連載の合間に、たった一晩で仕上げられたものである。
シャイニングスコーピオン(フルカウルミニ四駆)
マシンが回転して台風を起こしたり先端から空気砲発射したりと非現実的なトンデモマシンが多数登場する本作の例にもれず、このマシンにも変わった特徴がある。
このマシンのボディはホワイトとブルーを基調とした配色となっているが、スピードが上がるごとにブルー→バイオレット→ピンク→レッドとボディカラーの一部が変化するのだ。
商品のシャイニングスコーピオン
上記ゲームの初回限定版にボディのみが付属した。ゲーム限定のパールカラーボディ仕様となっている。後にボディを通常のホワイトに変え、スーパー1シャーシを搭載した正規商品として販売された。
時は流れて2011年8月、最新のスーパーⅡシャーシによってプレミアム版として再び蘇った。
他のプレミアムミニ四駆と比べカラバリが非常に多く、設定上存在する四種のカラーリングバージョンが全て発売された他アミューズメントのプライズ限定のクリアメッキ仕様も四種、計八種が発売されている。特にレッドバージョンのボディは当時のゲーム初回限定版特典と全く同じパールカラー成形で発売されたため瞬く間に完売し、オークションでも高値で売られている。
現在でもレッドバージョン再販を熱望するファンは少なくない。
ゲームボーイのシャイニングスコーピオンXはデザインに名残りが見られるが、金型から新規製造された全く別のマシン。こちらは後にストームクルーザーの名前で市販されている。
2019年にツイッターで行われたミニ四駆総選挙では5位を獲得した。
超速GP
超速GPでは2019年1月下旬のアップデート「神速フェス」で★4のボディが解禁。
属性はストレートで、ボディ特性に新スキルであるスピードUP+を持ち、爆発的な加速力を誇る。
同時にMAP2にシャイニングスコーピオンのEXPを手に入れられるシェン・ホワァンのステージも追加された。
シャイニングスコーピオン(SFCゲーム)
レッツ&ゴー!!初のゲーム作品。シミュレーションRPG。
ストーリー
本編とは違う所謂パラレルワールド。
主人公の少年はスゴイレーサーが集まるという噂の模型店(佐上模型店)を訪れ、そこで烈・豪たちと出会う。
マシンは、ゲーム開始当初は市販品のセイバー600だったが、黒沢とのタイマンに勝利するとそれが土屋博士の目に留まり、シャイニングスコーピオンを託され、そこから彼らのようなレーサーを目指し、熱く、そして壮絶な戦いの舞台に赴いていく。
時期的にJもいるはずだが本作には登場しない。
システム
基本的にはマシンセッティングのみでセッティングした後はレース画面をミニ四ファイターの実況と共に勝負の行く末を見守る形式のゲームになる。
各マシンの性能はゲーム中には明示されておらず、攻略サイトの利用やデータ解析を考慮しない限り試合に勝つためには実際のミニ四駆レースのように何度も試行錯誤する必要がある(あるいは、当時発売された攻略本を古本で入手するのも手である)。
パーツを買うにはレースで勝利して貰えるパーツポイントが必要で、更にパーツ(タイヤ、モーター、電池など)には耐久値が設定されており、使うごとに性能が劣化する。必要ないパーツを売る事は出来ないため、元々ゲーム自体の難易度が高い事もあり、負けが込むとパーツを思うように買えず、パーツの劣化でマシンの性能が落ち、更に負け続きで最終的には詰むなんて事もザラにある。一応、コマンド入力による裏技でタダ買いモードにする方法もあるが、パーツがいくらあるからといっても勝てるわけではなく、やはり前述のように試行錯誤が必要。
主人公のレベルともいえる「熟練度」という物が存在し、これが上がると改造の幅が広がったりする他、シャイニングスコーピオンのカラーリング変化にも影響してくる。
爆走兄弟レッツ&ゴー!!
10年前に岡田鉄心が最初に作り上げたZMCマシンであり、フルカウルミニ四駆第0号。
中国チーム・小四駆走行団光蠍のシェン・ホワァンが使用。原作ではホワァンのチームメイト達も使用(アニメ版では空龍(クーロン)を使用)しているが、鉄心が作り上げたのかは不明。
アニメ版では、本編の10年前にとあるミニ四レーサーにも授けており、当時の大神博士は、鉄心からこのマシンを見せてもらった事をヒントにレイスティンガーを開発した事になっている。
Return_Racers!!においては市販化された物が登場。
ネクストレーサーズ伝でも未来から来たリンが使用。
ゲーム版同様に走行中のボディカラーの変化もあるが、WGPでのホワァンの方は初戦のみで以降は変わっていない。
シャイニングドラゴン
SFC用ゲーム「POWER WGP2」に登場。
ホワァン以外の光蠍メンバーの2代目マシンでシャイニングスコーピオンの量産型。
見た目はグリーンカラーのシャイニングスコーピオンだがZMCではなく、強化プラスチックを使用。物語終盤で、とある暴走ミニ四駆を止めるべく、ホワァン機が緊急参戦する。
余談
原作、アニメ、ゲームと複数の媒体で同機が登場するが、SFC版の発売時に刊行されたワンダーライフスペシャルによると「原作版にて、中国で鉄心によって製作された物が第一号で、その後、国内で複数のスコーピオンが製作された」と記述されている。
アニメ(WGP)では、ホワァンのスコーピオンは「鉄心が中国の山奥で陶芸の修行をしている時にZMCを完成させ、その時に作ったスコーピオンは陶芸の師匠(名はトン・ウェン・リーで、後のWGP中国代表チーム監督)に譲り、それは最終的に師匠の孫のホワァンへと渡った」というエピソードが明かされている。ただ、アニメ(無印)の時点では、土屋博士により「10年前に一台だけ試作品が作られた」という説明がされ、10年前の回想では、鉄心が「ZMCも完成しそうだし、試作品作っちゃおうかな~」とも話しており、更にアニメ(WGP)で、ミニ四ファイターが子供時代に鉄心からもらったスコーピオンを「完成前の試作マシン」と彼自ら称している事から、こちらを第一号とする事も出来る。
仮に、中国で作った物を第一号とするなら「この時点で完成した同機の素材は、まだZMCと名付けられる前の段階(工業製品ではなく工芸品のような物)であり、後にそれを国内で製造可能な物に落とし込むための試作品が、少年時代のファイターに与えられたスコーピオンだった」と解釈でき「土屋博士は中国で作られた同機の存在までは把握していなかった」ととれる。そして、後に土屋博士自身がZMC素材を用いて再現したのがSFC版のスコーピオンと、ゲームのラストで主人公に与えられたゴールドメッキ版のスコーピオンだったと解釈出来る。
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