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大神博士

おおがみはかせ

大神博士とは『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に登場する人物。無印編における悪役組のボスである。
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「ミニ四駆は速さこそが全てだ! 使い手の子供達のことなど気にする必要はない!」

プロフィール

身長177cm
体重74kg
家族構成(MAX)、息子(Return Racers!!)
CV大友龍三郎


概要

フルカウルミニ四駆開発者の一人であり、無印編におけるの悪役組のボス。
スキンヘッド眉なし、目つきが非常に悪いという悪役のステレオタイプのような見た目と、左目にスカウターのようなものが付いたヘッドギアを装着している(なお作中時間の10年前の時点では身に着けていない)ので、頭身の高いナッパ様のようにも見える。
原作では研究者であると同時に大神学園の理事長であるが、アニメではミニ四駆研究者の一面のみが強調されて描写された。

かつては土屋博士と共に岡田鉄心の弟子としてマシンを開発していた。
「子供達に純粋なレースを楽しんでほしい」考えを信条にする土屋博士に対し、大神博士は「マシンに得物(武器)を仕込んだバトルマシンで相手のマシンを破壊し、戦闘不能にしてゴールする」というテニヌに近い思想を持っていたため、非常に仲が悪い。
しかし師匠である岡田鉄心には頭が上がらず、土屋博士と共にたじたじにされる場面もあり、少しお茶目(?)な一面も。

既婚者で、家族としてアニメでは娘の大神マリナ、原作続編の『Return Racers!!』では息子の大神陽人がいるが、姉弟または兄妹なのかは現時点で明かされておらず、妻の存在も原作・アニメともに不明。

性格

悪役らしく非常に傲慢かつ高圧的な性格で、Jの手を踏みつけたりレースに負けた沖田カイを捨て駒にし、『Return Racers!!』では息子のマシンを目前でかつ平然と踏み潰すなど、体罰・虐待レベルの暴挙に出る事も少なくない。しかし自身の危険を顧みないでマシンを助けようとする子供達の心配をするなど、完全に非情な人物というわけではない。

土屋博士や彼の作ったマシンを打ち負かすためなら手段もいとわず、思い通りにならないと取り乱すという実に大人気ない一面も持っている。

劇中であった出来事を例を挙げると、

  • 星馬兄弟のセイバーに自分の開発したプロトセイバーJBが抜かれ、そのままゴールされそうになるとわざとBB弾を発射し空気砲発射圏内に押し戻す。
  • 土屋博士のセイバーの技術の原点を盗み出すため、ギャング二人を土屋研究所に送り込んだ挙げ句、土屋博士に向けて銃撃し、脅しをかける(ただしギャング達の独断の可能性が高い)。
  • 大神軍団でグレートジャパンカップに唯一予選落ちした近藤ゲンを決勝に参加させるため、新たに予選(事実上の敗者復活戦)開催を決定する。
  • 自身主催のカップに、自分らの部下だけに秘密の近道を教える。
  • レースがポイント制なのをいいことに、スタート前に味方マシンの一台をわざと他のマシンをブロックするだけの目的で使用する。

……ここまで来ると、もはや勝ちに固執して自分が全く見えなくなっていると言ってもいい。
他にもZMCで作られたシャイニングスコーピオンを参考にパソコンのペイントソフトを使い、マウスで無我夢中に子供の絵のようなレイスティンガーのデザイン案を描くシーンはシリアスな笑い(後にちゃんと形にはなったので、技術力は凄いのだが)。

以上のような態度・行為を平然とする様から、部下である大神軍団からもかなり反抗されており、実際に原作・アニメ共に、それが原因で部下が離れていくシーンが描写された。
しかし自分の思想や技術に興味を示したものには非常に優しく、アニメ版で星馬烈が大神研究所でマシンの開発をしたいと申し出た時は、快く引き受けるどころか積極的に手を貸そうとまでしている。

自身の発明したマシンを授けたレーサーには一切メンテナンスをさせないが、これは「土屋(博士)に自分が発明したものが優れていることを証明させる」という、技術者としてのプライドの高さから生まれている。
そのため大神軍団のレーサーは、「自分の手でマシンのメンテナンスをする」ということをしたことがなく、土方レイも鉄心に指摘されて初めて気が付いたほど。

技術力

バトルマシンの武器にばかり目が行きがちだが、純粋にマシン開発者として持っている技術の高さも本物。

土屋博士を非難する割には自身が開発したマシンにも独自の空力技術を取り入れ、コースに合わせて速度変更するトラクションコントロールシステムや、高い技術レベルの特殊モーターやバッテリーなども開発し、土屋博士ができなかった、劇中のSFMシャーシの製造にも成功している。
アニメの烈もこの点は評価しており、速いスピードを出せる大神製マシンの独自技術を盗み出し新たなソニックを生み出す事に成功した。

上述した技術力の高さからも分かるように、バトル要素抜きで普通に走らせても土屋博士のマシンに匹敵するほどの高い性能を持っており(ビークスパイダー:仕様上、空気抵抗を無視できる。ブロッケンG:頑丈・ハイパワー・ハイスピード。レイスティンガー:赤外線反応機能の活用に不可欠な高いステアリング性能)、大神博士側についてた人物のほとんどが相手のマシンを壊すより普通にレースをした方が楽しいと気付いてしまい、バトルレースから足を洗っている。
なおカイやゲンが後に海外チームの代表に選ばれた事からも、レーサーの人選もかなり優秀だったりする。

……というか、彼自身も実は「ミニ四駆は速さこそがすべて」という考えが、いつの間にか「遅いマシンは存在してはいけないから壊す」に変化させてしまっていたのが真実である。
先述の通り、「最初から速いマシンを子供達に与え、改造させる必要はない」という大神博士の考えと、「マシンは子供達が改造して成長させるものであり、子供達を無視して速いマシンは生み出すことはできない」という土屋博士との考えが衝突したのが全ての始まりだった。
彼の常軌を逸した有り様は、一説では当時問題となっていた「オヤジマシン」への皮肉とも言われている。

爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX

ヘッドギアを外して髪を伸ばし、杖をついた姿で登場。
数年ほどで別人とも言えるほど老け込んでしまい、かつての威圧感は無くなってしまっているが、高圧的な態度やバトルマシンを開発し続けるその姿勢は変わっていない。

娘のマリナに対しても厳しく接しているが、過去にファイヤースティンガーを娘の誕生日プレゼントとして作るなど、娘には不器用ながら親バカの一面を見せており、実際に劇中では、幼い頃のマリナを抱いた写真が娘の部屋に飾られているという、父親としての一面が観られる貴重なシーンがあった。

ボルゾイタワーで開催されたM1グランプリにおいて、最初は父親の従いつつも、周りの説得で純粋なレーサーとして走り出した娘の姿に最初は反対していたが、次第に娘やマシンの走る姿を見るうちにかつての自分自身を思い出してついに改心し、マリナとのわかだまりも解消した。

因みMAX編の大神研究所の外観は、無印編のような火山の中に作られた研究所ではなく、土屋研究所のようなごくごく一般的な建物になっていた。
資金力があるだけに、複数の研究所を持っているのだろうか?

爆走兄弟レッツ&ゴー!!Return Racers!!

原作最終回から数年後の中学生編(8話)で登場したが、認知症を患っているようですっかりボケてしまい、自力で歩くことはできず、車椅子に乗っている。
豪達が自宅に来たのに陽気に笑い、土屋博士の人形(ツチヤくん)を抱いていたり(陽人曰く、「ツチヤくんを抱いていると機嫌がいい」)、かつての姿は想像もできないほどの有様で、最初は怯えていたJもむしろ怖くなくなったので喜び、豪もこの豹変ぶりには言葉を失った。

時折悪い笑みを浮かべるが、実際にはかつての悪役としての名残だったようで、特に意味はなかった。

「ツチヤくん」を抱いているのは、かつては土屋博士と敵対していながらも、「本当は自分を理解してほしかった」という思いの裏返しだった可能性も否定できず、認知症に陥ったのも、様々な人物を傷つけ、悪事を繰り返した事への末路として描かれたのかもしれない。

同編では中学生になった近藤ゲンが新型のブロッケンGを使用しているが、大神博士がまだ健在だった頃に関与したマシンなのかは不明。

『爆走兄弟レッツ&ゴー!!スペシャル -ミニ四駆レーサー、大集合-』

『驚異の最先端技術、大神研究所』というコーナーを持つ。

自身が保有する技術の紹介と、研究開発されたモーターやバッテリーなどの他、実験も耐久テストや風洞テスト、耐圧テストなど土屋研究所以上の設備を披露し、最高傑作であるレイスティンガーの製造場面や実験場面を公開する。
……のだが、師匠の所でZMCの残骸を回収したり、自身が発明したマシンの悲惨な風景が流れる放送事故が発生し、そのままEDが流れてフェードアウトするという、コミカルな立ち位置になっている。

余談

大神博士の老化について
MAX編でも『Return Racers!!』でもそうだが、土屋博士より老化が早い。一方土屋博士はMAX編でも中学生編でもほとんど容姿は変わらず、大人時代でも白髪になった程度で、元気にミニ四駆の研究を続けている。

バトルレースの方向性
上述の通りMAX編では最終的には改心するものの、一時期はミニ四駆の後継として生み出された同社の『ダンガンレーサー』シリーズや、バンダイでは『ゲキドライヴ』という劇中のバトルレースを彷彿とさせるコンテンツも展開した事もあり、やり方の度が過ぎたものの、大神博士の思想も一つの結論としては決して間違ってはいない事がうかがえる。

彼はタミヤよりも、バンダイに付いた方が相応しかったのではないだろうか?

対立のモデル
この土屋博士と大神博士の対立は、実在した人物であるクルト・タンク氏と、ウィリー・メッサーシュミット氏をモデルにしたのではないかと一部では言われている。

実際に、双方のフルカウルマシンの出発点であるスーパーアバンテが登場した話では、土屋博士の旧研究所に空力研究のモデルとして、「フォッケウルフ Fw190」と思わしき機体が登場しており、設計したタンク氏は「速いだけでひ弱なサラブレットではなく、屈強な軍馬が必要」と考え、「パイロットが操縦しやすく、メンテナンスも容易にするように考慮した設計」も行なっていた。

一方で国内の対抗機だったとされるメッサーシュミット氏の設計した「メッサーシュミット Bf109」は、加速・軽量・機動力といったハイスペックさは高く評価されていたが、操縦スペースが狭かったり緊急脱出がしにくいなど、パイロットの配慮に多少欠けた面があり、メッサーシュミット氏自身も「高性能な機体を作ればパイロットの腕は関係ない」という設計思想を持っていたという。

原作者の造詣の深さを感じざるを得ない。

その他
ゲーム作品では『爆走兄弟レッツ&ゴー!! POWER WGP2』にも登場し、恐ろしい技を習得して、あるチームを裏から操っていた。しかし時系列的には原作・アニメ共に繋がらないパラレルワールドである。

大神製フルカウルマシン

※()内はマシンに仕込んでいる武器や技術など


関連人物


大神軍団


家族


関連項目

爆走兄弟レッツ&ゴー!! ミニ四駆 悪役

ウィリー・メッサーシュミット - ドイツに実在した技術者。詳細は前述。

ゼロゼロマシン - 多彩な妨害装備を積んだ妨害専門車だが、純粋にレースカーとして走らせると優勝候補級のスペックを有する点では大神製ミニ四駆マシンと共通する。

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