概要
名車アバンテをベースにカウルを装備させた小型レーシングマシンだが、どちらかというとバトルマシンとしての機能が強くなっている。
そのため、多少の攻撃に対してもびくともしない(原作・アニメ双方で高速で撃ちだされるBB弾の雨をものともせず突き進んでいた)。
生みの親曰く『空力を究極まで利用した最強にして、最速のマシン』
ありあまるパワーを制御するために、トラクションコントロールシステムが搭載されている。
これをアームリモコンにより、ストレートやコーナリングに合わせた調整を行うことで、レース中でもベストなセッティングを施し安定した走りを常に行う事ができる。
攻撃方法は車内に風を集めて圧縮空気を撃ち出す空気砲。これによってマグナムセイバーやソニックセイバー、トライダガーX、数々のミニ四レーサーのマシンを破壊した。そのパワーを目の当たりにした土屋博士曰く『レーザー砲のようだ…』と驚愕していた。
この空気砲は加速装置としても機能していたので豪が一度、そこに着目したこともある(間違いに気付いて止めたが)。
空気圧チャージの際、エアブレーキが起動するので大きく減速する。
大神博士の項にも記載されているが、普通に走らせるだけでも十分に速く、下手なマシンはぶっちぎって射程距離にも入れないので、わざわざ攻撃する必要がない。攻撃するために減速するのは本末転倒と言ってもよく、バトル機能は追いついて上位争いする相手だけを標的に絞ればいい。
また車体から両サイドに撃ちだすことも可能で、空気砲が取り付けられる前はこれを用いていた。
他にも、リアウイングも可動式になっており、気流を操作し乱気流を生み出すこともできる。
この技術力は土屋博士も認めているが、『色んな部品が犇めいていて子供達のユメを乗せるスペースがない』と評価している。詳細は【大神博士】の項目を参照されたし。
装備
- トラクションコントロールシステム(Traction.Control.System)
- 本機最大の武器。実際の自動車と同じく発進・加速時にタイヤが空転しないようする制御装置。これによりオンロード・オフロードコースも走破する事ができる。
- ギアチェンジシステム
- 本機最大の特徴。実際の自動車と同じくギア比を調整し速度を調整できる機構。アームリモコンによる操作でギアを変速させる事ができる。
- エアブレーキ
- カウルに仕込まれたウイングを展開する事で車体を減速する事ができる機構。
- 空気砲
- カウル内部に空気を蓄積・圧縮し、カウル後方から発射する機構。攻撃武器としてだけではなく、加速装置としても機能するが大きく後方に下がることになるのが欠点。
Jと歩んだ戦の歴史
- アニメ版ではセイバーとの再戦が描かれ、一度は前に出られてしまったが、大神の妨害工作により優勢に戻る。空気砲による攻撃で彼らのマシンを吹き飛ばし、原作同様の最期を与えた。
- 藤吉カップ(原作では、ジャパンカップ)にて、多くのレーサーのマシンを破壊していき、独走状態を保つが、星馬兄弟の新たなるマシンに打ち破られ、一度は海へ落ちる。その後、【本当のミニ四駆の走り】に目覚めたJが自らアームリモコンを破壊。彼と共に大神軍団の脱退とバトルレーサーへの決別を果たし、再び走り出す。順位は最下位であったが、新たなる道を歩むことになった。
- Jの意向で、自身が破壊したトライダガーXを修復するために部品を取り払われる。当初は、これをもってJ自身と共に【ミニ四レーサー】を引退する予定だった。その後藤吉からタイヤ、豪からモーター、二郎丸から電池を貸してもらいリョウとレースを楽しむ(この時のJBは最初で最後の【レブチューンモーター】採用機)。※アニメでのJ機の活躍は、ここが最後となった。
- 大神軍団との戦いに備えて、Vマシン、ネオトライダガー、スピンアックスと共にレースに挑む。が、Vマシンとネオトライダガーとの性能の差から限界に達し藤吉と共に新型マシンを製作することになった。※原作でのJ機の活躍は、ここで最後。
原作ではWGP開催・チーム結成時に、アニメ版ではGJC出場時にプロトセイバーEVO.にバトンを渡した。
プロトセイバーバリエーション
- プロトセイバー戦隊
- 赤・緑・桃・白・黄の5台(各々のウイングとノーズにカラーを示す頭文字が描かれている)。JBよりもパワーアップはしたようだが、目覚ましい活躍がなかった。
サマーレースは予選こそ全員突破したが、決勝戦では3台は大神の手によって自爆させられ、2台は沖田カイのビークスパイダーが破壊した。再登場時の大神研究所内のテストコースで、レイスティンガーやブロッケンGの相手にされロクに攻撃できず、SGJCビッグチャレンジでは2台はブラックセイバー軍団の妨害に遭い自滅。1台はブラックセイバー軍団の1人・マサと相打ち、最後の2台はジュンとチイコによって吹っ飛ばされ、全滅。
プロトセイバー戦隊が破壊に成功したのはモブマシンやブラックセイバー軍団の一部のみ。
- プロトセイバー600
- 市販化されたプロトセイバー。購入したレーサーが走らせているのを烈が目撃している(実は1stOPでも橙色の本機が登場している)。
こっちには、空気砲やアームリモコンによるセッティング変更が可能なギミックが搭載されていない。まぁ、そりゃそうだ。
MAXでは、竜平の同級生「イガミトラヒコ」が使用している。ノコギリローラーをチェーンで延長させるブロック戦法を得意としている。ノコギリローラーを装備したマシン…?
Return Racers!!では、ジュンも使用している。
- プロトセイバーTT
- 所有者はTT。カウルが金継ぎになっているのが特徴で、装飾としてだけでなく車体に空気を供給し後部に排出するシステムとしても機能する。
同時に、この金継ぎは訓練中に損傷したプロトセイバーをTTが修復して育てた証でもある。
過去
10年前、土屋と共に「最速のミニ四駆開発」に打ち込んでいた頃に大神がテストコースで走らせていたマシンが本機に近い形状のカウルをしていた。この段階で、大神製フルカウルマシン【プロトセイバー】の完成が間近な状況になっていたが、『試作品として生まれたマシンをもっと大事にしてください、調整をすればもっとよくなります!』 『・・・子供達が求めているのは【完璧なマシン】ではないような気がします』と仲間に言われたが、それに対し『子供達を意識して速いマシンは誕生できぬわ!』と返した。
更に自身のマシン開発方針を説くと仲間が離れ、この出来事で土屋の下を去り独自に研究所(現:大神研究所)を設立、そこで設計・開発したものが本機となった。
誕生した大神製フルカウルマシン【プロトセイバー】は、大神製モーターやバッテリーが搭載されたことで土屋製フルカウルマシン以上のパワーを持つことに成功したが文字通り【化け物】になってしまったため、制御するために「トラクションコントロールシステム」と「アームリモコンによるリアルタイムでのセッティング」が組み込まれている。
立体物
スーパー1シャーシが採用されたミニ四駆として販売。
長らく一般販売だったが近年絶版となり、(後述通り無加工で載るにもかかわらず)プレミアム版も販売されていないため、フルカウルではボディの入手難度が高いマシンの一種になっている。
ボディはスーパー2シャーシに対応しているので、そのまま載せ替えることができる。
なおプレミアムが商品化されていないにもかかわらず、超速GPではプレミアム版のボディデータが先に登場してしまった。
S2との干渉という明確なプレミアム化が難しい理由のあるスピンアックスと違って、全く干渉もしないJBが出てくるのは…
関連動画
関連タグ
爆走兄弟レッツ&ゴー!! J(爆走兄弟レッツ&ゴー!!) 大神博士
スーパーアバンテ:セイバーの原型機にして、大神製フルカウルマシンの出発点。
マグナムセイバー:兄弟機。
ソニックセイバー:兄弟機。
アバンテJr.:青いボディを持つマシンでプロトセイバーJBのカウルを引き算していくと近い形状になる。
ホライゾン:リモコン操作で真価を発揮するマシン繋がり。