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アバンテJr.

あばんてじゅにあ

アバンテJr.とは、田宮模型(現タミヤ)から販売されているミニ四駆の一つ。
目次 [非表示]

概要編集

RCカーの人気機種「アバンテ」をスケールダウンしミニ四駆として製品化したもの。ジャンルはレーサーミニ四駆

青いボディに大型リヤウイング、新型シャーシ「タイプ2」を初採用し、ミニ四駆のオンロードにおける革命を起こし大人気となった名車。

第一次ブーム世代にとってはエンペラーと並ぶ知名度を誇る。

採用されているタイプ2シャーシは、VSシャーシに到達するまでの「シャーシのベース」を確立している。その性能は非常に高く「フルチューンのファイヤードラゴンがノーマルのアバンテにぶっちぎられる」というケースが発生した。


スマホアプリゲーム「超速GP」では、最初に選べるマシン3台のうちの1台となる(もう2台はエンペラーとマグナムセイバー


立体物編集

人気車であるが、メモリアルボックスに収録された以外は長らく絶版状態でオークション等で高値で取引されていた。2012年5月に昔ながらのタイプ2シャーシで再販された。

ただし、権利関係の問題か、再販版(以後に再販されたものも含む)はステッカーの企業ロゴ名が差し替えられている。

(BEL-RAY→GR、Spacetech→Diablo、WEBER→ProMatic)


なお、同年6月には同ブラックスペシャルも再販されている。


グレードアップパーツ(GUP)として「ア前(ゼン)テアメリカンボディパーツなるボディセットをはじめ、イベント限定品でクリアボディセットが販売された。

※後にポリカーボネートに変更されたボディセットが販売されている。


現在はキャノピーをスモーククリアとしたボディパーツ(ITEM94888)がスポット生産ながら継続して販売中。当時のタイプ2・4・5・ゼロ・スーパー1の他、現行モデルのVSやスーパーⅡにも搭載可能。

※シンガポールなどの東南アジアでは、スモークキャノピーボディセットにフル塗装(サスペンションまで細かく塗装が施されている)、ステッカーが貼られている仕様が販売されている。


ミニ四駆ヒストリカルガイドにて、ミニ四駆で一番の売り上げを記録していることが判明。(2~5位までフルカウルミニ四駆が占めていた)。更に2019年・2024年にツイッターで行われたミニ四駆総選挙で2度、第1位を獲得しており、人気の程が窺える。


2018年に当時のキット一式に加えブルーメッキのボディと30周年特別ステッカー入りの30周年スペシャルキットの発売が決定。シャーシは当時のタイプ2のまま採用された。


2024年にもブラックスペシャルと共に再販されたが、価格が税込み1210円と、初版発売(消費税導入前当時)から2倍の価格となった他、上記の30周年スペシャルキットと100円の価格差しかなくなっている。


ちなみにウイングの書かれている「Being nuts is NEAT!」は、公式スタッフ曰く「バカになるってカッコイイ!」という感じの意味。

※無職や職あぶれなどの意味合いで使われるニートでは無いので注意。あちらはNEETで綴りが異なる。こちらのNEATは「小気味の良い」などの意味合いで使われる。


平成初期にイベント用として4倍サイズ(1/8スケール位)という巨大なアバンテJr.が1台だけ製作された。もちろん非売品。実際に走行できるかディスプレイ用として作られたかは不明だが、専用のグレードアップも製作されており、制作費用は250万円したとか。「ダッシュ!四駆郎」の単行本6巻で作者の徳田ザウルス氏がそのマシンを肩で抱えている姿が写真として掲載されている。


タカラトミーとのコラボ企画「キャラトミカ」シリーズにオリジナル・ブラックスペシャルの双方がラインナップ。当時販売されたボックスアートと同じ構図のパッケージとなっている。


ガチマシンとして編集

身も蓋もない事を言えば、ミニ四駆の中で最も軽量なボディはアバンテのポリカボディであり、第2次ミニ四駆ブーム収束後の「冬の時代」にはリヤウイングを取り除いたアバンテのポリカボディがカツフラマシンにもっぱら用いられた。

現在でもその流れを引き継ぎ、MSフレキのマシン等にアバンテMk.Ⅱやエアロアバンテのポリカボディが多く用いられる。



バリエーション編集

アバンテも参照のこと。

  • アバンテ2001Jr.(ゼロシャーシ)
    • コミック作品『ミニ四駆RC伝説 燃えろ!アバンテ兄弟』に登場。作中では、大空風太が生み出した改造マシンとして登場した。
  • スーパーアバンテ(タイプ5シャーシ)
  • アバンテRS(VSシャーシ)
    • アバンテJr.のリデコ版だが金型が改修されている。現在絶版。
  • アバンテMk.Ⅱ(MSシャーシ)
    • 2005年に誕生した新カテゴリー「ミニ四駆PRO」をテコ入れするため、大幅なデザイン変更を行いリリースされた。通称「ニバンテ」
  • アバンテX(MSシャーシ)
    • 漫画『ミニ四駆レーサーカケル』『吉祥寺フェニックス』の主人公マシン。アバンテMk.Ⅱの色違いだがボディがポリカABS製になっている。
  • アバンテMk.Ⅲアズール(MSシャーシ)
    • 『ミニ四駆レーサーカケル』の新主人公マシン。
  • アバンテMk.Ⅲネロ(MSシャーシ)
    • 『ミニ四駆レーサーカケル』のライバルマシン。オプションの軽量化シャーシを標準装備。声優徳井青空思い入れの強い担当キャラと同名だった事をきっかけに愛用していたマシンの一台でもある。
  • エアロアバンテ(ARシャーシ)
    • ミニ四駆生誕30周年を記念して登場した完全新規制作マシン。後に実際に人が乗れる1/1サイズのマシンが作られた他、1/14や1/10スケールのRCカーも発売された。
  • スーパーアバンテJr.(VZシャーシ)
    • RCの『スーパーアバンテ』をミニ四駆化したもので、ミニ四駆のスーパーアバンテとは直接の関係性はない。根津氏も困惑していた。
  • ア前(ゼン)テアメリカン
    • アバンテJr.に「前ちゃん」こと前田靖幸氏が肉抜き等のデザイン変更を行ったモデル。イベント会場などで販売された限定品。ただし後に一般販売された。
  • アゼンテプログレス(VSシャーシ)
    • 日本未発売のフルオプション装備車。


各作品では編集

  • 徳田ザウルス作「ダッシュ!四駆郎」では、鬼道院率いるチームUの第二チーム「U2」が所有しているマシン『クルーセイダー』として登場・活躍している。
  • 樫本学ヴ作「爆走!ダッシュクラブ」では、主人公である五十嵐爆の愛機として登場。ボディはピンク色に塗られており、「アバンテ89(ばく)スペシャル」と名付けていた。
  • こしたてつひろ作「ミニ四駆RC伝説 燃えろ、アバンテ兄弟」のメインキャラクターの一人「大空風太」がミニ四駆のアバンテを操る。
  • こしたてつひろ作「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」シリーズで活躍、多くのミニ四レーサーに愛好されている。
  • スマホゲーム「超速グランプリ」では、エンペラーマグナムセイバーと共に最初に選べる一台に抜擢されている。

関連タグ編集

ミニ四駆 レーサーミニ四駆

大空風太こしたてつひろ作「ミニ四駆RC伝説 燃えろ!アバンテ兄弟」に登場するメインキャラクターの一人。各店でアバンテショックが巻き起こっている中、世話になっている「くぼ玩具店」にて、やっと入手できた。後に『アバンテ2001jr.』という改造品を生み出す。


こひろまこと:こしたてつひろ作「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」に登場するミニ四レーサー。アバンテ使いの一人で通称「アバンテまこと」。ただし彼が使っているのはアバンテ2001Jr.


大地駿:こしたてつひろ作「レッツ&ゴー!!翼ネクストレーサーズ伝」に登場するミニ四レーサー。最初に授かったマシン。


アバン=デ=ジニュアール3世:三条陸作「ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~」に登場するキャラ。名前の由来は本機からとっているとのこと


プロトセイバーJB:大神製フルカウルマシン。カウルを引き算していくと、アバンテJr.に近くなる


各シャーシの一号機編集

シャーシ初採用機
タイプ1(1986~)ホットショットJr.(ナンバリング)/ホーネットJr.(発売)
タイプ2(1988~)アバンテJr.
タイプ3(1989~)ライジングバード
タイプ4(1990~)イグレスJr.
ZERO(1990~)ダッシュ0号 ホライゾン
FM(1990~)クリムゾングローリー
タイプ5(1992~)ベアホークJr.
スーパー1(1993~)リバティーエンペラー
スーパーFM(1996~)ブロッケンG
スーパーTZ(1996~)サイクロンマグナム
スーパーX(1998~)マックスブレイカー
VS(1999~)ブレイジングマックス
スーパーTZ-X(1999~)バニシングゲイザー
MS(2005~)ナイトロサンダー/ナイトロフォース
スーパーXX(2009~)マックスブレイカー ブラックスペシャル
スーパー2(2010~)マグナムセイバー プレミアム
AR(2012~)エアロアバンテ
MA(2013~)ブラストアロー
FM-A(2017~)ラウディーブル
VZ(2020~)ネオVQS

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