エアロアバンテ
えあろあばんて
新型シャーシ「ARシャーシ」を初採用した「ミニ四駆REV」シリーズの第1号マシン。2012年7月14日(土)発売。
ARシャーシの形状に合わせたエアインテーク、空気の流れを制御し乱流を防ぐバージボード、大型の2段リヤウイング等、これまでバギータイプのイメージであったのがF1マシンのスタイルを取り入れたのが大きな特徴である。
全体に空力を意識した形状となっており、上面は冷却用のインテークを、底面は空気の流れを乱さないフラットなアンダーパネルと空気の流れを制御しつつ上に跳ね上げてダウンフォースを得ようとするディフューザーが設けられている。
また、リヤバンパーはウイングの形状をしていたりインテークからの空気抜きがちゃんと設けてあるなど、これまでになく空力を意識した部位が多い。
ミニ四駆のサイズが実車やラジコンに比べ速度、サイズ共に明らかに小さいためダウンフォース等の空力効果が出るのか怪しいが、旧来の肉抜き穴の多いシャーシよりは空気抵抗は少ない。
また、整備性にも非常に気を遣った構造になっており、カウンターギヤの交換以外シャーシ裏面のアンダーパネルを外すことで行えるようにしたため、ボディを外さずにほとんどのメンテナンスを行えるようになっている。
また、ギヤカバーやローラー、軸受を構成する「Aパーツ」をPOM樹脂製にしたことで、素組みの状態でも車軸やローラーの回転がスムーズである。
そして、空力や冷却効果はともかく剛性は非常に高くねじれに強い。ただしその分他のシャーシより数g重いため敬遠されがちなシャーシでもある。
人気があるためか、限定のカラーバリエーションが非常に多い。
例:レッドスペシャル、クリアブルースペシャル、バイオレットスペシャル(ポリカボディ)、ゴールドメタリック、ブルーメタリック、ブラックメタリック
2018年にはブラックスペシャルが発売。初代アバンテJr.ブラックスペシャルを意識したパッケージとなっている。
ミニ四駆発売から5カ月ほど経った2012年12月にはRCモデルが発売。当時の入門用だったDF-02
シャーシを採用した。
このほか、2016年には1/14のスターユニットシリーズからも発売、車体のバッテリーを乾電池式にした後輪駆動のシャーシに、トレーニングバンパーと呼ばれる、ミニ四駆を彷彿とさせるガイドローラー付きのバンパーがフロントに装着されている。
プロポなしの組み立て式・プロポありの組み立て式・プロポありの完成版が発売された。
2015年に実車化された。実車化はガンブラスターXTOに続いて2例目。
フォルクスワーゲンのビートルベースのバギーがベースとなっている。
登場以降数々のイベント姿を見せ、2023年にはADVANカラーにとなったのちに、車体色を戻して2024年にオープンした東京・新橋の「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」(旧タミヤプラモデルファクトリー向かいに完成した高層ビルに移転)にて常設展示されている。