概要
爆走兄弟レッツ&ゴー!!の主人公、星馬豪の2代目マグナム。マグナムセイバーを失った豪に新たに土屋博士から授かったVマシン。通称「Vマグナム」。
着脱可能のフロントフェンダーと小型のリヤウイングを装備。
原作では初代マグナムを失った悲しみが大きかったこともあり、自宅のコースで走らせても『確かに速い、でも…どこか違う』とどこか嬉しくなかった。ろくにメンテナンスもせず、その後のレースでも最下位を走っていた。コースアウトしても「係の人が回収するだろ」と放って立ち去ろうとするが、それでも走り続けようとするVマシンを見て考えを改め、「今度は…助けたぜ!」。
それからメンテナンスをしてトップのプロトセイバーJBに追いつく。空気砲で一部をやられたバンガードソニックに再び放たれた空気砲に自ら突っ込み、そのまま進んでプロトセイバーJBに立ち向かっていく。
アニメでは最初の印象はほぼ一緒だが、その後が少々違っており、レース前のとある出来事があった。
父の星馬改造から、釣りに誘われた豪。新しい趣味を探していた豪はいいかもと一緒に行く。しかし、釣りの経験が豊富の父親には敵わず、「じゃあ…何だったら勝てるんだ?」と聞かれた際、「決まってんだろ、ミニ四駆」。豪のミニ四駆に対する情熱はまだ消えてなかったのだ。
父親は子供がいる自分の事、鮭は死ぬ事を分かっていて自分の生まれたところに戻ってくる事、そして
「お前が大事にしていたミニ四駆、壊れちゃったんだろう?生き物で言えば『死んだ』ってことだな。でも、ちゃんとその子供がお前のところに来たんだろ?」
「今度貰ったマシンにも『マグナム』って名前が付いてるんだろ?だったらお前が育てたマシンの子供じゃないか。親がいたからこそ子供が生まれた。後は誰が育ててやるかだ」
と【育てる】という重みと親から子への【生命のバトンの継承】を父から教わる。その後、父もミニ四駆が好きなことを明かし、こっそりビクトリーマグナムも持ってきていた。豪は土屋博士と父の言葉でようやくスイッチを入れて走り出し
「見ていてくれ!おまえの子供は俺が走らせてやるぜ!」
とミニ四レーサーとして復活した。
藤吉が主催するレースにて最初は遅かったが、これは初代マグナムがデビューした時に使っていたレブチューンモーターを積んでいたため。それを積んでいた理由は「セイバーのミニ四駆魂を受け継いでもらうため」で、その後、そのパワーを使い切り、新しいモーターに交換し、トップに追いつく(このアイディアは、何の因果か貴公子も同じだった)。その後は原作とほぼ一緒。
必殺技は初代と同じくマグナムトルネード。
「ビクトリーマグナムトルネード」と呼称することも。
サマーレースでは、バトルマシン対策として兄の星馬烈謹製のアルミで作った装甲板を装着して参加(最初、豪は「そんなもんに頼るほどヤワじゃない」と言うが、烈が『豪の分も作ってあるよ』とので結局、装備してもらった)。
しかし、装甲板とタイヤが当たってしまっていたためスピードが出ず最下位になってしまう。 この時にファイターが『【高速重視の申し子】が、どん尻をはっている!』と驚きの声を上げていた。その後、ようやく遅い原因に気付いた豪は装甲板を外して猛ダッシュ。悪あがきのマグナムトルネードで船に乗り込み無事にゴールし、ギリギリで予選突破・後半戦出場の切符を獲得した。
サマーレース後半戦では、ビークスパイダーに狙われていたがリョウのトライダガーXに救われた。
豪と歩んだ戦の歴史
- 藤吉カップにてデビュー。モーターは先代がデビュー時に装備したレブチューンモーターを装備して参加。 ピットにて新型モーターに変更してプロトセイバーJBを追撃する。
- 藤吉カップ終盤、プロトセイバーの空気砲を華麗に回避し見事1位を獲得した。
- サマーレース前半戦にて、金属製装甲パーツを装備した状態で参加。(タイヤとのクリアランスが取れていなかったため、どん尻であった)終盤、Vマグナムトルネードを披露し滑り込みで後半戦出場切符を手に入れた。
- サマーレース後半戦にて、ビークスパイダーの魔の手にかかりそうになったがトライダガーXによって庇われ一命を取り留めるも傷だらけのゴール。 ここでは、2位を獲得
- 土屋研究所のテストコースにてレース。進化していったが、夜の公園にてブロッケンGとレースを行った。
- 大神が生み出したレイスティンガーとレース。 ゴールへ向けてVマグナムトルネードで距離を開けていった。
小話
- 初代マグナムからの縁なのか【所有者変更】が行われている。アニメ版で、不良チーム「バンディッツ」に奪われ、一時的にバトルマシンに改造されてしまった。
- 猿とのレースで敗北し、奪われてしまった。
- 原作の読み切りストーリーにて、二郎丸が使用し「ビクトリーマグナムトルネード」を披露した(この時は豪の夢の中で、だが)
- 原作の番外編にて、風輪小学校の校長が生徒から没収したマシンを手にして面白さに気づき、改造したもの。(見てくれは黒い本機である)豪と勝負をした。
- MAX編にて、市販化・販売がなされ、松ひとしが「ビクトリーチャンプ」として愛用している。
- ミニ四駆で歴代売上2位を獲得している。(フルカウルミニ四駆だけなら第1位を記録している)ただ、「リアウイングが壊れやすいから買い直した」面も大きいとはいえる。
- 2019年にツイッターで行われたミニ四駆総選挙では18位(クリムゾングローリー、バックブレーダー、ブーメランJr.と同率)であり、先代のマグナムセイバー(15位)よりも下という結果になった。
- バリエーション機として「ファイターマグナムVFX」が登場。二台目のセミカウルマシン。
- アニメ版の1st OPにもVソニックと一緒に少しだけ出演している
- Vマグナムと向き合うシーンは、OPアニメの一部を使用している。
- アニメ版の2nd EDではクレヨンで描いたようなスタイルで登場し、最後はカウルがぶっ飛ぶというコミカルな役回りを担当する。視聴者作品のミニ四駆を紹介する時は別の方向に走るという演出になったりする。また、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!~ミニ四レーサー集合~」では、CGモデリングの未来のマグナムと兄弟機と一緒に走っている。
- 原作コミックの読み切りストーリー「チイコ、ミニ四駆で大冒険」で主役として活躍。彼女が「ミニ四駆に夢中になる気持ち」を理解させるための大事な役目を貰っている。(アニメ版でのこの役目は自身の分身も貰っている)
立体物
1995年9月にスーパー1シャーシが採用された製品としてバンガードソニックと同時販売(現在は、生産停止状態)。脱着可能なサイドガードが付属しているが本機からバージョンアップされている。(リバティーエンペラータイプのS1シャーシはブーメラン型のサイドガードであったが、本機から強度を上げたウイング型サイドガードになっている)
このサイドガードは兄弟機であるVソニックはもちろんのこと、大神博士の最高傑作レイスティンガーやドイツ代表ミニ四駆チーム「アイゼンヴォルフ」のベルクカイザーにも採用された。
2011年6月25日にグレードアップがなされたスーパーⅡシャーシが採用されたプレミアム版が販売された。スーパー2シャーシにカーボンファイバー配合ナイロン樹脂を、ホイールにグラスファイバー配合ナイロン樹脂を使用している。
関連リンク
【ミニ四駆歴代マシンカタログ】「ビクトリーマグナム」を当時のコロコロ記事とともに紹介!! 【第2次ブーム編】
関連タグ
爆走兄弟レッツ&ゴー!!, 星馬豪, ミニ四駆, マグナム系
TRFビクトリーズ:同じく、名称に「ビクトリー」を含んでいる。
ビクトリーチャンプ:『MAX』に登場する、市販されたVマグナムを改造した松ひとしのマシン。
【これより先、本機の辿った結末が記載されているため閲覧には注意されたし】
『マグナム・・・・ダメじゃないか・・・こんな所で止まっていちゃ・・・』
『走れ・・・・走れよ・・・・マグナム・・・・!』
最期
- 原作
ブロッケンGのハンマーGクラッシュを受け大破してしまう。ボディの一部は未来のマグナム達に引き継がれていく。シャーシはこの前に一度壊された際、ZMCの粒子入りパテで修理していたため、無事だった。
- アニメ
マグナムトルネードの最中にレイスティンガーに刺され、ボディの大半が粉々になってしまい、シャーシはねじ曲がり、ボディキャッチのみ無事に残る。こちらもしばしばトラウマ回と言われる。
豪は「マグナムセイバーみたいになったわけじゃない」「ちょっと壊れただけ」だとVマグナムの破片や部品を箱に入れて自宅で修復しようとするが……