ハリケーンソニック
はりけーんそにっく
『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の主人公、星馬烈の三代目ソニック。
フルカウルミニ四駆としてはNo.15の番号があてられている。
フロントウイングと3段フラップが付いた大型ウイングが特徴のエアロマシン。フロントカウルはサイクロンマグナムと同様に、小型化されている。必殺技は「ハリケーンパワードリフト」(後述)。キットではスーパーTZシャーシが発売された他、現在ではARシャーシを使ったプレミアム版、TZ-Xシャーシを使ったアミューズメント限定の21st Century editionが登場。
2024年には、フルカウルミニ四駆誕生30周年記念として、ポリカボディを採用した限定キットが登場することになった。ちなみに、スマホゲーム超速GPにて、ポリカボディの本機が既に出ていた。
2019年にツイッターで行われたミニ四駆総選挙では4位を獲得。弟の星馬豪が扱うマグナム系のマシンがベスト20位以内に3台ランクインしているのに対し、ソニック系では唯一のランクインとなった。
2024年にて再び行われた総選挙では3位にランクを上げている。
原作とアニメで誕生経緯が、異なっている。
原作では
WGP開催前。弟や他の仲間達は大幅にマシンを進化させたが、『自分だけ現在のままで大丈夫なのかな?』と思い始める。
そんな中、日本にやって来ていたNAアストロレンジャーズのブレット・アスティアと公園での練習走行中に一戦交え、敗北。ここで「マシンの限界」を悟る。
四六時中マシンと向き合い、食事中でも調整やプランを練り(その時は、豪がフォローし母を静止してくれていた。)、徹夜をして図面と向き合っては何度も引き直し、豪と協力して見事誕生させた。
最初はフロントウイングが付いていなかった。その為、風のある所でテストした際、フロントのダウンフォースが足りずに不安定になってしまい、コーナリングどころかストレートもままならなかった。そこで烈はソニックの気持ちになろうと即席でお手製のハンググライダーを作り、自分の体で風を感じてヒントをつかみ、フロントウイングをつけた。
作中ではアストロレンジャーズ戦にて第2走者となり、ここでデビュー。大きく離されていたが持ち味である【安定した堅実な走り】でハマーDことハマー・デーヴィッド・グラントに徐々に追いつき、最終的に逆転した。しかし、原作で大きな活躍を見せたのはこの場面ぐらいで、ロッソストラーダとの試合でディオスパーダに破壊されてしまう(元凶は自分達の判断を過信して豪をチームから追い払おうとした烈達)。一度修復はしたが、セッティングが出来ていなかったビートマグナムに負けてしまう。新型シャーシを使ってもう一度勝負して勝つものの、烈自身が納得できず、新型シャーシの能力を最大限に活かせる新たなマシンを生むことになった。
アニメ版では
45話「烈の裏切り!?ソニックVSマグナム」から登場。
サイクロンマグナムに焦りを感じていた烈。「マグナムみたいに壊れたわけじゃない、まだまだ速くなる」と思った烈はVソニックを改造したのだが、走り方が変わってしまった。
そのため豪から『こんなのソニックじゃねぇ! わけがわからねぇヘッポコピーマシンだ!!』と言われる。
豪の言葉を聴いて改めて見直してみると、【ソニックの持ち味を更に活かせるように進化させる】ことを決意。プランを練っている最中、岡田鉄心に連れられて大神博士の研究所で設計し開発。しかし烈はバトルマシンを生む気は頭から無く、「バトルマシンは俺たちに追いつくスピードがあるからこそアタックできる。その速さの秘密が知りたい」という観察眼からである。
一度、レイスティンガーとブロッケンGと組手がてらの走行で【ソニックを進化させるための鍵】を見つけた。そこから工作室を借りてVソニックのボディを加工したり、大神博士に【シャーシの製造システム】を借りて専用にシャーシを製造したり、風洞実験を見せてもらったりして組み上げていく。
【土屋博士のセイバーの技術に大神博士の技術、豪の技術が合わさったスーパーマシン】として進化を遂げた。
また、土屋博士は名づけの親でもある。
車体全体が翼の役割を果たすウイングカーとなっている。新規製造したシャーシもサイクロンマグナムの【シャーシ一体型サイドローラー】を参考にしており、全体的な形状は似ているがシャーシ底面にはウイングが形成されている。サイクロンマグナムと同じスーパーダウンフォースマシンとなっている。
キットとは違いがいくつかあり、挙げていくと
- ウイングのマシン名のロゴのフォント、及びウイングサイドのロゴ(アニメはそれが無い)
- フロントカウルのカラーリング及びヘッドライト
- シャーシの裏。整流板がTZシャーシのそれと違い、長い整流板が4つである。
- フロントウイングの形状が微妙に違う他、ロゴがアニメには無い。
など。また、サイドローラーが付いている。これに関しては後のバスターソニックも同じである。ただし、実際のハリケーンソニックにこれをするとローラーと後輪カウルが干渉する。
作中では最初の相手はサイクロンマグナム。ビッグレースでのデビューはSGJCで、総合優勝も果たした。その後のウインターレースでは3位。
無印期のEDでは登場なし。「夢の涯てまでも」の放送期間中の登場だったが、このEDの間は最後までバンガードソニックのままだった。
アニメ版の『爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP』ではフロントウイングが可動するようになった。
リタイヤしたことは数えられるほど。全体的な成績も良い方。しかし、WGP編41話(シリーズ通算の92話)では烈自身の焦りから本来の走りを失ってしまい、無理をした結果コースアウトし大破してしまった。修復はできるようだったが、烈が修復せずに新たなる姿に進化させる決断を下した。
WGP編で、EDにようやく登場。「今夜はイブ!」の放送期間中に本編で次代のソニックたるバスターソニックとなっても、前年と異なりEDでも交代した。
技名は「ハリケーンパワードリフト」。パワードリフトはモーターの回転数を落とさずにコーナーをクリアすることが出来る。
作中(アニメ)では最初に披露したのはブロッケンGで、「フロントモーターマシンの特徴」とされていた。ハリケーンソニックはリヤモーターだが、可変フロントウイングで前のダウンフォースを強くしたことでこの技が可能になったと思われる。
3話・4話に登場。クラッシャージローのビークスティンガーGに勝負を挑まれる。途中でサイクロンマグナムを守るために犠牲になったが、ジローがどさくさに紛れて修理し、バトルマシンに魔改造されてしまった。マシン全体に棘が付き、フロントノーズには骸骨が付いていた。更にレイスティンガーと同じレーザー誘導システムであった。その後、マグナムもろとも再び破壊されてしまう。烈と豪の手でサイクロンマグナムと合体し、ボロボロになりながらもビークスティンガーGに勝利した。
このエピソードでは、1コマだけシャーシが1997年のグレートジャパンカップ特別仕様のTZシャーシになっていた。ただし、このシャーシはビートマグナムの初期発売分に付属していたものである。ハリケーンソニックが発売したのは1996年末である。
爆走兄弟レッツ&ゴー!! 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 星馬烈 ソニック系 ミニ四駆
バンガードソニック-二代目ソニック
バスターソニック-四代目ソニック
マグソニック:最初の頃に豪が生み出したマシン案。車体の底にプラ板を貼ってウイングカーにしたもの。最初は却下したのだが何の因果か、本機に採用されている
サイクロンマグナム:こちらは豪の3代目のマシン。原作で豪と一緒に生み出したマシン。烈がモーターボックスとギアボックスなどの動力及び駆動系を、豪がボディの形成とで分担した。
ビークスパイダー:着脱自由なウィングをフロント部分に有する共通点を持つ。
ブレイジングマックス:シリーズの以後の作品『爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX』のマシン。作中本編で登場しながらも、登場時期のED(こちらは「僕らのFREEDOM」)では登場せず、先代のマシン(マックスブレイカー)が最後まで出続けていた共通点を持つ。所有者の一文字豪樹は、主人公兄弟(一文字兄弟)の兄としても共通している。