概要
土屋博士が鷹羽リョウに授けた小型レーシングマシン。高速マシンという面ではマグナム系のマシンと共通するが、空力を最大限に活かすために考慮したセッティングが施されており、そういう面ではマグナムと逆の性質を持っている。
コーナーコースは苦手としているが、ダウンフォースを活用して車体を押さえながら荒削りに曲がる、若しくは壁走りでクリアするためマグナムと違ってコーナーでのコースアウトはほぼ無い(アニメ版ではなんと壁走りできるように上向きに角度をつけたローラーをしながらも壁走りが不要な場面ではダウンフォースで無理矢理押さえつけることでこのローラーでもなんとかカーブに成功させている)。
X字のボディ形状とグレーのボディにファイアパターンが特徴の「初代トライダガー」である。初登場した際はつぎはぎで正体を隠していたが、その後正体を現した。
劇中では、デビューから最後まで強豪マシンの一台として第一線で活躍していき、空力を最大限に活かして突き進むその走りは、ミニ四ファイターから「轟く爆風」と称される。
装備
- ラテラルダクト
- 本機最大の武器。カウルに設けられたダクトを通じて、空力を最適化させて車体全体にかかるダウンフォースを増大させる。
- 超高速ギア
- 小型レーシングマシン用ギア。組み込むモーターによって能力を引き出す事が出来る。
- レブチューンモーター
- 小型レーシングマシン用モーター。直線コースに強く、平地で尚且つ距離が長ければ長いほど真価を発揮する。
リョウと歩んだ戦いの歴史
- ダウンヒルレースにて、原作では10分、アニメでは100秒のハンデからのスタート。前半戦は荒々しい走りでコーナーコースをクリアしていったが、後半戦は超高速ギアを装備した本機の凄まじい速度は「ストレートコース特化のモンスターマシン」と称されマグナムセイバーと激闘を繰り広げて二位を獲得する。
- 再戦の用水路コースにて「壁走り」を披露。ここでは引き分け。
- スプリングレースにて活躍、最後に豪を待って一騎打ち。マグナムトルネードの前に敗れ2位。
- 土屋カップにてマグナムセイバーと勝負。事実上、ここで初の敗北を飾る。
- 藤吉カップにてプロトセイバーJBからダメージを貰う。後に修復される。
- 鷹羽山のオフロードコースにてプロトセイバーJBとレース。JBの所有者のJをミニ四レーサーとして活躍を続けるきっかけを作った。
- 沖田カイのビークスパイダーとレースを繰り広げるが、斬り裂かれてしまい敗北してしまう。これが最後の活躍となった。(原作とアニメで結末が異なっている。※後述)
バリエーション機
トライダガー二郎丸スペシャル:弟の鷹羽二郎丸が製作したマシン。フロントカウルがセミカウルになっており、ノーズにはエンブレムが入っている。
立体物
1994年12月にフルカウルミニ四駆として発売。シャーシはスーパー1シャーシ。
本来は黒っぽいグレーが正しい色合いだが、キットのものは何故か成型色が明るいシルバーメタリックなのは有名な話。 ※最近のモデラー事例で言うとHGUC、ローゼン・ズールの悲劇がトライダガーで起こっていたわけである。
当時、掲載されていたコロコロコミックではゴールド / シルバーメッキボディが読者プレゼントとして登場した。
2011年2月にはプレミアム版でも発売。
同梱のスーパー2シャーシ(赤)は現在でもプレミアムでは4種しかないポリカABS製が使われている(他3種はマグナムセイバー、ソニックセイバー、スピンコブラ)。
そのためパーツ取り目的でトライダガーXプレミアムを買う客も珍しくない。
ただし大半の商品のボディ素材がABSに強化されるプレミアムにおいて、トライダガーXはPS成形のままのため、相変わらず成型色はシルバーメタリックで据え置きである。また、ホイールの方も新型の中径を使用しているが、ボディのカウル部分がかなり際どいサイズなので気になる場合削ってやる必要がある。
ちなみにオリジナルの方のボディーカラーの指定色は「TS-42ライトガンメタル」だった一方、プレミアムでは「TS-40メタリックブラック」に変更されている。
小話
- 原作とアニメ版での最後の活躍が異なり、アニメ版ではサマーレース後半戦にて、斬り裂かれそうになったビクトリーマグナムを庇って真っ二つにされてしまった。また、原作では解体場にてレースを繰り広げてバッテリーごと横に切り刻まれ、アニメでは縦に真っ二つにされている。
- MAX編にて、市販化・販売されており、まさおが「トライダガーまさおスペシャル」として使っている
- とあるミニ四駆漫画にこしたてつひろ氏がゲスト出演した際、思い出に残っているマシンに本機を挙げている。
- 続編『Return Recers!!』ではこのマシンにリョウが取った熊の毛皮を付けたトライダガーWXが登場した
- ウイングには「BRUTE POWER」の文字がついているが、これはキットのみで、アニメでも原作でも書かれていない。上述のプレミアム版ステッカーではとうとう廃止されてしまった。ただし、アニメでは二郎丸スペシャルに書かれている。
- 初代の1stOPでマゼンタカラーの本機が登場している。
- 原作の読み切りストーリー「全フルカウルマシン、真夏の海で大爆走!」にて猿に奪われたが烈、豪、藤吉らのおかげで無事奪還することに成功した。アニメ版で猿に奪われたのは二代目トライダガー
関連タグ
トライダガーXのテーマ:アニメ版では提供クレジット(提供スーパー)時に流されたことがある。
ビークスパイダー:大神製フルカウルマシン。黒いボディの最高速度型で、因縁の相手でもある。そのためか、プレミアム版のシャーシ本体の色も全く同じ赤に設定されている。ただしビークスパイダープレミアムのものは単なるABS製でポリカABS製ではない。
君なんか写真と違わない?:トライダガーX購入層の誰もが思う事。