ライジングトリガー
らいじんぐとりがー
鷹羽リョウの3代目トライダガー。が、本機のみ「トライダガー」の名を冠していない。
初代、二代目のトライダガーと同じくブラックボディにファイアーパターンが施されているが、赤系ではなく青系のファイアパターンとなっている珍しいタイプで、箱型のボディ形状やライト周りの造形は初代から、スリットタイプのライトとノーズの「ZMC」のロゴ、ウイングは二代目から引き継いでいる。「トライダガーを冠していないから亜流」という声も聞かれるが、見れば見るほど初代と二代目両方の特徴をしっかり受け継いでいることが分かる。
名は変わっても「空力を最大限に活かす」というテーマは受け継がれており、作中でボディが沈み込む演出が何度も披露されている。原作では強化ZMC(通常のZMCを上回る軽さと強さを誇る)が使われている。
原作とアニメでは共に一文字豪樹のマックスブレイカーZ-2を強化させるきっかけとなっているが、誕生の経緯が異なる。
原作
リョウが使っていたオフロードコースでレースしていたマックスブレイカー、ナックルブレイカー、ストームクルーザーに乱入し、完全勝利。さらに土屋研究所の特設コースで再戦し、再び勝利し世界王者の格を見せつけた。
豪樹はこの敗北をきっかけに研究所で拾ったVSシャーシを使ってブレイジングマックスに改修した。
WGPルーキー戦決勝でもTRFビクトリーズとして星馬豪のライトニングマグナムと一緒に出場。完璧なチームワークで順調にコースを進め、途中豪樹達に追いつかれるもレースには勝利した。
アニメ
第44話で登場。
豪樹とその弟である一文字烈矢のレースに飛び入り参加し、最初のレースではブレイジングマックスに完全勝利。
本来はこの時点でアメリカに向かう予定だったが、豪樹に思うところがありそのまま滞在。その後、豪樹に何度も挑まれては勝利する。
また、草レースでは烈矢のナックルブレイカーともレースを行い壁走りを披露している。
多くのレースに出場したことで身に付いた力量と蓄積された経験の差を披露し、海外に発つ時間ギリギリまで彼らとのレースを繰り返し実質的な修行に付き合った。
シャーシにはエアインテークが装備され、Zナンバーズと同じエアロシャーシである。
実を言うと、本機にはブレイジングマックスのデータも組み込まれており、ブレイジングマックスとは兄弟機のようなもの。その使い手同士もまた一時的とは言え師弟関係を築いていたのを思うと実に感慨深い。
別冊コロコロコミックに掲載された読み切りストーリー「新トライダガー誕生秘話の巻」で誕生秘話が語られた。
第2回WGPの最中、ネオトライダガーが損傷したことを機に(損傷した詳しい理由は描かれず)、リョウは鉄心がシャイニングスコーピオンを生んだ村で鉄心に新たなトライダガーを作ってもらえることになった。
二郎丸や現地が生まれ故郷のシェン・ホワァンも同行し、見守る中、強化ZMCを施した新トライダガー、ライジングトリガーは完成した。
その直後、強化ZMCを武器に使おうとしている武器商人の劉がミニ四駆レースを挑んできた。劉は鉄心から「ミニ四駆レースで勝ったら教えても良い」と条件を出されたことから、その条件を呑んだのだ。
相手のマシンを壊したほうが勝ちというバトルレースを仕掛ける大型の劉マシンに村の子供たちがライジングトリガー完成を願い、守り神シャイニングスコーピオンの岩を真似て作ったナマズ岩を壊されて激怒したリョウはライジングトリガーの力で劉マシンを粉砕。
ネオトライダガーを授かる時と同様に鉄心から「力の使い方を誤るな」と忠告されたにもかかわらず、破壊に使ってしまったリョウはライジングトリガーを鉄心に返そうとするが、リョウが反省していることや事情が事情ゆえに鉄心は不問とするのだった。