概要
一文字兄弟の父【一文字正宗】が製作したZナンバーズの一番機で、所有者は一文字烈矢。
カラーリングは赤系で、どちらかというとソニック系に近い。
フルネームは「ナックルブレイカーZ-1」。マックスブレイカーやシャドウブレイカーZ-3の兄といったところ。このマシンを元にその2台が生まれた。
原作とアニメ版では空力に対し端から対照的な特長を持っている。
原作
空力要素はボディ後部のウイングにありウイングから伸びる噴射口が、バーニアノズルのように強烈な空気を噴出し加速する。その風圧は後続のマシンをまったく寄せ付けないほどに強い。
アニメ版
空力はボディ前方から発生する。
スピードが乗ると車体のエアインテークが展開し、「ナックルバリア」と呼ばれる空気の層が発生する。
(一文字博士は、このギミックに興味を示していた科学者(というのも、このナックルバリアに触れたものは破壊されるため)に対し『Z-1は、貴方好みのマシンではない・・・』と答えたという。
ナックルバリアが発動してからトップスピードに乗ると次男や三男を凌駕する。
エアインテークが全開になるとナックルバリアを突き破り、瞬間的に凄まじい加速力を生み出す「ナックルストーム」が発動する。
しかし、このナックルバリア~ナックルストーム発動まで時間がかかってしまうのが難点となっている。このような加速のタイムラグの弱点はM-1決勝の前にサイドカウルに手を加えて発動までの時間を短縮させることに成功。
Z-1を授かった烈矢は、ここから完全にバトルレースと決別しミニ四レーサーとして歩んでいく。
烈矢と歩んだ戦の歴史
【原作】
- 最初は、父の昔の研究所にて発見。当初は壊れて動かなかったのだが、一文字烈矢が兄の一文字豪樹と二人がかりで修復し、走れるようになった。
- シャドウブレイカーZ-3を破壊された烈矢はこのマシンを探し出し、石を取り付けて即席のバトルマシンにしたのだが、兄の言葉と昔、共にナックルブレイカーを修理したことを思い出したことで 本来の姿に戻した。それにより、本来の能力を発揮させることができた。
- WGPルーキー戦にも出場。第一ステージではネロ・ステラ・ボルゾイと同じ第1レーンを走るが、周囲のバトルマシンを次々となぶるネロの残忍な本性とディオマース・ネロの凶悪な真の性能を目の当たりにしてしまう。ディオマース・ネロを止めようとするも返り討ちにあい、ナックルブレイカーのバッテリーを溶かされてしまった。
- 返り討ちにあったことで復讐心に駆られた烈矢は待ち伏せしていたネロにリベンジを果たそうとするが、ディオマース・ネロのコブラクローにより前輪シャフトを無理矢理捻じ曲げられてしまい、ナックルブレイカーは再起が絶望的になってしまう。
- 絶望の淵に追いやられたことから正宗の言葉を思い出し正気を取り戻した烈矢はローラーを前輪代わりにした3輪でナックルブレイカーを走らせ、ギリギリ制限時間内でのゴールとなった。
- 第二ステージでは前半は特に大きな動きはなかったが、ディオマース・ネロの攻撃で崖下に落とされたクリフのバニシングゲイザーを助けるため、ブレイジングマックスと共に奮闘するが、ディオマース・ネロがブリッジのロープを切断しスポットライトを落下させたことでピンチに陥ってしまう。しかし三人の機転でライトが落下する衝撃を逆に利用しコースに復帰し3台とも第二ステージを勝ち残った。これが原作では最後の活躍となった。
- ファイナルステージではルールの仕様上2台しか参加できない上、烈矢がメカニックを担当したため出番は一切なかった。
- ファイナルステージ後、最終話でレーサー全員が走り出すシーンで一コマのみ登場。
【アニメ版】
- GJCサマーレースで、Z-3を失った烈矢のために父が持ちだしたもの。しかし、Z-3に深い愛着を抱いていた烈矢は、なかなか向き合えなかった。
父の言葉やGEN製作所の山さんの説得、かつての自分との約束を果たすべくミニ四レーサーとして復活する決意を固める。
フロントシャフトは、散っていた相棒のものを修復し装着させた。ひとしにカラーリングに対して「センスない」と言われたが、このカラーリングで通した。
- ブレイジングマックスの剛性を強化するチタンコーティングスプレーをかけて、ネロの最新型マシン(ダミーバッテリーを使用したハンデモード)と勝負し勝利する。
- SGJCに兄と共にエントリーするもディオマース・ネロのマーズグラビティによりコースが瓦解し中止に。新たに開催されるM1グランプリに持ち越されることに。
- M1グランプリで兄と共に数少ない生き残ったレーサーとなり、決勝でディオマース・ネロを抜き去り優勝(ブレイジングマックスと同着)。しかし納得のいかない烈矢は再び兄とコースを逆走するリベンジ戦を勝手に始めてしまった(こちらも同じく同着)。
立体物
1998年9月にスーパーXシャーシが採用された製品として販売。
ウイングが取り払われた斬新なデザインと採用されている小径ナローホイール・タイヤのスペックの高さにより人気車種となった。
このマシンに付属する三本スポークの小径ナローホイール・タイヤはこの車種独自のもので他には後述のブルースペシャルにしか採用されていないという地味に貴重なタイプだったりする。他のキットに小径ナローホイール・タイヤが採用される場合はブレイジングマックス型の方が使われることが多い。
1998年のジャパンカップではエンブレムマシンに抜擢されている。
バリエーション車として原作コミック連載当時に発売された【ブラックスペシャル】(※現在、入手困難)と最新技術により大幅に改良されたXXシャーシが採用された【ブルースペシャル】(一般販売)も販売された。
ちなみにブラックスペシャルはオリジナルと違いマックスブレイカー型の小径ワイドホイール・タイヤが使われていて、シャーシもクリアスモークになっている。
ブルースペシャルの方はボディがクリアブルー成形になっている。その商品名に反して一般販売なのでXXシャーシ共々。
関連タグ
爆走兄弟レッツ&ゴー!! 爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX 一文字烈矢 エアロミニ四駆
マックスブレイカー:Zナンバーズの二番機。
シャドウブレイカーZ-3:Zナンバーズの三番機。烈矢が授かり、共にレースを潜り抜けてきた。
ソニック系:烈繫がりの赤いマシン。
ウイングガンダムゼロ:主役機の後継機だが1号機の強化モデルというよりは1号機の祖先の立ち位置という点で共通。