概要
プロフィール
「さぁ天辺まで行こうディオマース!せっかくお祖父様が作ってくれたのだからっ!」
ボルゾイスクールを設立したプロフェッサー・ボルゾイの孫。
普段は目元が前髪で隠れていて猫を被っているが、その本性は冷酷無比であり、祖父を追いだして自分がボルゾイスクールの頂点となった。
人種は明らかになっていないが、ボルゾイとは俊敏を意味するロシア語であることからスラブ系それもロシア人だと考えられる。
劇中でも、草薙兄弟に「Спасибо, до свидания(ありがとう、じゃあね)♫」とロシアの言葉で告げている。
アニメ版の裏設定に関しては、彼を演じた大本眞基子氏のブログによると
ネロの生い立ちは・・・
ボルゾイには娘がいて、イタリア人の男性と駆け落ちして生まれたのがネロ。
その娘は病気か事故かで亡くなり・・・
ボルゾイがネロを探しだし、3才位の物心つくか付かないかの時に親と引き離して引き取った、という壮絶な裏設定があったとか。
とのこと。
これを考慮するとロシアとイタリアの混血児とも取れる。
劇中での活躍
原作
猫を被っている時は一人称が「ぼく」で「くすくす!」と笑う癖がある。一方、ヘッドセットを装着し髪が逆立つと「おれ」に変わる。
その凶暴な性格から「最強最悪のレーサー」として世界レベルで知られていた。
ボルゾイスクールの人員など彼の本性を知る者は誰も寄り付こうとはしなかったため、自身を「鬼ごっこの鬼」と表現している。
しかし根は真の理解者がいなかったことに寂しさを感じており、愛機のディオマース・ネロを唯一の理解者と見ていた。そのため残忍な性格ながらもマシンへの愛着はかなり強い。
ボルゾイタワー編終盤で登場し、MGストーンを破壊され一文字正宗に逃げられた隙をついてボルゾイスクールを乗っ取った。
その凶暴性は半端なく、プロフェッサー・ボルゾイと草薙兄弟が震え上がり、所属レーサーは攻撃されないように最初は全員がわざとディオマース・ネロの前に出ないようわざとスピードを落としていたほど(結局ネロの恫喝でクモの子を散らすかのように前を走らされることになるのだが…)
新型機のテスト走行をしに模型店にやってきていた一文字豪樹達に素顔を隠して接近したのをきっかけにGEN製作所の人員とも関わりを持つが、彼らに心を開くことはなかった。
WGPのルーキー戦にもディオマース・ネロで出場。
第1ステージでは自身を攻撃してきたバトルレーサーチームを蹴散らし、それを止めようとした一文字烈矢のナックルブレイカーも再起不能同然の状態にした。
この出来事で烈矢からは猛烈に警戒され、豪樹達も最初は信じていなかったが、ビリビリに引き裂かれた自分が手渡したマフラーを見てナックルブレイカーを攻撃した犯人がネロだと確信し、対立することとなる。
第2ステージでも残忍ぶりを発揮し、障害物をばら撒きペペのマシンを圧し潰し、クリフのバニシングゲイザーもそれを助けようとした一文字兄弟のマシン共々リタイヤに追い込もうとした。
しかし、カリームのデザートゴーレムだけはレーサー共々只者ではないことを事前に見破り攻撃はしなかった(そして直後に攻撃した草薙兄弟があっさり返り討ちにされたことでネロの予見が正しかったことが証明された)。
ファイナルステージでのTRFビクトリーズ戦では豪樹とタッグを組むこととなるが、根っから他人を信用しないネロはクリフや烈矢のアドバイスを聞こうとせずピットインもさせなかった。
終盤クリフの機転もあってビクトリーズに追いつくも、それまで無理をさせたことで蓄積されたダメージによってディオマース・ネロが機能停止してしまう。それでも自分で直して再スタートするも、動くのがやっとで満足に走れる状態ではなかった。そこでロケットブースターを無理矢理起動し、ビクトリーズのマシンごと破壊しようとするが、カリームからは悪あがきだと見破られており、コースの壁に激突しマシンは大破してしまう。
裏切られたと感じたネロは最初こそマシンに八つ当たりしたが、豪樹に静止されると涙を浮かべ、マシンに謝罪した。その様子を見て豪樹も「とんでもないやつだけど、俺達と同じレーサー」だとネロを知る。
最後は『ディオマースの修理を手伝って欲しい』とメンバーに懇願し、初めて自分の方から他人の力に頼った。
出番は最終話一話前のここが最後となり、多くのキャラクターがマシンと共に走る最終話では一コマも登場していない。
アニメ
こちらは通常時も髪が逆だっても一人称が「ぼく」のまま。
子供の頃から天才であり既に大学課程も終わらせている天才小学生。
小学校生活を送る中で、メダカの飼育をするのだが『メダカの飼育データなら、既にあるものを使えばいい』と豪樹に意見するも、『自分で、(メダカの飼育データを)作るから意味があるの!』と意見される。 ※豪樹の一言からボルゾイタワーで生活を送るようになってからも、メダカを飼育し続けている。
4クール目で登場し、プロフェッサー・ボルゾイが自分に作ってくれる小型レーシングマシンの開発が遅れてることにしびれを切らして来日した。
ビクトリーチャンプに細工を施し、マグナムトルネードを出来るようにしてくれたことから松ひとしから強い信頼を得ている。
プロフェッサー・ボルゾイも小学校に通わせるなどし時間稼ぎに足掻いたが、自身の宇宙開発計画をハッキングされそのまま追放される。
瞬く間にボルゾイスクールの頂点に立ち、ボルゾイタワーも一時的に閉鎖された。
残りの作業は大神博士と二人で開発が継続され、完成したマシンはディオマース・ネロと名付けられ、慣らし運転のモーターを一つ選び、烈矢とレース(という名の試運転)を経てGJCのオータムレースで本格導入される。
レースの途中に純正のMGストーンによる「マーズグラビティ」を発動させジェットコースターコースを全壊させレースを中止に追い込んだ。
その後マスコミを通じてGJCの代理として国内中のレーサーを集めて頂点を決める「M1グランプリ」の開催を宣戦布告。
レース会場はボルゾイタワーで、数年前に祖父に見せてもらった絵画「バベルの塔」をコンセプトに宇宙開発計画の技術を流用して作られた軌道エレベーターコースを決勝会場に決めている。
その目的はM1で1位を取れば自身が最強のレーサーであるお墨付きがもらえることを狙ったものだった。国内のみならずWGPにも量産型ディオマース・ネロを導入し、アイゼンヴォルフのベルクカイザーやシルバーフォックスのオメガを破壊していたことから世界1位も目指していたようである。
M1グランプリは自らにシード権を与えて決勝から参戦し、謀反してきた草薙兄弟のファントムバイスからの重力攻撃を受けるも純正のマーズグラビティで返り討ちにした。さらにトップを走っていた大神マリナのフェニックススティンガーも大破に追い込む。
しかしレース終盤で一文字兄弟に徐々に逆転され、ついには自分を無視して兄弟争いを始めるようになると取り乱すようになり、マーズグラビティを連発したことによりマシンが故障、そのまま逆転負けを喫してしまった。
最強のレーサーとは謳われているものの、原作・アニメ共に敗因がディオマース・ネロに無理をさせすぎたことによる自滅であることから最強(笑)扱いになってしまっている感が否めなくなっている。
マシン
本人曰く「史上最強のミニ四駆」。実際の自動車のように舵角を変更する4WSや、モードチェンジなどもある。もちろんバトルマシンだが、原作とアニメでは仕様が異なるのも特徴。詳しくは該当記事を参照のこと。
ボルゾイアディーン
ボルゾイスクールの生徒に授けられる小型レーシングマシン。草薙陣と草薙漸との勝負で1度だけ使用。しかし、MGストーンの力により、サンダードリフト走法や壁走り、衝撃波型のアディオ・ダンツァまで使用した他、相手マシンのバイスイントルーダーのファイナルトルーダーやファントムブレードの技も使用。