曖昧さ回避
概要
『4』CV:ポール・メルスィエ(レオンと兼役)
主人公レオンが、大統領令嬢アシュリー捜索のため訪れたヨーロッパの片田舎で出会った人物。
黒いフードを被り、口元を紫の布で覆い隠した不気味な姿で、独特の発音の英語とダミ声が特徴的。
しかし、ガナードたちとは異なり敵意も見せず気軽に話しかけ様々な武器の売買や改造の取引をしてくれる。コートの下には大量の武器を隠し持っており、話しかけるとこれを見せつけてくる。
青い炎を灯した燭台がシンボルで、彼の居るところには目印としてこの燭台が置いてある。
レオンのことを「ストレンジャー(stranger)」と呼んでいる。直訳すると「よそ者」という意味だが、親しみを込めた呼び方であり、日本語のニュアンス的には「お客さん」、「あんちゃん」に近い。
外見と声が全く同じであるため気付かれにくいが、作中に登場する商人は全員が同一人物というわけではなく、何人も存在している。基本は行商人の体でいるが、小屋で店舗を構えている商人もいる。一方で奈落の底や下水道の中など誰も来ないような場所で取引する者もいる。
一部の商人は目が赤色に光っていることから、彼もまたガナードである可能性が高い。そのためか、(一部の商人のみ)焼夷手榴弾を当てるとガナードと同じ声や仕草で倒れたり、また敵が近くにいると話しかけることができない。
非常に脆く、少しでも威力のある攻撃を当てると即死してしまう。殺したからと言って武器を盗むようなこともできず、当然(この周回では)その商人とは取引できなくなる。
RE:4
CV:マイケル・アダムスウェイト(英語版、モーションキャプチャーも担当)、千葉繁(日本語吹替版)、Marco Nepomuceno(ブラジル語吹替版)
殆どの旧作台詞が再現されつつ新規も大幅に追加されている。
英語版の新規セリフには色々なイディオムやジョークの利いた言い回しが多く、それらをリメイク前と同じくゆっくりはっきりと喋ってくれるので、興味があれば調べてみるといいかもしれない。日本語版とは違うことを言っている場合もある。
旧作字幕版がベースの日本語ボイスは中の人のおかげで陽気度が更に増え、一部の武器購入やステージ変更ヒント台詞のテンション変化が激しくなった。また特徴的だった「ウェルカム」「ストレンジャー」を日本語版でも言ってくれる。
キャラクターの掘り下げもなされており、セリフでは銃は楽しいもんだ(Gun rhymes with fun for a reason, stranger.)とか手間がかかるリボルバーのリロードをスゲーぞ!と言うなど銃マニアな一面を覗かせる。高度な武器改造まで手掛けるだけはある。
かなりお年を召しておられるようで、時折咳き込んだり腰痛にも悩まされている模様。
英語版のアクセントは英国のコックニーやオーストラリア圏のオージー英語の発音に近く、スペイン在住でありながら異色の存在感があり、海外コミュニティでも彼の発音に興味を抱く声は多い(ちなみにCVはカナダ人)。
ちなみに本作では目が赤く光っている武器商人は出てこない。
ゲームシステム上の変更点は以下の通り。
- 殺害不可
システム的に味方扱いとなっているため、銃を向けようとしても自動的に構えを下ろされてしまい、撃つことができない。爆発系武器の爆風を当てても怯むだけで死なない。
ただし卵だけは直接狙うことができ、ぶつけると怯んで少しの間取引ができなくなる(専用ボイス付き)。
- 新たな取引『トレード』
原作では宝の一種だった「スピネル」を通貨代わりに、宝の地図やカスタムパーツ等の特殊なアイテムと交換するトレードが追加された。(後述)
- 柔軟な割引・サービス
1チャプターの間だけ武器価格を30%OFFにしたり、購入した場合に弾薬レシピやカスタムパーツを無料でサービスするなど、原作よりも巧みな商売を行うようになった。
- サブミッションの大幅な追加
オリジナル版では実質「青コインを撃て」のみだったサブミッションが、「青の依頼書」という形で大幅に増加している。前作同様エンブレムを破壊するもの、獲物を捕獲するもの、強敵を撃破するものなど多様なミッションが追加された。(後述)
取引内容
購入
品揃えは非常に豊富で、多種多様な武器を取り扱っている。ハンドガンひとつ取っても標準的なものから威力や貫通性能を重視したものなど個性的な武器を多数そろえている。ロケットランチャーといった大型の重火器まで所持しており、レオンも「戦争ができるな…」(オリジナル版)や「パーティーにはぴったりの品揃えだ」(RE:4)と半ば呆れるほど。
回復アイテムである救急スプレーも購入可能。但し弾薬や各種手榴弾、各種ハーブは販売していない。
一部の武器では、選択すると「そいつを選ぶとはシブいねー」「値段にガッツ入れといたぜ!(値引きした)」など気さくなビジネストークをしてくる。
売却
使用しなくなった武器、拾った弾薬や回復アイテム、売却専門アイテムである宝を買い取ってくれる。改造した武器はその分高値で買い取ってくれうえ、組み合わせ可能な宝は、全て組み合わせた場合は単体で売却するよりも遥かに高額で買い取ってくれる。
肥溜めに落ちた宝も買い取ってくれるが、査定価格は10分の1になる。
改造
威力、連射速度、装弾速度、装填数を強化できる。さらに最大まで改造すると、特定の性能を大幅に向上させたり、特殊な性能を付与する「限定仕様」改造を行ってくれる。この限定改造が驚異的で、ショットガンの装填数が100発になったり、マインスロアーにホーミング性能が付くなどのトンデモ仕様に。
RE:4では改造に加えて、消耗したナイフやアーマーの修復も手掛ける。
オリジナル版では装填数を改造すると残弾数にかかわらずフル装填された状態になるため、ライフルやマグナムなど数を確保しにくい弾を補充する手段として利用できる。残念ながらRE:4では弾薬をサービスしてくれなくなってしまった。
トレード
RE:4で追加された新要素。指定された個数のスピネルと特殊なアイテムを交換できる。スピネルは後述のサブミッションで大量に獲得できる他、ランダムドロップでも入手できる。宝の地図の他、高倍率スコープやストック、レーザーポインターといったカスタムパーツ、パニッシャーやマチルダといったハンドガン、無条件で限定仕様にできる特殊改造チケット等を取り揃えている。
サブミッション
オリジナル版
サブミッションとして「青コインを撃て」が存在する。農場、墓地、教会にある計15枚の青コインのうち10枚以上破壊することで、無料でパニッシャーと引き換えすることができる(15枚全て壊すと威力が1段階改造されたものを貰える)。
RE:4
武器商人が出した「青の依頼書」に基づくサブミッションが大量に存在する。依頼の形態も様々で、達成した内容に応じた数のスピネルが貰える。依頼の例は以下の通り。
- 青いメダリオンをすべて破壊する
- ネズミを駆除する
- 生き物を捕獲する
- 墓荒らしする
- 特定のアイテムを売却する
- 強個体のクリーチャーを討伐する
- ノビスタドールの巣の出入り口を破壊する
- 肖像画に卵を投げつける
依頼書からは、青いメダリオンを「忌まわしき教団の青いメダリオン」と称して忌み嫌っていたり、ラモンをサラザール家の面汚しと呼んだり、と教団への強い反抗心を窺わせるものがある。
また、仲間がクリーチャーの犠牲になったことや、末期となった仲間に最期に美味いものを食べさせてやりたいという願いなど、悲哀や義侠心に満ちている依頼書もある。
1回の周回で全ての依頼を成し遂げると、実績解除と共に武器商人から特殊なお礼の言葉が聞ける。
射撃場
一部の場所で射撃場を設置しており、そこでは本作のミニゲームである射的をプレイすることができる。スコアに応じて特典が貰える。
オリジナル版
ガナードに見立てた的を撃ちぬく。ダイナマイトを持ったガナードの的をは、ダイナマイトを撃ち抜くと周囲の的全てを壊せる。またプレイ次第で高得点のサラザールの的が出現する。但しアシュリーの的を撃ち抜くと1000点も減点される。
武器はショットガン、マシンピストルの早撃ちタイプ、ハンドガン、ライフルの狙い撃ちタイプのどちらかから選べる。
ゲームタイプは最大4つ存在し、特典として、ボトルキャップが1000点につき1個、ゲーム1タイプにつき最大5個獲得できる。また、3500点以上獲得するか、アシュリーとサラザール以外の全ての的を撃ち抜くことでレアボトルキャップを1個獲得できる。
そのゲームタイプで獲得できる全てのボトルキャップを揃えることで、ボーナスの賞金が貰える。
RE:4
オリジナル版よりも大幅にボリュームアップ。ゲームモードが12種類と大幅に増えた他、各モードで使用できる武器が全て異なる。各武器の特性をしっかり理解していないと高得点を狙うのは難しい。
原作と違い海賊をモチーフとしたデザインとなっており、敵の的は海賊、減点対象の的は水兵となっている。
各ゲームで指定された条件を満たすことによってボーナスタイムに突入し、更に多くの的を撃つことが可能となる。後述のSランク及びドクロコインのコンプリートの条件を満たすには、ボーナスタイムの突入がほぼ必須。
終了時の得点に応じて銀・金のトークンが貰える。また、Sランク基準から1000点超えるごとに銀のトークン1枚、ドクロコインを全て撃ち抜くと金のトークン1枚が追加で貰える。
獲得したトークンは射撃場内備え付けのガチャに3枚投入することで、1回回すことができ、景品のチャームを獲得できる。この時、金のトークンを入れた数が多いほど、レアなチャームを獲得できる確率が上がる。獲得したチャームはアタッシュケースに3つまで取り付けることができ、チャームに応じて様々な効果が得られる。
チャームのオブジェクトはオリジナル版バイオハザード4のキャラクター、クリーチャー、アイテムがモチーフとなっていて、原作プレイヤーへのファンサービスを兼ねている。
また、スタートや終了の合図は武器商人が行っているうえ、射的中にプレイ内容に応じて口を挟んでくることがあり、終了時にもスコアに応じて賞賛してくる。更にアシュリーやルイスを連れていると同様に口を挟んでくる。
全てのゲームモードでSランクを獲得すると、実績解除と共に武器商人の特別な称賛の声を聞くことができる。
余談
この作品以降も何度か武器の売買システムが採用されているが、全てメニュー画面上でのやり取りで『5』では「商」と書かれた仮モデルが作られていたが没となって未登場に終わり、実際にマップ上に取引してくれる商人が存在するのは『4』だけだった。
しかし後の『バイオハザードヴィレッジ』にて再びインタラクト可能な武器商人デュークが登場。やはりその経歴のほとんどは不明だが、非確定事項ではあるが『4』の武器商人とは昔からの友人だったらしく、時折口調を真似るなど個性は強い。物語の進行に一役果たすシーンも存在し、ジョーカー的な側面がさらに際立ったものとなっている。
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デューク……『ヴィレッジ(8)』における同じ立ち位置にして友人と思われる人物
同業者?
冒険家(ブレイブリーデフォルト) - 彼もまた至る所でアイテム売買をしている。