概要
寄生生物プラーガの応用実験によって生み出されたB.O.W.。スペイン語で「見えざる者」を意味しており、名前通りに高い擬態能力を持つ。
オリジナル版とリメイク版のRE:4では、形状、生態共に大きく異なっている。
オリジナル版
黄緑がかった白色の体表をしており、鋭い爪を備えた脚を持つ。ベースは人間であり、体長も人間より一回り程大きいものの、複眼や触角をもつ外見は昆虫そのものとなっている。柔軟な身体を利用した跳躍と鋭利な爪を利用して襲い掛かると共に、酸性の体液を分泌する能力があり、これを標的に吐きかけて攻撃してくる。また擬態型と飛行型の2種類存在する。
擬態型は、高い擬態能力を持ち、体色を光学迷彩のように背景に溶け込むように変化させることであたかも透明になったかのように擬態する。ただ、口元からは常に涎が垂れており、擬態時にもこれが見えるため、見破ること自体は可能。
飛行型は擬態能力を一切持たない代わりに翅による飛行能力を獲得している。集団で襲い掛かってくるため、非常に手強い存在となっている。ただ飛行中に攻撃を当てた場合はダメージ倍率が大幅に上昇するため、初期威力のハンドガンでも一撃で倒すことが可能となっている。舞踏ホールではノビスタドールの築いた巨大な巣を見ることができる。(攻撃で破壊可能)
またいずれの個体も頭部が弱点となっており、ライフルでヘッドショットすると即死する。
倒すと弾薬の他、「レッドアイ」、「グリーンアイ」、「ブルーアイ」といった独特な宝石を落とす。これは「盲目の蝶のランプ」と組み合わせ可能となっている。ただ、ブルーアイを落とす確率は非常に低い。(巣を破壊した時確定で一つ落ちるが、ランプは二つあるので一つ未完成のまま売ったプレイヤーも数多い)
支配種プラーガの宿主であれば使役可能とみられ、レオンの元からアシュリーを再度拉致している。ただラモンは「出来損ない」と評価している。
北米版では酸を吐きかける攻撃でレオンが死亡した場合、顔面が溶けて頭蓋骨が露わになるというチェーンソーの首刎ね以上にショッキングなゲームオーバーを迎える。
RE:4
グロテスクな設定と、凄まじい強化を施されて再登場
その外見はオリジナル版と大きく異なっている。
茶褐色の体表を持ち、スズムシを彷彿させる巨大な蟲の姿をしている。擬態型、飛行型の差は存在せず、全ての個体が飛行、擬態共に可能となっている。
擬態方法も大きく変化している。体色を灰色や赤褐色などの他の単色に変化させるものとなっておりオリジナル版程高度な擬態ではなくなっている。しかし、周囲の岩壁や瓦礫に溶け込んでいる上に、天井や壁面、物陰など注意の向きにくい場所に隠れていることが多く、更にこちらが近づくまで微動だにしないため、初見、ノーヒントで発見するのは非常に困難となっている。ただ、擬態中の個体に攻撃を当てた場合通常よりも大ダメージを与えることができる。攻撃方法はオリジナル版おおよそ同じだが、水中に潜ることも可能で、水中から飛び掛かって攻撃する場合もある。前作と異なり、レッドアイなどの独自の宝石は落とさなくなったが、そこそこの確率でサファイアを落とす。
今作ではサラザールの古城だけでなく、孤島にも登場する。サドラーが直接使役しており、マイクが操縦するヘリに纏わりつかせることによってこれを撃墜している。その上最終決戦では変異したサドラーが大量に呼び寄せるため、大混戦必至となる。(但し道中の個体よりもステータスが低くなっており、倒しやすくなっている)
集団でまとわりついてきてガリガリ体力を削ってくるため、サブマシンガン系を採用していない場合はかなり厄介な相手となる。古城ではコイツらが大量発生するエリア、ガラドール2体を相手にするエリアと難所が続くため、TAの際はプレイスタイル次第ではかなりの鬼門となる。
また、今作では設定が追加され、開発過程と製造方法が明らかとなった。製造方法は黒い水と呼ばれる物(おそらくは、変異したラモンやサドラーが攻撃手段として吐瀉していた、アシュリーが飲まされたものと同一)で妊婦の子宮内の胎児を蛆に変異させた後、それを妊婦より摘出するという奇しくもアンブレラ社が製造したB.O.W.「キメラ」と非常に似通ったものであった。開発者は後にヴェルデューゴを開発したサラザール家に仕える学匠イシドロ・ウリアルテ・タラヴェラ。開発当初は「U-II」と呼称していたが、ラモンによって「見えざる者(ノビスタドール)」と呼称されるようになった。
その後、人ほどの大きさにまで育ったそれは食餌だけで際限なく増殖しいつしか発掘現場に巨大なコロニーを形成するほどにまで至った。サブミッションでその巣を破壊するものがあるが、依頼文によると武器商人の仲間も何人か犠牲になったことが記されている。
関連タグ
バイオハザードシリーズ バイオハザード4 プラーガ ガナード
プレデター:恐らく元ネタ。
ヴェルデューゴ:こちらもプラーガ系統の昆虫人間。
ドミトレスク三姉妹:ある意味正反対な存在。※ネタバレ注意