概要
本作の主人公レオンが敵対する「邪教集団ロス・イルミナドス」が生み出した生物兵器。
宿主の身体能力を強化する代わりに肉体を乗っ取ってしまう「寄生生物プラーガ」を用いた応用実験によって生み出された。
1人の人間に複数のプラーガを寄生させた結果、驚異的な再生能力を発揮したことからその能力を指してスペイン語で「再生者」と名付けられた。
外見
全体のフォルムは腕と指がやや長い程度で人型を留めているが、顔は眼球が赤く光っており、大きく裂けて鋭い牙が覗く口など凶悪な面構えをしている。ちなみに眼球をよく見ると常に異常な速度でギョロギョロと動かし続けている。
体型は寸胴で男性器も女性的な膨らみもないため元の性別は判別不可能。また、皮膚は乾いたような白色に変色し、体毛は存在しない。
能力
概要の通り高い再生能力による耐久力が最大の特徴で、手足や頭部が欠損したり体に大穴が空いてもわずか10秒ほどで元通りに再生してしまう。
これは複数のプラーガが一体の生物の体内に集まり、寄生体の特徴である「宿主の生命力強化」が異常に増大したためである。
それに伴い細胞組織が変質しており、ある程度の体型の変化が可能。攻撃目標を発見すると腕を丸太のように太くさせて殴りつけたり、遠くへ伸ばして掴んで引き寄せゾンビのように牙で首に噛み付いてくる。急いで引き剥がさないと高難易度では文字通りに食い殺されてしまう。
足を吹き飛ばされても蛇のように這いずったり標的に向かって跳び跳ねることも可能。むしろ足を破壊された方が機動力が上がるので厄介。
しかし、細胞の変質が脳にまで及んでいるため人間としての知能は残っておらず、ガナードのような会話や道具の使用は全くできない。
亜種
リヘナラドールにさらなる改良を施した「アイアンメイデン」という個体も存在する。
皮膚が赤黒くなり、眼球が消失して眉間のあたりまで口が縦に裂けているなど、さらに醜悪な見た目になっている。初遭遇時のムービーでギョッとした人も多いだろう。
移動する際、常に身体が震えているのが特徴。
全身に1メートル程に伸縮するトゲが生えており、腕を伸ばして掴んだ敵を自身の身体に叩きつけるようにして引き寄せ、トゲで刺し貫く。その様子が実在する同名の拷問器具を彷彿とさせるためこの呼び名がついた。
レオンが攻撃を受けた際はどう見ても全身をトゲが貫通しているが、体力がゼロにならなければハーブや救急スプレーで完治する。こちらの再生力も驚異的である。(re4では即死攻撃になっている)
対処
その耐久力故にまともに倒そうとすればかなりの弾薬が必要となるが、ライフルのサーモスコープならば体内のプラーガの位置を判別できるため、後は狙い撃てば少ない弾薬で倒すことが可能。
しかしプラーガは必ず1体が背中側に潜んでいるので、足を撃ってうつ伏せに倒すなどの対処が必要。
また炎にも弱く、焼夷手榴弾を使えば寄生体を1匹倒したのとほぼ同じダメージとなる。
体力は寄生体の数に比例しており、ゲームランクに比例して3〜5体に増減。アイアンメイデンは必ず5体潜んでいる。
さらに、慣れは必要だがナイフでハメ倒すことも可能。
やり方は脚部を撃って破壊した後、倒れたリヘナラドールの側をすばやく走り抜け、後ろからナイフで切り続けるだけ。するとリヘナラドールは小さい怯み動作を繰り返すだけで動けなくなるため、そのまま倒すことができる。
アイアンメイデンの場合は、倒れた後に少し前進→後退して針攻撃をやり過ごした後に近づく。
脚部を破壊する際は、遠すぎると接近する前に動き出してしまうため、腕伸ばしを後退してやり過ごした隙に近づいて、ショットガン等で破壊するといい。
余談
倒すと上半身が秘孔でも突かれたように歪んだ後、爆発するように破裂。残った下半身がよたよた歩いた後、ドサリと倒れる。
リヘナラドールは5000、アイアンメイデンは20000の高額なペセタを必ず落とす(キーアイテムを持つものは除く)。
一部を除いてやり過ごすことは可能な敵だが、狭い通路角の先で待ち構えてたり仕掛けと連動して現れ閉鎖空間で戦うことになる等、チャプター5の研究所を中心に各所に嫌らしい形で配置されている。
不気味な吐息と専用のBGMも相まってアクション要素の強い本作品の中ではかなりホラー寄りな怪物。
しかし何故か一部の界隈で「リヘナラたん」と可愛らしく呼ばれているとかいないとか。
RE:4版
『4』のリメイク版である『RE:4』ではノビスタドール共々リメイクされる過程で削除されるか心配されていたが、奴は無事にRE4に帰ってきた。更に強くなって。
今作のリヘナラドールは突然走って距離を詰める、片腕をムチのように伸ばすリーチの長い攻撃等、攻撃面でも機動力でもオリジナル版とは比べ物にならない程強化されている。
また原作では足を破壊されたときだけだった這いずりを自ら行うようになりエイムを大きくズラされるうえ、移動も飛びかかりではなくウネウネと泳ぐように素早く接近してくるので対処しづらくなっている。ナイフハメもなくなった。
しかも一部の個体は倒した途端アイアンメイデンに変異して復活するというオマケ付き。
アイアンメイデンに変異した個体は頭部に寄生体が集まっている上に機動力はそのままのため、当てるのが難しいが対処自体はしやすい。
しかし倒されると破裂時に針を周囲に飛ばす最後っ屁をかましてくる。
見た目は両方共そこまで大きく変わってないが、リヘナラドールはよりブヨブヨとした生々しい質感になっており、口はより大きく裂け、大小不揃いの鋭い牙が剥き出しとグラフィックの大幅な向上も相まって醜悪さに磨きがかかっている。
アイアンメイデンは全身が乾いてひび割れた土のような質感で捲れた皮膚の間から肉や筋繊維らしきものが覗くより醜悪かつ痛々しい姿となった。体中の針も原作より細く鋭くなっている。
また、餓鬼のように腹が膨れているのも共通の特徴である。
さらにリメイク版では、リヘナラドールの目はよく見ると瞳孔がある。
余談だが作中で見つかるファイルには、リヘナラドールの製作者と思われる研究員のメモが残されており、同僚のルイスから暴走による危険性を前々から指摘されていた模様。
その予感は的中し、研究所の短時間の停電によって仮死状態で保管していたリヘナラドールが暴走した事で、この研究員は殺害されてしまった。
尚この事故により研究員が7名が死亡、19名が重軽傷を負う大惨事になった。
関連タグ
バイオハザードシリーズ バイオハザード4 B.O.W. プラーガ
ゾンビ:シリーズ伝統の雑魚敵で、ある意味先輩にあたる。
オルチーナ・ドミトレスク:シリーズ的にある意味上位互換。
Biohazard_4D-Executer:アイアンメイデンの先駆けとも呼べるクリーチャーが登場する作品。ただし、こちらはウイルス由来である。詳細はリンク先参照