概要
バイオハザード4に登場する「寄生生物プラーガ」に身体を乗っ取られ、怪物「ガナード」と化した人間の一種。他のガナードと異なり、目の部分だけ穴を開けて被った頭陀袋のマスクを被っており、大型の伐採用チェーンソーを手にレオンに襲い掛かってくる。
特徴
ガナードの中でも、より強くプラーガに適合したため、強い破壊衝動と極めて強靭な肉体を持つ。
具体的には、マグナム弾が頭に直撃したり至近距離で手榴弾の爆発を受けても平然と立ち上がってくるほど。
標的を見つけるとチェーンソーのエンジンを掛けて相手に駆け寄り、身の毛もよだつ叫びを上げつつ大上段から斬りかかる。
攻撃手段はこれだけだが、当たれば首元を深々と切り刻まれて死亡。海外版では首を跳ね飛ばされるという衝撃的な末路を遂げることになってしまう。
何より恐ろしいのは初めての集団との戦いで現れることである。序盤からの即死攻撃持ちの登場はトラウマになったプレイヤーも多いだろう。
これ以降、チャプターの要所に登場し、チャプター1の村では3体、チャプター4の古城では5体も出現する。古城ではドアを開けたら居た。ハシゴを登ったら居た。と心臓に悪い。
倒すと必ず10,000ペセタ(相当の売値の貴金属)を落とす。
また、厄介な事にハンドキャノン等の一部の武器を除き一度におけるダメージ上限が定められており、連射力による蓄積ダメージに秀でたマシンピストルや確実にダウンを奪える焼夷手榴弾などの対策が必要。
リメイク版のRE:4にも登場。ある意味は特定村人モデル使い回わしであるオリジナルとは違い、男女どちらの外見も初期バージョンがベースの固有モデルになり、力尽きなどのモーションは更に個性的になった。
チェーンソーを振り回しながら接近する攻撃とチェンソーを前に突き出して突撃する攻撃が追加された他、他敵クリーチャー同様攻撃が同士討ちするようになった(フレンドリーファイア補正もなく普通に死ぬ)。また、チェーンソー本体に攻撃を当てるとこれが停止し、再度エンジンをスタートさせる動作を行うようになっている。
種類
チェーンソー(他、大型の武器)を持つ特殊なガナードは数種類存在する。
チェーンソー姉妹
関所に登場する、女性版のチェーンソー系ガナード。
名前の通り女性の二人がかりで襲いかかる。実際に姉妹であるのかは不明。
それぞれ黄土色と水色のシャツを着て、お揃いの黒いロングスカートを履いている、頭に巻いた血濡れの包帯や動力部が赤いチェーンソーを持っているのもお揃い。
一人一人の体力はチェーンソー男よりやや下だが、ただでさえ危険なチェーンソー系ガナードを二体同時に相手しなければならず、加えてこの時点ではアシュリーが同行しているので、遭遇する前に彼女を避難させておかないと危険。
水色のシャツの方はエプロンを付けているが、歯をむき出しにして叫び声をあげながらチェーンソーを振り回す姿に家庭的な女性らしさは微塵も感じられない。
おまけモードのマーセナリーズでは1番難易度の低い村エリアのボスとして登場。非常にテンポよく投入されていき、放置していると最大6人で村を徘徊する。そこら中からチェーンソーの駆動音が響き周り大パニック。
巨大チェーンソー男
バイオハザード4本編をクリアした後にプレイできるようになるミニゲーム、ザ・マーセナリーズのステージ4および、ザ・マーセナリーズ3Dに登場するクリーチャー。
「巨大」の名の通り、2メートル以上の身長それに見合う体格を持つ。服装は通常のチェーンソー男と似ているが所々が破れてボロボロであり、サスペンダーは片方がはち切れている。
二つの動力部を繋ぐように拡張・統一されたフロントハンドルと鎖で縛って更に固定した二枚刃のチェーンソーを持っており、プレイヤーキャラを発見すると、それを重量をものともせず∞の字を描くように常に振り回しながら追いかけてくる。しかも妙に足が速い。
そのため、接近されただけでザクッと斬り裂かれて死亡してしまう。
また、よく見るとチェーンソーの動力部が発火しており常に黒煙を噴出している。
身体能力も通常のチェーンソー男より高く、どんなに高い段差もジャンプで飛び越えるほどの跳躍力を持つ。ハシゴを登っていたら後ろからひとっ飛びで抜かれ、登った先でチェーンソーを振り回す姿を見た人は多いだろう。
体力もさらに増しており、ショットガンでは至近距離から撃ち込んでも全く怯まず、手榴弾の爆発でさえ直撃させない限り止まることなく襲いかかってくる。
威力の高い武器や閃光・焼夷手榴弾などの確実に動きを止められる武器を持っていないレオンやハンクをプレイヤーキャラとして選んだ場合は、大変な苦戦を強いられるだろう。手榴弾などの爆発を3発当てると倒せるのでうまく利用するべし。
ザ・マーセナリーズ3Dでは、怯ませた場合フィニッシュ体術を叩きこむことができるようになったいる。
大男(RE:4)
リメイク版のみ出てくる次回作の巨漢マジニに匹敵する巨体をもつ個体。
素手タイプは前蹴りとラリアットを仕掛け、ハンマー持ちはそのハンマーをぶん回してくる。
見た目通りに耐久力が高い上、体術を当ててもダウンしない厄介さを持つが序盤の農場エリアで遭遇してくる。
なお、ハンマーは敵味方問わず当たるので勝手に他のガナードを始末してしまう面も。
ガトリング男
種類は異なるが、同じく大型の武器と強靭な肉体を持つガナードとしてここに記載。
頭に赤いベレー帽をかぶり、右目に眼帯を付けた巨漢のガナードで、時折上げる「グォハハハハ」という野太い笑い声が印象的。(ちなみに巨大チェーンソー男もたまに同様の笑い声を上げる)
チャプター5で訪れる、プラーガの研究所を守る戦闘員の隊長格で、恵まれた体格と鍛えられた肉体を持つ人間が素体となっている。
本来銃架に固定して用いる大型のガトリングガンを手にしたまま扱えるほどの怪力を持つうえ、体力も巨大チェーンソー男に引けを取らず、ゲームの難易度によってはロケット弾の直撃にすら耐えてしまう。
チェーンソー男のような異様なマスクはつけていないが、同族のガナードが巻き添えになるのも構わず銃弾を乱射することからプラーガ感染者としての凶暴性の増大は顕著。
マイクの戦闘ヘリと共闘するステージに出現するガトリング男は、マイクに銃撃をかけて、援護射撃を阻害してくる場合がある。これでヘリが撃墜される心配はない。
リメイク版であるRE:4では登場せず、代わりに猪のマスクを被り機械式の連弩を装備した大男:連弩が現れる。
接近するとヤクザキックをかましてくる。
その特徴的なマスクのせいか、プレイヤーからは某ジャンプ漫画のキャラの名前で呼ばれている。
削除された理由は不明だが、他のガナードがボウガンやロケットランチャー位しか使わないのに、この個体だけガトリングガンを使用するのは違和感があったと思われる。
前述のマイクに対しての攻撃は大男ではなく、戦闘員が操縦する対空砲により行われる。進路を塞ぐバリケードをマイクに破壊してもらうため、必ず倒す必要がある。
チェーンソー男(白)
RE:4体験版『CHAINSAW DEMO』の隠しモード『MAD CHAINSAW MODE』にのみ登場する個体。白色の頭陀袋を被り、火花を散らすほど発熱してガイドバーが赤褐色に染まったチェーンソーを装備している。耐久力、移動・攻撃速度が非常に高くなっている。
暴走チェーンソー男
RE:4における巨大チェーンソー男だが、こちらは正式名称。チェーンソー男(白)のチェーンソーが二枚刃になったもので、マーセナリーズ追加ステージLOADING DOCKSのみ登場する。
余談
実は最初に登場する村中央には2体存在しており、1体目はエリア端の目立たぬ場所にいる。
レオンがショットガンのある家屋に逃げ込むと1体目が消え、2体目が再配置されるようになっている。
そのため1体目を倒した後に小屋に入れば2体分の落とし物を得ることが可能。腕に自信があるなら狙ってみるのもよいだろう
チェーンソー姉妹の片方のボイスは、実はチェーンソー男のものが使われている。
関連タグ
チェーンソーマジニ、スキャグデッド、ウビストヴォ、ジャック・ベイカー:シリーズにおける後輩達。
チェンソーマン:ジャンプで連載されていた漫画作品。おそらく海外のユーザーが『Chainsaw Man』を機械翻訳したことにより、この作品のイラストにも「チェーンソー男」のタグがつけられていることがある。下は貴重な共演イラスト。