概要
作中で主人公レオンが敵対する組織「邪教集団ロス・イルミナドス」が生み出した生物兵器のひとつ。
教団が信奉する「寄生生物プラーガ」を応用した肉体強化実験で生み出された。
実験の結果、教団の尖兵「ガナード」よりもはるかに強靭な肉体を得たが、一方で視界に入るものを無差別に襲うほど凶暴化したため瞼を縫合され、普段は厳重に拘束されている。
失った視覚を補うように聴覚が異常発達しており、戦闘では音で敵の位置を探り出して襲いかかる。
名前の「ガラドール=Garrador」はスペイン語で「カギ爪を持つ者」を意味しており、その名の通り両腕には大型のカギ爪が付いたガントレットを装備している。
外見
身長はレオンと同程度だが、筋肉質な身体はレオンよりひと回り大きい体格。
頭には古代の剣闘士のような鉄仮面をかぶっており、その隙間から見える縫合された目が痛々しい。
上半身は裸だが、腰にはチャンピオンベルトのような太いベルトを巻いており、黒のボロズボンの上から脛当てを付けている。
戦闘力
開放された直後はゆっくりと歩くのみで、前述通り目が見えず、真正面に立っても無反応だったりする。
しかしレオンがわずかな足音でも立てた途端に立ち止まり、身体をやや屈めながら辺りに耳を向ける。
そして獲物の位置が分かると雄叫びを上げながら爪を伸ばし、猛然と襲いかかって振り回す。その様はまさに狂戦士。
さらに、突進しながら爪を前に突き出して貫く攻撃は、ゲームランクが高い場合、それまでの最大値までレオンの体力を上げていても一撃で力尽きてしまう。
耐久力も異様に高く、胴体にマグナム弾が直撃しても微動だにしない。
もちろん鉄仮面に当たってもダメージはない。
しかし弱点のプラーガが露出している背中への射撃は非常に有効。暴れだしてもこちらが音を立てなければやがて攻撃をやめて歩きだすため、いかにして気づかれないまま背後に回り込むかが勝利への鍵となる。
(強引に手榴弾やマインスロアーで正面突破も可能)
また、鉄仮面以外にも全身鎧とフルフェイスの兜を装備したものも存在し、さらに耐久力が高い。
だが背中部分は相変わらずスッポンポン。そこを隠せよと思わずにはいられない。
登場作品
ガラドールのデビュー作。ボスキャラとして初戦闘。
その後は道中の強いザコとしてレオンを妨害してくる。
3DSのマーセナリーズでも登場。乱戦時にダッシュ攻撃で貫かれやすい。
さらに4の村ステージではあの悪名高い巨大チェーンソー男とペアで登場。泣けるぜ。
(左:通常 右:鎧)
4のリメイクである本作でも登場。
口元も見えるほど鉄仮面の隙間が増えた事でオリジナル版と比較してより一層生理的嫌悪感を煽るデザインとなっており、鉄仮面の隙間から覗く素顔がネメシスに似た醜悪なものとなっている。
レオンが最初に遭遇する個体はサラザール家に代々仕える拷問官だったらしく、他人に苦痛を与える事に悦びを感じるラモンに負けず劣らずの異常者だった模様。
その異常性をラモンに目を付けられ、彼により強化実験の素体にされたと思われる。
余談
バイオハザード大好きで有名な鈴木史郎氏はガラドールを「手強い相手」と称した後に
「非常に気の毒な境遇ですね。会社員時代に苦労した自分を思い出します。能力が有りながら閉じ込められ尚かつ、やることはロクなことをさせてもらえない。男の悲哀を感じさせます」
と想いを語っている。
関連タグ
リッカー、ノスフェラトゥ、ケイト…シリーズ的にガラドールの先輩。