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HGUC

はいぐれーどゆにばーさるせんちゅりー

『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としたその派生作品を扱う模型ブランド。
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概要編集

HGUCとは「High Grade Universal Century」の略で、ガンプラのHG(ハイグレード)モデルの内宇宙世紀作品に特化したシリーズとして1999年にシリーズ開始。第一弾はガンキャノン

スケールは1/144で統一されている。

1998年に発売された1/144グフカスタムの高い完成度を受けて大ヒットをしたのをきっかけにシリーズ展開が行われた。


18メートル級のMSであれば、価格は千円台が主流。

TV・劇場版・OVA問わず過去の映像作品の登場機体を改めてキット化するものではあるが、『機動戦士ガンダムUC』のようにシリーズ開始以降に公開された作品からも(正史ではない宇宙世紀作品を除いて)ラインナップしている。映像作品以外も『THE BLUE DESTINY』に代表されるゲーム作品から『機動戦士クロスボーン・ガンダム』などの漫画作品、『ガンダム・センチネル』などの小説作品まで多様なメディアから立体化している。

ラインナップも初期からたいへん豊富で、ジム寒冷地仕様ドム・トローペンなど、それまでキット化された事がなかった機体も多い。

サイコガンダムクシャトリヤといった規格外の機体も1/144スケールでリリースされている(当然値段も張る)。極めつけは1/144スケールのデンドロビウム。その箱のサイズは最高峰シリーズ『パーフェクトグレード』とタメを張り、完成時には1メートルを超えるサイズになる。そして2014年6月、なんとネオ・ジオングが1/144スケールで登場する事となった。


2010年にシリーズ109番目として発売されたガンダムX以降は宇宙世紀以外のアナザーガンダムシリーズもHGUCシリーズと同ラインで扱う事になり、その場合箱の番号の枠が銀色(宇宙世紀作品は金色)になり、ブランド名もそのシリーズの年号に合わせたものになるがリリース番号はこれまでの連番となる(例→ガンダムXなら登場作品の年号がアフターウォー(AFTER WAR)なので『HGAW』となる)。

2013年には『ガンダムビルドファイターズ』開始に合わせHGACウイングガンダムから『オールガンダムプロジェクト』が始動。

共通関節にして組み換えを推進すると共に現行HGシリーズで未発売だった主役MSを最新フォーマットでキット化する流れが出来、これによりガンダムF91Vガンダムなどの小型MSにもスポットが当たるようになった(ただし、かつての1/144よりややオーバースケール気味)。

また、ビルド系HGシリーズブランド『HGBF』から発売されたビルドストライクガンダムと一部部品共用する形でHGCEエールストライクガンダムが発売されて以降はビルド系でカスタム機が先に発売され後からランナー追加等で原型機がHGUCラインで発売されるというパターンも多くなっていった。

2015年には最初期にHGUCで発売されたキットを中心に大半のMSをNAOKIを始めとするプロモデラーのリデザインによりリメイクした『REVIVE』シリーズが開始(但し一部のキットではデザイン担当が公表されていないケースがある)。

また、ガンキャノンのリバイブからパッケージの横のデザインが一新された。

ザクⅢ改等の一部を除き、多くの最初期HGUCキットがリメイクされた。

なお、リバイブプロジェクト自体はHGCEストライクフリーダムガンダムで終了しており、NAOKIも陸戦型ジム以降のキットは関与していない様子だがHGUC内でのリメイクは引き続き行われている。

なお、リニューアルキットの中にはリック・ディアスの様に完全新規ではないものの既存の商品にビルド系派生機体(ビルドガンマガンダム)で追加された関節を使い主に可動面で近代化改修をされ改めて発売されたキットもある。


コンセプトの変遷編集

主にHGの仕様は大きく分けて1999~2008年期、2008~2013年期、2013~2017年期、そしてバーザムショックが発生した2017年以後期の4期に分かれる。

この時代による変遷はHGUCに属さないTV放送当時のアナザーガンダム作品にも共通するため一緒に扱う。

1999~2008年期編集

まだそこまで可動範囲に拘りがなかった時代。

  • ポリキャップはPC-123が主流
  • ABS樹脂を多用(塗装必須の部分にまで使われていたのでモデラー泣かせでもあった)
  • 一部を除き肩軸は固定
  • 腹部もブロック構成で関節はなし
  • 肘は一軸関節
  • 肩ブロックを持たず上腕が胸に直接繋がれるものも多かった
  • フロントスカートは左右一体型
  • 脚部関節が縦モナカ割による挟み込み式
  • 股関節はボールジョイント
  • ギミックは1/144の範疇で再現できる限り差し替え無しで再現

(2005~2008年期)編集

  • 一部キットに専用台座が付属するようになる(HG系の元祖は2004年の105ダガー+ガンバレルだが、差込口が角型タイプはアッシマー、丸形タイプはハイネ専用グフイグナイテッドが初)
  • ↑に合わせて2006年以降発売のキットから股関節部に別売のアクションベース対応用の差込口が追加(かつては差込口を隠すカバーもあったが、ジェガンから省略されユニコーンガンダムで完全廃止された)
  • 一部の肘関節にABS製の二重関節を採用(2005年のヘイズル改から)
  • 胸内部にポリキャップを内蔵し肩の前後スイングが可能に(同上)
  • フロントスカートの左右分離が可能に(2006年のストライクノワールから)
  • 股関節にも回転軸が追加される(同上)

2008~2013年期編集

ガンプラの可動範囲に革命を与えたダブルオーガンダムの発売がターニングポイント。

  • 新型ポリキャップランナーPC-001を使用(20mを超える大型機体の場合はνガンダムで新造されたPC-132ランナーが採用されることも)
  • ABS樹脂はほとんどまたは全く使われない
  • 新型ポリキャップPC-001とPC-132の恩恵で大半が肩軸が可動する
  • 腹部の設計変更によりボールジョイント式の関節内蔵が当たり前に
  • 肘は新型ポリキャップとスチロール樹脂成形の二重関節
  • 上腕は肩ブロックに付く
  • 脚部で挟み込み式になるのはポリキャップのみで、関節はそこから差し込む方式
  • 股関節が軸接続に変化し、腿付け根にも回転軸を追加し3軸ロールに
  • ギミックは可動の強度を考慮しほとんどが差し替え(そこまで差し替えにしなくていいだろというものまで)

2013~2017年期編集

統一した規格で様々なガンダムを発売するガンダムビルドファイターズシリーズとも連動した「オールガンダムプロジェクト」発足。

各ガンダム同士の互換性が拡張されたが、この企画が立ち上がったきっかけもHG ガンダムAGE-1タイタスを使ったまどかタイタスが流行した影響がある。

  • マイナーだったガンダムの立体化に積極的になる
  • ポリキャップはPC-001発展型のPC-002が主流に(20m超の大型機体はPC-132発展型のPC-132ABCランナーが使われることも)
  • 新素材「KPS」(強化ポリスチレン)を使用し、ABS樹脂は余程のことがない限り使われなくなった
  • 肘はKPS成形の二重関節でアレイ型で統一(一部例外あり)
  • ギミックはKPSの恩恵を受けてほとんど差し替え無しで再現
  • 「組みやすさ」を優先し関節構造がポリキャップよりKPSへの依存が多くなり、2008~2013年期よりも構造は簡略化され賛否両論
  • バリエーション機立体化の際に流用が効きやすいランナー配置
  • ↑のためフレーム用ランナーまでもが作られる(『THE ORIGIN』、『鉄血のオルフェンズ』のガンプラに顕著)
  • バックパックの規格を共通化することで別シリーズとのカスタマイズも可能に
  • パーツ成型色による色分けは格段に細分化
  • 手首は武器の持ち手以外は別売り
  • つま先パーツが一体成型になった代わりに底部分に肉抜きが発生することが多くなる。

2018年期~編集

バーザムショック(後述)に伴い商品展開の風向きが変わり、マイナーなMSにスポットライトが当たることが増えた。

  • 以前から用いられていたKPS関節の使用箇所の拡大
  • ABS関節を有するガンプラの新規バリエーション展開に伴うKPSへの置換
  • 関節は引き続きPC-002が主流だが使用箇所が削減されボールジョイントのみのPC-7なども登場
  • ↑を更に推し進めたオールKPS関節採用ガンプラの登場(特に『水星の魔女』のガンプラは全てこの規格)
  • 「ファインビルド」(後述)構造の導入とそれに伴うC字関節ジョイントの登場

バーザムショックとそれ以降編集

2017年にHGUCでバーザムがリアル体型で初プラモデル化を果たしたのだが…

この機体は元々『Ζガンダム』劇中では著名なパイロットが乗った訳でもなく印象的なシーンも少ないマイナーな存在だったが一部に熱狂的なファンが存在し長年の願いが届いたのかアニメ放送から32年越しの発売となったのだが、これがバンダイの予想を大きく上回る大ヒット商品になったのである。

以前からネットでバーザムのコラ画像が流行っていたとはいえ主役機でも無ければザクなどの様に名有りパイロットが搭乗して大活躍した量産機でも無いのにもかかわらず全国で売り切れ報告が相次ぎ一時期は入手困難になる事態を招いたこの現象はバーザムショックと呼ばれた。


このバーザムが予想外に売れた事によって有名どころ以外の量産機も売れる事が証明され、バーザム発売以前に比べて売れ筋の主役機以外でもゴーサインが出やすくなったらしく、リーオーウィンダムなどこれまで人気がありながらもキット化に恵まれなかった量産機やディキトゥスと言ったファンどころか原作者すら予想もつかないようなとんでもないMSがキット化されたりするなど、バーザムがひとつのターニングポイントとなった。


バーザム発売から一年後の2018年に発売されたHGACリーオーは部位ごとに整理されたランナー配置やC字ジョイントを用いた2パーツ成形の関節などによる直感的な組み立てが可能な「ファインビルド」構造を採用、極力ポリキャップを使わずに関節のプラ部品もこれまでのABSに代わりKPSをメインに使っているので塗装派にも配慮した設計になっているのだが(KPS自体はオールガンダムプロジェクト期から採用され始めていた)、このキットは何とカメラ内部以外シール無しの成形色で機体色を完全再現しており未塗装でも充分な完成度を誇り、それでいて税抜き1000円という低価格で発売された為複数買いしやすく、こちらもしばらく品薄状態が続く程のヒット商品となった。

このヒットにより、以降のアナザーガンダムシリーズの量産機もファインビルドを取り入れた上で積極的にキット化されるようになり、リーオーのノウハウを活かし更に組み立てやすさを追求した『エントリーグレード』のガンプラや、「量産機」をコンセプトとした非ガンダムの独立ブランド『30 MINUTES MISSIONS』がリリースされた。

本命のHGUCの一般販売商品はペースがかなり鈍くなり、プレミアムバンダイでの展開が中心になっていく。


関連イラスト編集

嘘パッケ ゼクアインケロた~ん 土産買ってきたぞ~


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ガンプラ ガンダム プラモデル

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