機体データ
型式番号 | AMX-011S(AMX-011MC) |
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所属 | ネオ・ジオン |
開発 | ネオ・ジオン |
生産形態 | カスタム機 |
全高 | 25.3m |
頭頂高 | 21.0m |
本体重量 | 44.3t |
全備重量 | 71.4t |
出力 | 2,860kW |
推力 | 211,500kg |
センサー有効半径 | 9,700m |
固定武装 | 30mmバルカン砲×2、ビーム・サーベル兼用ビーム・キャノン×2、ハイドポンプレイヤー、オプションラックシールド、ビーム・サーベル×2、クラッカー×3 |
携行武装 | ビーム・ライフル |
概要
ザクⅢを改修した、ネオ・ジオンの指揮官用攻撃型重モビルスーツ(MS)。
型式番号はAMX-011Sだが、アニメ『機動戦士ガンダムZZ』放送当時はAMX-011MCとする資料もあった。
ザクⅢは開発当初からオプションの換装によって様々な戦況に対応できるように設計されており、本機はその中で高機動戦闘に対応した装備に換装した機体である。
バックパックの超大型バーニアに加えてそれ自体がバーニア・スタビライザーとして可動するリアスカートを装着しており、ザクⅢから積載量を約8倍に増量されたプロペラントタンクを有するバックパックへの換装も併せ、機動力の向上と稼働時間の延長を実現している。
左肩のショルダーアーマー等の要素によりザクⅢよりもザクⅡに近い印象を与えており、緑系のカラーリングを採用したマシュマー・セロの機体は更にザクに近づいている。
頭部は口吻部メガ粒子砲に代わって、側面に30mmバルカン砲2門を装備したタイプに換装されており、胸部左右にあった冷却用のエア・インテークも廃されている。
実質的にオプション換装により製造できる機体であったが、第一次ネオ・ジオン抗争にてネオ・ジオン側で運用された機体は強化人間となったマシュマー・セロが駆った1機のみであり、バイオセンサーが搭載されていた。
グレミー・トトの反乱によって組織が二分されたネオ・ジオンに於いて、ハマーン・カーン側戦力の先頭に立ち、ラカン・ダカランの駆るドーベン・ウルフなどと壮絶な戦闘を繰り広げ、マシュマーと運命を共にした。
なお、『ΖΖ』本編にてクィン・マンサを始めとするグレミー軍の中に、本機と思われるグレーの機体2機が一瞬だけ映っている(この他にもザクⅢ、ア ッ シ マ ー、マラサイと思わしき機体が混じっている)。
宇宙世紀0112年代のジオン軍残党の機体にも確認されているが、頭部のブレードアンテナが無い仕様となっている。
武装
ザクⅢをオプション換装によってカスタムした形態なので、原型機の武装はすべて用いることが可能と思われる。
腰部ビーム・キャノン
フロントアーマー下部に内装されたビーム砲。
発射時は上方に引き起こされ、展開したグリップによって安定した射撃が可能となる。
また、より大型の腰部ビーム砲も試作されていたという。
頭部バルカン砲
頭頂部側面にそれぞれ装備。口径は30ミリ。頭部ビーム・キャノンに代わる形で採用されている。
ビーム・サーベル
格闘用ビーム兵装。2種類ある。
1つは前術の通り腰部ビーム・キャノンそれぞれの砲身を兼ねているビーム・サーベルで、使用時はフロントアーマーからポップアップする。
もう1つは右肩のシールドにマウントされている予備のサーベル。一般的な形状で、こちらも2本装備している。
ビーム・ライフル
携行型ビーム・ライフル。
ザクⅢ専用の高出力・長射程タイプとして設計されたライフル。
クラッカー
右肩のシールドの裏に3発、予備のビーム・サーベルとともにマウントされている。
オプションラックシールド
ザク系MS特有の右肩に装備されるシールド。裏側に予備のビーム・サーベルやクラッカーをマウント出来る。
ショルダーアーマー
ザク系MS特有の左肩に装備されるスパイクアーマー。
アーマーが下に伸びているタイプで、ハイド・ボンブ投下器(レイヤー)を搭載する。
バリエーション
シャア専用ザクⅢ改
型式番号AMX-011S。
アニメ『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』に登場。
「赤い彗星」シャア・アズナブルの専用機として、アルレット・アルマージュら優秀なスタッフによって開発された深紅のフラッグ・シップ機。
しかし、シャア自身が地球圏への尖兵としてエゥーゴに参画する中、旧ネオ・ジオン軍から離反したため、結局本来の“主”が登場することはなかった。
以降はアクシズ内部に放置されていたが、宇宙世紀0096年において、予期せぬ形で開発者を護るために起動することとなる。
バックパックと膝のアーマーの形状は一般機と同じものに変更され、頭部形状はザクⅢ改であるものの一般機と同じ頸部メガ粒子砲をもち、携行武装はギラ・ドーガ用のビーム・マシンガンに変更されている。
なお、本機にバイオセンサーが搭載されていたかは不明である。
本作よりも前に発表された別作者の漫画作品『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』にはザクⅢ改ベースと思しきスザク(ザクⅢ改・改)(型式番号不明)というモビルスーツが登場し、シャア・アズナブル本人が搭乗している。
ガンプラ
本編放送中にプラモ化はされず(ザクⅢキットの説明書にイラストだけは掲載された)ガレージキット等でしか発売されなかったが、HGUCカテゴリーが登場した際に漸く発売された。『Twilight AXIS』に登場したシャア専用ザクⅢ改も「Twilight AXIS Ver.」としてプレミアムバンダイ限定で発売。余剰パーツは多めであるものの、通常のザクⅢ及びザクⅢ改を組むことは出来なくされている。
また、BB戦士カテゴリーでもあるGジェネプラモとしてザクⅢの成型色変更及びパーツ追加プラモとして発売されている。その一方で、HGUCの方ではザクⅢ改発売後にザクⅢが発売される逆転現象が起こっている(ガンダムUC関連の袖付き仕様の後に通常版が出るのと同じである)。
また、元祖SDガンダムでは発売検討されながらも没になっている(没商品の一つとしてザクⅡやガルスJと一緒に設計図の一部が公開されていた)ものの、オプション武器セットの中にザクⅢ改用のビームライフルが入っており、パッケージでは緑色に塗装されたザクⅢが装備している写真が掲載されていた。