概要
田宮模型から発売されたミニ四駆から派生したカープラモデルシリーズの一つ。
単三乾電池2本とモーターで直進する後輪二輪駆動自動車模型。
ボブスレーのような形状をしており、パイプを半分にカットしたような専用コースの中をローラー無しで高速走行する。
ミニ四駆同様、さまざまなグレードアップパーツも発売されており、それらでマシンの性能を上げる事ができる。
ミニ四駆やその派生シリーズ(ミニF、ラジ四駆)との最大の違いは、マシンが全て同じコースの中を走る点にある。
その為、追い抜きなどの際にマシン同士が頻繁に接触し、相手をコース外に弾き飛ばすなど、迫力あるバトルレースが楽しめる。
後にファイティングレースの導入により、「相手を二回追い抜くか、コースアウトさせた方の勝ち」というサバイバルルールが変更され、よりバトル重視のレースとなった。
それに伴って、ダンガンレーサーEVOという新シリーズが展開。
シャーシを複数のブロックごとに分割し、パーツ交換を容易にするという画期的な仕組みで、後にミニ四駆PROにこの発想は受け継がれた。
バトル重視のレースはミニ四駆以上の迫力があったものの、同じバトルホビーのベイブレードに客層を取られた上、ミニ四駆におけるダッシュ!四駆郎や爆走兄弟レッツ&ゴーのようなアニメにも恵まれず(漫画版については『音速バスターDANGUN弾』を参照)、また、そもそもの模型人口自体の減少によって売り上げは伸び悩み、ついにはミニ四駆の復活もあって展開終了した。
しかしグレードアップパーツは現在でもミニ四駆用のグレードアップパーツとして使用可能。
ダンガンレーサーのプロモーションを担当していたダンガンガッツ(ミニ四駆におけるミニ四ファイターのようなもの)は、MCガッツと改名し、現在はミニ四駆などのタミヤ製品全般のプロモーションをおこなっている。
なお、初期のダンガンレーサーのキットの在庫が大量に余ったのか、後にシャーシを流用し、新幹線模型「楽しいトレインシリーズ」が発売された。
ただし、これらは「新幹線が衝突したり脱線するのはイメージが悪い」とされ、ダンガンレーサーの大会での使用は一切禁止されている。
コースもダンガンレーサーとは違う専用コースが販売されている。
ちなみに2012年、アメリカのデルタウイング・レーシング・カーズが開発したオープンボディ・プロトタイプレーシングカーのデルタウイングのデザインがこのダンガンレーサーに極似している。
当時はイマイチ人気の出なかったダンガンレーサーだが、そのデザインは実に10年以上も時代を先取りしていた事になる。
余談
ダンガンロンパとは名前が似てる以外、一切何の関係も無い。
新幹線の原型である弾丸列車とは名前が似ているが全くの無関係・・・ではなく、前述の通り楽しいトレインシリーズはダンガンレーサーのシャーシと新幹線の車体の組合せで文字通りの弾丸列車となってしまった。