「死ぬんやああっ!! もうあかんー!!
死ぬ前に一度全裸美女で満員の日本武道館でもみくちゃにされながら
『ジョニー・B・グッド』を歌ってみたかった―――!!」
概要
主人公・美神令子の助手を務める高校生。己の欲望にきわめて忠実なスケベ野郎。
美神の色香に惑わされて助手に志願し、時給250円という労基法完全無視の超薄給でこき使われている。
当初は霊能力を持たず、除霊の巻き添えを食って吹っ飛ばされるだけの賑やかし要員であったが、後に霊能力に覚醒。便利な能力とインパクトあるキャラクターから、主人公の美神を完全に食ってしまう活躍を見せた。(もっとも、読み切り版から一貫して「語り部」は彼であり、関連タグにもある通り「もう一人の主人公」と言える。)
物語におけるムードメーカーであり、ギャグの大半は彼が担っている。
プロフィール
身長176cm、血液型O型。
1980年6月24日生(『ストレンジャー・ザン・パラダイス!!』より)
それでも…1972年生まれの美神の4学年下。
東京都練馬区の出身だが、小学校時代を大阪で過した事が判明しており、興奮すると関西弁が出る。
好きな野球チーム、「この世に生を受けたその日から大阪タイガースのファンっスよ!!」。
嫌いな食べ物はタマネギと…美神が無理矢理食べさせたヤモリ……(汗)
オカルトレンジャーのメンバー。
美神の元、時給250円で酷使されている。
後に255円に昇給、さらに昇給(一説には時給500円)を果すが……
アニメ版のアイキャッチにも使用された大アルカナのカードは『刑死者』(吊るされた男)。
このカードには謎が多く、ピクシブ百科の記述以外にも『殉教者』、『修行者』、『覚醒した者』を現す。
また、古くは『両手に革袋を持った裏切り者』が描かれ、占者によって様々な説がある。
横島には、タイガーと二人で漫才をしている図柄で『愚者』(LE MAT)も在る。
このカードはトランプでいうジョーカーに当る。
アルカナのイラストは初期に描かれているのだが……
椎名先生は、これら二枚のカードを使って後の横島の躍進を暗示しておられたのだろうか?
ネーミングに関して椎名先生は、次の様に語っておられる。
「『横島』はもちろん『邪(よこしま)』という意味です。
問答無用でキャラクターを表現した、とても趣深い名前です。」
『ヨコシマ……? どこかで聞いたことのある様な?
……ヨコシマ…はっ! もしかして…?
もしかして……息子が二人とも俳優をしている……?』
性格
彼の性格を一言で表すなら、極度の女好きに集約される。令子の肉体目当てで劣悪な労働環境に耐え、女とみれば人間だろうが悪魔だろうが妖怪だろうが所構わず猛アタックを仕掛けては敢えなく玉砕するのが劇中の名物になっているくらいである(後述)。幾度と無く人・人外問わず様々な女性にアタックし、ほぼ毎回玉砕しているにもかかわらず決して諦めず同じ人にも再挑戦を仕掛けたりできる。その上でこの色んな意味で過酷な労働環境でも生きていける精神の強さはある意味煩悩以外の面でも凄まじい物を持っている。
美神に扱き使われている印象はあるが、小人状態から元に戻って全裸になってしまった彼女を助けるために自分の服を差し出してパン一になったこともある(ほとんど身包み剥がれたようなものだが)など、忠誠心は皆無では無い。
オマケに品性下劣なお調子者で、強者に媚びへつらい弱者に辛く当たり、アベックやモテ男を見ると嫉妬に狂っていやがらせをする、およそ人として最低な部類に入るのだが、性根は優しく義理人情に厚いお人好しでもあるため、妙に人間的魅力に溢れている。
そのためか人気投票でも主役の美神を差し置き上位にランクインし、後期から劇的なパワーアップを果たして劇中最強クラスのGSになるなど、実質的な主人公となった。
連載終了からしばらく経過した後も、人気はなんだかんだで衰えておらず、2019年1月頃から行われた椎名キャラ人気投票というコーナーでも、1位に食いつきかねない程の人気ぶりを見せた。
また、序盤は座学も冴えないうえに騒々しく叫ぶ描写が多く、他のキャラから馬鹿扱いされても強く否定できない言動も見られたが、下記の商才などのためか、稀に妙な知恵や機転を働かせることがあり、美神にこき使われた影響もあって、針を使ったゆさぶりや形振りかまわない移動手段確保などで、敵役を戸惑わせたこともあった。中盤に伊達雪之丞が猪突猛進気味な言動をとるようになってからは、騒々しさは抜けきらないものの、半ば消去法的に頭脳労働を行うことや機転を働かせる描写が増え始め、終盤では下記の技能と言葉による揺さぶりを通して、相手から情報と策を引き出させて利用するという立ち回りまで披露。もっとも、その機転などの向けどころを民生に属する者に割いたために、まわりまわって自分や上司の財政を悪化させる羽目になったこともある。
能力
初期の頃は札ですら満足に扱えず、ピンチになると泣き叫ぶだけの完全なギャグ要員だったが小竜姫に見いだされ才能を開花させていく。
とは言え物語序盤で完全なギャグ要因かと思えば、劇中当初の除霊時から(土壇場とはいえ)煩悩で霊力を発揮していたのでその素質はあった。
場数を踏むことで次第に成長し、アシュタロス編での辛い戦いを経てからは絶体絶命のピンチ陥ろうと冷静に対処するようになる。終盤では本気の美神に戦って勝つなど実質最強クラスのGSになる。
ただしギャグ要員ということもあって、霊力の源は煩悩であるため自身がシリアスになると著しい能力の低下が起こるなどある意味哀しい才能の持ち主である。
だがその高さはこの世界だけでなく様々な漫画と比較しても指折りであり、そのまま霊力になっていると思うとある意味恐ろしい存在。
戦闘以外でも父が伝説のサラリーマン、母がスーパーOLという血統から優れた商才も受け継いでおり、
美神不在の美神令子除霊事務所の代表になって過去最高の利益を出したことがある。(自業自得な形で消滅してしまったが)
遊びに関しても天才的な才覚と情熱を持っており、小学生時代はミニ四駆の全国大会で三連覇を飾る腕前を持ち、その世界では初代チャンプとして後発のレーサーも教えを請いに来る伝説の存在となる。
身体能力・反射神経が異常に高く、至近距離から放たれた銃弾を見切り、『ゴキブリ並みの生命力』と言われる程打たれ強い。モノノケ・霊など、人外に好かれやすい特異体質をしているらしく、初期においてはそれを逆手に囮に使われることもしばしばあった。しかしほぼ生身で大気圏突入を敢行した際は、生存のため限界以上の霊力を消費し一時的な記憶喪失に陥った。
武器は美神のような霊的アイテムを使うのではなく自身の霊力で生成する。
その為、仕事に莫大な費用が掛かる美神とは違いうまくいけば元手がタダで済むことも。
スペシャル・ファイヤー・サンダー・ヨコシマ・サイキック・ソーサー
小竜姫のバンダナで霊力を発揮した横島が作り出した盾。名称は横島が付けたものだが、当の横島でさえフルネームで呼んだのは最初だけ。大抵はサイキック・ソーサーと略称で呼ばれる。
掌に霊力を一点集中するため強靱な防御力を誇るものの、他の部位の霊的防御力まで放棄して集中させているため、掌以外の霊的防御がまったくの無防備となる。
フリスビーのように投擲することで、攻撃にも使用できる所謂ピンポイントバリア。
GS試験では横島と雪之丞が使用し、ダブルKOとなった。二人の能力向上と変化に伴い使用されなくなる。
サイキック・猫だまし
掌に霊力を集中させてから相手の眼の前で手を叩くと閃光が発生する技。文字通り強力な猫だましで、攻撃力はないが相手を大きく怯ませる
栄光の手(ハンズ・オブ・グローリー)
右手に霊力を集中させ、雪之丞の魔装術のように霊力を具現化させる能力。応用力が広く様々な形状になるが、霊波刀として使われる事が多かった。
文珠を会得するまでの主戦武器となるが、文殊は使用にいろいろと制限があり、連発が効かないため、瞬時に発動でき、継続的に使用できるこちらをメインウェポンとして扱っていた。
名前の由来は「この能力で霊能力者として栄光をつかんでやる」という意気込みから。
その名は伊達ではなく、この技を会得した時から横島は主人公の階段を上り始める。
霊力をビー玉程度の大きさに凝縮したもので、漢字一文字の念を込めることで様々な効果を起こす事ができる。
力の方向を完全にコントロールする能力で、使い方次第では物理法則を捻じ曲げて、時間ですら飛び越えてしまう正にチート能力である。
同時に発動させる文珠の数を増やすことで更に強力な効果を発揮させることもできるが、それを行うには超人的霊力が必要で、現時点での横島では同時に2個コントロールするのが限界である(10年後の横島は14個コントロールできる)。
詳細は個別記事参照。
女性関係
連載開始当初から、あらゆる美人に対しアタックをかけては玉砕する事が定番ギャグとなっており、当初のおキヌちゃんをはじめ、なぜか霊魂や妖怪の類の女性にはもてているもの、人間(生身)の女性相手にはまるで相手にされてなかったのだが、物語後半にかけて人間になったおキヌちゃん(氷室キヌ)や貧乏神に取りつかれた花戸小鳩など人間の女性相手にももてるようになり(小鳩とは貧乏神との関連で結婚式まで挙げた)、実は小学生時代から同級生からも密かに人気があった事が判明。アシュタロス編ではルシオラと相思相愛となる。
未来で美神と結婚したエピソードも有るのだが、最終的には横島が妖毒を食らう等歴史が変化した事から、その未来はあくまで一つの可能性でしかなくなっている。
一方でおキヌちゃんが自分に対し好意以上の感情を持ってたことは、作中で他のキャラからも横島に対して「おキヌちゃんは横島が好き」という指摘があったことからも、おそらくは知ってはいたようだが、横島がおキヌちゃんに対し恋愛感情としての好意をどれだけ持っていたかについては、ルシオラの時のような具体的な心理描写がなく、結局のところは不明のまま終わっている(前述の未来から来た横島のおキヌちゃんに対する態度を見る限りは、作中の未来で3人の間で何らかの修羅場なりの一悶着があったようにも取れるが、こちらも不明のまま)。
ちなみに誰にでもガバーっと襲い掛かるわけではなく迫る相手はキチンと選んでるようで、ちゃんと突っ込んでくれる人以外にはあんまり激しく襲い掛からない。判りやすいところで殴る蹴るで即抵抗する美神には激しくモーションかける割に大人しいタイプのおキヌちゃんには結局最後まで激しく襲い掛からない。そういう辺りちゃんと分別つけている(つけないと少年誌では出来ない展開になっちゃうし)。自分から襲い掛かる割りには相手から迫られるとビビる辺りがやはりヘタレでもある。
おキヌちゃんに手を出したら犯罪だ、とは横島も自覚していたが、作中、それを聞いた美神からは「私ならええんか」とはっ倒されている。……のだが、そのおキヌちゃんも作品後半になると、美神程過激にではないが、横島に対して制裁してくるようになり、横島は「生き返ってから過激になってないか」という趣旨の発言をしている。ただ、横島がおキヌちゃんに制裁されるケースは、自身にちょっかいを出してきたときよりも、他の女性に見境なく飛びかかっている(なおかつ美神など横島に過激な制裁を加える人物がいない)場合、それを止めるケースが多い。つまり、ヤキモチ。
また相手の方からベタベタくっついてくる女性に犬塚シロがいるが、出会った時は男児だと勘違いしていたこと、その頃からの師弟関係であること、それに成長したとは言っても中学生程度の見た目で(ただし横島の好みそうなスタイルではあるのだが)、その上、散歩に引きずり回されたり、朝から胃がもたれそうな肉料理中心の食事を出されたりする。この為横島のシロの扱いは脳天気な年下扱いで、おおよそ異性として意識していない。もっともシロの方は、一度だが海岸で横島とタマモと3人……? だけにされた時、嘆く横島な「セクシーな拙者がおるからいいでござろう?」と発言したことがある(つまり、シロは「横島は女性が好きで、自分はその女性である」と認識している)。
なんだかんだ言ってレギュラーの女性キャラ陣達からは邪見にされつつも、決定的に嫌われてはおらず(ベスパのように殺意を持った者もいるにはいたが、これはルシオラとの関係に嫉妬したのが原因。またメドーサも好意は持ってはなかったが、GSとしての実力については早い段階で認めてはいた)、ほぼ全員からそれなりに好意は持たれていた。
これは幼少期からの物であるらしく、上記ミニ四駆大会でタッグを組んで優勝した幼馴染(現どっからどう見ても某事務所所属アイドル)が小学生時代に意中の相手に告白した所「横島の事が好きだから」と言う理由で断られた挙句「結構ライバル多い」とまで言っている。
しかし、女好きでありながらも自分が女にもてないと自覚(誤認)していたせいか、それに気づく事はほとんどなく、ある意味エロゲーの主人公状態と化していた。ちなみに未来から来た美神と結婚した横島いわく、元は取れずに赤字な関係。
憎しみで人が殺せたらとはむしろ横島にこそ向けて言ってやりたい…
関連タグ
関連人物
美神令子 おキヌちゃん/氷室キヌ 犬塚シロ タマモ ルシオラ(GS美神) 愛子 花戸小鳩 伊達雪之丞 ピート タイガー寅吉
属性