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サザエさん時空

さざえさんじくう

サザエさん時空とは、一部の日常物などの漫画やアニメにおける一種のお約束。
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概要

サザエさん時空とは、端的に言えば「時間の経過の概念はあるが、キャラクターが年を取らない」状態のこと。その名の通りアニメ版『サザエさん』が由来。イソノ時空またはサザエさん方式等とも呼ばれる。

具体的には季節が現実と同じように春→夏→秋→冬→春…と変化しているにも拘らず(設定上の誕生日を過ぎたとしても)登場人物の年齢が上がらず、学生のキャラクターは3月から4月になっても学年が上がらないというある種の無限ループになっている作品をいう。


時事偶像 美希誕生日祝い

ただし年齢が変わらないといっても小さな子供だけはいつまでも小さいままだとさすがにリアリティがないためかある程度の年齢までは成長するなど例外になっている作品もあり、サザエさんの原作漫画でも当初独身だったサザエマスオと結婚してタラちゃんが生まれ、アニメ版と同じ年齢まで成長している。

このような設定になっている理由

一口にサザエさん時空・サザエさん方式といってもそのような設定になっている理由は作品によって様々。

「日常」を描きたい

例えばサザエさんのように登場人物たちの「変わらない日常」を描いたいわゆる日常系のような作品において、季節が一巡したからといって年齢や学年を上げた場合、どうしても登場人物の成長→進学→卒業→就職→結婚…などにより、生活の変化を描かざるを得なくなり「変わらない日常」ではなくなってしまう(無論、日常系でも『あずまんが大王』のように登場人物の成長や日常の変化が描かれている作品も存在する)。


また、日常系でなくとも学園モノなどのように主人公や主要人物が子供あるいは学生などであることが重要な作品の場合、現実通りに成長させてしまうとその前提自体が覆ってしまう。

他にも『ドラえもん』のような作品の場合、特に学年誌では常に想定されている読者層が固定されているわけではなく「読者として想定している年齢層」の方が固定されていて、その時その時で当てはまる層を読者として想定している為、それに合わせて登場人物の年齢を変えずにいるという事情もある。


アマチュアweb漫画など、しがらみや採算を重視する必要がなく、作者が好きに描いている漫画では「描きたいネタ、描きたい季節の行事、主人公が子供でないと成り立たない話が多いので、わざとサザエさん時空にしている」という設定が多く見られる。愛着の湧くキャラクター、話、舞台、環境はそう簡単に量産できるものではない為、一つの作品を丁寧に作って、架空の世界ならではの(半永久的な)モラトリアム感を楽しむ目的もある。

作者自身が作品の方針として「作者が成長させたいと思ったら成長させよう」「テーマを十分に伝え終わったら成長させよう」といった考えを公表しているケースもある。

繊細であり、量産品のようには作れない一つの完成された環境をスルメのように味わわせるのが目的であり、現実のように人物が成長すること、環境が変わることを否定している訳ではない。

作品人気

この他にもサザエさん時空がとられる理由として、「人気が出すぎて作品を終わらせることが出来ない」というものがある。サトシポケモンマスターに到達することなく延々と旅を続けていたかつてのアニメ『ポケットモンスター』シリーズや、『名探偵コナン』がそれである。

いずれも2019年までは毎年劇場版が作られ、その興行収入は普通なら簡単には達成できない数十億円。

会社を支え、経済に大きく貢献する社会現象といっても過言ではないほどの一大コンテンツとなってしまったために、製作者の一存では話を終わらせることが出来なくなっている

一部の二次創作

作品はサザエさん時空ではなくとも、ファンの描く二次創作では、ある編のキャラクターとその環境がファンアートで繰り返し描かれていることがある。パラレルワールドに召喚されて年を取らないキャラクター、年齢操作されたキャラクターとして活躍していることもある(これに似た公式のメディアミックス作品もある)。この際に、作品内で描かれなかったキャラクターの新たな一面が描かれることがある。作品舞台に新たな設定が付け加えられることもある。原作とジャンルが変わることもある。(例:アクションもの→日常系、現代もの→時代劇)

時間が進むことを否定しているのではなく、みんなが好きで愛着のあるキャラクター、作品舞台の人気、テーマを伝えやすい環境を最大限に活用している。(詳しくは→スターシステム

メディアミックスプロジェクトでの活用例

企画された時点で複数のメディアで展開することが決まっているメディアミックス作品では、サザエさん時空と成長する時空を並行して使い分けている例が見られる。

例えば、原作・漫画・ゲーム・ライブイベントにおいては、サザエさん時空で長期展開しながら、アニメ版では限られたクールのテレビシリーズで時間軸を進め、劇場版でストーリーのクライマックスを描いてしまうケースで、『ラブライブ!シリーズ』・『少女☆歌劇レヴュースタァライト』・『BanG_Dream!』などでこの方式を使用している。アニメ版を作品の入口にしてファンを爆発的に増やして、彼らをゲームやライブ等に誘導し、長期的な利益を得る手段として用いられるが、逆に後述のようなデメリットが発生しやすくなる。

デメリットや問題

矛盾の発生

変わらぬ登場人物たちを描けるサザエさん時空によるデメリットはそれなりに存在し、年齢がループすることによって誕生日の設定が実質的に死に設定になったり作中での時系列が合わなかったり、また作中の展開に合わせて新キャラを出しにくくなる・あるいはレギュラーキャラクターがリストラしてしまうといった欠点も存在する。


アニメ『ポケットモンスター』のサトシなど、冒険や精神的成長、時間の経過は描かれつつも肉体は変わらないなど日常系作品以外では違和感が発生するケースも。また、長期連載でなおかつ今でも連載中となっていくと、重要そうな伏線がいつまでも回収されないこともあり、それが問題になることもある。


他にも、作中で登場人物の若い頃や幼少期が回想などで描かれた場合に、作中の時系列上はその人物の初登場回より前の出来事であるはずなのに時代設定の描写が初登場回より最近になっている等といった混乱が見られるケースもある。その上、キャラクターや舞台設定が初期と食い違っているという矛盾も見受けやすくなる。

現実世界との帳尻合わせ

基本的に登場人物の年齢は変化していないにも拘らず、時代が進んでいること前提の現象が発生することがある。

たとえば、その時その時に合わせた時事ネタが挟まれたり、作中に登場する携帯電話などのギミックは現実通りに変化しているなど。また、かつては合法だったが法律の改正の影響で設定が合わなくなったという、社会情勢の影響で矛盾が発生するパターンも存在している。(最近の例では、民法731条の改正で16・17歳の女子が結婚できなくなった為、その年での結婚に関する話題や設定が合わなくなるケースが存在している)

2000年代前後だと下手をすれば初期には家にアナログテレビがあったり、公衆電話ポケベル等を利用したりしていたはずの登場人物がいつの間にか、地デジテレビに買い換えられたり、折り畳み携帯やスマートフォンを持ち歩くように様変わりしたりしているのが顕著な例だろう。

これは、架空の世界を使わず、現実の世界を使うことによる弊害でもある。


当の『サザエさん』ではカツオのクラスメイトのカオリが万国博覧会の記念硬貨を見て『私達が生まれるずっと前の万博』(「ずっと前」から2005年開催の愛知万博ではなく、それ以前の花の万博つくば万博大阪万博のいずれかと見られる)と言うシーンが2016年に放送されたのだが……、当のカツオは1970年6月14日放送分にて実際に大阪万博に行った事があるというオチがついてくるのである。

そもそも「サザエさん」においては花の万博つくば万博についても取り上げられた回が存在する(つくば万博は1985年6月30日放送分、花の万博は1990年4月29日放送分)ので、どの万博だったとしてもおかしな話になってしまう。

放映当初「お前は一体何歳なんだ」というツッコミが相次いだのは言うまでもない。

リセット

良くも悪くもキャラクターの成長を描かなくても良いため、ストーリー性の強い作品で(世界観のリセットの有無に関わらず)メインキャラが続投される場合、以前に描かれた精神的な成長がリセットされたりそれが無駄になったりという一面も存在している。人によっては、変わり映えの無さに飽きてしまうかもしれない。

終わる時をどうするのか

また、上記のように終わりが見えないのも問題点になりがちとなり、仮に最終回を設けるにしてもどういった展開になるのかは不透明になりやすい。

長寿アニメやゲームシリーズの場合、声優の高齢化等による声優交代も課題点になる。

サザエさん時空と異なる形式をとる長期作品

なのはさん 誕生日2021(MAJORメジャー) 茂野吾郎と本田吾郎

一部の長期に渡って続けられている作品は、主人公が最初は幼かったのが、話の進行に合わせて現実世界と比べると緩やかながら青年→大人への成長が描かれるという人気作品も少なからず存在する。


これは話の進行に合わせて作中の時間の流れ方が変化している。

ある程度話が続いている作品に起こりやすいという点はサザエさん時空をとる作品と共通しているのだが、こちらは日常ものや学園作品とは逆に登場人物(特に主人公)の成長や変化を積極的に描くことでストーリーを続けさせているのが特徴。(『太臓もて王サーガ』の作者によれば、学園モノでも学校内での季節のイベントを難なく入れることができ、新入生の形で新キャラを登場させることもしやすいというメリットが語られている)

場合によっては、主要キャラの結婚も描かれるなど、キャラの大きな変化を組み込みやすいメリットもある。特に主人公の子供が生まれた場合、そのキャラが主人公となる物語(俗に言う「2世もの」)が新たに続編として描かれることもある。


但し、作中での時系列やキャラ設定を最大限に活かすために「キャラの変化を長期的に描く」事の難しさから制作面で大きな苦労も存在しており、後述する『ドラゴンボール』シリーズや『おジャ魔女どれみ』シリーズは作品を継続するか否かで問題があった模様。最悪のケースが『魔法少女リリカルなのは』シリーズであり、時系列が最新となる作品が実質的に打ち切りとなっており、これ以上の進展が見込めない状況となってしまっている。


そう言った点から、作品の世界観をより広げられるメリットがある一方で製作の難易度の高さも無視できないという諸刃の剣になっていると言えよう。

派生

第1話から最終回までずっと登場人物の年齢が変化しない作品の他にも、当初は登場人物の年齢が上がっていたが連載の長期化などによりループ状態に入っている作品や逆に最終回あるいはその直前になって登場人物の年齢が上がりだす作品、登場人物の年齢や学年は上がっているのだが現実通り春→夏→秋→冬の一巡で一年ではなくもっと遅いペースになっているといった作品、普通に年齢が上がっていくがSF表現で過去に戻ったりパラレルワールドに移動したり魔法で若返ったりする作品も存在しており、見方によってはサザエさん時空の派生といえる。


その他、本編の中心となる時間軸はサザエさん時空であっても、登場人物の過去が回想や過去編として描かれるなど特定の場面のみにおいて「登場人物が現実通りに加齢している」ものとして一時的に扱う作品も存在する。

中には本編とは異なる年齢の時の登場人物を描いた外伝が存在する作品もある。これも多くの場合原作の過去や将来像とは明言されず、原作と別のサザエさん時空になっていたりする。

ループものとの違い

サザエさん時空と同じように作中の時間軸がループしている作品に、ループものが挙げられる。


ループものとサザエさん時空との大きな違いとしては、ループものでは登場人物がループ状態に対して何らかの干渉を行うことができる(可能性がある)ということがある。

つまり、ループものではループを作品内で起きた出来事として扱っている。


一方、サザエさん時空では仮に登場人物がループ状態を自覚した言動を取ったとしてもあくまでメタ発言の一環であり、登場人物がループ状態からの脱出を考えたりループを起こしている人や物が作中に存在している(言及される)ことはない。

ループものではループは作品内の現象であるが、サザエさん時空ではループは作品外の舞台装置なのである。


なお、『ドラゴンクエストⅦ』ではこのサザエさん時空とループものの両方が起きている。サザエさん時空についてはゲームなので主人公が行動しない限り1日がループし続けることになる。これは他のタイトルでも同様である。一方ループものについては過去のリートルードでそれが起きており、町に初めて来たときの展開が毎日同様に発生する。問題解決後は結局(少なくともその時代に主人一行がいる限りは)サザエさん時空になってしまうため、非常にややこしい。


また、後述する類例で挙げられているように、サザエさん時空をモチーフにしたループものと呼べるような作品も存在している。


聖剣伝説COM』では「過去を振り返る」という形で同じ時空(一度クリアしたダンジョン)を何度も経験できるようになっていた。プレイヤー視点で見ればサザエさん時空だが、物語上の設定はサザエさん時空ではないという珍しい設定であった。


一部の作品は後述されているが、2010年代以降の日常系アニメ・漫画の代表格の一つともなった「まんがタイムきらら」系列の多くの作品は初期を除いて「現実世界よりスローペースながらも時間経過が発生する」作品が増加しており、対照的に長らく時間経過を遅らせていた作品においては作中キャラの進級を以て作品自体を終わらせる事例も多く発生している。

テーマを決めて連載している作品を除けば、「進級」「卒業」そのものが作品の締めくくりに関わる重大な表現となる事例が多いこともその理由として有力であり、「終わらない日常」を体現するきらら作品は実はあまり多くない。

もっとも、最終話の最後の一幕をもってのみ時系列の進展を感じさせる描写を入れ、それまでは全く進行の要素を見せない作品もある。


これは何もきららに限らず、同年代以降に連載された、「学園もの」「日常」系作品ではしばしば見られるようになった。背景としては日常系作品が大幅に増加し、長期に安定した人気を保つ作品を提供し続けることが難しくなったことや、「サザエさん時空」そのものがネタにされる中で作品傾向そのものの変化によるところがあると言えよう。


また、一部では意図的に一つの季節イベントを作中1年間につき一度しか発生させず(同一イベントの2回目の発生時には進級等している)、前後の話で時系列を明確化させない、意図的にシャッフルするなどの措置で、現実世界の数倍から数十倍もの掲載期間を経ているにも拘らず、大きく矛盾の無いまま「時間の進む作品」を掲載している例がある。


主なサザエさん時空の作品

サザエさん』はもとより、他にも以下のようにサザエさん時空またはそれに近い作品は多数存在している。

日常作品・4コマ漫画などは特に連載の長期化の結果、この時空になっているものが非常に多い。

代表的なもの

漫画原作

言わずもがな。

しかしあまり知られていないが、原作初期はちゃんと加齢していた。サザエは連載開始当初(主に掲載紙が地方紙だった頃)は学生であり、就職するところで一旦区切りとなった。

サザエさん時空に入ったのは、マスオと結婚しタラちゃんが生まれてからである。


他にも、アニメ版の有名な特徴として時代設定の描写が複雑になっているという点がある。

基本的には放映時に合わせた「現代」の話である事は他のサザエさん時空の作品と共通しており、時事ネタが挟まれたり(主に27時間テレビの特別編で)実在する人物が描かれたりしている他、最近では東京スカイツリーデジカメノートパソコンが登場したりもしている。

一方、磯野家では黒電話とアナログテレビが現役で使用されていたりと一部登場人物やその周囲では生活様式が昭和の頃のままになっており、上記のスカイツリーが見える街中に電話ボックスが置かれていたりといった場面すら存在している。


ちなみに、原作者・長谷川町子みずからが一度だけそれなりに年を取った波平・フネ夫妻、マスオ・サザエ夫妻、カツオ、ワカメ、タラオが大人になったマンガをネタとして描いたことがある(サザエさん10年後、30年後)。


主人公・ドラえもんロボットなので、いくら年月が経過しようと年を取ることはない。では他のメインキャラクター達はどうかというと、時折未来ののび太達が描写されることがある為、完全なサザエさん時空ではない。

しかし、基本的に1話完結のエピソードはサザエさん時空であり、この事をネタにしたエピソードも存在する。


作中では、ドラえもんが「タイムマシン」を所有していることから、「ぼくを、ぼくの先生に」及び「ガッコー仮面登場」(中高生)、「ぼく、桃太郎のなんなのさ」(大学生)、「のび太の結婚前夜」(24歳)、「りっぱなパパになるぞ!」及び「タイムカプセル」(35歳)、「45年後…」(55歳)等、サザエさん時空でありながらメインキャラクター達の未来(言い換えれば成長や結婚)が描かれたエピソードも数多く存在しており、その点では他の作品に一線を画する。


またアニメ版ではテレビや電話などは現在物に合わせられている。


ガイドブックにて作者自ら「サザエさんといっしょです。」と説明している。


作中の時間軸上は、第1話から1年以上経過していないこと(だいたい半年程度)にもなっており、季節を繰り返しているように見えるのは後述する『ひだまりスケッチ』等と同じく時系列シャッフルだということ。…とはいえ、長期連載のこともあり作中の事件の解決にかかっている日数をすべて足し合わせると計算が合わず、やはり時空の歪みが発生しており、コナン達は約半年すぎた程度の世界で生き続けている状態である。

時間軸があまり進まない理由の一つとしては、進ませてしまった場合工藤新一の行方不明がやはり隠せないものとなり、高校生探偵から『行方不明探偵』ないし『留年探偵』と舞台設定が根幹から崩れてしまうこととなるからだろう。


1年以上経過していないという設定にも拘らず携帯電話などの描写は時代に合わせて変化しており、当初は公衆電話を利用したり阿笠博士弁当型携帯FAXイヤリング型携帯電話を発明してもらったりしていた江戸川コナンが、小学生でも携帯電話を持つ事が珍しくなくなってからは普通に携帯電話や更にはスマートフォンを(小学一年生にもかかわらず)所有し、トリックにもそれらの最新機器が用いられることもある(逆に初期は、ポケベルやビデオテープなど、2010年代以降は通用しなさそうな道具を用いたトリックがあることも)。

中には新一がコナンになる前の時代に既にスマートフォンが普及しているという描写もあった。一見演出ミスにも見えるが、通話機器の目まぐるしい進化に整合性を着けるのはもはや不可能である、連載・放送時の読者や視聴者への解りやすさを優先するといった判断からあえて最新の機種を描くようにしているようである。

例外として、新一から返礼として贈られたという理由からのみは現在もガラケーユーザーだが、現実ではガラケーの回線サービスを企業によっては終了し始めている為、連載の年月が経過すると違和感が生じてくるかもしれない(ただし、『ルパン三世VS名探偵コナンTHEMOVIE』のみスマホを所持している)。

原作1080話では、伊達航が約1年前にとある情報について書き写した手書きのメモを残したことについて少年探偵団が「スマホで写真撮ればよかったのに」という一幕がある(高木刑事は「伊達さんアナログだったから…」と返答)。


原作1話での工藤新一は「平成のシャーロック・ホームズ」を目指していたり怪盗キッドが大きく登場する劇場版『世紀末の魔術師』があったりしたが、原作1076話で怪盗キッドが近頃「令和の魔術師(ウィザード)」と呼ばれていることが判明するなど、元号も整合性をとるのは諦められている。


なお、クリスマスのような日程の明確な年中行事は作中でも極力1度しか描かないような配慮もされており、時事イベントを何度も繰り返しているような作品とは異なる。逆に海水浴やキャンプ、ウィンタースポーツなど「1年に1度」とはっきり決められていないイベントについてはエピソードが毎年のように描かれたりするが。

作者も週刊少年サンデー2013年6号4コマカレンダーブックでは「消えた入学式」と題して、小学2年生を迎えることのないコナン達をネタにした。


サザエさん時空とあって、原作の登場人物や再登場した人物に関しては年齢が増える事はなく、アニメ版に再登場したオリジナルキャラクターも同様だが、とある劇場版に登場した実在の人物がアニメ版に再登場した時には年齢が増えていた為、実在の人物にはサザエさん時空が適用されない事が判明した


こちらはずっと5歳と、主人公・野原しんのすけから表現される。また、理由は不明だが成長した彼の顔は意図的に描かれておらず、大人化のネタを使ったイラストも描きづらくなっている。


当初は一人っ子だったしんのすけに妹のひまわりが生まれ、はいはいができる程度には成長している。

なお、連載開始当初はひまわりの出産以前にみさえに妊娠の兆候すらなかったため、ひまわりの成長と合わせて考えると最低でも1年程度は経過していると考えられる。それどころか、ひまわりの妊娠はみさえの同級生である本田ケイ子(おケイ)が結婚、妊娠、出産してからの話であり、ひまわりの出産後によしなが先生が結婚、妊娠、出産をしているため、もしかするとパラレルワールドなのかも知れない(よしなが先生の場合はアニメ版では結婚しているものの、妊娠と出産はしていない)。

もっとも、作者の臼井儀人氏が逝去した今となってはどんな設定か知ることは不可能であり、テレビアニメ版では2022年12月24日に放送された「しんのすけ5歳・父ちゃん5歳だゾ 前・後編」では、1992年に野原ひろしが5歳だった設定となり、過去に上映した『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』で描かれた1970年代に幼少期を過ごした設定から上書きがされた。


なお、おケイの息子であるひとしに関しては原作とアニメ版では展開が大きく異なっており、アニメ版では赤ちゃんのままなのに対して、原作では成長して少し喋ったりするなどひとりだけサザエさん時空から外れている状態になっている


最初期こそはちゃんと各キャラが成長していたが、長期連載となったために年齢の変化が止まっている。また主人公である両津勘吉が、メインヒロインにフラグを掛けられたり彼が又従妹と本気で結婚する気があったりしても、作者側が「作品自体にオチが付いてしまう」と言う理由で独身キャラを貫かせている。

一部の人物は時代の流れとともに成長しており、133‐8ではその事についての言及がメインとなる回となっている(なお、サザエさん時空について当作品では「漫画浦島現象」と呼んでいる)。また、大原部長の誕生日は変動制となっている(=言い換えると、誕生日ネタがありながら誕生日が定まっていない)という、誕生日設定のあるキャラとしては非常に変わった特徴を持っているキャラとなっている。

正確には現実での年が一年進む度に作中キャラの生年も一年ずつずれる方式の上、時事ネタも多い為一種のパラレルワールドとも取れる。

なお、2016年9月には遂に作品の連載が終了されたが、両津は誰かと結婚したり時系列は進んだりすることもなく終わった。その後も不定期に掲載されている。


原作では途中まで時系列が進んでいたが、途中より逆戻りしそこからサザエさん方式に。細かいところでは、北城睦実の年齢が当初18歳(高校3年生)だったのが今では16歳(高校2年生)に変更されている。

作中では「地球とケロン星で時間の流れが違う」と発言されたことも。それだけなら惑星の周期が違うからと説明が付くが(実際、ケロン星の10500歳がこちらでの40代相応となっている)、ケロロ小隊原作22巻・185話で年齢固定処置がされている事が明言されている。

また、ナムム特務曹長関連(「GR計画」なる彼の策略等)やバトラコス(主人公・ケロロを参考に作られたアンドロイド達)、そして長編シリーズ「ケロロンボール編」等と言った重要性の大きい描写が多いが、元々1話完結のギャグ漫画である故かそれらにまつわる描写が数年以上放置されることも多い。(ただし「カプ~」関連のように伏線を作るためにわざと長時間放置している可能性も考えられるため、完全に放置しているとは言い難い)


テレビアニメ版ではそれを考慮してか、冬樹が中学1年生でスタートとなっている(原作では小学生6年生からスタートし、後に進級している)ため、初回からずっとサザエさん時空である。


なおフラッシュアニメ版は原作を元にしているが、テレビアニメ版同様初回からサザエさん時空設定である。


『ケロロ軍曹』と同様。こちらはリト視点で高校2年でループしている。

無印18巻での作者によるトークによると、美柑沙姫の進学及び卒業をさせたくなかった為との事。どうやら、「美柑が制服を着て、見た目的に彼女が成長すること」に抵抗を持っていた様子。ただし、ちゃんと歳を取らせた場合に高校1年生の新キャラを出すという構想は考えていたという。


リト「あれ?この前まで秋だったよーな…」

ララ「細かい事は気にしない!」

ペケ「深く考えては駄目ですリト殿」


時事ネタを取り入れることが多く、実在の人物や組織の存在も度々描かれており、彼らは年を取って再登場することもあるので作品内で時間が流れているのは確かである。

…にも拘らず主人公たるゴルゴ13ことデューク・東郷の容姿は連載開始の1968年から何年経っても老いる様子が無い。彼は仙人か何かなのだろうか。

一応現在の彼と初期の彼を見比べれば現在の方が体格が大きく、また初期の方が若く見えるには見えるが、それは長期連載作品によくある「作者の絵柄の変化」の範疇であると思われる(と言うか50年近く連載を続けて変化しない方がどうかしている)。少なくとも、この変化を計算に入れてもなお何十年も年を取っているように見えないのは確かである。


そのため読者の間では「初期設定では、例として作者の一歳年上など具体的に設定されていたが連載の長期化で破綻したため加齢の描写を止めたのではないか」等といったように様々な憶測が飛び交っている。

また同作品では他にも武器職人デイブ・マッカートニー(初登場回は1971年)など一部の複数の話に渡って登場する人物についても加齢されてる様子が見られない(例外としてヒューム卿は物語の進行と共に明確に加齢を経た結果MI6を退任して最後は病死している)。


元々はバブル景気に賭け麻雀で人生を左右される人々を描いた作品だったが、徐々に現代の(もしくはそれに近い)描写が増えてきている。

具体的な例を挙げると、1982年の「ホテルニュージャパン火災」が題材になっていたりする一方で、「自己啓発セミナー」等の2000年以降の話が題材になっていたりする。作中では間違いなく20年以上経過しているはずだが、どう見ても安永以外誰も年を取っていない。劉や及川のように20年も経ったら普通に死んでいそうな老人も多いが、皆ピンピンしている。それどころか、傀や水原に至ってはむしろ若返っているようにすら見える

余談だが、傀は読者から「妖怪御無礼」や「ワカメ」と呼ばれている。そういう意味でもサザエさんである。

ただ、原作55・56巻ではバブル景気が最高潮に達したと言われる1989年に、水原裕太、江崎明彦、巫藍子、そして傀が「最強決定戦」とも言える勝負を行い、20年近く経過した2008年10月に50代になった多河巧典が記者と勝負を振り返る「事実上の最終回」が掲載された。

もっとも近代麻雀及び57巻以降は、バブル崩壊後の高レート麻雀の様子も連載している。


  • 美川べるのの青春ばくはつ劇場

ギャグ漫画家美川べるのの代表作のひとつで、主人公達は別冊フレンドでの連載開始から完結直前までの15年間も高校生を続けていた。

サザエさん時空ギャグ漫画としては珍しく、それに関する言及も特に無かったのだが、氏の別誌連載作品であるストレンジ・プラスとのセルフコラボの際に「連載開始から考えると、10年ちょい女子高生やってますがね」とのセリフが飛び出し、あの巧美が素で謝るほど悲しい空気を作り出した。


連載時期の関係上、幾度となく長期休暇を経ているが、乱太郎たちを含めた生徒全員が進級していない。理由については作者が質問コーナーで「進級すると話が終わってしまうから」と答えている。

しかし作中でメタフィクション表現が何度も登場し、キャラもメタ発言を連発するため、キャラ自身がサザエさん時空であることを自覚している。


上記のこち亀や落第忍者乱太郎等と同様、作中で登場人物が自ら「この作品はサザエさん時空である」「自分達が年を取らない」といった旨の発言をしている回が存在する漫画。

ギャグ漫画ではメタ発言が特に多いが、その極致とも言えよう。


シリーズ通して主人公の小鉄たちを含めた子供全員が永遠の小学生となっている。


夏が永遠に続くサザエさん時空になっている。

だが、番外編では夏以外も描かれている。


上記の同作者のイカ娘とは違い、本編でも夏以外のエピソードが描かれているが、2年目に突入しても主人公の大介を含む生徒全員が進級していない


だが、第360話では大介を含むメインキャラの10年後の姿が描かれている。


下記の同作者の絶望先生と同様、主人公のイッコを含む生徒たちは何年連載経過しても時事ネタを繰り返しても進級していない


カイジシリーズのスピンオフ作品のひとつ。主人公・大槻は中年男性であるため、連載当初の2016年末から見た目に変更はない。本人も婚活をせず、本人曰く「独身主義」とのこと。

また、幼少期や学生時代、社会人時代の描写も描かれている。


カイジ本編での時系列は2000年代だが、本作での時系列は2010年代であり、携帯電話やゲーム機は連載時期に合わせており、プレイステーション2そっくりのゲーム機は15年前のゲーム機として扱われている。


監視役黒服の宮本は第62話で彼女が出来たのだが、わずか2週間で破局となっており、大槻が尊敬する先輩・木村正一も役四半世紀に渡る地下強制労働の任期満了で地下から地上へと生還され、第80話から婚活に励むもののうまくいかずアプリを消すハメになり、大槻の行きつけの居酒屋の女将との付き合いをネタにされている。


第29話では大槻の側近である沼川が既に35歳、石和は34歳で誕生日を迎えるのだが、その2年後の第75話のドラクエ風ステータスのレベル(年齢)の時点でサザエさん時空となった。


宮本含む黒服4人も世代別にバラけている。(宮本は32歳、牧田は40代、柳内は50代、菅は20代。)


当然ではあるが、黒服の子供も年齢が止まっており、実際には牧田の次男・弘樹は永遠の小学5年生となっている。


アニメ

こんなの描いてますがカスミが大好きです1

アニメの長期化に伴い、サトシが声優公認の「永遠の10歳」と言われる。経過された年月を加味すれば数年は経過しているはずなのだが、キッズアニメゆえか設定年齢が変更されたことはない。

サザエさん時空の理由の一つは、「世界で二番目に有名なネズミ」ピカチュウの人気が出すぎてしまったことやロケット団の存在もあるだろう。邪推に過ぎないが、製作陣が主人公を変えようと思っても、上層部やスポンサーがそれを認めることをリスキーに感じているのかもしれない。

そのため、サトシとピカチュウはシリーズが変わっても主人公であり続け、よくいえば「永遠のチャレンジャー」、悪く言えば「永遠の中級者」となっている。


……という見解が、第4期『ベストウイッシュ』までは主流であったが、第5期からは少しずつ状況が変わってくる。

まず第5期『ポケットモンスター XY』及び『XY&Z』ではサトシが熱血ながらも落ち着いたトレーナーとして描写され、後輩トレーナーに追いかけられる描写や、ポケモンリーグ制覇にあと一歩まで迫る展開もあって、彼の目に見える成長が描かれることとなった。

この作品でのみ、サトシの設定から10歳が外されている描写があった(キャラクター紹介から10歳が無くなる、サトシが「ピカチュウと長い付き合い」と1話で発言、ラケル王子14歳とサトシが同じ体格など)が、次作で10歳設定は復活した。


次の第6期『サン&ムーン』では、既存の視聴者が愕然とするレベルでサトシの外見年齢が引き下げられ、前シリーズで結局ポケモンリーグを制覇できていないこともあって「結局サザエさん時空なのだ」という見方が再び主流となったが、サトシの精神年齢やポケモントレーナーとしての実力自体は意外にもさほど変化がなく、さらにはシリーズ初のポケモンリーグ優勝を成し遂げたことで、視聴者の考察を良い意味で裏切り、第五期とは違う形ながら、サトシの成長がしっかりと描かれるシリーズとなった。

第7期『ポケットモンスター』では、各地のポケモンリーグで十分な戦績を上げたサトシが、ついに世界王者に戦いを挑むことを目標に掲げ、世界各地の強豪に勝負を挑んでいくという展開が描かれている。


一方、肉体的・設定年齢は6期以降冒険を重ねても10歳のままであり、時間経過と年齢の差は埋められていない。七期にてチャンピオンとなったアイリスとサトシ10歳が会うなどゲーム版の設定や年齢は一部無視されている。

上述の人気ゆえにまた第3期『ダイヤモンド&パール終盤から第4期『ベストウイッシュ』での変化のような強引なことが起こらないとは言い切れず、「ピカチュウとサトシ」という主人公や肉体年齢(体格)をアニメポケモンがきちんと変える日が来るのかは未だ不明である。


余談だが無印の時点で人気が出なかった場合、ポケモンと人間の間で戦争が起こり、『自己存在の証明』『異なる存在の共存の可否』を問う壮大なストーリーが行われる予定だったらしい。

ちなみに劇場版『ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』の同時上映映画『ピチューとピカチュウ』ではサトシとピカチュウが出会ってから1周年を祝う描写があった。

そして、2023年から主人公がリコとロイのコンビに交替する事が発表され、「展開によってはサザエさん時空を破壊するかも知れない事態も起きるのでは?」と言われている。


当初は1年完結の予定で制作されていたが、人気が出たため続編『Yes!プリキュア5GoGo!』が企画されることになった。

その際、当初は上級生だった秋元こまち水無月かれんを卒業させて新たなプリキュア2人を追加させる予定だったが、東映アニメーション側プロデューサーの鷲尾天が「このままのメンバーでいきたい」と強く要望したため、続編の『5GoGo』はメンバーの学年がそのまま(こまちとかれんは卒業しない形になった)となり新規のプリキュアも登場しないことになった(代わりにミルキィローズというプリキュア外の追加キュアが登場)。

そのためか『5』の1年間での5人の成長が多少リセットした感が否めなかった。プリキュア達の通うサンクルミエール学園に高等部を後付け設定すれば進級とメンバー続投の両立ができたのに、と思わないでもないが、当時は高校生プリキュアの概念がなかったため仕方ない。

商業的にもそこまで芳しくなかったため、次作以降のプリキュアは人気の有無に関わらずキャラクターが1年交替となってしまった。

だが15年後に「辿る可能性の有る未来の1つ」ではあるが約10年後の未来を描いた続編キボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜が放送され話題となった。

以降の作品では、既にプリキュアとして本編が始まる以前から活動しているメンバーがいたり、中には最終回後でもプリキュアとして活動している作品もある。


2ndシーズンまでは(同系列のプリティーリズムシリーズと同じく)年月が現実通りに進んでいたが、本作の長期シリーズ化に伴い、これ以上進級させるとキャラクターに対する視聴者の価値観が大きく変わり、作品の世界観を崩してしまう可能性が出てきたため、3rdシーズン以降はサザエさん時空に切り替えられた。

その後の続編『アイドルタイムプリパラ』や更に3年後が舞台である『アイドルランドプリパラ』でもサザエさん時空が維持されている(ただし誕生日のエピソードは何故かそのまま放送)。この結果、3rdシーズン第1話とアイドルタイム第1話、アイドルランド第1話で、真中らぁらが2ndシーズン時代の学年「小学6年生」を強調する自己紹介を行うのがお約束となってしまった。

後番組の同じプリティーシリーズであるキラッとプリ☆チャンも2年目を迎え年月が進み、更にこちらも3年目が確定するも流石にキャラクターは普通に進級した事が明らかとなった。最終回では更に学年が進み、1年目開始から3年以上が経過している。


この作品は非常にややこしい。原作ではリアルタイムで時が流れているため、ゾロリは時がたつにつれ年齢を重ねているが、キャラが基本的に年を重ねる様子は、パルが大人になった事と、エルゼ姫アーサーが2児に恵まれたことぐらいしかなく、きょうりゅうぼうやは月日が流れても子供のままだった。

アニメ版では原作とはエピソードの順番が異なっており、その兼ね合いか、ゾロリが年齢不明になるなど、月日の流れを感じさせる描写が激減し、サザエさん時空に近くなった。ただし、パルが大人になるシーンはそのままなうえ、そのブランクもわずか4週間に激減しているうえ、その辺に関して何のフォローもない。エルゼ姫とアーサーの子供たちについてはアニメ版終了後に執筆されたため、2020年放送の新作アニメではどのような措置を取られるのか注目されていたがアーサーの子供たちは普通に登場したし他にも歳を重ねて登場したキャラも居て彼らを見たゾロリは感慨深い表情や思考を見せている。一部のキャラのみが明確に年齢を重ねている辺りどちらかと言うと『こち亀時空』に近い。

尤も本作はゾロリを含めた擬人化した動物の他に動物そのものな見た目のキャラ(きょうりゅうぼうやはこちらに該当)妖怪やアニメ版には自然物や無機物モチーフのキャラまでいる為、人種によって年の取り方が違うと解釈も出来たりはする(ただし、その見方だと『だ・だ・だ・だいぼうけん!』中編にて、ネリーが幼いままだった件と矛盾してしまう)。


1期最終回で鈴木結愛佐藤陽菜が卒業し、部室で本作らしからぬ感動の引継ぎを行い高橋葵が新部長、田中心春が新副部長になったが、2期第1話終盤で二人が新入部員の勧誘を行っていた際、葵が心春に「でもどっちにする?(中略)ほら、こういう学園ものアニメって、同じように時間が流れても、メインキャラ達が年を取っていくパティーンと取らないパティーンがあるでしょ?」と持ち掛け、戸惑う心春に「せっかくだから、年を取らないパティーンでもう一周ぐらいしてみるのもありかなぁって。」と言って駆け出し、心春も一旦は呆れるが「でも、そっちのパティーンでもいけるんだったら…」と言って駆け出し、近くに隠れていた結愛と陽菜を引きずり出して「というわけで先輩達、もう12ヶ月、よろしくお願いしまーす!!」と言って受け継いだブローチとヘアバンドを返却してサザエさん時空に突入した。

更に2期の最終回の終盤では心春が葵に「今年はどっちのパティーンにするんですか?」と持ち掛け、葵が悩んだ末に「とりあえずちゃんとやってみて、ダメそうだったら無かったことにしてもう一周しようか。」と言ったので3期は年を取ると思わせたのだが、3期冒頭で葵が心春に2期第1話終盤と2期最終話終盤の細かな相違点を説明し、「これなら、まだ夢の中ってことにもできるから、何でもできるでしょ?」と持ち掛け、感心した心春に「ほらこはるん、何かやってみたいことないの?」と問い掛け、心春が「実は私、アニメとして他の作品とコラボするっていうのが、ずっと夢だったんです!」と答え、理由を聞いた葵が「そっか!それだったらやっぱり、先輩達も居たほうがいいね。」と言って心春も快諾し、再び物陰に隠れていた結愛と陽菜を引きずり出して「先輩達、もう一周よろしくお願いしまーす!!」と懇願し、その後陽菜が三周目は夢オチにすると提案し、それを全員が快諾して再びサザエさん時空がスタートした。

ゲーム

アイマス4コマ『プラチナスターズ!』お誕生日おめでとう!

アーケードゲームから始まった人気メディアミックス作品。

アイドル達の成長をプレイヤーがプロデューサーという形で支える、というのが大まかな特徴で、ファンのことも「P(プロデューサー)」と呼ばれる。

毎年アイドルのキャラの誕生日にはPixivでもPによってお祝いされるのが常となっているが、年齢について触れるのは御法度…。(例外はこの方

また、連載作品のような完全な創作物ではなく、中の人を介して現実世界とも絡むことがある複合事業でもあるため、他の作品とはやや事情が異なる現象がいくつかみられる。


初期の作品はプロデュース期限が有限であり(特に箱マスの覚醒美希ドーム成功エンドでは2年後の描写が描かれており、当時14歳の美希が16歳に成長したという旨の台詞も存在している)、アケマス時代の亜美真美の趣味が当時に流行っていた携帯ゲーム機であるゲームボーイアドバンスであるなど、サザエさん時空を意図していなかった節が見られていた。

しかし、コンテンツの長期化や拡大に伴ってか『OFA』以降では無期限となっており、派生ゲームも含めてサザエさん時空(ないしパラレルワールド扱い)となっている。それ故か、ゲーム中でもサザエさん時空を意識した台詞が多々出てくる。最上静香は、親が娘をアイドルになるのを反対しているのを理由に、中学生になっている間にトップアイドルになって見返す為にPに対して「時間がない」と連呼しているが、上記のシステムの関係で年を取らないため常に時間があるという矛盾を抱えている他、12歳の小学生=小学6年生である大神環が2023年3月に登場したSweet Sweet Soulのコミュで「たまき、まだ卒業はしないけど…?」といった、彼女自身の設定や時期に矛盾した台詞が見受けられる。


製作陣でも年齢設定・続編の製作などは苦慮していることがあるようで(俗にいう9・18事件など)、心身ともに成長したメインキャラが登場する作品は『アイドルマスターDS』くらいしかなく、続編や漫画などのメディアミックス作品は設定は共通ながらもストーリーはそれぞれパラレルとなることが多く、時には重要な設定が死に設定になってしまう事もある。(特にメンバー構成の不安定な961プロや、上記『DS』のキャラでありその作品と繋がっているか否か不明瞭な『SideM』の秋月涼が顕著。前者は人気に反して実質的に無かった事にされたプロジェクト・フェアリー、後者は彼の楽曲目標に大きく関わる如月千早の設定が特に大きく当てはまる)

アイドルの中には理由や目的があってアイドルになった人もいるが、サザエさん時空&パラレル設定の組み合わせによって、作中で目的を果たしたり大きな問題を解決したりするケースはかなり少ない。

また、当作品群では誕生日と年齢による矛盾が発生してしまっている。(→りかあり


アニメシリーズであるアニマス劇場版アニデレアニエムは世界観を共有しており劇中では1年以上経っているが、年齢的な成長は見られず設定年齢のままストーリーを繰り広げている。


ソーシャルゲームに於いても、季節にちなんだイベントを何度も経験してもプロフィールの年齢などは一定のまま。ただし「一年越しに」など時間の経過を感じさせる描写はある。

    • 時代設定との兼ね合い

さらにさらに時が経ってはや15年余り、コンテンツの主軸がスマホ向けのソーシャルゲーム、つまり終わりや区切りが存在せず採算が取れる限りリアルタイムでずっと運営が続く媒体へと移行。尚且つ初期作品の登場キャラも含め引退も入れ替えもせずさらに拡大と長期化を続けたことで時代のほうが流れたことの影響までもを受けるようになり、同じ「普通の女の子」がコンセプトのキャラなのに時代が違うために全然違う性格のキャラになりそれがほぼ同年齢のキャラとして共演する、「ネットアイドル」と「動画配信者」が同じ時代に同時に存在するなど、混沌とした様相を呈している。

また、数多くの曲を輩出しているコンテンツ故か、初出の時期が古めである曲の歌詞が現代に比べてそぐわない事も発生し、例えば2008年初出の「Do-Dai」では、2017年に再出された際には歌詞の中の「ケータイ」からわざわざ「スマホ」に置き換えられている。

    • 現実世界との兼ね合い

声優によるゲーム外イベントも良く行われるコンテンツであり、イベントの際にはアイドルの中の人≒そのアイドルと見做す慣習がある。(実際は運営・中の人・ファンのどのサイドでも人によって様々な解釈があるが、この傾向は一定程度存在する)

そうなると、現実はどうやってもサザエさん時空ではない中、その性質上アイドルが増える度に新人声優が入ってくる一方、一度アイドルになった声優は何年経っても結婚して子供が生まれてもずっとそのアイドルを続けるため、アイドルが同じ年齢でも中の人は親と子より年が離れているということが発生する。

特に、上述の『シンデレラガールズ』ではキャラを初期に大量に作り現在それに毎年数人ずつ声を追加しているという形式のため、キャラと現実で先輩後輩に大きなズレが生じる、ライブでは親と子ほと年が離れた人同士が同じ舞台で近い年齢のアイドルとして共演する珍しい光景が普通に見られる。(2022年現在、デュエット曲で共演はららりるの16歳差が最大)


当初は『'94』、『'95』、『'96』…と、稼働した年の西暦に合わせたサブタイトルがついていたが、キャラクターの年齢は『'95』の時点で固定された。加齢し続けると主人公が学ラン着るのが苦しくなるから仕方ないっちゃ仕方ない。

このため、大会の年号は進んでいくのにキャラクターの年齢が全く増えないという時空の歪みが発生している。

実際に製作者のほうも「『サザエさん』のような感じと思っていただいて構わない」と公言しているし、ノベライズ版でもネタにされている。

また、KOFは毎年行われているという設定のため、時代は進んでいるし、過去のKOFの出来事もしっかり各人に残っているが、基本的に過去作にてどのチームが優勝したのかは明記されないストーリーの進み方になっているのも特徴。(「草薙京と八神庵オロチとの決戦の末に行方不明になる」が公式設定になったために三種の神器チームの優勝が事実上の公式設定である『'97』の例もあるが)

しかしながらそれとは異なる時間の動き方をしているものもあり、最たるものは2001と2002でテリー・ボガードの勝利ポーズとして幼い姿で登場したロック・ハワードがKOF14では主人公として登場した餓狼MOWのような17歳の姿で参戦しており、明確に成長している(これは当初ロックをKOFに出したくないという餓狼伝説スタッフによる意見によって2001等では戦いができそうにない子供の姿を見せていたため)。

もっとも、流石に諦めたのか途中から年齢表記自体が無くなったのだが。

余談だが記念作品である「KOF完全読本」の付録であるドラマCDに収録されている美形会議パートではシリーズの主人公であった草薙京が「俺は……あれ?俺何年前から20歳だっけ……?」というサザエさん時空をネタにした発言をしている。ノベライズ版でも京の恋人のユキ矢吹真吾が「ずっと高校生を続けている気がする」とツッコんでいる。


【東方4コマ1742】 秘蔵の逸品

時間軸や季節はリアルタイムに準拠しているが、キャラクターやインフラが成長する描写は特に見られず、キャラクターの人間達もほぼ全員が年齢不詳である(ごく一部例外として妖怪等人外の存在の中には年齢が明記されているものもいる)。

これは、根幹である「弾幕ごっこ」のコンセプトが「少女たちの遊び」であるため年を取るとコンセプトに合わないからだと思われる。

原作者ZUN本人も「サザエさん時空なんで年取ってるのか不明」とTwitterで語っている。


開始時の三人のうち一人と付き合うまでの「友達モード」はリアルタイムではないが告白されるまでに制限期間があり、100日を越えると主人公の「卒業(バッドエンド)」まで行ってしまうが、告白されて恋人になった「恋人モード」で途端に「サザエさん時空」に突入する。その為「進級」や「卒業」の概念が全く存在しなくなる。

類例・反例

「サザエさん時空」そのものを逆手に取ったり設定に組み込んだ作品、サザエさん時空と思わせてそうでなかった作品なども存在する。

何年経っても年を取らないように見えるファイター達だが、『ストリートファイターⅣ』も最新作の『ストリートファイターV』も、時系列的には『ストリートファイターⅡ』と『ストリートファイターⅢ』の間に位置する出来事である。

ちなみにストリートファイターに限らず、格ゲー黎明期のキャラ達は生年月日が明確にされている事が多かった。


時代設定が戦前の話と戦後の話が存在し、いずれにおいても明智小五郎怪人二十面相小林少年といった主要人物の年齢が変わらない。

その記述を文字通りに受け取ればサザエさん時空という事になるのだが、一方で「時代によって別の人物が同じ名前を受け継いでいる」とする説も広く唱えられており、後者の説を唱えている小説家の一人である北村想によってこの説を基にしたスピンオフ作品『怪人二十面相・伝』が発表されている。


元々は3年奇面組として中学3年生から始まり、その後合併で生まれた一応高校に入学。そのままリアルの時間経過に沿って登場人物たちも進級していき、3年目の連載で感動の最終回……と思わせておいてまさかの4年目突入という荒業を行使したことで有名な作品。

あえてサザエさん時空を用いずリアルに加齢させながら、あずまんが大王と違ってそれを最後の最後でひっくり返すトンデモ設定である。

実は消化していないエピソードがあったから、作者がタイムマシンで過去に戻ってイベントをやり直そうというギャグマンガならではの無茶苦茶な設定で、3年で終わっていたはずの連載をさらに2年引き延ばした強者。「サザエさん時空を使っていないのに、リアル進級と矛盾させずに漫画を引き延ばした」例としてしばしば名前が挙がる。

これにより、バレーボールの試合のシーンで「サーブをブロックする」というのが見られる。これは連載時にはルール改定により反則になったが、作中では「タイムマシンで過去に戻っているので」という説明が見られる。


また、原作最終話のラストシーンが第一話直前を描いた為リアル時空と思わせておいて実はループものだったという誤解を受けてしまった。

前述の通り、あくまで作者(と読者)が時間移動をしているだけで、奇面組を初めとしたキャラクター達は三年目の最終回以降はリアル時空で進学などをしている。


設定上は留年を繰り返しているため、生徒たちは連載が何年経とうが時事イベントが何度起ころうが高校2年生のままである。

サザエさん方式のギャグ漫画的な合理化であり、同様の方法はすごいよ!!マサルさんなどでも見られる。

また終盤には進級・卒業が起こるとともに、衝撃的などんでん返しでこれらの現象に理由付けがなされた。


ゴルゴ13とほぼ同様。

映画「RE:CYBORG」等では「ゼロゼロナンバー達はサイボーグであるためその外見は自然には成長老化せず、人工的に肉体を作り替える必要がある」という設定になっている。

また、この映画の冒頭で島村ジョーは「拡張現実技術を使って高校生としての3年間の学校生活を疑似体験させ、3年ごとに記憶をリセットする」という形で27年に渡って高校生として生活を送らせる処置がなされていた(肉体の方を作り替える予算が不足して肉体を高校生のままにせざるを得なくなり、精神への負担を減らすための苦肉の策とされる)。

ただし、ゼロゼロナンバー達と共に、サイボーグじゃないはずなのに外見年齢が変わらない人間約一名存在している。


原作では当初一見するとサザエさん方式のようになっていたが、アニメ版ではサザエさん方式ではなく「各話の放送順と作中の時系列が異なるようにシャッフルされている」という形式が取られ、各話の作中での日付がサブタイトルで示されている。

後に原作・アニメ共に登場人物が進級・卒業し、それに伴う成長や心境・日常生活の変化が描かれている。

原作では3巻相当分から、アニメ版第4期『ハニカム』はエピソードの大幅なシャッフル自体行われなくなり、ゆっくりながら確実に時間が進んでいる。

なお劇中の文化などは連載時点での時事的要素を反映させず、連載開始時である2000年代半ば頃のそれを基準としている。


原作版とアニメ版とではサザエさん時空であるか否かが違う作品の例。立場としては上記の『かいけつゾロリ』に近い。

こちらは原作版の方が早めに連載開始されたが、最終回を早く終わらせたのがアニメ版という逆転現象が起きている(クリアカード編を除いた最終作である映画「封印されたカード」を除いた場合)。

原作版では4年間連載されていたが小学4年のままで、さくらカード編最終回やクリアカード編でようやく中学生になっていたが、アニメ版では小学4年~5年1学期(クロウカード編)→小学5年2・3学期(さくらカード編)→小学6年(封印されたカード)→中学1年(クリアカード編)といった具合に成長していき、さくらカード編での結末も原作版とアニメ版とで大きな違いが見られる。


「1限目(第1話)で主人公達が入学してくる」とよくある始まり方で2年生に進級もしたが、修学旅行のエピソードを描けなかったために2年生を繰り返し、「何回2年生繰り返すの?」といったセリフが出たこともある。60限目(単行本7巻収録)でついに修学旅行が描かれた際は、そのまま「同じ季節を何度もループ」という発言まで飛び出した。しかしその後も進級することはなく、12巻まで発売された現在も2年生継続中。

アニメ版では原作と話の順番や展開が異なり、また全12話という都合もあってか季節イベントも殆どなく普通に1年分で終了した。


同上だが、こちらはアニメ化に伴い編集部からの指示によってそうせざるを得なくなった模様。作者が言うには「ゆっくりとでも時間は進んでいく」との事。

現在では当初と同じようにキャラが成長するようになっていっているが、2017年から不定期掲載になっている関係で現実での時間とリンクすることが出来なくなっている。


作中で登場人物が進級・卒業について言及しようとしたところ、別の人物にサザエさんやドラえもんを(作品名はぼかしつつ)引き合いに出す形で「そのことに触れてはならない」と止められる。…が、それから程なくして連載が終了したためサザエさん方式に本格突入はしなかった。


時空移動系統の本作品だが、片方の世界には時間の流れがあり、もう片方の世界はサザエさん時空。そのため、時空移動が可能な者であっても、サザエさん時空においては時間を遡ることができず、それがストーリーの中核の1つを成す。また、互いの世界に別れた2人が、片方の世界でのみ加齢しているなど、サザエさん時空を客観的に見た場合の残酷な一面も垣間見ることができる。


第9話にてサザエさん時空…というか地球の誕生から姿が変わることなく永遠に生き続けている不死の7人一家(畑山・森野家)が登場する。

その不死身とも言えるような特殊能力を巡って米軍と超人課が争奪戦を繰り広げるのだが……。


内容としては『サザエさん』をパロディした不老不死家族の話。


第190話ではとんでもない事実が判明。なんと超能力者の主人公斉木楠雄の手で、意図的にサザエさん時空が作り出されていた


楠雄は、自分のパワーでも抑えきれない、日本に甚大な被害を及ぼす火山の噴火をかつて予知。

その噴火をさせないため1年ごとに1年前に状態の時間を巻き戻すことを繰り返している(すでに4回)。しかし時間を1年前に戻せても人の記憶はそのままなので、地球の人々をマインドコントロールで「時間とはサザエさん時空であるもの」と認識させている。言ってみれば、サザエさん時空に見せかけたループものであったということである。

斉木の超能力のパワー自体は年々上昇しているため、いつかは噴火を抑えサザエさん時空を回避できる日が来る予定だったが、兄である斉木空助の助言に加え、相卜命鳥束零太の協力などもあってそれより前に日本壊滅の回避に成功。

2018年の原作最終回直前にサザエさん時空からの脱却を達成した。


ちなみにこの山の名前が「御割(おわり)山」、所在地が「忍舞(おしまい)県」であり、メタ的にはサザエさん時空の理由づけに加えて連載を終わらせるために用意されていた設定でもある。


どちらも本編では主要人物の年齢が子供のまま変化しないのだが、同じ作者の別漫画において彼らが大人になった後のエピソードが語られている。

前者についてはQ太郎が大人になった大原正太らに再会する『劇画・オバQ』という短編が発表されており、後者については大人になった星野スミレ(パーマン2号)が『ドラえもん』に登場している。


日常系ギャグ漫画=サザエさん時空という暗黙の了解を逆手に取った例。

作中で正月やクリスマスなどと言った季節イベントは毎年消化されており、主人公の一人であるピヨ彦もサザエさん時空だと思い込んでいたが最終回にてリアルタイム時空だったことが発覚、その分もきっちり年を取っており人生を10年棒に振っていたことが判明してしまった。


連載当初は美術系ネタを中心とした作品という事情もあり、学園ものなのに季節ネタをガン無視という無茶をやっていた(アニメ版も同様)。

しかし3巻終盤で夏服に衣替えをさせるようになったのを皮切りに時間が進行、その後ゆっくりながら着実に季節ネタやキャラクターの進路問題を消化させる。

最終的に7巻で3年生の卒業と主人公の進級を描いて無事終了させた。


原作では普通に時間が経過しているのだが、ゲーム中にて時空を超えて歴代シリーズの登場人物達が呼び出された場所がサザエさん時空の世界。

そこでの戦いを終わらせるまではサザエさん時空が続くと思われ、やがていろいろな事情から元の世界に帰るのを嫌がる人物まで現れてしまう

そんな特殊な世界観だからか、サザエさん時空でありながら原作では見られなかった登場人物の精神的な成長も描かれている。


最終回で主要人物達は歳を重ねたり、死去したりする人物も居る中で、主人公・笹錦洸だけは歳を取らず、若い容姿のままだった。

主人公が神に等しい長寿生命体の可能性もあるが、真偽は永遠の謎である。


作中では主人公・藤原拓海がプロジェクトD編突入時に高校を卒業している等普通に時間が経過しているが1990年代が舞台であるにもかかわらずプロジェクトD編に入ってから21世紀になってから生産開始されたはずのランサーエボリューション7(2001年生産開始)、Z33フェアレディZ(2002年生産開始)まで登場している(アニメ版では2002年に限定販売された特別仕様車であるR34スカイラインGT-RV-spec II Nurと2012年生産開始の86(※Final Stage最終話と新劇場版に登場)、ゲームでも00年代以降の車が多数登場している)。

なお、続編であるMFゴーストは2020年代が舞台である。


作中の登場人物が進級したりしなかったりする(主人公が1年から2年に進級したにも拘らず3年生だった先輩がそのまま在学している、主人公が2年から進級したにも拘らず2年のままなど)。

しかし終盤にて「登場人物全員が留年していた」という強引なオチがついた。


ギャグ要素の多いサザエさん時空作品かと思われたが、第40話で「小学6年生」に進級、さらに第78話にて、春から「小学7年生」という義務教育を大きく無視した小学校だったことが判明。名作は「小学6年生」で卒業できると思っていたが、他のクラスメイトや先生は小学7年生があることを知っていた。ただし、「小学何年生になったら卒業できるのか」は誰も分からないため、2021年の時点では小学10年生(今でいう高校1年生)になっていた。


サザエさん時空作品のようでありながら、劇中劇の戦隊ヒーローは年1回必ずそれまでの番組が終り新番組が始まっている。


何十年かに一度、世界設定そのものをリセットするようなエピソードが入り「似ているが細部が違う世界での物語が、また始まる」事が複数回起きている。

たとえば、現在描かれているエピソードの多くではスーパーマンは21世紀になってから活動を始めたヒーローという事になっている。


2010年代にマルチバースそのものが破壊され再編成が起きるというエピソードが有り、今の主要なエピソードの舞台になっている世界は「前の世界から連続している」のか「前の世界と似ているが細部は違う」世界なのか曖昧な点が有る。


「各エピソードは実は違う平行世界での出来事」という裏設定が有る。

続編等の諸要因でサザエさん時空を破壊

最初はサザエさん時空だったのが、その後の続編や諸要因でサザエさん時空を破壊した例も少なからず存在する。

月刊マガジンで連載された無印時代は、単行本最終巻の後書きで、「登場人物は永遠に歳を取らない」と明言していた。処が、集英社スーパージャンプへ移籍後に描いたOH!透明人間21では無印の10年後と言う事で無印当時16歳だった主人公とヒロインは共に26歳に成長し、更に雑誌社を再移籍したシリーズ最終作では子持ちの30代になっていた。


ヤングジャンプ連載時代の無印はアシベ達は小学1年生(サカタ兄は小学3年生)で、このまま永遠に年を取らないと思われたが、続編のKOMAGOMAではアシベ達は小学2年生(サカタ兄は小学4年生)に進級した処か、絵師を交替し双葉社へ移籍した青少年アシベではアシベ達は高校1年生(サカタ兄は高校3年生)へ成長・進級し、旧来のファンを驚かせた。

その後作者が自ら続編小3アシベを執筆する事になり、これまたファンを驚かせた。


旧アニメ版は度重なる継続で、年齢設定も滅茶苦茶になってしまった(元々1年限りで終了予定だったものを付け焼き刃の継続で構成が破綻してしまった)。

無印・中学2年生→R・幻の銀水晶の力で巻き戻された中学2年生→S・中学3年生→SS・巻き戻された中学3年生→スターズ・高校1年生

と言う事になり、RとSSは実質前作のループと言える。

原作漫画でもブラックムーン編でサザエさん時空が発生しており、中学2年生のままにもかかわらず、ダークキングダム編開始から1年が経過したとする台詞が挿入されている。その後、続編制作によりデスバスターズ編で中学3年生、デッドムーン編で高校1年生に進級。最終章であるシャドウ・ギャラクティカ編はデッドムーン編から数ヵ月後の扱いにされている。

なお実写版では年齢についての言及は無い。そもそもこちらはダークキングダム編のみで完結している。

新アニメ版では原作での上記の台詞はカットされ、ダークキングダム編とブラックムーン編が同一時間軸で展開される為、どちらも数か月間の出来事とされている。また、新アニメ版デスバスターズ編では普通に中学3年生に進級し、その続きの劇場版Eternalでは原作通り高校1年生に進級、完結編劇場版CosmosはEternalから数ヶ月後の扱いのため、新アニメ版ではサザエさん時空は発生していない。


童守小学校の児童達は永遠の小学校5年生と思われたが、続編地獄先生ぬ~べ~NEOでは、元教え子稲葉郷子が母校の担任教師となり、ぬ~べ~もアラフォーになっていた。

なお妖怪枕返しのエピソードでは別次元の未来が描かれたり、将来の様子を覗き見れるタイプの怪異の類がいくつか存在する。原作終盤には、鬼の手に関わる決着やぬ~べ~の家族関係などと共に進級に関わるエピソードが掲載され(ここで本編は1年間の出来事であった事が明確にされる)、本編は児童達の進級を以て物語が閉じている。

尤も、作者としても当初はサザエさん時空での進行を前提にしていた事が示唆されており(単行本のミニコーナーで郷子達が連載開始から数年経っても小学5年生のまま進級しない事をツッコんでいる)、連載中何度も四季を繰り返したせいでどう解釈しても1年の出来事では収まらなかったりする(一番分かりやすいのはゆきめ関連のエピソードで、彼女は冬に初登場して、秋に一度死亡し、直後の冬に復活を果たし、次の夏にぬ~べ~の元に帰還し、その年の冬に山の神との決着を付けており、連載期間と同様にこの間に2年経っていないと辻褄が合わない)。


志村妙が作品内で明言していた。実際、お正月がネタの話を二回やっている、一回の中で季節が一巡するエピソードが存在する等の描写があるにも拘らず、神楽や新八が年を取ったということは特に言われていない。(万事屋よ永遠なれで、五年後の荒廃した江戸が描かれるなどの例外はある)


が、シリアスな長編では政治的動乱が絡んでくることもあり、完全なサザエさん時空とは言い難い所があった。

そして、将軍暗殺篇以降は単発のギャグ話を一切やらず、これまで度々登場していた主要キャラクターが死亡する等、これまでの日常には「後戻りできない」状況へと移行。ノンストップで作中時間が経過するようになった。


その後、単行本七十四巻ではついに本当の二年後の江戸が描かれた。(これ以前にも2年後ショックという一件があったが、この時は寄生型エイリアンによって引き起こされた芝居であり本当に二年経過したわけではない事が途中で判明するというオチだった)


主人公のコボちゃんこと「田畑小穂」は当初は永遠の5歳の幼稚園児と思われていた。

しかし、小穂の妹の妊娠・出産に伴い、一定期間サザエさん時空を解除。

小穂の妹である実穂が2010年6月14日掲載分にて誕生し、しゃべれる程度にまで成長した。

同様に、コボも2011年4月6日掲載分でみどり小学校に入学し、3年生にまで進級した後にサザエさん時空に戻った。


「新」の最終章である「十二神将(昆虫戦士)編」に突入するまではキャラが年をとったという言及はなかったが、最終章では最初は26歳だった梁師範が30歳に加齢し蓮苞との間に息子空総をもうける。

最終回でターちゃんヂェーンの間に長男ハジメが誕生した。


長らく季節が廻りながらも年度が変わらない状態であり、まるで何度も季節を繰り返しているようなメタ発言も幾つか見られたものの、最終話においてキャラクターの進級・卒業を描き、「新しい春」の訪れをもって連載を終了している。


連載開始時から晴矢達レギュラーキャラはずっと高校1年生だったが、作中最後の長編であるヘルタースケルターズ編終了後の物語最末期で晴矢達は高校2年生に進級した。


連載開始時から主人公の金田一一含む全生徒は何年経っても高校2年生のままだったが、続編「金田一37歳の事件簿」では、金田一はサラリーマンに、幼馴染の七瀬美雪はキャビンアテンダントとなった。


連載開始時から何年経過しても主人公の利根川自身の部下は 年を取らないが、最終話では利根川が帝愛を辞職し、自身の部下も年を取っていた。


連載開始時から主人公の一条村上は年を取らないが、最終回では本編の第2部で一条がカイジに敗れた後のため、村上が年を取っていた。


キャラが大きく成長する長期作品

前述(概要)の通り、サザエさん時空に当てはまらないもので、サザエさん時空を取ることなく、キャラをちゃんと成長させつつ長く連載及び放映された作品である。時間の流れ方は2種類あり、リアルタイムに沿っているものと、現実時間とリンクせずに独自のスピードで進めるものがある。むしろストーリー漫画はこの方式が主流である。


主人公孫悟空(カカロット)が12歳の頃から物語が始まり、原作では11年間連載され、アニメでは『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール超』と彼らの作中時間数十年に及ぶ物語が描かれている。

ただし、『GT』と『超』では矛盾が多く見られる影響で直接時系列が繋がっていないと見られており(『GT』がアニメシリーズ最終章、『超』が原作漫画の合間のストーリーという見解が強い)、悟空の出自や彼の父親の性格もアニメ版原作で異なっている。


上記の作品とはやや趣が異なるが、1部は19世紀後半から始まり、2部は第2次世界大戦前、3部は1987年…というように部ごとに時代が変化し、それに順じて主人公も世代を交代してゆき、物語の舞台も移り変わってゆく。また、年を重ねて複数の部に登場する人物も多く存在する。17年間の連載の間に、19世紀後半から2011年まで、実に150年近くもの年月が流れたという事になる。なお7部および8部は、この1部から6部のパラレルワールドという設定。


主人公うずまきナルトが12歳の頃から物語が始まり、様々な事件や里から離反した親友の奪還などを経て多くの人物と関係を繋げていき、幼い頃からの夢であった「火影になること」を実現させていく物語が、約15年の連載によって描かれている。

他の成長型の作品に比べて、積極的に交際や結婚の過程を描いているのも特徴。

『BORUTO』が始まった時点では32歳で、続編にてナルトの息子であるうずまきボルトが活躍。


主人公茂野吾郎(旧姓:本田)が5歳の頃から物語が始まり、小学校編→中学校編→高校編→マイナーリーグ編→W杯編→メジャーリーグ編→日本プロ野球編へと16年に及ぶ成長物語が描かれている。

『2nd』が始まった時点では42歳で、今では彼の息子である茂野大吾が活躍中。


主人公高町なのはが9歳の頃から物語が始まり、9歳前期9歳後期19歳23歳25歳と、2004年から新たなキャラを絡めつつ現在進行形で活躍している。


ただし、小学4年生時代~18歳時点でのストーリーは殆ど描かれておらず、他の世代交代を伴わない作品に比べ現役時代におけるブランクが長い。劇場版3作目となる『Reflection』が2017年夏に公開され 、さらに後編「Detonation」が2018年に公開と発表されたが、これらは本編の劇中劇設定である『1st(無印の映画化)』『2st(『A's』の映画化)』から連なるストーリーであり、本編での補完は未だに殆どされていない。(なお当作品群では、元となった原作版別世界として無視する)


その一方で、時系列で最新にあたる『Force』は、2013年に長期休載が告知され、その上掲載誌である「娘TYPE」が2017年に休刊されており、事実上の打ち切りとなってしまっている。


上記の作品に比べやや異なり、成長後のキャラ達もかなり若いが、テレビアニメ版では小学3年・4年56年と4年間掛けて放映。

2011年からは小説として、高校・大学時代を描いた『おジャ魔女どれみ16』等小説シリーズが2015年まで4年間発刊され、2019年には20周年になると同時に『おジャ魔女どれみ20's』が発刊された。

ちなみに、西暦や実在している固有名詞や事象を積極的にアピールしている関係で、小説シリーズの舞台は初版された年から見ると過去の出来事となっている。


父子家庭となっている矢島金太郎が建設業や銀行など様々なビジネスに就く物語が、1994年から2016年まで(ブランク期間がありつつ)掲載されていた。ヤマト建設の無印・モーガン銀行の「マネーウォーズ編」・先述のヤマト建設に復職する「新」へと経て、最終的には50歳に主都電力に就く「50歳」へとストーリーが続く。


最終回が20年後の西暦2027年6月となっており、まほろの死を基準にすれば、本編は西暦2006年6月~2007年4月と、最終回が西暦2027年6月と言う事になる。


時系列はリアルタイムに完全に沿っているとも言えないが、連載初期には小学生だったり生まれる前だった子供たちが2021年現在では大学生を経て就職したり(長男のまこと)、また連載当初は未婚だった田中達複数の人物が結婚するなど周囲の変化も見られる。体の成長に合わせて二次性徴期に見られる体の変化を扱ったエピソードすらある。主人公・荒岩の役職も連載当初主任だったのが課長にまで昇進した。

一方アニメ版では長女・みゆきが最後まで殆ど成長せず赤ん坊のままで終了している。ただし、原作で大きく成長するよりかなり前に終わっているため、そのズレは大きくても2年ほどである。


言わずと知れた「出世によってタイトルが変化する作品」。主人公・島耕作は最初は壮年のしがない中間管理職だったが(「課長~」)、作品が進むにつれ時折左遷などもされつつ徐々に時間が経過、連載当初の上司陣の殆どが引退し鬼籍に入る中、2008年には社長に就任した。その後社長も退き、会長を経てとうとう相談役となる(2021年現在)。

現在の島の年齢は70代と想定されている。当初は実年齢に対し不自然なほど年を取らないような見た目であったが、一部から「こんな見た目はおかしい」とまで言われてほうれい線など年の変化が描かれるようになった。現在でも同齢の他の人物に比べて若々しく見えるものの、連載初期と比較して明らかに老け込んでいることが明らかである


作中時間がリアルタイムに進行する作品であるが、特筆すべきは1973年から2014年まで40年近くこの方式で連載を続けたことである。理由としては実在のプロ野球選手が登場するため、現実の時間と同じスピードで年齢を重ねないと話のつじつまが合わなくなるためである。26歳で南海ホークスに入団した景浦安武も、連載終盤には67歳になり、福岡ソフトバンクホークスの一軍助監督をやめたところで話は終わる。


特殊な例

キャラクターの年齢や背景年代は変化するが、それはシリーズ作品の単位(アニメ1シーズン、劇場版1作、など)ごとにまちまちとなり、場合によっては前後(キャラクターがより若い状態になることもある)する事がある作品もある。この場合、舞台背景は、その「単位」が製作された年代に合わせられる事が多い。


この形式の作品の代表例。原作は1967年連載開始、1971年に最初のアニメ化、1995年に主人公の声優が急逝し、急遽そのモノマネをレパートリーとしていたタレントが代役となり。その後定着。2010年にはそのルパン以外のレギュラーキャラクターの声優をほとんど入れ替える、などしながら現在に続いている。

原作は元々、その連載1話ごとにキャラクターの立ち位置とその相互関係まで変わってしまうという、言わば1話ごとにスターシステムを再構築している状態だった。アニメではレギュラー4人(ルパン、次元不二子銭形五右ェ門は5話から敵役として登場し7話でルパンファミリーの一員になる)の関係はある程度固定する一方、原作は日本では色々と無理のある話も多かったため、日本風としつつも特定の国家と設定しない方式が取られた。

本作のイメージを視聴者側に決定的にしたTV第2シリーズで、世界を股にかけて活躍、そのため国際刑事警察機構(ICPO)により特別捜査班が儲けられているなどの設定が固定化。同時に、五ェ門と不二子の声優が交代するが、これでイメージが固定化される。

すでに半世紀を越えてシリーズが続いているため、アルセーヌ・ルパンの三代目という設定が、「直接の孫だともう年齢が合わない」となったり、銭形の年齢が「昭和ヒト桁」と言っていたのがもう戦後生まれでないとおかしかったりと、大人の事情まみれとなってしまっている。

その一方で、今やカタブツの銭形でさえ携帯電話を持ち歩き(捜査官だから必要なのだが)、TV第2シリーズ・第3シリーズで「ルパンやその周囲のトンデモ発明品」が、今ではフツーに存在ししかもさらに発展高性能化していたりなどするが、ある程度の単位で作品が区切られているため、これらの取り入れは割と簡単になされている。

この形態だと、本来声優交代などは楽なはずなのだが、第2シリーズのイメージが強烈過ぎて『サザエさん』・『ドラえもん』並みに、いや下手すればそれ以上に難しくなっている。一度、テレビシリーズの空白期に長編1本をキャスト総入れ替えで製作したのだが、制作側の本作キャスト・旧キャスト・原作者らへの不義理があって業界内の騒動となったこともあり、散々な批判を食らい、新ルパン役(となるはずだった)の古川登志夫はシリーズファンからの猛烈なアンチレターを食らって一時期精神を病むほどとなり、これはその1本限りで作品自体長く半ば封印作品扱いされた。

また、スタッフにも長期に渡って関わっている人間がいるのも特徴。


足かけ4年にわたって続いた原作・TVアニメ版は、星野鉄郎はずっと10歳のまま。もともと超未来SFなのだからそれはあまり気にしなくていいはずなのだが、本作で初登場したはずのコスモドラグーンが、TVアニメ版の年代設定だと、その後に展開された同原作者作品による設定と矛盾してしまっている。

その後、劇場版第1作では並行していた原作・TVとは異なり、鉄郎を15歳に変更。体格も顔も一見誰てめ状態となる(が、言われてみると10歳の時の面影がある部分がチラホラ)。逆に劇場版旧2作の系譜はサザエ時空を採用していない。この為、作中時間で2年後となる第2作では17歳となっている。

割とシャレで済まなくなるのは、一度完結してから15年近く経って開始した続編扱いの新作で、原作・TV・劇場版でそれぞれ異なるラストのクライマックスの流れを、力技でまとめようとしたことから毎回どこかに矛盾がある事態に。しかも鉄郎の姿は幼い時のもの。だが、作画を別の漫画家がすることとなった新作のリブート版では、源流を劇場版旧2作に絞り、成長した鉄郎の姿で開始された。

この人はこういうことをしょっちゅうやっている(むしろまだぬるいレベル)。


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