ピクシブ百科事典

ポケットベル

ぽけっとべる

携帯電話普及以前に使われていた通信手段。
目次[非表示]

概要

正式名称は『無線呼出』。略称は、ポケベル。
携帯電話普及以前、会社・自宅以外での連絡手段として使われていたのがポケットベルである。
日本では1968年から電電公社(後のNTTNTTドコモ)がサービスを開始。その後1980年代後半の「通信の自由化」により、全国にテレメッセージグループが設立されサービスを開始した。
なお、2000年前後に東京・沖縄を除くテレメッセージ各社が、2007年にNTTドコモが、それぞれサービスを終了している。2015年サービスを継続しているのは東京と沖縄のテレメッセージのみとなる。

呼出し方法

  1. 電話で番号を呼び出す
  2. 電話機のテンキーを用いて数字またはカナ文字を入力する
  3. 電話を切り相手からの折り返しを待つ

なお、ポケットベル側の契約により、NTT加入電話及び一部の固定電話と公衆電話からしか呼出せない場合がある。

端末

初期の端末は音で知らせるだけのものだったが、その後LEDランプやバイブレーターが使われるようになり、さらに数字を表示できるようになった。
1990年代以降はかな文字の表示が可能になり、また入力方法(後に携帯電話で導入される「ポケベル入力」)が確立し、さらにビジネス一辺倒のデザインからオシャレでポップなデザインの端末も出てきている。有名なところではマンボウをデザインした端末など。
一方1996年、従来のポケベルに電子メール機能とキーボードを付加した「Inter@ctive」という端末がカナダで誕生。これが後の「BlackBerry」として現在に至っている。

普及と衰退

1980年代以前は医者弁護士や外出の多い営業担当者が持つものだったが、機能が充実してきた1990年代には若年層にも普及し一気に市場が拡大、一時期は駅や学校の公衆電話に列をなしまた社会現象となった。
しかし1990年代後半に携帯電話が普及するとそれらに一斉に移行してしまい、2000年代には東京と沖縄を除くテレメッセージ各社がサービスを終了し、2007年にはNTTドコモもサービスを終了、2015年現在で使っている人間を見ることなど滅多なことではない状況となる。
一方でポケベルの流れをくむ端末として先述のBlackBerryが存在する。スマートフォンの走りともいえる存在だがメーカー間の激しい競争で苦しい状態が続いている。

欠点

まず、この端末が「呼び出し専門」である為単体では単なる受信機でしかなく、文字表示の頃に返信するには必ず電話機が必要となる。つまり電話機が無いと非常に困るわけである。
また、電話機も入力の関係上プッシュ式でないといけないのでダイヤル式ではほぼ不可能であった。例えば学校側がこういう事に着目してポケベル目的で占有されないように学校の公衆電話をわざとダイヤル式に変えるところもあった。

文化

若年層による数字の語呂合わせを駆使したメッセージのやりとりは「ポケベル文化」として一時代を築いていた。いまとなってはある種の懐古趣味としてのみ使われることがあるかもしれない。
文字入力できるようになった時は数字キーの組み合わせで打ち込むため、その入力方法を「ポケベル打ち」と呼ばれた。ポケベル打ちの行程を簡略化する為にポケベルで打ち込みたい文字を「トーンダイヤラー」で変換して受話器の送話口で音で入力する機能がある端末もあった。
携帯電話が主流になり始めた頃にはこのポケベル打ちに慣れた人が多かった為、文字入力で「ポケットベル入力」が選択できた。人によってはポケベル打ちの方が早いと言う人もいた。
だが、それすらもポケベルの存在と共に徐々に衰退していき今や忘れられたものになっている。
但し、今なお日本製の従来型携帯電話やAndroidではポケベル打ちに対応したIMEが存在する。(別途ダウンロードが必要な場合もある。)
又、公衆電話から携帯電話へSMSを送る際も従来通りのポケベル打ちで行う必要がある。

用途

ポケベルの衰退期に入ると、ニュースや天気予報などの情報配信端末としても使われるようになる。これだけを目的に使っている人も一時はいた。
また、天気予報については発令だけでなく解除も配信され、さらには地震情報も配信される。もっとも緊急地震速報のような「これから発生するorいま発生している」情報ではないが。

関連項目・リンク

ポケベル - 略称。
ポケベルが鳴らなくて - 1993年のテレビドラマ及び同作品の主題歌。
NTTドコモ - かつて提供していた会社。
東京テレメッセージ - いまも提供している会社。

pixivに投稿された作品 pixivで「ポケットベル」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 565

コメント