ナイセン
ないせん
固定電話といえば「親機」と「子機」があり、親機に電話がかかると子機も連動して鳴るというシステムである。しかし、1度に大人数でひとつの電話番号を使うときには、大量の親機が必要となる。また事業所が全国に複数あるときは、それぞれに電話番号が振られるのでややこしくなってしまう。
アイティオール株式会社のナイセン(正式名「ナイセンクラウド」)は、親機をクラウド化することによって、登録した全ての電話機(携帯電話、スマートフォンを含む)を子機とすることができる。これにより、全国でひとつの電話番号を利用することができ、さらには内線なら通話料0円のため、遠い事業所間の通話料節約にも役立っている。
なお、ライバル社は、岩崎通信機(IWATSU)である。(岩崎通信機はオセロをやって負けた企業である)
ライト | ペア | プロ | |
---|---|---|---|
対象 | 1人企業 | 1~2人企業 | 中規模企業 |
使用可能内線数 | 1 | 2 | 5~ |
内線通話 | 使用不可 | 利用料無料 | 利用料無料 |
初期費用 | 1,0000円 | 1,0000円 | 1,0000円 |
月額費用 | 2,000円 | 5,000円 | 10,000円~(内線数で変化) |
※1:その他「電話会議」などのオプションもあり。
※2:NTTなどの回線使用料は別。
「ナイセン」としてTwitterアカウントを持っている。普段企業Twitterというと、会社の宣伝を行うのが普通だが、ナイセンはそれがほぼ無い。代わりに、
……といったように、公式Twitter史上最大(?)の公式が病気アカウントである。公式マークは付いていませんが、れっきとした公式アカウントである。
口癖(?)は「( ^o^)Г☎チンッ」。
それに飽き足らず、ビックカメラの擬人化キャラクター「ビッカメ娘」「お偉いたん」にはじまり、タカラトミー(タカラトミーたそ)、浅田飴(浅田飴たそ)、クックパッド(クックパッドたん)webmoney(マネたそ)といった企業の擬人化をはじめ、遂には声優の高橋李依の二次元化(りえりーたん)の発案・キャラデザも行っている。もう広報担当というより絵師。ちなみに「ビッカメ娘」は、一部のビックカメラの店頭にパネルとして展示されている。
その「ビッカメ娘」はラピスリライツに出演している。
ナイセンの宣伝のため、公式ソング「ないせんのうた」が作られ(てしまっ)た。
しかもミュージックビデオのイラストはナイセンが直々にやるという気合いの入れよう。ニコ動のトップページに掲載されたこともあり、そのときに運営から付けられたコメントが「公式が病気」であった。
さらにはiTunesやdwangoで配信が開始され、その音楽が世界に広まっ(ってしまっ)た。
そして2016年8月、ナイセンの夢であったカラオケ配信がJOYSOUNDで始まっ(てしまっ)た。しかもそれをアイティオールでプレスリリースに掲載するという。会社全体が病気である。
その後、何とセガのリズムゲームであるmaimaiでらっくすにも収録されてしまった。過去ににじよめちゃんや(ディスカウントストアの)ドン.キホーテまで収録されていた機種に、まさかのナイセンがデビューしたのである。
……などと言っていたら、2022年6月29日、遂にこれらアイティオールのエンタメ部門としてのナイセンが、所属絵師の藍沢ももこを社長とする子会社「ナイセン・エンターテインメント株式会社」として分社化される事になってしまった。
その後、分社化1年を目前にした2023年5月31日に藍沢は本業へ集中したいということから社長を辞任、後任にはアイティオール社長の鹿島雄介が継ぐことになるも、2023年12月末に事業の一本化を理由にアイティオールに吸収という形で解散、2024年3月末までには清算を完了する見通しという。(2024年3月12日のプレスリリース)
…つまるところ、分社化以前に戻る形となり、これまでのナイセン・エンターテインメントのX(Twitter)アカウントも「ナイセン制作部」と名前をほぼ戻している(分社化前は「ナイセン製作チーム」という名前だった)。
何と、ナイセンエンターテイメント名義ではあるがFANBOXの公式サイトが2022年10月6日に開設した。
コースは500円・1500円・3000円の3コースがあり、現在はスマホの新規描きおろしが公開されている。
こちらも2024年3月のナイセン・エンターテインメントの解散発表により「ナイセン製作部」と名前を変更している。
毎年4月1日のエイプリルフール企画を「エイプリルオール」としてナイセンクラウドが誕生する前の「間違い.net」時代の2010年から展開(ナイセンは2012年に爆誕)。記念すべき1回目の「エイプリルオールはアイティオール株式会社を乗っ取りました」から始まり、2024年の「ナイセンクラウドのてるグループ」へと毎年展開している。
なお、過去のアーカイブも閲覧することはできるが、2010年(乗っ取りました)・2011年(エイプリルオール党)など一部Flash Playerを使用したものについてはFlash Playerのサポート終了により閲覧できないものもある(こちらで一部を閲覧できる)ほか、誤って動画を消してしまったという2015年版(メジャーでビュー)もこちらから視聴できる。
スマホで03発着信『ないせん!』アニメ化決定!(2017年版エイプリルフール企画)
ナイセンクラウドの魅力を余すことなくアピールするための業界初のリアル店舗を、アイティオール社が入居しているビルの1階に「ナイセンクラウド東京浜松町リアルストア(略称・ナイセンリアルストア)」として2018年4月にオープン。その後2021年には隣接するビルの1階に期間限定のショーウインドウを展開する。
店内でのナイセンクラウドの実演やグッズの販売、お盆や年末年始等には枚数限定でポストカードを配布するなど積極的な活動を行っている他、店舗閉店等で卒業となったビッカメ娘の、実際に店舗で使用した等身大パネルを展示している。
2023年9月には近隣の大門交差点角(リアルストアから徒歩1分内の場所)に、新たな店舗として「ナイセンクラウド TOKYO BIG GATE」をオープン。元コンビニエンスストア店舗なだけに店内もこれまでのリアルストアよりかなり広くなっている。
ちなみに、旧店舗は当面の間はショーウインドウとなり、ショーウインドウを展開していた場所は閉鎖された。
新店舗の詳細(プレスリリース)についてはこちらにて。
なお、基本的に平日のみ営業(土日休み)のため、来訪を検討している方は注意。
本来なら企業向けサービスのため、pixiv百科事典に載せるには少々堅苦しい内容なのだが、Twitterや「ないせんのうた」のせいでこうなってしまった。
ちなみに、「ナイセンクラウド」「内線クラウド」「ナイセン」「naisen」「ないせん」「電話革命」は全てアイティオールの登録商標である。