概要
日本の通信事業者、日本電信電話株式会社の略称。
1985年4月1日に日本電信電話公社(電電公社)が民営化して誕生。
なおNTTという略称は電電公社時代から使われていた。
NTT法との兼ね合いもあり、現在でも3割以上の株式を政府(財務大臣)が所有している。
またNTT東日本とNTT西日本を100%子会社として直接保有することも定められている。
現在では持株会社としてグループ全体を統括する存在となっているが、自社内に研究所を有していることもあり、従業員数は2500人を超える。これは持株会社としてはかなり大規模である。
NTTグループ
NTTを中核とする企業グループ。
連結売上10兆円以上、従業員数30万人以上など名実ともに日本最大級の規模を誇る。
IR資料によれば、NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、NTTドコモが主要5社として扱われている。
それらに、NTTコムウェア、NTTファシリティーズ、日本電信電話(持株)を加えて主要8社と呼ぶことも。
沿革
1987年に政府が100%保有していた株式を放出する形で上場。
一時は時価総額で世界一となった。
1988年、データ通信事業本部の事業を分社化。現在のNTTデータとなる。
1992年、携帯電話やポケベルなどの事業を分社化。現在のNTTドコモとなる。
1999年7月1日に再編成され、地域内通信事業をNTT東日本及びNTT西日本に、長距離・国際・インターネット事業をNTTコミュニケーションズに引き継ぎ、NTT本体は持株会社となった。
2018年、NTT株式会社(NTT, Inc.)を設立。
グローバル市場での競争力を高める目的で設立され、NTTコミュニケーションズやNTTデータなどがこの会社の傘下に入った。
2020年、4兆円を超える資金を投じてNTTドコモを完全子会社化。
さらに2022年にはNTTコミュニケーションズがNTTドコモの完全子会社となった。
2021年にはテレワークを原則とし転勤や単身赴任を廃止する方針を打ち出した。
その後勤務地を原則自宅とし、出社は出張扱いとすることを発表。
関連タグ
JR JT JAL 日本郵政 日本通運 NEXCO: 同じく公社から民営化された企業グループ。
KDDI ソフトバンク:他の大手通信事業者(ソフトバンクはPCソフト卸売り業だが)。
大宮アルディージャ:電電関東⇒NTT関東サッカー部が前身で現在もNTT東日本・NTTドコモなどNTTグループおよび関連企業18社が運営会社を出資。
電電公社⇒NTT及びNTTグループ所属・出身の主なスポーツ選手
プロ野球選手
若松勉 与田剛 今関勝 沖原佳典 清田育宏 田中幸雄 長冨浩志 小笠原道大 岩瀬仁紀 岸田護 藤井淳志 脇谷亮太 佐々岡真司 三瀬幸司 渡辺智男 外木場義郎 真弓明信 戸柱恭孝 井納翔一