NTTから1999年7月に分離、発足した。東西NTTでは出来ない都道府県を越えて行なわれる長距離通信、フリーダイヤルを筆頭とする特殊付加電話サービス、インターネットプロバイダ事業 (OCN) をNTTから受け継ぐとともに、国を超える国際通信事業に参入した。
現在の主な業務
- 都道府県間通信と国際通信
- インターネットプロバイダ(OCN)
- NTT中継回線
- 特殊電話サービス
など多数
NTT中継回線
日本全国のテレビ局を結び、番組の配信などに用いられる回線。地上回線と衛星回線がある。
以前はマイクロ波を使用していたが、放送のデジタル化で伝送するデータ量が大幅に増えたこと、マイクロ波では長距離通信を行うと画質・音質が劣化しやすいことなどから地上回線は光ファイバー回線に置き換えられている。
以前は北海道内のテレビ各局も親局から各地の基幹局への伝送にこのNTT中継回線を使用していたが、回線使用料が高額(一説によれば1社あたり年間2億5千万円!)であったことから現在は北海道総合通信網が運用する全道回線(通称HOTnet)を使用している。
なお全国を結ぶ中継回線が同じように高額であるかどうかは不明だが、衛星回線の使用料金は非常に高額であることがタモリ倶楽部番組内で明かされている。
なお、伝送にマイクロ波を使用していた頃は市販のBSアナログ放送用チューナーを使うことで簡易に受信が可能となった。ルートや中継所はNTT内部の秘密事項だったが、一部のマニア向け雑誌にルートや受信方法などがすっぱ抜かれ、傍受者が増えたという。
この回線を傍受することでローカル番組やローカルニュースを他の地方で視聴できたり、時報が実質タダで聞けたり、アナウンサーの素の表情を見ることが出来たりした。