文珠(GS美神)
文珠とは霊力をビー玉程度の大きさに凝縮したもので、漢字一文字の念を込めることで様々な効果を起こす事ができる。
横島がもつ霊能力であるが、そのまま多彩な使用手段に転用もできるため生成後の文珠は霊具の一種とも言える。
なお、厳密な能力は「文珠を生成する事」と「文珠に念を刻む事」が正しい。
力の方向を完全にコントロールする能力で、使い方次第では物理法則を捻じ曲げて、時間ですら飛び越えてしまう正にチート能力である。
同時に発動させる文珠の数を増やすことで応用範囲が更に飛躍的に広がり、強力な効果を発揮させることもできるが、それを行うには超人的霊力が必要である。
用途が広く、まさに万能ともいえる能力だが、一方で出力の限界や効果は必ずしも本人の意図に沿うものではなかったり、対象の状態が不適当だと能力は発揮されないなどの制限も存在する。
また、文珠の数が増えれば具現化できる事象の範囲も広まるが、文珠の数は術者の力量に左右されてしまうため、力量が伴わなければ当然操れる文珠の数も減ってしまうのも欠点。
例として「敵を倒す」という目的で『倒』の文字を刻んだが、「敵を転ばす(体を倒す)」という結果であり、効果としては「食らわせた相手に対する『重力操作』」に相当する。
さらに、精製(わかりやすく言えばチャージ)に時間がかかるのも難点で、作中の描写を見る限り「数日に1個」程度作るのが限界の模様。そのため、考えなしに使うとあっという間にストックが尽きて一気に戦力ダウンとなる。
ただし、作成済みの文珠はそのままビー玉のように「持ち運ぶ」ことが出来る上、作成が完了さえしてしまえば使用者は本人でなくても使用可能なので、他者に譲渡しての連係プレーで使用することもある。
制約こそあるが、総じて一度作れば単純な攻撃手段や防御手段、搦め手の基点、連携戦術のサポートに転用できる文字通りの万能アイテムである。
使用方法は割りと大雑把なもので、食べさせたり投げつけたりして発動するのかと思いきや、持っているだけで発動したりでどういう方法で発動してるのかが良くわからない。
これ一個で中位の魔族を一撃で倒すことが可能。
因みに劇中で横島以外にも菅原道真が使っている。
太極印型文珠
ルシオラが命を賭して横島に大量の霊基構造と霊力を与えた結果変化したイレギュラーな文珠。
1つで二文字を持続的に使用できるようになっただけでなく、威力も最上位の魔神にかすり傷を与えるという人間の能力としては破格の性能になった。
しかしこれは一時的なものであり、ルシオラの残留霊力の喪失とともに使えなくなった。
文珠効果
- 爆:爆発を起こす。直径十数m程度
- 倒:相手を倒す。殺すとかじゃなくて文字通り「転倒」させる。
- 盾:攻撃を防ぐ盾。美神の攻撃と同時だったため耐久力は不明。
- 援:シャドウを出して応援する。それだけ。
- 護:防御結界。メドーサと大差ない奴が入れないほどの大きな結界で、張った範囲の中に敵が元々入っているとその敵がいる場所のみ避けて張られるなど、なかなか融通も利く。
- 冷:強烈な冷気を発し、火炎放射のような火の攻撃を一瞬で消し去った。大気圏突入の際これで熱遮蔽板の代わりにした。
- 雷:雷を落としたり、雷そのもののエネルギーの塊として技の発動に使ったりできる。
- 治:頚動脈を切られて出血多量になって死にそうだったのを治した。しかし完全には治していない。
- 浄:あたり一面を邪気の無い清められた空間にする。シューティングゲームでいう「ボム」のような効果で、浄化された空間では低級の悪霊などは存在できなくなる。それなりに大きな部屋一室をまるごと浄化できるなど、効果範囲も広い。
- 恋:相手を惚れさせる。かなりの長い持続時間があるが、身体を再構成したら解かれた。
- 蘇:霊的に身体が粉々になりかけた相手を一瞬で元通りに治した。↑の「恋」はこれで解かれた。
- 覗:「壁の向こう側を覗く」といった物理的な透視はもちろん、相手の心を覗くこともできる。
- 糸&専:二人で一つずつ持つと二人の間に入った相手が点を意味し「縛」となり相手を拘束する。
- 防:結界。着弾点に数十mの爆発を起こすビームやそれを撃ったアームからの直接攻撃を暫く防いだ
- 時間移動二〇〇七年五月十三日:刻んだ日にちに時間移動する。因果律の改竄すら可能な、作中で屈指の超絶効果。反面、使用する文珠は14個とこちらも作中屈指の消費量であり、10年の修行を積んでベテランGS(ゴーストスイーパー)となった未来の横島でさえ「成功するかは五分五分」と言わしめた、非常にリスキーな大技中の大技。
- 忘:記憶消去。消せる内容は選べる。
- 凍:対象を数mの範囲に渡ってほぼ絶対零度まで下げる。
- 障:機械に対して使う。文字通り故障して演算結果などが無茶苦茶になる。
- 閃:目くらまし。範囲は空母全体を覆うほど
- 剣:文珠をビームナギナタのような、長柄の上下に刃がついた霊剣に変化させる。
- 同期:仲間と霊波を完全に同調させ合体。素の霊力の数千倍の出力が出る。
- 模:相手の状態をコピーする。コピーした相手にダメージを与えると自分もダメージを受けるが、一発で倒せば問題ない。相手の考えを模倣することで思考を読んだり、相手にしかできない事を真似して行える(施設に対する命令権を発動させるなど)といった芸当も可能。
- 炎:直径数mの火炎放射。
- 雨:街一帯に雨を降らす。
- 柔:地面を柔らかくして地面との衝突の衝撃を全て吸収。
- 滅:相手を滅する。メドーサを一撃で滅ぼした。
- 破:建物の壁を破壊。
- 影:自分の幻影を作る。
- 飛翔:空を自由に飛べる。
- 粉砕:アシュタロスに対して使いちょっぴり傷をつける。こう書くと大したことが無い効果のように思えてしまうが、使った相手が桁違いの強さを誇る上級魔族だったためにこの程度で終わってしまっただけであり、本来は十二分に強力な効果である(おそらく並の魔族や妖怪相手に使った場合は文字通り粉微塵にしてしまえるものと推測される)。
- 復活:使った相手の肉体や霊体を復活させる。ただし、壊れすぎた霊体は元に戻せない。
- 奥手:マジックハンド。「思っていたものとは違う効果が発動してしまった」部類に入る効果だが、アシュタロスから結晶を盗みだし、結果的に「奥の手」としての役目は果たした。
- 壁:対象の前に霊気の壁を作る。九尾狐の狐火を防いだ。