概要
2010年代からのミニ四駆の顧客の再増加により、2021年にタミヤが新たに発表した原作付きのミニ四駆カテゴリーである。
ロゴは三本のラインをLの字型に走らせたもので、珍しくマシンがロゴに含まれていない。
カテゴリー名の由来は元祖のレーサーミニ四駆とかけたもの。
初期はレーザーの意味が不明だったがロゴに書いてある綴りが「LASER MINI 4WD SERIES」だったことから、「光線のレーザー」だと判明した。
コロコロコミック掲載の漫画「MINI4KING(ミニヨンキング)」とタイアップしており、原作付きのミニ四駆カテゴリーが作られたのは1998年のマイティミニ四駆から実に23年ぶりとなる。単純なミニ四駆のカテゴリーでも「REV」から9年ぶり。
しかし2023年4月に同漫画が終了したため、ラインナップも三種類のみでストップ。まさかのダンガンレーサー以上の短命となり、連載中にメイン5機すら立体物が揃うことは叶わなかった。
特徴
ボディ本体自体はカウルのない大径タイヤ使用のレーサーミニ四駆の系譜を引き継いでいるが、このシリーズの最大の特徴はレーザーをイメージしたクリアーカラーの専用GUPが付属することである。
例えばシリーズ No.1のロードスピリットには、クリアーのエメラルドグリーンカラーの「フロントスタビライザー」「リヤブレーキ」「リヤハイトローラー」が付いている。このパーツは車種によって色もパーツも全て異なる。
マイティミニ四駆時代にも専用パーツはあったものの、デフューザーなどほぼレースには何の恩恵も受けない所謂ロマンパーツだらけであり、実践でもそれなりに需要のあるレーザーとは大きく異なる。
また2010年代から新たにスタンダード化したマスダンパーの需要に合わせて、ボディの側面に複数のねじ穴が設けられているのもこれまでのシリーズにはない個性となっている。
仕様
シャーシは前年に発表されたばかりのVZシャーシを使用。
VZは第二次ブーム末期を支えたVSシャーシの改良型で、VSで終焉を迎えた原作付きカテゴリーが20年以上の時を経て、改良型のVZで復活するのはなんとも奇遇とも言える。
タイヤとホイールは上述通り大経で、このシリーズのためにディッシュタイプの新型ホイールが開発された。
そしてこれまで通りノーマルモーター付き。
意外と忘れられがちではあるが第二次ミニ四駆ブーム時代のキットは全てモーターが別売りだったため、プレミアムを除けば原作付きマシンでは1995年発売のジオエンペラー以来のノーマルモーター付きシリーズだったりする。
価格帯は税抜き1200円。第二次ブームの当時のキットの大半が600円だったのを考えると二倍にまで値上がりしてしまった(もっともこれは上述通りモーターが別売りだったのと、2015年に780円に値上がりしたことからも元々が無理がある価格設定だったのもある)。そのためリリースのペースはかなり緩やかで、今のところ半年に1台ペースとなっている。
レーザーミニ四駆一覧
ロードスピリット
所有者 | 工藤モー太 |
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ボディカラー | ホワイト |
レーザーカラー | クリアエメラルドグリーン |
専用パーツ |
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発売日 | 2021年8月28日 |
ジャドーエース
所有者 | 炎堂刃 |
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ボディカラー | ブラック |
レーザーカラー | クリアレッド |
専用パーツ |
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発売日 | 2022年3月26日 |
ロードナイト
所有者 | グリス・マッケンジー |
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ボディカラー | ブルー |
レーザーカラー | クリアイエロー |
専用パーツ |
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発売日 | 2022年7月30日 |
カラバリ
ロードスピリット ボディパーツセット ナイトネオンカラーエディション(ミニ四駆特別企画) ※ボディのみの販売
ボディカラー | ネオンイエロー |
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レーザーカラー | クリアブルー |
専用パーツ |
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関連リンク
関連タグ
タミヤ レーサーミニ四駆 フルカウルミニ四駆 スーパーミニ四駆 エアロミニ四駆 マイティミニ四駆 MINI4KING
その後
「MINI4KING」終了後のレーザーミニ四駆の扱いはもっと過酷なものだった。
2023年10月にはタミヤの公式ページからも存在そのものが抹消。
さらに早期に生産を打ち切ったことですでに全車種が絶版となっており、カスタマーサービスも受けられない状態となっている。おそらくは金型の方も処分されたものと見られる。
そのため現在レーザーミニ四駆3車種は価格が高騰しており、結構な価格での転売が横行している。