概要
損切り(そんぎり)は、含み損が生じている投資商品を見切り売りして損失額を確定することである。ロスカット。
株式や先物取引、外国為替証拠金取引(FX)などの相場や、不動産などの投資関連の用語として用いられる。
主にこれ以上損失を拡大させないようにするため、あるいは他の伸びている資産へ資金を注力した方が損失を取り返せると見込める場合に行われる。
ただし一度は惚れて金を突っ込んだものである以上は、損切り後に反転急上昇する可能性ももちろんある。運の要素も絡む性質上、損切りを行うか否かの判断は極めて難しく、損切りを上手にできる人は投資上級者とされる。
対義語は、含み損を抱えたまま長期間持ち続ける「塩漬け」である。
実戦的なテクニックとしては、損益通算(年間の確定利益に応じて税金が発生するので、他の資産で出した利益の分だけ将来性のない資産を損切りして見掛け上の利益を削ることで、払う税金も削減する)のため、あえて損切りを行う場合もある。この場合は「損出し」と呼ばれる。
ただしNISA/iDeCoのような非課税制度の損失の場合は、他の投資利益を含めた損益通算に組み入れることはできないため、損出しは使えない。
転じて、将来に期待して育成していた若者やゲームキャラクターなどに芽吹く見込みが持てなくなり、解雇もしくはポジション変更を行う場合に使われることもある。ただし人に使う場合は失礼な表現になるので、注意が必要である。
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