概要
我々が「投資家」と聞いて想像するのは「プロ投資家」、つまり高配当株式や不動産投資による収入だけで働かずに悠々自適に生活を送る人や、日夜パソコンの画面を見つめながら破滅のリスクに身を晒しつつ短期的な売買を繰り返すデイトレーダーのような、要は「投資だけで生計を立てている人」のことかもしれない。
しかし一般人の会社員で、安定した労働所得を得つつも貯蓄の一部を投資・資産運用に回している人々も「アマチュア投資家」と呼ばれる、立派な投資家である。
現在日本政府は「銀行預金から投資へ」をテーマにNISAやiDeCoなど投資を始めやすい環境・法整備を行っており、学校でも家庭科の授業でも投資について触れられるようになっため、アマチュア投資家は今後増えていくことが予想される(なお広義では銀行預金や現金保有も投資の一種と見なせるが、そうしたものだけで資産を持つ人は一般に投資家とは呼ばない)。
世界的には「投資の神様」とあだ名される、バークシャー・ハサウェイ会長の米国人のウォーレン・バフェット(メイン画像)が最も有名な投資家である。
またバフェットに並んで三大投資家に数えられるジョージ・ソロスとジム・ロジャース、世界最大のヘッジファンド創業者レイ・ダリオ、直近でバフェットを凌ぐ成績を叩き出しているスタンレー・ドラッケンミラーといった同じ米国の大物投資家たちも、発言が注目されることが多いので知っておいて損は無いだろう。
日本では自転車を漕ぎながら配当金生活をしている将棋棋士の桐谷広人がタレントとしてもお茶の間の人気を集めていた。
また投資で莫大な財を築いたテスタというハンドルネームの日本人男性が、2021年の東京五輪では開会式のプラカードを持っていたりと、その規模や素行、人脈によっては公的な社会的地位を与えられることもある。
株式と起業は切っても切り離せない関係であり、イーロン・マスク、堀江貴文、西村博之といった日々話題に上がることの多い起業家たちのほとんどが株式投資家の面も持ち併せている。
機関投資家
人々から集めたお金で投資を行って儲け、利益を還元する企業のことを「機関投資家」とも呼ぶ。証券会社、銀行、保険会社、投資会社(〇〇ファンド)などのいわゆる金融機関がこれに相当する。
機関投資家は知識も経験も豊富な投資のプロたちが大金をもって市場を動かすという「鬼に金棒」状態のため、個人投資家で正面から太刀打ちできる者は極めて少ない。
金融機関以外でも投資を企業収益の柱としている企業は多く、またコーエーテクモは本業の赤字を株式や不動産の投資収益で余裕で埋め合わせている他、名作『エヴァンゲリヲン』で知られる庵野秀明も不動産投資の成功をアニメ制作活動のバックボーンとしていた。
また投資というよりは事業だが、朝日、TBSなどのメディア系企業の多くは個人投資家が参入することも多い不動産事業を収益の柱としており、これにより本業の毀誉褒貶に囚われない報道活動を実現している。
そもそも企業活動自体が、先に金を払って設備や人員を用意して、後で利益と共に投じた資金を回収するという性質のものであるため、あらゆる企業は機関投資家という見方もできるが、基本的には市場での有価証券や通貨などの売買に関わる企業を機関投資家と呼ぶのが一般的である。
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犬笛:呼び寄せられた犬達のプロフを見てみると大量にいる。理由はお察しください。