概要
資産運用とは、自身の持つ資産を貯蓄・投資し、資産の価値を増やしていこうとする、もしくは価値を保全しようとすること。英語では「Asset Management」という。
金融機関を中心に、様々な企業が資産運用に関するサービスを提供している。
日本政府もNISAやiDeCoといった非課税投資制度を作ることにより、国民の資産運用を推奨している。
緩やかなインフレが続く資本主義経済においては、現金をそのまま置いておくと価値が目減りしていく。つまり資産運用は見掛け上は「増やす」ための手段ではあるが、インフレという視点から考えると「減らさない(=持っている資産の実質的な価値を目減りさせない)ための手段でもある。資産価値を減らしてしまっては本末転倒なのでリスクを取りすぎないのがいいのはもちろんだが、リスクを取らなすぎるのもインフレ負けの原因になるので、バランスをよく考える必要がある。
またインフレ以外にもバブル崩壊後の日本のようなデフレや、戦時中のようなハイパーインフレーション・スタグフレーションに陥る可能性も考えられるので、あらゆる経済局面に備えるための勉強と知恵、戦略が重要となる。
購入対象は預金(普通預金・定期預金・定額預金・タンス預金)、有価証券(株式・債券・REIT)、通貨(日本円・外貨・仮想通貨)、投資信託、保険などの金融商品がよく知られるが、他にも不動産やコモディティ(貴金属や骨董品、絵画、ワインなど)などもある。
またハイリスク・ハイリターンなのであえてオススメはしないが、レバレッジやデリバティブ(金融派生商品)を用いて少額で大金を動かしたり、逆にリスクヘッジをしたりするのも立派な資産運用である。