マイケル・ベイ版
CV:ジョージョ・コー/吹:辻親八
実写映画版第3作目『ダークサイド・ムーン』に登場。メルセデス・ベンツE550クーペに変形。武器はスナイパーライフルなど。劇中では「キュー」と呼ばれているが、キャストにはしっかりと「WheelJack」名義で記載されている。
胡散臭い発明品を作ったり、それがやたら性能が高いところはG1版と同じだが、態度や物腰は似ても似つかない落ち着きのある老齢な科学者といった雰囲気。また、その発明品はスタースクリームを倒した上にそれを使った手法を元に米軍が戦果を挙げている。
劇中では目立った戦闘を直接行っていないために武器などにも不明な点が多いが、玩具では大型のスナイパーライフルなどを装備している。
劇中ではサム達に発明品を託した後にビーと共に捕まるが、サウンドウェーブから「戦利品」扱いされ、必死に降伏の意思を伝えようとするも殺害されてしまう。
小説版でもやはり最後には殺されてしまうが、こちらはオプティマスらと共に進軍中敵の罠にはまり橋から転落。川底で待ち伏せていたディセプティコン兵士数体と交戦するが、水中で思うように身動きがとれず、身体をバラバラに引き裂かれてしまう。だが、映画よりは戦績を挙げており、前述の最期も味方を巻き添えにしたくないと敢えて助けを呼ばず戦い抜こうとした末のものであり、オートボットの中でも特に周囲に好意的に接する彼らしい選択とも取れる。
顔のデザインはアインシュタインがモデルらしいのだが、カラーリングやデザインのせいかT-800のようにも見えてしまう。また、アインシュタインとは違い頭頂部がハゲていることや、眼鏡の部分が比較的気付かれやすいのに対し、その下に蓄えた口髭部分が分かりにくい。そのため一部からは「志村けん」にも例えられたりする。
バンブルビー
「相手が多すぎる!」
第6作目『バンブルビー』にも登場。サイバトロン星での戦闘時に登場していたオートボットの一人で、物語冒頭の防衛戦のみに登場。他のキャラクター同様G1シリーズのデザインを踏襲している他、喋る際に耳が光る演出も再現されている。
劇中では変形していないが、スポーツカータイプのサイバトロンビークルに変形する玩具が『スタジオシリーズ』から発売された。
ビースト覚醒版
CV:クリスト・フェルナンデス/吹:武内駿輔
『バンブルビー』の続編である第7作目『ビースト覚醒』にも引き続き登場。
南米に潜伏していた影響なのかスペイン語訛りが激しく、ノアに喋り方をツッコまれている。
「Pablo TV」なる地元のテレビ会社が使用する茶色とクリーム色のフォルクスワーゲン・タイプ2に変形する。故に海外ファンからはパブロ(Pablo)の愛称で呼ばれている。
同一人物なのかと疑いたくなるほどG1シリーズを踏襲していた前作のものとは全く違う姿形になっており、特に頭部のデザインにいたっては特徴的だった耳部分がなくなってるばかりか(実はよく見ると耳の様な小さなパーツがある)、メガネを掛けた唇のある顔になっている。
これまでのホイルジャックはシリーズが違っても姿が変わることは少なかったため、この変わりようにほとんどのファンは戸惑いを隠せないでいた。
因みに、メガネは身体と一体化していないのか普通にズレる模様。
ボディはビークルモード時のバンパー周りが胸部に、丸いヘッドライト周りは太ももの部分に来ている。胸部から腰にかけて2本のシートベルトが繋がっており、オーバーオールかサスペンダーの様に見えなくも無い。
また、背中にはドアがバンブルビーと同じく羽の様に付いている。
このようなデザインになった経緯として、ハスブロとパラマウント社の両方から「オタク的な科学者」としての要望があったとの事。
上記の見た目に加え、言動等に可愛らしさがあるため、ファンの一部からは可愛いおっさんのイメージが持たれていたんだとか。
設定では「独創的な発明家」「優秀なメカニック」「勇敢な科学者」の三拍子が揃ったオートボットのメカニックで、その独創性と技術的知識は仲間達から尊敬されている。そんなホイルジャックはディセプティコンの脅威から人類を守り、地球上の戦争を終わらせ、自分達の惑星に平和をもたらしたいと思っており、日々新しいツールや武器の開発に情熱を注いでいる。ただ、研究室では常に大成功と大失敗の間を行き来しているらしい。
しかし自分の不調(ミラージュ曰くパワーステアリング)についてはわかっていない模様。
使用する武器は両手が変形するブラスターだが、スウィープスの一体に飛び蹴りをくらわせていたことから、格闘戦は不得意というわけではない模様。
公開されているポスターにはビークルモードの天上からタレットを展開させているのが確認出来るが(ビークルモードが可愛らしいワーゲン故にかなり物騒に見えてしまう)、劇中では使用されなかった。
また、メガネはズーム機能や分析機能が付いている。
劇中ではペルーに到着したオートボット達の元に真っ先に駆け付け、トランスワープキーの隠されている場所を持ち前の分析力で推測し、以降はオートボットに加勢した。
テラーコンとの戦闘に乗り気では無い様な発言もあったが、怯まずに前線で戦っており、特にビークルモードでアーシーを掴ませてバトルトラップを追うシーンでは、バトルトラップの放ったミサイルをあえて車内を通過させて避けるシーン(スロー再生付き)が印象的であり、多くのファンを盛り上げた。
玩具は『覚醒ウェポン』、『デラックスクラス』で発売されており、今後『スタジオシリーズ』で発売予定。
『スタジオシリーズ』はフォルクスワーゲンのライセンスを取得しているが、武器は何故か手持ちの銃になっている。
余談
- 監督自ら『ビースト覚醒』のホイルジャックと『ダークサイドムーン』のホイルジャックは別人だとインタビューで答えている。『バンブルビー』のホイルジャックと同一人物かは不明。
- 実質的に『バンブルビー』以降の作品がマイケル・ベイ版(ベイバース)とは別のストーリー(リブート)であることはすでに判明している。
- 武内氏は『ビーストウォーズ』を見て育った世代であり、アフレコでは度々アドリブを入れようと試みてカットされたという裏話がある。