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タイプ2(VW)

ふぉるくすわーげんたいぷつー

ドイツ・フォルクスワーゲン社製のワンボックスカー。
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概要編集

ドイツの自動車メーカー・フォルクスワーゲン(以下VW)が製造したキャブオーバー型自動車(ワンボックスカー)である。ドイツ語で【Typ2】、英語だと【Type2】と表記する。

ビートルの名で知られるタイプ1と並んで、フォルクスワーゲンを代表する有名な車種。


基本的には貨物を搭載する商用車(バン)だが、マイクロバス仕様や、座席の着脱が可能な乗貨兼用の「コンビ」、ピックアップトラック仕様も存在する。


2003年に発売が始まった現行モデルは、フォルクスワーゲンでは「Typ2 T5」または単に「T5」と呼んでいる。これは「第五世代タイプ2」を意味し、世代名に付く「T」はトランスポルター(Transporter)の略である。


日本では特に、1950年に発売された初代モデル「T1」、1967年発売の二代目モデル「T2」が有名で、「ワーゲンバス」や「デリバリーバン」の通称で呼ばれている。


Typ2T1(第一世代タイプ2)編集

タイプ2のもととなったのは、1940年代のVW工場内で使われていた、タイプ1のシャシーを用いた運搬車である。この車はリアエンジン・リアドライブの初代ビートルのエンジン部上に運転台を置き、フロントをまるごと荷台にしたものであった。


1947年、初代ビートルのオランダでの販売交渉のためにVW本社を訪れた自動車商ベン・ポンは、この運搬車のアイディアに惚れ込み、VW社長のハインリッヒ・ノルトホフに「タイプ1のシャシーを使ったキャブオーバー型ボディを載せた商用車を出したらどうか」と提案した。

第二次世界大戦で壊滅的な打撃を受けたVW再建のためにオペルから転じたノルトホフは、初代ビートル以外に車種を広げることの重要さを知っていた。また初代ビートルのシャシーは、戦争中に軍用車(水陸両用の『シュビムワーゲン』、不整地走破性に長けた乗貨兼用の『キューベルワーゲン』)に採用され、その汎用性の高さは証明されていた。

ノルトホフはポンの提案を快諾し、VWは「初代ビートルベースの商用車」開発に着手。1949年5月にプロトタイプが完成し、同年11月に生産が開始された。以来、その扱いやすさと汎用性の高さで、ドイツはもちろん世界各地で人気車となり、1967年にT2にフルモデルチェンジするまで、生産・販売された。


初代ビートルベースとあって、エンジンに空冷水平対向4気筒OHVの1.2lエンジン(後に1.5lエンジンも追加)を搭載。ベース車に比べ、最高速度よりも出力を重視したチューニングとなっている。リアエンジン・リアドライブ車とあって積み下ろしは事実上サイドからのみだったが、サイドドアが広く取られたため支障にはならなかった。後にエンジン周りの部品の小型化を進めた事により、リアからの積み下ろしも用意になっている。

ワハハ的クルマ生活 その5

【絵で見るTyp2T1のリア構造】


バリエーションは当初はバンとコンビのみだったが、後にマイクロバスやピックアップ、側窓の上に小窓を設け展望性・採光性を高めたマイクロバス『サンバ』も追加。用途に応じて救急車仕様などの特装車も用意された。


そのデザインからファンは多く、国産車のボックスワゴンをワーゲンバス風に改造した車両も多く見られる。

なお、本物のワーゲンバスはすでに立派な旧車であり、維持にも運転にも苦労する代物となっている。事故のリスクもあってか、実車が走っている姿を目にすることは非常に稀である。


フィクション作品での登場編集

自動車の中では有名な方だが、アニメ等で登場するのはかなり珍しい。以下はいずれもT1となる。


関連イラスト編集

週末はいつも晴れ!Volkswagen Type2(T1)  pick-up

関連タグ編集

ワーゲンバス / VWバス(通称・表記ゆれ)


ドイツ 自動車 フォルクスワーゲン

1950年 バス マイクロバス ピックアップ 旧車

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