概要
実写映画第3作目『ダークサイド・ムーン』にて登場する。
デザインは全員がプレデターシリーズのプレデリアンとプレデター・ドッグに対するオマージュ。
ディセプティコンの監視部隊で、全員がその名の通り頭部にドレッドヘアーのような物を生やし、しゃくれた下顎と4つの目を持ち、シークレット・サービス仕様のシボレー・サバーバンに変形する。全員がロボットモードの状態でビークルモードのオートボット達や乗用車を上回るほどの速力で走ることができ、クランクケースとクロウバーは体内に収納した拳銃やクナイのようなモーニングスターを武器とする。
メガトロンの命令を受け、センチネルプライムを狙ってワシントンで大暴れするも、オートボットの活躍で全員殺害された。
小説版では月へセンチネルを助けに向かうオプティマスプライムの乗った宇宙船に密かに乗り込んだりと、映画本編よりも活躍が多く、倒され方も若干異なる。
月の裏側に潜伏していたプロトフォームの中には彼らと同じ顔の個体も存在し、小説版でも多数のドレッズが登場している。
メンバー
- 隠密監視兵クロウバー
首の辺りに己の身長ほどもある長いドレッドヘアーを生やし、もはや触手のようになっている。地位はクランクケースと同じく8だが、知力とスピードはメンバーの中で最も高く、追い詰められた時に指示を出すなど、実質的な部隊のリーダーである模様。
ハイウェイにて最初に正体を現し、シモンズを愛車から叩き落として重傷を負わせた。その後、ワシントンのNEST基地前でアイアンハイドとのブチかまし勝負に負け、彼とサイドスワイプに追い込まれるが、降伏する素振りを見せて騙し討ちを仕掛けた。しかしすぐにサイドスワイプから銃を受け取ったアイアンハイドに、脳天を撃ち抜かれて死亡した。
小説版では、死んだふりをしてオートボットを油断させるなどの活躍をしたが、バトルビークルモードになったバンブルビーに射殺された。
劇中ではシボレー・サバーバンに変形していたが、映画公開当時に発売されたクロウバーの玩具はパトカーに変形する。
- 格闘攻撃兵クランクケース
メイン画像の個体。詳しくは該当記事参照。
- 戦士ハチェット
ネコ科の肉食獣に似た形態をしている。サイバトロン星にいたジャガーのような生物を改造したという設定もある。ディーノのワイヤーつきブレードで動きを封じられたところを、バトルビークルモードのバンブルビーとサイドスワイプの集中砲火を喰らって死亡した。その後、ディーノに対向車線に亡骸を叩き付けられたが、このシーンにはマイケル・ベイがかつて関わった『アイランド』でのカットがハチェットのCGを書き加えた上で流用されている。
小説版ではサイドスワイプのブレードで両断された後、ディーノによって自身が発砲したミサイルに叩き付けられて爆死した。
当時発売されていた玩具はユーロファイター・タイフーン風の戦闘機に変形するようになっている。
続編では…
5作目『最後の騎士王』では、その後の戦いを生き延びたドレッズのメンバーなのかは不明だが、クランクケースと同型のバーサーカーと、クロウバーと同型のドレッドボットが登場している。なお二人とも、地球で犯罪行為を働いたために、対トランスフォーマー部隊「TRF(Transformers Reaction Force)」に捕えられ、彼らの管理する「金属生命体収容所」に投獄されていた。
- バーサーカー
クランクケースと同型で、ビークルモードも同じくシークレット・サービス仕様のシボレー・サバーバン。
大量殺人を犯した凶悪なソシオパスであり、メガトロンがTRFと手を結んだ時に部下達の釈放を要求した際、一番彼を釈放したかったようだが、その凶暴性ゆえに拒否され、代わりにオンスロートが釈放された。
メガトロンはバーサーカーの名を呼ぶ際に「コイツを忘れちゃいけない」と言っていた事から、過去の戦争時には大きな活躍をしていたのかもしれない。
TRFはどうやってコイツを収容したのだろうか…
- ドレッドボット
クロウバーと同型だが、ビークルモードは錆びついたフォルクスワーゲン・タイプ2で、右腕にクリスマスのイルミネーションを巻きつけている。
地球で銀行強盗を行い、その際に9人殺害した強盗殺人の容疑で捕えられていた。メガトロンがTRFとの交渉の末、脱走防止用の発信器を装着させる条件付きで釈放され、彼の配下についた。戦闘ではバリケードとともにケイドとイザベラを追い詰めるも、彼らを守るために駆け付けたグリムロックに嚙み殺された。
なお映画公開前までは、クロウバーのコンセプトアートでの仮名「フーリガン」と呼ばれていた。