曖昧さ回避
- 戦争等において相手の攻撃や侵入を防ぐために築かれる、障害物や防壁のこと。
- 『トランスフォーマー』シリーズの登場キャラクター。
このほか映画やゲームの題名にもなっているが、当記事では2について説明する。
実写版
トランスフォーマー
CV:ジェス・ハーネル/吹き替え:北川勝博
主に兵器に変形するディセプティコンの一人でありながら、パトカーに変形すると言う変則的なキャラクター。
変形する車種はフォード・マスタングをベースとしたカスタムカーのサリーンS281。
正義の象徴であり、日本でも正義のロボットの変形モチーフとしてしばしばパトカーが選ばれていただけに、まさにトランスフォーマーのテーマの一つである「擬態」を見事にこなしたキャラクターでもある(実際、劇中で初めて車両形態のバリケードを見たサムは本物のパトカーと勘違いして助けを求めようとした)。
それとの関係は不明だが、実際のアメリカの警察車両に書かれているスローガン”To protect and serve”(《市民を》保護し奉仕しよう)をもじった”To punish and enslave”(《罪人を》罰し服従させよ)という一文がビークルモード時の後部側面に書かれている。
劇中では前半のうちに合流したフレンジーと行動し、サムを尾行した後に彼を襲撃。
オールスパークの所在が刻印された彼の祖父アーチボルト・ウィトウィッキーのメガネを狙うが、バンブルビーの妨害に遭い敗戦。
その後はパトカーの状態で度々登場するも、諸事情によりそのままフェードアウトしてしまった。
ちなみに小説版では彼のその後について描かれてこそいるが、その結末はボーンクラッシャーを倒したオプティマスプライムに対し間髪入れず挑みかかるも、返り討ちに逢い腰をねじ切られて死亡したとされていたが・・・
上記の通り第1作目では明確な死亡描写がなく途中離脱してしまったために、ファンの間では生存説がささやかれ、続編の『トランスフォーマーリベンジ』にてサイドウェイズのデザインが発表された際は、そのデザインの類似性からバリケードの新たな姿ではないかとの噂が流れた時期もあった。
なお、アメリカで発売された実写映画版『トランスフォーマー』(ディセプティコン側)のニンテンドーDSのゲームでは、新人ディセプティコン戦士であるプレイヤーの上官的な役割として登場。
プレイヤーがメガトロンの事で軽口を叩いた際は拳骨で制裁を加えて「口の利き方に気を付けろ」と窘め、スタースクリームが裏切った直後の戦闘では「プリズン(牢屋)」がどうのこうのと英語でまくし立てる(流れ的に「お前を牢屋にぶち込んでやる!」な発言と思われる)など警察官的な雰囲気がある。
ダークサイド・ムーン
第3作目となる『ダークサイド・ムーン』では第1作目そのままの姿でまさかの再登場を果たしており、新規設計されたバリケードの玩具も発売されているが、本人なのか同型の別人なのかについては言及されていない(エンドクレジットでは明確に「バリケード」という名前のキャラクターであると記載されている)。
終盤での決戦シーンにて他のディセプティコン共々シカゴを蹂躙し、サウンドウェーブの指示で人質となったキューを処刑。
サウンドウェーブがバンブルビーに倒された後はショックウェーブの指揮下に入り立て直しを図るも、NEST部隊による急襲を受け、頭部と脚部を破壊され倒されてしまったかに思われたが・・・
最後の騎士王
第5作目『最後の騎士王』ではそれまでのデザインを一新して再登場。
2016年型フォード・マスタングのパトカー仕様に変形する。
ロボットモードでは肩の張り出しがなくなり、拳には"PUNISH"と"SERVE"の文字が刻まれたナックルダスターを装備。
左腕には複数の砲身をリング状に並べたマシンガンを備えている。
ただし、デザイン段階ではナックルダスターの文字や頭部の形状が異なっており、玩具はデザイン段階のものが採用されている。
前半ではメガトロンの右腕として情報収集を行う斥候として暗躍し、地球人の対トランスフォーマー部隊・TRF(Transformers Reaction Force)の監視の目を掻い潜りつつ彼らに関する情報を入手し彼に提供。
中盤ではイギリスの街中でのカーチェイスの末にバンブルビーにビークルモードの状態から腕を露出させた状態で撃たれて敗退、終盤ではストーンヘンジでの攻防で少しだけ姿を見せるものの、飛行能力を備えていないバリケードは空中での戦いに着いていけず、それ以降はお約束通りそのままフェードアウトしてしまった。
このように、3度に渡る登場全てで最終的にフェードアウトしてしまうという大変珍しいキャラクターとなっている。
その他作品
War for Cybertron
日本未発売のサード・パーソン・シューティングゲーム『Transformers War for Cybertron』では、実写映画版由来のキャラクターとして初の参戦となった。
エイリアンパトカーに変形し、当時オートボット所属だったスタースクリームが守護するダークエネルゴンを封印したステーションにメガトロンらと共に突入している。
だが、フェードアウトは彼のお家芸らしく、ステーションの制圧以降ディセプティコンサイドのストーリーのエピローグで僅かに登場するまでは出番が全くなかった。
また、続編の『Fall of Cybertron』では出番すらなく、完全にフェードアウトしてしまった。
アメコミ
IDWの刊行するアメコミにも登場しこちらの世界ではディセプティコンの警官として描かれている。
トランスフォーマーシージ
2018年にリリースを開始したハズブロの玩具独自展開シリーズ『ウォーフォーサイバトロントリロジー』の第1作目にあたる『トランスフォーマーシージ』では、同シリーズのスモークスクリーンのカラーリング変更品として発売。
地球の乗り物をスキャンしていない状態の為、セイバートロン風のパトカーに変形する。
NETFLIXで配信されるオリジナルアニメーション作品にも、玩具そのままのデザインで登場。
ディセプティコンの陸戦部隊指揮官という高い地位にあり、集会でも他の幹部達と同格に位置していた。
非常に血気盛んで、ウルトラマグナスが単身乗り込んできた際にはメガトロンが攻撃するなと命令したにもかかわらず真っ先に発砲して、制裁を受けている。
とはいえメガトロンからの信頼は厚いようで、オプティマスからオールスパークを奪いに行くという重大な作戦で直接同行を命じられていた。
関連イラスト
同作に出演するディセプティコンの中では人気があるのか、前述のボーンクラッシャー等と比べ比較的イラストの投稿数が多い。また、擬人化や擬女化が目立つのも特徴。