概要
『トランスフォーマー』シリーズに登場するサイバトロン(オートボット)の戦士。名前は同じだが、各作品ごとに無関係の別人である。
力強い外見もさることながら、コンボイと並び大型車両に変形したり、アニメ劇中はもちろん玩具的な中の人(G1のみ)などネタに富んでおり、根強い人気があるキャラクター。
2019年現在、ウルトラマグナスと言えば、ファンは大抵『2010』と『アニメイテッド』のどちらかを思い浮かべる。何故ならば『マイクロン伝説』はあまりにも影が薄く、『プライム』に至っては彼が登場するシーズン3がそもそも日本未放映だからである。
実写版でも未登場である。
なお、ここでは『カーロボット』に登場するゴッドマグナスについても軽く触れておく。
G1
スクランブルシティ発動編
CV:銀河万丈
日本における初登場は『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』ではなく、そのOVA『スクランブルシティ発動編』で、役職は「シティコマンダー」。デストロンの合体兵士2体に苦しめられるコンボイの要請に応じ、プロテクトボット部隊とメトロフレックスを発進させた。作中でやったことはほぼそれだけで、戦闘も変形もしない上にセリフもごく僅か。それ故人物像などをこの時点では窺い知ることはできない。
担当声優は銀河万丈だが、それ以降は中の人がコロコロ変わる。同一人物なのに…?
記念すべき初登場作品・・・ではあるが、なにぶん入手手段が入手手段なので、当時リアルタイムで見ることができた人は少ないはずである。のちにLD・DVDに特典映像として収録されたため、現在はそちらで容易に視聴できる。
ザ・ムービー
CV:ロバート・スタック/吹:速水奨
海外では本作から初登場となる。サイバトロンのシティコマンダーを務めるのは変わらない。セミトレーラータイプのキャリアカーに変形する。
コンボイが息を引き取る直前、彼から次期司令官に任命され、マトリクスを渡される。しかしその後、マトリクスを開くことができず、ガルバトロンとの戦いに敗れて破壊され、マトリクスを奪われてしまう。レックガー率いるジャンキオン達の手によって復活し事なきを得たが、マトリクスはホットロディマスによって開かれ、彼が次期司令官となる。結果的に、ホットロディマスが司令官となるまでの「総司令官代理」を務めた。
『ザ・ムービー』はテレビアニメ版では御法度であったキャラクターの死が解禁され、当たっても転ぶ程度だった銃撃一発で凄惨な死に様を見せつけながらバンバン死んでいくハードな作風なのだが、そんな中これでもかとスウィープスから集中攻撃を受け蜂の巣になった上に木っ端微塵に爆散したのに、あっさり復活したことをよくネタにされている。運良く完全には死んでいなかった、ジャンキオンの技術力が死んだTFを蘇らせるほど非常に優れていた等、補完できないことはないが…
ちなみに、絵コンテではスウィープスのトラクタービームによって引き裂かれてバラバラにされる流れであった模様。
2010
CV:速水奨
『ザ・ムービー』から引き続き登場。生真面目かつ頑固な性格。劇中では司令官になって間もないロディマスコンボイを陰から支えるNo.2として活躍する。ロディマスの破天荒っぷりに振り回されることもあるが、時には部下として、友人として彼に付き添った。
終盤で宇宙ペストに感染した時は、「ロディマスのひよっこ野郎はどこだ!?ぶっ殺してやる!!」というTFお約束の過激なセリフを言い放ち、容赦なく執拗に追い回す場面は印象深い。宇宙ペストのせいなのか、日々貯め込んだ本音なのか、はたまた赤い人が憑依した(日本版のみの中の人ネタ)のかは神のみぞ知る。
ちなみにエンディングテーマ「What's you?」の1番に「ウルトラマグナスNo.2」というフレーズがあるのだが、これのせいで日本のファンの間ではウルトラマグナスはNo.2という暗黙の了解ができてしまった。
コンボイの謎
プレイヤーキャラクターとして登場する。この作品の彼の特徴と言えば、何といっても攻撃力の弱さとどんな攻撃でも1発で撃破される紙装甲である。本来のウルトラマグナスのテックスペックは上位クラスのはずだが、制作会社が突貫工事で作ってしまったクソゲーのため、こうなってしまったのである。
ちなみに、2009年に発売された玩具『トランスフォーマーオルタニティ』というシリーズにラインナップされているメガトロンの説明書内に、「コンボイの謎に登場するデストロン達は、理不尽な強さを与えられパワーアップした」という旨の記述がある。つまり、ウルトラマグナスが弱いわけじゃなくてデストロン達が強すぎたのである。しかし、どう考えても言い訳にしかならない。
ザ☆ヘッドマスターズ
CV:大塚芳忠
『2010』から続いて登場。中の人は3代目。今作でようやく、メトロフレックスのシティーコマンダーとしての描写が増えた。しかし、物語後半でシックスショットに撃たれ死亡。遺体は地球のとある海に手厚く葬られた。
(その後の顛末についてはMTMTEの余談項目参照。)
ザ・リバース
CV:相沢正輝
アメリカ主導シリーズの『ザ・リバース』にも登場。日本語版ではまたしても中の人が変更された。コンボイに留守番を頼まれる役回りで、『ザ☆ヘッドマスター』のように死亡こそしないものの、デストロンにやられてスクラップ扱いされるなど不遇。
G1版の玩具について
ウルトラマグナスの玩具は『ダイアクロン』の後期商品・パワードコンボイの仕様変更品であり、ダイアクロン隊員を乗せられる胸部アーマーに付いている車輪や、小型のバギーがロボットに変形するパワードバギーを削除しての発売となった。
『ザ・ムービー』の予告篇に登場していたウルトラマグナスのカラーリングは、このダイアクロン版のものが採用されており、のちにマスターピースで「デルタマグナス」の名で商品化された。
トレーラーキャブ(白いコンボイ)に強化アーマーとなるキャリアカーの外装を変形・装着させる事で大型のロボットとなるギミック(後のグレート合体方式)はウルトラマグナスとして発売された際にも残されているが、発売当時に放送されたアニメではその点について全く触れられておらず、その後の商品展開においてトレーラーキャブと荷台部が一体化した状態で変形したり、白く塗り替えただけのコンボイが「ウルトラマグナス」として販売される場合もあった。
また、設定としてのマグナスも何某か強化アーマーを着ているという設定を持っている事があり、ドリームウェーブ版のコミックではその白いコンボイが姿を現す。
外見だけでなく、パワードスーツな構造までリメイクされるのは2019年の『トランスフォーマーシージ』まで待つこととなる。
あまり取沙汰されないが、マスクタイプな素顔の上から口の付いたヘルメットを被っているのは意外と珍しいことで、普通のロボットアニメでは逆(口の上からマスク)である。あの顔は拡声器なのだろうか?
カーロボット(ゴッドマグナス)
CV:松山鷹志/吹:キム・ストラウス
ファイヤーコンボイの弟(画像右)として後半より登場するサイバトロン戦士でキャリアカーに変形。名前こそゴッドマグナスだが、後年アメリカで放送された英語版の『Robots in Disguise』ではでは宗教的な名称を嫌う意向により、従来通りのウルトラマグナスとなっている。
過去に何らかの確執があったのか兄の事を恨んでおり、何故かスピードブレイカーにはデレる。通称「マグちゃん」。ファイヤーコンボイと合体することでゴッドファイヤーコンボイとなる。
彼の詳細についてはゴッドマグナスの記事を参照。
マイクロン伝説
『マイクロン伝説』では赤と黒を基調としたカラーリングと、口を覆うマスクのせいで歴代のウルトラマグナスとは似ても似つかない。一方、変形時に伸縮する腕やトレーラーのキャブがコンテナと合体してロボットとなる構成は、かつてのウルトラマグナスの特徴を受け継いでいると言える。
異常な不遇ぶり
ただのサイバトロン戦士どころか、コンボイの武器でしかない。
出演に至っては2回のみで、1回目はダブルフェイスが見せる幻影「スカージ」を攻撃する為、もう1回目はジェットファイヤーと合体したコンボイの上から更に合体するだけ。しかもその理由が、強そうな姿になってメガトロンの戦意を煽り自らを追わせ、話し合いに持ち込むべく敵味方の砲火が及ばない場所まで誘導する為。それだけである。本人はおろか武装(される)形態ですらマトモな活躍はほぼ無かったという異常な不遇ぶりであった。
実は今作ではマイクロン「マグナス」のパワードスーツという扱いになっているのだが、肝心のマグナスに至っては一切出番ナシ。何という空気…
海外名
海外ではオーバーロードという名前になっている。これは「過積載」という意味で、『超神マスターフォース』の破壊大使とは綴りが"OverLord → Overload"と違う。
後に海外では『Transformers Energon』(スーパーリンク)放送時にこのオーバーロードのリカラー品としてウルトラマグナスが発売(日本でもトイザらス限定商品として少量販売された)。
当初はストリートスピードマイクロン3種セットのリカラー品が同梱される予定だったが、製品版では何故かスペースマイクロン3種セットのリカラー品に変更されている。ちなみにこのウルトラマグナス、腕の形状のせいでスペースマイクロンを合体させたレクイエムブラスター(アストロブラスター)を持たせる事が出来ないにもかかわらず、この組み合わせを土壇場になって採用したのか理解に苦しむところである。
オーバーロードの名は後の実写映画版『トランスフォーマーリベンジ』に登場した建機に変形するディセプティコン、コンストラクティコンズのメンバーの一体の名前にもなっている(綴りは"Overload")。両者共に世界観も陣営も異なってはいるものの、他のトランスフォーマーのパーツになり、ロボットモードで活躍することが一切無いという点だけは共通している。
G2
2000年代に入ってから、通販サイトe-Hobbyにてバトルコンボイを色替えした「レーザーウルトラマグナス」が発売された。『トランスフォーマーG2』の時代に復活したという設定。
アニメイテッド
CV:ジェフ・グレン・ベネット/吹:銀河万丈
『アニメイテッド』ではオートボット総司令官として登場、キャリアカーではなくHEMTT風の軍用車両に変形する。
歴代アニメでは珍しく「プライム」と「マグナス」の立場が入れ代わっており、かつての「グレートウォー」で功績を認められ、現在の総司令官となった。テックスペックもその地位に相応しい最高のもの。
これでもうNO.2とはもう言わせない!良かったね。マグナス。
良くも悪くも司令官としての責務に忠実で、オートボットの繁栄と勝利を最優先しており、基本的には冷徹な判断を行うことが多い。しかしオプティマスの行動を見て判断を軟化させるなど、総じて見れば司令官としては有能である。
しかしディセプティコンを絶滅させるための兵器としてオメガスプリームを建造し、その教育役としてアーシーをオメガスプリームを操るためのキーとしてしか見なしていなかった。
初期にはオプティマスが持つオールスパークを探すため、エリートガードのセンチネルらを伴い地球までやってきたこともある。
マグナスハンマーを装備しており、これを振るうことで雷を起こすことができる。
サイバトロン星への帰還後、物語終盤でボロを出したロングアームことショックウェーブの不意打ちに遭って重傷を負う。さらに暗殺までされかけてラチェットの介入で一命を取り留めるも、マグナスハンマーはオプティマスの手に渡った。
なお幻のシーズン4ではその傷が元で死亡する運命にあった。その後の総司令官はセンチネルに受け継がれる予定だった。
プライム
『プライム』のシーズン2までは玩具のみが発売され、アニメには未登場であった。この時点での設定ではレッカーズの隊長である事が述べられており、ショックウェーブとはライバル関係にあったとのこと。なお、直接の登場ではないが、玩具版のデザインはシーズン2序盤にて登場したオプティマスの偽画像に転用されている。
※以下、日本未公開のシーズン3『ビーストハンターズ』のネタばれ注意※
CV:マイケル・アイアンサイド
玩具版の設定を反映したものかレッカーズ隊長としての登場となったが、デザインはオプティマスのCGを基に作られている為、先行して発売された玩具版のデザインとはかなり差異がある。ビークルモードもオプティマスと同型のボンネットタイプのトレーラーに変形している。
(日本版の最終回における)シーズン1のラストにてオプティマスプライムが生死不明となり、オートボットが四散した際、オメガロックのエネルギーを検知して地球へ飛来。
臨時の指揮官代行としてオーボットを集結させ、ディセプティコン要塞ダークマウントへの突入作戦を決行。その後オプティマスの復帰に際してはあっさりと指揮権を返上し、その指揮下へと入った(どこぞの愚か者とは大違いである)。
アメコミ版のように規律を重んじる厳格な堅物であるが、素顔はとても謙虚で正義感に厚く、大戦時はオプティマスの補佐を務めていたほどの実力者。オートボット達を適材適所にあてがって作戦を展開したり、不仲であったホイルジャックとも戦局に応じて共闘し抜群のコンビネーションを見せつけたり、プレダキングやメガトロンなどの強敵に対しては真っ先に自らが体を張って戦いを挑んだりと、指揮官としてはかなり有能な人物といえよう。また、堅物な割にはミコの扱いにも慣れており、真面目一辺倒の人物でもない様子。
バルクヘッドと入れ替わる形でレッカーズの隊長となったが、規律を重んじるウルトラマグナスの指揮は自由すぎるレッカーズ隊員達の性分に合わず、結果レッカーズの解散を招いてしまった。
飛来当初もその厳格な性格が災いし、オートボット達を自らの部下とみなして返事には「Sir」を付けさせないと気が済まないなど、当初はオートボットの仲間達の間で孤立しかけた。が、仲間達との共闘を経て「家族」の概念を学び馴染むようになっていった。レッカーズ解散のいきさつからジャッキーことホイルジャックとはソリが合わなかったが、プレダキングとの戦いでジャッキーと共闘するうちに互いを認め合うようになっている。
オプティマスと同型なので、武器としては同型のブラスターを使用しているが、ブレードは装備していないのか使用した描写がない。ジャッキーが保有するスターハンマー号よりも大型の宇宙船を所有しており、船内には今シーズンでメンバー達が使う事になる武器を多数保管していた。また、『アニメイテッド』版よろしく一時期効力の消えたソラスプライムハンマーを使用していた。
プレダキングとの戦闘で右手を失っているが、ラチェットにカギ爪状の義手を作ってもらっている(体格がかつてのオプティマスに近いので米軍が管理しているネメシスプライムの腕を移植すればよかった気もするが……)。
完結編『プレダコン・ライジング』ではサイバトロン星の復興に努めていたが、スタースクリームとショックウェーブが復活させたプレダコン、スカイリンクスとダークスティールにスモークスクリーンと共に襲われ、瀕死の重傷を負わされてしまう。
その後はラチェットによって治療を受けて寝込んでいた為、ラストまで出番は無かった。
続編のアドベンチャー(RID)ではコミック版にてチームバンブルビーの監視のため地球を訪れる。体力の回復共に、義手も元の手に戻っていた。
全体的に、オートボットの中ではオプティマスの次に強いという立ち位置のせいで強敵にぶつけてその強さを見せる噛ませ犬にされることが多く、戦闘での出番は不遇だった。とはいえ負けた戦闘でもプライムシリーズ全体を通しても有数の派手でかっこいいアクションを繰り広げたり、的確な作戦指揮で直接戦闘以外では勝利したりと見せ場は与えられている。
IDW
IDWパブリッシングのアメコミにおいては、所属こそオートボットではあるが、セイバートロン星の法務大臣に相当するタイレスト裁判長の直属の部下となっており、彼の制定したタイレスト合意の執行官として、両軍の違反者を取り締まっていた。
戦後となる『More Than Meets The Eyes』では、ナイツ・オブ・セイバートロンからセイバートロン星復興の知恵を授かるためロストライト号に乗船したが、道中にて衝撃的な事実が明かされる。
実はウルトラマグナスは遥か昔に亡くなっていたのだが、彼を崇拝していたタイレストがその亡骸を内部操縦型のマグナスアーマーとして再構築し、「ロードベアラー」という特殊な素質を持った候補者にアーマーを装着させ、ウルトラマグナスを演じさせた。
装着者が死亡すると、アーマーの掌にあるリコールトリガー(自動帰還装置)が自動的に押され、アーマーのみがタイレストの元に呼び戻されるようになっており、次の候補者にアーマーを装着させ、死んだらアーマーを呼び戻して次の候補者に…を繰り返し、現在に至るまで代替わりでウルトラマグナスの死を偽装し続けてきた。
作中に登場する候補者は「ミニマス・アンバス」と呼ばれる、髭を生やした小型のトランスフォーマーで、とある一件からそれまでの禁を破って自らの正体をロストライト号の乗組員らに明かしている。
海外で発売された『コンバイナーウォーズ』版のウルトラマグナスの玩具はこのMTMTE版のデザインを再現した物であり、従来の白いコンボイにアーマーを装着する方式ではないものの、ミニマス・アンバスの内部格納ギミックが再現されており、ミニマス自体もホバーカー風のビークルに変形可能。勿論G1版と同様にキャリアカー形態で車型のトランスフォーマーを積載する事も可能で、2丁の銃と両肩のミサイルポッドを組み合わせることでハンマー状の武器となる。
シャッタード・グラス
善と悪が反転した世界を描く『シャッタード・グラス』では、やはり悪のウルトラマグナスだが、オプティマスプライムとは対立関係にある。
カラーリングのモチーフは『ダイアクロン』のパワードコンボイであり、Botcon2012で限定販売された玩具は、日本では『ユナイテッド』のレーザーオプティマスプライムとして発売されたもののリデコとなっており、ボンネットタイプのトラックに変形する。髑髏のようなおぞましい顔立ちは、オプティマスによって顔を剥がされたがゆえである。
物語の終盤では悪のオートボットを率いて通常世界に殴り込みをかけ、破壊と殺戮の限りを尽くすが、その世界のメタルホークが率いるオートボット、ギガトロン率いるディセプティコン、そしてシャッタードバースからやって来たディセプティコンのトレッドショットらの猛攻撃の前に敗れ去った。
QTF
CV:石田彰
『キュートランスフォーマー』第12話にてホットロディマスと共に登場。二人して何故か市原SAに居た所に、『コンボイの謎』で主人公を務めていた両者に本作が「クソゲー」呼ばわりされることについて意見を聞くために訪れたバンブルとトークを開始する。
前半の台本パートにおいては、本作以来「クソゲー」という言葉に極端なトラウマを抱いており、「クソゲー」と聞くたびに「『コンボイの謎』があんなゲームになったのは自分の責任だ」と号泣しながら自分の顔面を何度も殴りつけるという非常に陰鬱かつ情緒不安定な人物となっている。また、『コンボイの謎』における自分のひ弱さについて、やられる度に「このひよっこが!」と自責の念を感じていたらしい。
アドリブパートでは「『コンボイの謎』の『謎』とは何の事か」という議題について「他人のプライベートを掘り下げると大変なことになる」と意見を述べるが、二人からは「逆にマグナス(の中の人)の謎が気になる」と食いつかれていた(マグナスを演じた石田彰氏は「声優界で最もプライベートが謎な声優」の一人として知られている)。
脱線したロディマス達に酔ったようなダウナー口調で冷静にツッコんだかと思えば、トラックの利点について熱く語るなど、ベクトルこそ違えどその情緒不安定っぷりはアドリブパートでも健在であった。
ゲームアプリ版では「玩具に付属された特殊コードを入力して他のキャラクターを主人公として使用可能になる」という仕様であるため、玩具が発売されてなかった2015年4月までは原作主人公である彼がゲームで使用できないという事態になっていたが、2015年3月31日のアップデートで追加された難易度低めの「ステージ0」にて晴れて操作キャラとなった。(それまでは隠しキャラとしてマグナスカラーのオプティマスが登場するのみ)
玩具そのものは出演発表から実に1年後の2016年1月まで待たねばならなかった。
レジェンズ
『レジェンズ』では、玩具は上述の『コンバイナーウォーズ』版の国内導入版として発売。造形に変更は無く『MTMTE』準拠のデザインそのまま。
説明書に記載されているプロフィールによれば『ザ☆ヘッドマスターズ』で戦死したG1ウルトラマグナスがマトリクスの力によって復活した姿として解説されており、WEBコミックにもその経緯が描かれた。
ミニマス・アンバスのフィギュアはアルファートリンとしてリペイントされており、彼はマトリクスの残留データによって新たなボディとなるアバター体を得て復活を果たしたという設定になっている。
G1メガトロンとアルマダメガトロン(つまり『マイクロン伝説』版)が夜の街で暴れているところを、アルファートリンの道具「ミラクルドリル」でG1世界から召喚された。
2人のメガトロンを退散させた後は、G1に引き続きシティコマンダーとしてメトロフレックスを行動の拠点とした。
ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー
CV:エドワード・ボスコ/吹:井上和彦
NETFLIXにて配信されているオリジナルアニメ『ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー』では、同トリロジーの玩具のデザインほぼそのままの姿での登場となった。カーロボットのゴッドマグナスに酷似したトレーラー型サイバトロンビークルに変形する。
第1部となる『シージ』では長く続くディセプティコンとの戦いにて、徹底抗戦を主張するオプティマスプライムに対し、自身は全面降伏を主張したことで真っ向から対立。
激しい口論の末、単身ディセプティコンに投降する。
投降後にもメガトロンによるオートボット抹殺作戦を密かにオプティマスに知らせていたが、サウンドウェーブによって通信信号を傍受されていたことで密告がばれてしまい激しい拷問を受けることになる。
拷問の末、オートボットの基地の場所を吐いたが、それが嘘だったことから、憤ったメガトロンに胸部を貫かれて処刑されてしまった。その後は無惨な晒し首がメガトロンの元に安置された。
因みに、今作ではメガトロンの吹き替えをザ☆ヘッドマスターズにてウルトラマグナスを担当された大塚芳忠氏が担当している。
予告編にはメガトロンの独白で始まりながら次のシーンではウルトラマグナスの姿が映るものがあり、そこから少し混乱した視聴者も居たとか・・・