- 「破壊者」を意味する英単語(Devastator)。
- ダグラス社が開発し、アメリカ海軍に採用された艦上雷撃機→TBD
- タカラのOVA作品→D-1デバステイター
- 『スターウォーズ』シリーズに登場する宇宙戦艦。→スター・デストロイヤー
- 映画『トランスフォーマー リベンジ』に登場するキャラクター。本項で解説。
概要
建設車両に変形するディセプティコン・コンストラクティコンズ(日本名ビルドロン)の兵士達が合体して誕生する超巨大トランスフォーマー。
元となったキャラは、初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場したデストロンの巨人兵「デバスター」。
合体メンバー
玩具と本編では解釈が異なっており、スタジオシリーズの玩具だと以下の通りとなる。
部位 | キャラクター名 | 概要 |
---|---|---|
頭部 | ミックスマスター | ミキサー車に変形する、両腕にシールドを持つ黒い兵士。砲台モードを持つトリプルチェンジャー。 |
上半身 | スカベンジャー | 油圧ショベルに変形する、巨大な車輪を持つ赤い兵士。本編ではロボットモード未登場(リベンジ冒頭、上海で暴走しオプティマスに頭を撃たれて死亡したのは同型色違いのデモリッシャー)。 |
右腕 | スクラッパー | ホイールローダーに変形する、腕にチェーンメイスを備える黄色い兵士。ロボットモードのCGモデルは実写5作目『最後の騎士王』にてオートボットのトレンチに一部流用された。 |
左腕(上部) | ハイタワー | クレーン車に変形する、異形のボディを持つ黄色い兵士。本編ではロボットモード未登場。 |
左腕(下部) | (スクラップメタル) | ショベルカーに変形する、メガトロンのパーツとしてバラバラにされた黄色い戦士。本来このポジションに居るのは小型のブルドーザーに変形する兵士(名称は不明)であり、スクラップメタルは玩具オリジナルメンバーである。 |
下半身 | オーバーロード | アーティキュレートダンプトラックに変形する、4本腕の赤い兵士。本編ではロボットモード未登場。 |
右足 | ロングハウル | ダンプカーに変形する、大柄な緑色の兵士。黄色の同型機にペイロードがいるが、こちらは劇中未登場。 |
左足 | スキップジャック(ランページ) | ブルドーザーに変形する、一本足の黄色い兵士。劇中でバンブルビーと戦闘し死亡したランページの同型色違いにあたる。ロボットモードは本編未登場。 |
例に漏れずコンストラクティコンのメンバーは同型機が複数存在しており、その内の一体ずつが合体してデバステーターとなっている。
また、本編ではどう見ても8体以上が合体している上に、玩具と本編で合体人数はおろか合体するメンバー自体(特に左手)が合っていないという珍しいキャラクターでもある。
能力
圧倒的な巨体とこれによる破壊力が持ち味。最大の武器は頭部及び口を大きく展開する大型吸引装置「ヴォルテックス・グラインダー」で、あらゆるものを吸い込み粉砕する。
設定では「デバステーター」はサイバトロン星の赤道で発生する大型台風に因んでつけられたもの。
恐ろしい外見だが、いかにも男性の睾丸を思わせる位置に二つの鉄球が付いているという下ネタを備えている。
劇中での活躍
建設現場にたどり着いたシモンズ、レオ、ツインズの目の前に、ビークルモードで集結。途方に暮れるシモンズらの前で合体し、その姿を現す。
ヴォルテックス・グラインダーで一般人や車を次々と吸い込み、さらにマッドフラップも飲み込んだが、頭部を破壊されながら脱出されてしまう。各部の砲塔による迎撃を試みるも、小柄なツインズの機動力に追いつけず終始攻撃されっぱなしだった。
ツインズとの交戦を経てピラミッドへ上り頂上付近を破壊、内部に隠された古代兵器を発掘していたが、発掘を進めた所でシモンズが海軍に要請した機密兵器・レールガンが首を直撃、ピラミッドから滑落し死亡した。
その他
- 合体ロボットではあるものの、建設などの任務を主とするコンストラクティコンズらしく、戦闘よりは大規模な採掘などをメインとした武装が配置されているのが特徴。
- 前作たる1作目に登場した、M1エイブラムス戦車に変形するディセプティコン兵士も同じ名前だが、あちらは後にブロウルと命名されたことからも分かるように無関係である。原因は名前の伝達ミス。
- あまりにもパーツ数が膨大なためか、CGのレンダリング中にILMの作業機に問題が起きたという逸話がある。さらにこの一件、ソフト版の特典映像ではデータを送信したらPCが爆発してスタッフが黒焦げになるというギャグ映像で再現されている。
玩具
映画放映当時の玩具「RD-16 デバステーター」は、巨体を支えるためか、個別の変形は省略されている上、本編より数が少ない6体合体であった。
2014年の「EZコレクションDX デバステーター」では個別変形が可能になり、合体時の見た目も劇中に少し近付いていた。
しかし、上記したメンバーの内ハイタワーの先に合体する個体(スタジオシリーズにおけるスクラップメタル)が欠けており7体合体に留まっている。
やはり再現度は今一歩に終わった。
そして
2018年10月、ロンドンで行われたMCM Comic Conのパネルカンファレンスで、デバステーターがスタジオシリーズで登場することが明らかとなった。
これまで各メンバーがロボット、車両、合体パーツに変形できる玩具は小さなEZコレクションしか存在しておらず、従来のサイズ感で実現可能という一報は世界中のTFファンを喜ばせた。
発表されたランページ、スクラップメタル、ロングハウルを皮切りに、2020年中には8体全員が発売。
日本国内での発売時期及びクラスは以下の通り。
2019年
4月:ランページ(ボイジャークラス)
4月:スクラップメタル(デラックスクラス)
7月:ロングハウル(ボイジャークラス)
8月:ハイタワー(デラックスクラス)
2020年
1月:ミックスマスター(ボイジャークラス)
3月:スカベンジャー(リーダークラス)
5月:スクラッパー(ボイジャークラス)
8月:オーバーロード(リーダークラス)
11月:【タカラトミーモール限定】スキップジャック(ボイジャークラス)
関連動画
- 合体から撃退されるまで
- 劇中での変形がわかりづらかった人向け
- EZコレクション版のレビュー動画