概要
様々なクラスがあるが、基本的にどれも三角形に近い形をしている。
なお、デストロイヤーとは言うが、駆逐艦の英語訳(=Destroyer)ではない。
現実での「駆逐艦」はもともと水雷艇を駆逐・破壊すると言うことでDestroyerなのだが、この艦種はその名の通り「星を破壊」する者。と言っても、デススターのように星を粉々に破壊するのではなく、艦に搭載されている兵器での一斉射撃で惑星表面を短時間で焦土にする軌道砲撃と言う重火力攻撃を行うことで惑星表面の国家や文明を丸ごと破壊する。無論、時代や技術によって火力はまちまちだが、正史作品でもヴェネター級が凄まじい火力で都市一つを短時間で破壊し尽くしたほか、レジェンズ作品ではエクゼクター級が惑星上に展開した敵軍を焼き尽くす凄まじい火力を見せつけたこともある。
「星の、宇宙の(Star)、駆逐艦(Destroyer)」ではなく、「スター・デストロイヤー」(StarDestroyer)という、劇中の艦種、宇宙戦艦の艦級の一つと考えるとわかりやすい。
また、多数の宇宙戦闘機や上陸用舟艇などを搭載可能な高い艦載機運用能力や、師団規模の上陸用陸戦部隊の搭載能力も有している。それらによって先述した圧倒的火力による対地攻撃や対艦攻撃に加え、艦載機による航空攻撃や陸戦部隊を揚陸させての地上攻撃にも対応するなど、その機能性は極めて高い。
総じてこの艦級を形容するのであれば、戦艦に空母と強襲揚陸艦の機能を持たせた大型多機能艦と考えた方が良いだろう。
系列艦
「STARWARS」シリーズに登場するスター・デストロイヤーの名を冠する艦種や、それに類する艦種について記載する。
アクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップ
- のっけから「スター・デストロイヤー」ではなく「汎銀河軍事用アサルト・シップ」と言う聞き慣れない艦級だが、製造元が後年インペリアル級を製造するクワット・ドライブ・ヤード(KDY)社の子会社であるロザナ・ヘビー・エンジニアリング社であったり、艦の形が鋭角の二等辺三角形であったりと後のスター・デストロイヤーにつながる系譜の特徴がしっかりと表れている。と言うか、クローン戦争の開戦に際し、クローントルーパーを満載した本級が帝国のマーチとともに発進していくシーンがあるのに無関係とは言わせねえぞ。
- とは言うものの、本級は火力に重きをおいた戦艦ではなく兵員輸送艦としての性格が大きいので、まだスター・デストロイヤーの特徴である軌道砲撃を行えるほどの火力はない。それでも合計72門のレーザー砲の火力は相当なのもで、作中ではその火力にものに言わせた敵惑星への強行着陸なども行っている。
ヴェネター級スター・デストロイヤー
- 作中の時系列では最初に登場したスター・デストロイヤーの名前を冠する艦級。クローン戦争における銀河共和国側の主力艦として活躍する。
- 後継艦であるインペリアル級(後述)に比べると、航空戦力に重きをおいた戦闘空母といった性能が強い。その性能を示すものとして、前方甲板にある大型格納庫がある。この格納庫、前方甲板上部全てを占めており、ファイター発艦時には艦首から艦橋根元まで発艦ベイが左右にパックリ開くと言う大規模な仕掛けになっている。これに加え両舷後方に中型格納庫も装備しており、多数のファイターを同時に展開することができる。設定によると様々な種類の艦載機を合計200機以上搭載可能だとか。
- 一方で対艦火力にも優れており、コルサントの戦いではグリーヴァスの旗艦である超ド級戦艦「インビジブル・ハンド」相手に戦艦同士の至近距離での砲撃戦を仕掛けたり、ある作戦では洋上都市に対して集中砲撃を行なっており、攻撃対象の都市を一瞬のうちに海の藻屑にしている。
- 銀河共和国が銀河帝国に変わったことで、本級はそのまま帝国宇宙軍の所属艦として運用されている。シスの復讐では共和国艦隊所属を表す赤いラインを消し全身鼠色塗装になったヴェネター級が登場している。また、スローン大提督が帝国と初接触した際に彼を収容した艦は本級である。
セキューター級スター・デストロイヤー
- 帝国黎明期に運用されていたスター・デストロイヤー...なのだが、登場が小説「ターキン」のみなのでなんとなく影が薄い。
- 性能的にはヴェネター級をより大型かつより重武装にした発展形に当たる艦級と見られ、作中でも大量の戦闘機を収容していることが語られている。
インペリアル級スター・デストロイヤー
- 作品の公開順では最古参であり、STARWARSにおけるスター・デストロイヤーの代名詞的存在。こいつがレイア姫のコルベットを追っかけて画面いっぱいに映るのはもはや語るまでもない名場面である。
- 帝国の圧倒的な軍事力の象徴であり、一説には帝国宇宙軍全体で2万5千隻ものインペリアル級が就役していたとも言われる。なお、これだけの数があるってことは一隻の戦闘力は低いのか言うと全くそんなことはなく、一隻で一つの惑星を丸ごと焦土にできる火力を持つ。まさしくスター・デストロイヤー=「星の破壊者」である。連装重ターボレーザー砲塔のみで60基、イオン砲などの諸々の火器をひっくるめると200門以上の大砲を積んでいる火力は伊達ではない。その数の多さと戦闘力の高さから、反乱軍を初めとする帝国に敵対する勢力にとって最も実感の強い脅威だったと評しても過言ではないだろう。
- その全長はヴェネター級の1150mよりも遥かに大きく1600m。乗員は将校だけで約1万人、下士官は約2万8千人と下手すりゃどこぞの惑星の都市より多い。これに加えてストームトルーパーを約1万人搭載しているほか、それらの兵力を迅速に地上へと展開するための着陸船やAT-ATに代表されるウォーカー(歩行式戦車)も多数配備されており、地上戦闘に対しても高い制圧力を発揮する。
- これに加えて(200機以上積載可能なヴェネター級に比べたらいささか見劣りするが)72機のTIEファイターを搭載可能。だが、これでも巨艦全ての防空対応するには不足だという。何にしてもデカすぎるのだ。
- 加えて艦尾に備えた3基+4基の巨大なイオンエンジンユニットが生み出す推力も凄まじく、これほどの巨大でありながら宇宙空間における亜光速航行は、封鎖突破船の異名を持つCR90コルベットに追い付いて拿捕してしまうほど速い。というか銀河系最速との異名がある軽貨物船のミレニアム・ファルコン号ですら、ハイパースペースや狭い小惑星帯に逃げ込まない限りは追い付かれてしまうほど(そもそもファルコンの異名はケッセルランと呼ばれる宙域を危険極まりない最短ルートで突破したことと、違法軍用エンジンが生み出す光速1.5倍の超光速航行にあるので、惑星軌道の亜光速航行は別問題)。流石に小型艦ほどの機動性はないので度々味方に衝突しかけてたり、敵艦の特攻を回避しきれないことがままあるが、それでも巨大な戦艦+強襲揚陸艦+空母が宇宙トップクラスの速度で迫ってくるのは恐怖でしかない・・・。
- 同級の最大の特徴となっているのが船体上部にそびえる六角形の艦橋とその頂点に二つ装備された球体のシールド発生装置...なのだが、これは良好な視界と強力なシールドの実装を可能にはしたものの、同時に攻撃対象になりやすいという致命的な弱点も生み出している。特に、艦橋上部のシールド発生装置は真っ先に狙われやすく、ここを破壊され快速の戦闘爆撃機の接近を許してしまうことが多い。同じような構造になっていたエグゼクター級(後述)の最期はまさしくインペリアル級の持つ弱点を端的に表したものとなった。とはいえ、破壊するには一番火力が集中する上面甲板ないし左右のターボレーザー砲台の火線を突っ切る、または一度突破して後方に回り込む、それらの上で強力なシールドを貫いて破壊する、それらを蟻のような数の艦載機を突破しつつやるので劇中のようにぽんぽん破壊することは本来厳しい(上述のようにファルコンにすら追い付く速度なので会戦か奇襲でない限りはそも攻撃位置につくことすら難しい)。劇中で破壊・損傷した事例は、殆ど相手が反乱軍のベテランパイロットばかりな上、いきなりワープアウトしての強襲やら急迫してのゼロ距離射撃などで敵味方入り乱れる混戦状態になって対空戦闘をうまく対処できなかったことが大きいと思われる。
- ちなみに、ヤヴィンの戦い以前と以後では登場しているインペリアル級が若干変更されており、それぞれ「インペリアルI級」「インペリアルII級」と呼ばれている。遠目ではほとんど違いがわからないが、一番わかりやすい違いが艦橋の頂上にある構造物の形。「I級」はX字型の牽引ビーム発生装置で、「II級」は=型の通信装置である。
- その生産数だけあって、帝国軍と反乱同盟軍を扱った作品群では必ずと言っていいほど出てくる。そのため名前がついた艦もめちゃくちゃに多い。有名どころは以下の通り。
- デバステーター
- 「新たなる希望」で初登場したインペリアルI級。「ローグ・ワン」にも登場。「新たなる希望」冒頭でレイア姫の乗るコルベットを追いかけていたあのインペリアル級であり、作中で最初に登場したスター・デストロイヤーである。
- ダース・ベイダーの旗艦であり、ホスの戦いの少し前まで彼と部下たちを乗せて精力的に活動していた。ベイダーが旗艦をエグゼクターに変えてからも彼の指揮する「死の小艦隊」に所属する。しかし、歴戦のデバステーターもエンドアの戦いは生き残れず、旗艦エグゼクターの轟沈の直前に同盟軍のBウィング隊に集中攻撃を受けて轟沈している。
- 「ローグ・ワン」ではスカリフの戦いの最終盤に登場。撤退し始めた同盟艦隊の前に立ち塞がり、同盟軍兵士のみならず視聴者をも絶望の淵に叩き込んだ。
- インフリクター
- キメラ
- カノン、レジェンズ双方におけるスローン大提督が座乗するインペリアル級。なお、カノンとレジェンズでは若干の設定に違いがある。
- カノンではインペリアルI級とされ、スローン指揮する第7艦隊の旗艦として活躍。反乱者たちとの戦いに投入されスローンの優れた指揮のもと反乱同盟の拠点を破壊するなど数々の武勲を挙げたが、ロザル解放戦において巨大宇宙生物パーギルに捕まれたままスローンもろとも未知の宇宙域に空間転移され、それ以降消息不明。なお、兵器や兵員を徹底的に無個性化する傾向のある銀河帝国には珍しく、艦底部に名前の通りキメラの紋章が描かれているのが特徴。
- レジェンズではインペリアルII級とされている。なお、公開順序ではこちらが先(カノン版は登場作品の年代などを考慮し一部変更が加えられている)。皇帝の密命を受け未知領域に赴いていたスローンと共にエンドアの戦いの後崩壊しつつある帝国残党に復帰。スローンおよび彼の優秀な副官でありキメラ艦長でもあるギラッド・ペレオン艦長の優れた手腕もあって一時は新共和国に対して優位をとるなど大変な活躍をした。スローンが暗殺され戦線が崩壊した際にはキメラも新共和国に接収されたが、跡を継いだペレオン艦長の活躍により奪還され再び彼の旗艦となる。その後のユージャン・ヴォング大戦で致命的な損傷を被るも辛くも生き延び、後にナタシ・ダーラ提督の旗艦となるなど波瀾万丈の生涯を送った。その数奇な艦歴から、ファンの間でも帝国側屈指の武勲艦として高い人気を誇っている。
- アキューザーとアジャディケーター
- レジェンズ作品群に登場するインペリアル級。ともに新共和国軍に拿捕され新共和国艦隊に編入された武勲艦である。
- 両艦ともエンドアの戦い後、反乱同盟軍(のちの新共和国軍)の特殊部隊により無傷で拿捕されており、アキューザーは「エマンシペーター」、アジャディケーターは「リベレーター」と改名され新共和国の主力艦として活躍した。
- ちなみに、アキューザーはのちにベイダー直属部隊「死の小艦隊」の提督となるピエット提督が艦長を勤めた艦として、アジャディケーターは所属するコックの腕を気に入った提督の采配で旗艦任務を頂戴した艦として帝国時代でも名の知れた存在だった様子。
- デバステーター
テクター級スター・デストロイヤー
- 「ジェダイの帰還」でほんの一瞬だけ登場したスター・デストロイヤー。どこで登場したかというと、エンドアの戦いの際スター・デストロイヤー表面付近で「ミレニアム・ファルコン」がドッグファイトするシーンの背景で数秒だけ登場という激レア艦種。しかもこの際艦底部しかアップされてないので全体像すらよくわかってないという謎多き艦種。
- パッと見ではインペリアル級と全く同じに見えるが、よく見ると艦底部の格納庫が無く、代わりに分厚い装甲板が追加されている。正直それ以外の情報がないので、全体としてどういう艦種なのか全く不明。知られてる限り、エンドアの戦いに参戦した「ハービンジャー」しか登場していない。
インターディクター級スター・デストロイヤー
- 「反乱者たち」で登場した新型のスター・デストロイヤー。球体を4つ船体に埋め込んだような独特な形状が特徴。
- この艦級の最大の特徴がこの埋め込まれた球体「重力井戸発生装置」である。この装置は人工的に重力井戸を発生させることでハイパースペース(亜空間)を航行中の艦艇を引きずり出すことができると言う超兵器で、この艦がいる限り封鎖惑星へのハイパースペース航法を交えた奇襲攻撃は不可能になる。
- 「反乱者たち」に登場したインターディクター級はレジェンズ作品に登場するイモビライザー418クルーザーによく似ており、参考にしたと思われる。
オナガー級スター・デストロイヤー
- シュモクザメじみた独特な外見が特徴的なスター・デストロイヤー。船体が二等辺三角形じゃないので、パッと見ではスター・デストロイヤーの系列には見えない。
- 登場するのが未邦訳の「レベル・ファイルズ」と言う作中作の報告書だけなので、いまいち影が薄い。だが、その実力は折り紙付きで超強力な長距離攻撃レーザー砲を搭載しており、安全圏から軌道砲撃ができると言うまごうことなき「星の破壊者」の系譜。同盟軍はこの艦級を「超兵器」扱いにしていたとか。
エグゼクター級スター・ドレッドノート
- 通称「スーパー・スター・デストロイヤー」。インペリアル級を遥かに超える超巨大戦艦。
- その巨大さは抜きん出ており、なんと全長は19km。インペリアル級の10倍以上であり、「帝国の逆襲」冒頭で、前作で散々巨大さをアピールしていたインペリアル級を軽く飲み込むレベルの艦影を見せつけたことが記憶に刻まれているファンも多いだろう。この艦種の前ではインペリアル級は相対的に「駆逐艦(=Destroyer)」になってしまうレベル。
- その分建造費も莫大なものになっており、帝国の莫大な財力をもってしても10隻前後がやっとと言う規格外。そのため基本的に帝国宇宙軍でも最重要クラスの艦隊旗艦などのポジションに位置していた。
- その存在感からこちらも様々な艦名がついた同型艦が出ている。有名どころは以下の通り。
- エグゼクター
- 本級のネームシップであり、「スーパー・スター・デストロイヤー」と聞くとまず思いつく艦。ホスの戦い直前からダース・ベイダーの座乗艦かつ彼の直属艦隊「死の小艦隊」の旗艦も務めた。この「死の小艦隊」はエグゼクターに加えて5隻のインペリアル級を中心に構成されている。そのため「小艦隊」の名から受ける印象に反して帝国軍艦隊でも随一と言える制圧力を誇り、ホスの戦いに代表される多くの戦いで反乱同盟軍を幾度も窮地へと追い詰めた。
- エンドアの戦いでは帝国軍側の旗艦として参戦。圧倒的な火力で反乱同盟艦隊を追い詰めるが、第2デススターに突入した攻撃隊への時間稼ぎとしてスターファイター隊の集中攻撃を受け、シールド発生装置を破壊されたうえ艦橋にグリーンリーダー乗機の特攻を受け制御不能になりデススター表面に突き刺さって炎上した。なおあまりにもデカすぎたのでその後のデススターの爆発に巻き込まれ完全に崩壊するまでの間、一部が突き刺さったまま生き残り戦闘継続していたとか。
- ラヴェジャー
- 正史作品においてエグゼクター以外に登場する数少ないスーパー・スター・デストロイヤー。これ以外だと名前だけ存在する「エクリプス(皇帝のお召艦)」「アナイアレーター(タッグ大将軍の旗艦)」「アービトレイター」くらいしかない。
- 新共和国と帝国残存勢力の最後の戦いであるジャクーの戦いの時点で帝国残存勢力側が保有していた最後のエグゼクター級。ジャクーの戦いでは圧倒的火力で新共和国艦隊を圧倒したが新共和国艦隊の主力であるスターホーク級バトルシップ「コンコード」の牽引ビームに囚われ「コンコード」もろとも惑星表面に墜落し轟沈した。
- 残骸はインフリクター同様ジャクー表面に残っている。「フォースの覚醒」劇中でミレニアム・ファルコンがファーストオーダーのTIEファイターと熾烈な追跡劇を繰り広げたのが実はラヴェジャーの残骸である。船内でドッグファイトできるという事実がこの戦艦の規格外の広大さを端的に物語っていると言えよう。
- エクリプス
- 正史作品における皇帝の専用艦。レジェンズのルサンキア(後述)に相当し、おそらく名前は同じくレジェンズにおける復活した皇帝の専用艦(後述)にちなんでいる。銀河帝国末期にはその存在が秘匿され、皇帝に近しいほんの数名のみがその存在を知るのみだった。その後、ジャクーの戦いで帝国残党の大敗が避けられなくなると、皇帝の極秘計画を遂行していたラックス元帥によりスローネ大提督に対し情報が開示され、それを聞いたスローネ大提督は生き残った帝国軍人たちとエクリプスを捜索。発見したエクリプスに乗り込むとそのまま共和国の手が及ばない未知領域に逃げ、のちのファーストオーダーの礎を築いた。なお、その後のエクリプスの消息は銀河冷戦時代も不明。
- ルサンキア
- レジェンズ作品に登場する2番艦。レジェンズ時系列での皇帝のお召艦。その存在を隠蔽するために建造時には2隻の戦艦が「エグゼクター」の名で同時に建造され、そのうち1隻が完成と同時に「ルサンキア」へと改名されたという。
- 緊急時の脱出艦として帝国の首都惑星コルサントの地下に隠されていたが、皇帝の死後に情報局のイセイン・アイサード長官が独断で反逆者の収容所に改装。その後、新共和国との戦いの最中コルサントを破壊しつつ脱出するも、惑星バクタの戦いで新共和国軍のローグ中隊に鹵獲される。鹵獲後は一時期病院船兼医療研究施設として稼働するも、ギラッド・ペレオン率いるインペリアル・レムナントが惑星オリンダに侵攻した時に前線に復帰。オリンダの戦いでは姉妹艦のリーパーとスーパー級同士の砲撃戦を繰り広げるも、援軍が到着した事で撤退を余儀なくされ、オリンダはインペリアル・レムナントに制圧されてしまう。ユージャン・ヴォング戦争では姉妹艦のガーディアンと共に各地を転戦。惑星ボーレイアスの戦いではユージャン・ヴォングの軍勢に最大火力の軌道砲撃を加えてユージャン・ヴォングを殲滅する。一連の戦いで大きな損傷を負うと、最後はユージャン・ヴォングの旗艦「ワールド・シップ」に特攻して共に沈んだ。
- リーパー
- レジェンズ作品に登場する3番艦。ギラッド・ペレオン提督の乗艦兼インペリアル・レムナントの旗艦として、数多くの戦いで活躍した。
- ガーディアン
- レジェンズ作品に登場する4番艦。インペリアル・レムナントに所属しているが、ユージャン・ヴォング戦争に際して新共和国軍に貸与された。
- エグゼクター
エクリプス級ドレッドノート
- レジェンズ作品に登場する巨大宇宙戦艦。エグゼクター級よりもさらに強力な艦艇として作られ、なんとスーパーレーザー砲を搭載している。デススターの物と異なり惑星の表面を焼き払う程度の威力にとどまっていたというが、それでも地表の住人を全滅させるのには充分すぎるほどの威力であった。
- カノンでは「エクリプス」の名は上述した通りエグゼクター級の一隻の艦名として登場するが、レジェンズではこのエクリプス級のネームシップとなっており、レジェンズ作品における復活した皇帝の座乗艦として活躍した。
- なお、監督交代のため実現しなかったコリン・トレヴォロウ監督版エピソード9「Duel of the fate」のシナリオではエクリプス級が登場する予定だったという噂が存在する。トレヴォロウ版シナリオは残念ながら没になってしまったが、エクリプス級自体はもしかしたら別作品にて正式にカノンに導入されるかもしれない。
リサージェント級スター・デストロイヤー
- ファーストオーダーが建造した新世代のスター・デストロイヤー。インペリアル級をさらに発展させた後継艦と言える。
- 全長はさらにデカくなり約3km。
- 弱点だった目立つ艦橋を廃し目立たないようにする、小型で機敏な目標への対応ができるよう局所防衛レーザー砲とミサイル発射装置がこれでもかと言うほど増設される、など各部に改良を施している。
マンデイターIV級シージ・ドレッドノート
- 惑星ディカーからの撤退戦で登場したファーストオーダーの秘密兵器。数発で地表を焦土にできる軌道機関砲を持つ重火力艦。
- この艦の技術はのちにジストン級(後述)の開発へと流用されており、密かに試作艦としての役割も持っていた模様。
メガ級スター・ドレッドノート
- 全長13km、全幅60km、乗員222万人、さらに船内に2隻のリサージェント級を収容可能(しかも外付けなら追加で6隻接続できる)と言う規格外にもほどがある巨大宇宙戦艦...いや、もはや宇宙戦艦ではなく、ファーストオーダーの機動首都コロニーである。
- 内部には居住区以外にも工場や造船所、訓練学校まであり、スターキラーと並ぶ宇宙要塞の様相を呈している。もはや宇宙船ではなくこの艦自体がファーストオーダーと言っても過言ではない。さらに、この艦のコンピュータにはハイパースペースに逃げ込んだ艦船の航跡の計測データを元にして正確なジャンプ先の座標を瞬時に算出するハイパースペーストラッカーというシステムが搭載されているので、一度追われればハイパードライブをもってしてもまず逃げ切れない。
- ただその巨体ゆえに通常の亜光速航行速度は鈍重。その為、レジスタンスは亜光速で燃料が尽きるまで逃げ続けるという、非常に長い持久戦となった。
- メガ級という艦級がついてるが、確認されている限りこの艦級に属しているのは最高指導者スノークの旗艦である「スプレマシー」1艦のみ。こんなのが複数あったらそれはそれで恐怖だが。
ジストン級スター・デストロイヤー
- 「スカイウォーカーの夜明け」で登場したシスのカルト教団「シス・エターナル」および「ファイナルオーダー」艦隊に配備されていた新型のスター・デストロイヤー。
- かつてインペリアル級を生産していたKDY社に潜んでいるシスに協賛する支持者の役員たちの援助を受けつつ未知領域の惑星エクセゴルで長い年月をかけて1080隻もの大艦隊を建造していた。
- この艦級の最大の特徴は艦底に装備された「アキシャル・レーザー・キャノン」。このキャノンはデススターのスーパーレーザー砲には及ばないものの、連射で惑星一つを破壊可能な代物であり、劇中では惑星キジーミをあっという間に消し去っている。作中では先遣艦として派遣されていた「デリファン」のみが使用したが、これが予定通り銀河系に向けて全艦発進していた場合は想像できないほどの悲惨な被害が出ていたことは想像に難くない。とはいえ、このキャノンは最大の戦力であると同時に最大の弱点でもあり、動力炉と直結しているためここを破壊されると艦全体が連鎖反応を起こして轟沈するという致命的な弱点を抱えている上、完全露天砲にもかかわらず耐久性が熟練とはいえYウィング一機のブラスター砲で誘爆する程度という戦艦にあるまじき脆弱さ。もし作戦通りエクセゴルから発進したところで案外展開中にキャノンを破壊されて呆気なくぶっ潰されるのが関の山では?という考察もある。
- 全長も2.4kmとインペリアル級よりもデカくなっている。だが、効率的な自動化によって乗員数はインペリアル級よりも減っている。
- 艦底部にアキシャル・レーザー・キャノンを設置しているため、インペリアル級にあった艦底部分の格納庫はなくなっている。だが艦載機運用能力がなくなったわけではなく、両舷に移設された格納庫から大量のTIEファイターを発艦させる。