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概要編集

密輸業者ハン・ソロの所有する宇宙船。元となった「コレリアン・エンジニアリング社製YT-1300軽貨物船」に真改造を施したのが本船である。

通称は「銀河系最速のガラクタ」。


元となった船体について編集

 「YT-1300軽貨物輸送船」は、かの有名な「CR-90コルベット」などを製造している「コレリアン・エンジニアリング社」が開発した軽貨物輸送船である。

 円盤型の船体をしており、顧客のニーズに応じた様々なパーツ(コックピットや貨物室など)を組み合わせることのできる、モジュラー構造となっている。

 輸送船としては至って普通の性能であったが、モジュラー構造によるカスタマイズの自由度、堅実な設計による信頼性によって、銀河中の船長の人気を博し、星間輸送業に革命をもたらしたとまで言われる。

 いわば「宇宙版ハイエース」といった具合である。


ハン・ソロに渡るまで編集

 時は「ヤヴィンの戦い」から60年も前のこと。コレリアン社の造船所で一隻のYT-1300が誕生した。

 この船は、貨物輸送会社の「コレル・インダストリーズ社」が最初に保有し、12年の月日を同社の輸送船として過ごした。


 その後、同社が倒産したことにより、この船は中古船として多くの貿易商や輸送業者の手を渡ることになった。クローン戦争終盤のオーダー66以前にはジェダイが保有していたとされており、コルサントを飛んでいる様子がエピソード3で確認できる。その頃、本船は「ステラー・エンヴォイ」と名づけられていたことが確認されている。


 しばらくして本船は「ナル・ハッタ」の都市衛星「ナー・シャダー」付近で小惑星と衝突してしまい、その後回収されることはなく、「ナー・シャダー」上空のジャンクヤードを漂うことになる。


 ジャンクとして漂っていた本船は、修理して転売しようと考えた職人気質の技術者に購入され、コアから外郭に至る全てを改造されることとなる。

 「セカンド・チャンス」と新たに名づけられた本船は、とある海賊組織に買われたものの、早々に帝国軍に押収されてしまう。が、反乱軍の一人が本船を盗み出され、彼によって「ミレニアム・ファルコン」という名が与えられた。


 その後、反乱軍の船として数々の所有者の手を渡った後、サバックで「ランド・カルリジアン」が勝ち取ったことで、彼の所有物となる。この時点でファルコン号には、密輸のための改造が施されており、製造時の性能を大幅に凌駕するスペックを持っていた。


 そして後にサバックで彼からファルコン号を勝ち取ったのが、ハン・ソロだったのである。


スペック編集

全てハン・ソロ所有時のもの

名称ミレニアム・ファルコン
全長34.75m
全幅25.61m
全高7.8m
最高速度1050km/h
エンジンジャイロダイン社製SRB42亜光速エンジン
ハイパードライブ等級メイン・クラス0.5
バックアップ・クラス10
ハイパードライブ機器CEC社製アバター10ハイパードライブ
イス=シム社製SSP05ハイパードライブ
401シリーズ・ハイパードライブ
動力源クワイデックス社製パワーコア
インコム社製N21-4パワーコンバーター
コーンセイヤー・マニュファクチャリング社製TLBパワーコンバーター
CEC社製緊急用パワーコンバーター
低温予備パワーセル
シールドトープレックス社製偏向シールド発生装置
ノードキシコン社製耐震盪フィールド発生装置
ノヴァルデクス社製静止型シールド発生装置
クワッド・ドライブ・ヤード社製軍用シールド発生装置
船殻デュラスチール合金船殻
センサーファブリテック社製ANq-51センサー、アレイ・コンピューター
ファブリテック社製ANy-20アクティブ・センサー・トランシーバー
シーブ=アイロル社製パッシブ・センサー・アンテナ
サイナー・フリート・システムズ社製パルス発生器
航法装置マイクロアキシャル社製ルビコン・ナビコンピューター
マイクロアキシャル社製HyDモジュラー・ナビコンピューター
主コンピューターハンクス・ヴォーゲル社製スーパーフローIVコンピューター※
防衛装置カーバンティ社製29L電磁対策パッケージ
カーバンティ社製シグナル増幅センサー・ジャマー
カーバンティ社製ホイッスラー・暗号化モジュール
武装CEC社製AG-2G四連装レーザー砲×2
アラキッド社製ST2震盪ミサイル発射管×2
ブラステック社製AX-108グラウンドブザーブラスター砲
ファイロン社製トラクタービーム投射装置×2
乗員パイロット1名、副操縦士1名、砲手2名

※三つのドロイド脳で改造


 このようにおぞましい数の社外パーツによって構成されている。


特徴編集

 船体全体は、YT-1300のシルエットを捉えているが、これまでの改造のためか凹凸が激しく、一部は配線や装置が剥き出しな箇所が見られる。

 円盤型船体の右側にはコックピットが前方に突き出す形で配置されている。前方の二つの突起は、脱出船の名残であり、本来は二つの間に脱出船が挟まる形となっている(映画ハン・ソロ参照)。中央部上下にはレーザー砲が装備されている。


 ファルコン号の設備は円環型のチューブを中心として構成されており、コックピットや客室などにアクセスすることができる。船内には密輸のための、探査妨害装置が仕掛けられた隠し部屋がいくつも存在し、ソロはこれを利用して得意先のジャバ・ザ・ハット相手に莫大な利益を出していた(尤も、その全てがファルコン号の改造に消えた訳だが)。


 ファルコン号に搭載されたレーザー砲には、限界の出力が出せる改造が施されており、TIEファイターを一撃で葬り去ることができる。その他ミサイルランチャーや対人ブラスターなど、軍艦に匹敵する武装を持つ本船は、民間船としては明らかに違法だが、確実に第二デス・スターの破壊に貢献したと言えよう。


 コックピット内は並列複座配置となっており、前方視界は相当広い(窓の形状はB-29爆撃機に似てる)。本船に搭載されたコンピューターは、過酷な航海に耐えられるよう、複数のドロイド脳を無理矢理繋げて構成されている(映画ハン・ソロでは最初期の改造シーンが見られる)。なお、そのせいでコンピューターの話す言葉は、C-3PO曰く「ひどく訛っている」らしい。


 エンジン及びハイパードライブ機器には、ハン・ソロ以前の持ち主から相当な改造が施されており、ハン・ソロが改造した時点で、ハイパードライブ等級はまさかの0.5を記録している。帝国軍のスター・デストロイヤーが2.0、Xウィングが1.0であることを知れば、その速さが分かるだろう。

 ちなみにハイパードライブ等級0.5を記録した宇宙船はファルコン号のみであり、そこから付けられた通称こそ「銀河最速のガラクタ」である。


 上記のようなとんでもない改造を施したが故に、ファルコン号は常に故障が絶えず、その場凌ぎの応急処置ばかりである。しかも「叩くと直る」というブラウン管テレビのような癖まで付いてしまうなど、整備面においてここまで酷い船もそうそういないだろう。特にエピソード5では、これが原因でソロやレイアを窮地に追い込んだ。

 こんな有様なので、ルークらからは「ガラクタのかたまり」「廃船」「ポンコツ」「この船に航行許可が下りていることに驚いた」「ゴミ捨て場から拾った部品を寄せ集めたような船」と散々に言われ、レイアからは「あの難破船のような船でここへ来たと言うのですか!? あなた方は私が想像していた以上に勇敢な方々なのですね!」とナチャラルにディスられることもある。

 がしかし、真面目に整備を行えば話は別で、第二デス・スター攻略時に整備兵を乗せていた際は、本船の能力を最大限に活かして活動していた。


活躍編集

 ファルコン号の活躍は、おもに映画を中心に取り扱っていく。


ハン・ソロ スターウォーズストーリー編集

 色々あって巨大犯罪シンジケートのボス、ドライデン・ヴォスの命令により、惑星ケッセルから未精錬のコアクシウムを盗むことになったソロ、ベケット、チューバッカ、キーラの4人?。任務に必要な高速輸送船を確保すべく、キーラはファルコン号を所有するランド・カルラジアンの元へ3人を連れていく。キーラの提案で分け前と引き換えに強奪作戦に相棒のL3-37とファルコン号と共にランドは加担することになる。

 混乱の中コアクシウムの確保に成功しファルコン号で飛び立つ一行だが、出発の際にL3が甚大な損傷を負ってしまう。帰路の最中、帝国軍に追われることになってしまったファルコン号は、コンピューターにL3のドロイド脳を接続することで、宙域の最短ルートを算出し、ソロの巧みな操縦技術で、損傷を受けつつも史上最速でケッセルを脱出し、精錬所のあるサヴァリーンへ到着する。

 ランドはピンチなソロ一行を見捨て、ファルコン号で一人脱出するも、その後にソロと再会。再び彼と賭けをすることになるが、イカサマを逆手にとられてランドはソロにファルコン号を取られることになった。

 ファルコン号を手にしたソロは、ベケットの言い残した犯罪王が仕事を用意していると言う惑星タトゥイーンに向かうことを決め、チューバッカと共にハイパースペースへとジャンプした。


エピソード4編集

 ルーク一行がタトゥイーンからオルデランへ向かう際、モス・アイズリー宇宙港で密輸業社のハン・ソロとチューバッカの持つ宇宙船として登場。帝国軍の追跡を振り切ってハイパースペースへジャンプし、オルデランへと向かう。


 しかし、目的地であったオルデランは既にデス・スターによって破壊されており、さらに最悪なことにファルコン号はデス・スターのトラクタービームによって捕えられてしまう。ルーク達は密輸用の二重底に隠れることで捜索をやり過ごし、デス・スターへと潜入する。


 オビ=ワンがトラクタービームの電源を切ったことで、ファルコン号はデス・スターから脱出し、反乱軍の基地のあるヤヴィン第四惑星へと到着する。しかし、ファルコン号には帝国軍によって追跡装置が仕掛けられており、帝国軍はヤヴィン第四惑星まで進軍してきてしまう。そんな中、礼金を受け取ったソロ達はそのままヤヴィン第四惑星を後にしてしまう………

 かに思われたが、まさかのルークの絶体絶命のピンチに駆けつけ、TIEファイターを見事撃破した。


エピソード5編集

 ダース・ベイダー率いる「死の小艦隊」による攻撃を受けた際、逃げ遅れたレイアとC-3POを乗せて惑星ホスを脱出する。

 しかし、帝国軍の執拗な追跡に手を焼き、肝心のハイパードライブが修理不十分により起動しないという事態に陥る。機転を効かせたソロは、ホス周辺の小惑星帯に突っ込み、何とか追手を振り切ることに成功する。この際、ファルコン号の修理を通して、ソロとレイアは互いの距離を縮めていく。

 がしかし、今度は逃げ込んだ小惑星帯が巨大生物スペース・スラッグの住処であることが判明。ファルコン号は間一髪飲み込まれる寸前に脱出することに成功する。


 味方の捜索の遅さに業を煮やしたベイダーにより、銀河中の腕利き賞金稼ぎからファルコン号は狙われることになる。そんな中ファルコン号はクラウド・シティに到着する。

 クラウド・シティでの一件により、所有者のソロはカーボナイト冷凍の実験台にされてしまい、レイアも捕えられてしまう。

 一方、ベイダーに約束を反故にされた、かつての所有者ランドにより、レイアとチューバッカとドロイドを奪還しクラウド・シティから飛び立つ。

ベイダーに敗れ、衝撃の事実を知ってしまった満身創痍のルークを間一髪で救った後、ハイパースペースに突入しようとするも、帝国軍の謀略によりハイパードライブが起動しない事態に陥る。ベイダーがファルコン号捕縛の命令を下すが、寸前でR2-D2がハイパードライブの修理に成功したことで、難を逃れた。

 負傷したルークを治療するために病院船と合流し、ランドとチューバッカはソロを救出するために、ファルコン号と共にタトゥイーンへと旅立った。


エピソード6編集

 惑星タトゥイーンにてジャバ・ザ・ハット相手に蜂起し、ソロの解凍、ギャング一味の壊滅に成功した一行を乗せてファルコンは飛び立つ。


 惑星エンドア上空にて第二デス・スターが建造中であることを察知した同盟軍はそれを破壊する作戦を立案。デス・スター攻撃隊に志願したランドに、ソロはファルコン号を貸す。

 第二デス・スター破壊のために出撃したファルコン号ら攻撃隊であったが、デス・スターのシールドが未だ動いていることを察知し反転する。しかし、そこでTIEファイター、スター・デストロイヤー艦隊、そして完成していたスーパーレーザーによる攻撃で窮地に陥る。

 しかし激戦の果てにエンドア地表のシールド発生器を破壊したことで、ファルコン号ら攻撃隊はデス・スターに突入する。そして最深部の反応炉を破壊したことで、ファルコン号が脱出したのと同時に、デス・スターは再び宇宙の塵となったのであった。


 エピソード4~6ではソロの船として活躍するが、エピソード7より前の時間軸で盗まれてしまいソロの元からしばらく離れてしまう。エピソード7の時期には砂漠の惑星ジャクーに放置されていたが、ファースト・オーダーからの追撃を逃れる際にレイが乗りこんで起動させたことで戦場に復帰。終盤におけるスターキラーへの総攻撃の際にも重要な役割を果たした。


立体物編集

  • バンダイの1/144スケールシリーズにラインナップ。本船が登場した各エピソード仕様で立体化されている。

  • タカラトミーのキャラトミカシリーズにラインナップ。(仕様は「フォースの覚醒」のもの)

小話編集

初期デザインは、細見の棒型の形状をしていた。だが、監督のジョージ・ルーカス氏が納得のいくデザインでなかった。曰く『【スペース1999】のイーグル号に似ているから』

とのことで、納得のいくデザインが誕生するまで何度もスタッフ達とリデザインを繰り返していたという。

そして、昼食時にスタッフと一緒に食べたピザの形状からヒントを得て現在のデザインになった(※)。確かに機体後部の排気口がサラミのように見えなくも...?

また、初期デザインの細身のファルコンは、ブロッケード・ランナーに流用された。


※このエピソードにはいくつか異説があり、リデザインを担当したジョー・ジョンストンの語るところによると「自宅の流し台にあった皿を2枚組み合わせて円盤に」「前後をはっきりさせるために突起物とエンジンノズルをつける」「すでに作ってあった旧ファルコン号のコックピットを(左ハンドル主体のアメリカでは)見慣れない右ハンドル位置につける」「コックピットと釣り合いをとるため左側にパラボラアンテナを設置」というプロセスを経てこの形になったらしい。


 何かと改造によって不調ばかりのファルコン号であるが、レジェンズ(非正史)では新共和国の優秀なエンジニアたちの数ヶ月に渡る徹底的なクリーンアップによって、以前より快適かつ安全にリノベーションされてしまった時に、「騒音が静かすぎる」などと言って、わざとボルトを取り外したりする「修正」を施した………という描写があり、その不調が絶対的なものなのか怪しいように思えたりする(それだけソロがファルコン号を愛しているとも言えるが)


 ファルコン号は「銀河最速のガラクタ」という通称で有名だが、それはあくまでもハイパードライブ航行のことを指している。そのため劇中でスター・デストロイヤーに追われている際にルークに「ちっとも速くないじゃないか!」と言われる場面がある。そもそもデストロイヤーが速すぎるのもあるが………


ゲーム編集

スター・ウォーズ:バトルフロント(2015)編集

航空機のみで戦うゲームモード「ファイター・スコードローン」などで登場。

ステージ中に現れるヒーローピックアップを入手すると使用することが出来る。

基本となる量産型のスターファイターはスターカード(ミサイルやシールドなどの特殊機能)を二つしか持っていないが、こちらはシールド、オーバーブースト(加速)、ミサイルと全て備えた万能機。

この機体を入手したプレイヤーがどれだけ活躍できたかが戦局に影響する。

尚、たまに中のハンなどが喋る。

スター・ウォーズ:バトルフロントⅡ編集

通常の機体よりも高性能な「ヒーローシップ」として登場。ヒーローシップは基本1機1バリエーションだが、ファルコンは「ハン・ソロとチューバッカ」「レイとチューバッカ」「ランドとL3-37」の3バリエーションが存在しそれぞれ特性が異なる。

・ハン・ソロとチューバッカ…攻撃力に特化した機体

・レイとチューバッカ…耐久力と回復力に特化した機体

・ランドとL3-37…サポート能力を持つ

いずれもファルコンシリーズの特徴として高い耐久力と攻撃力を持ち、破壊目標への攻撃に最適だがその巨体ゆえに被弾が多く、また機動性も低いためドッグファイトは不向き。



関連タグ編集

STARWARS ハン・ソロ チューバッカ レイ(STARWARS)

ミレニアムファルコン - 表記揺れ。

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