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概要編集

ボバ・フェット

銀河を股にかけた賞金稼ぎTVドラマ「ホリデースペシャル」に劇中劇として登場するアニメで初登場した。

映画での初登場はエピソード5「帝国の逆襲」で、ハン・ソロを影から付け狙い、ダース・ベイダーによってカーボン冷凍されたソロをジャバ・ザ・ハットに引き渡した(特別編ではエピソード4「新たなる希望」でシーンが付け加えられている為、そこが初登場となる)。


上記のエピソード5ではハン・ソロが行った「追っ手である帝国軍のスター・デストロイヤーの外壁にミレニアム・ファルコンをドッキングさせて可能な限りのシステムを停止させることでセンサーから逃れてあたかもその場からいなくなったかのように見せかけ、その後スター・デストロイヤーの投棄物に紛れて逃げる」という奇策に対して一人だけ即座に見抜いて追跡しており、賞金稼ぎの中でも経験や技術の高さはかなりのものである事が窺える。


その後、エピソード6「ジェダイの帰還」序盤の惑星タトウィーンでの戦いで、ルーク・スカイウォーカーとの戦いに苦戦する中、ハン・ソロにジェットパックを破壊され、食肉植物サルラックに呑み込まれた、のだが…


スレイブⅠ編集

ファルコン号 vs スレイブ1 -その2-

クワット・システムズ・エンジニアリング社製ファイヤスプレイ31級パトロール攻撃艇という、少数生産された試作機をジャンゴ・フェットが徹底改造したもの。

もともと居住空間を減らしてスピードを高めた機体であったが、この改造によって驚異的な亜光速航行性能、ハイパードライブ性能を獲得するに至った。その他、多様な攻撃装備、追跡装備、そして帝国軍の最高機密であるステルスシステムも搭載し、賞金稼ぎにとってはまさに完璧というよりほかに無い宇宙船である。ハイパースペースに逃げ込んだ相手を先回りして待ちぶせするという戦法をボバは好んでいたが、彼がソロのミレニアム・ファルコン号と互角に渡り合えたのもスレイブⅠあってこそだろう。

非正史(ルーカスフィルムがウォルト・ディズニー・カンパニーに買収される以前に作られた、現在ではレジェンズという区分に分類されるスピンオフ作品)ではその後、新共和国によって鹵獲されてしまった為に幾度かボバは機体を乗り換えているが、最終的にスレイブⅠを奪還。継続して使用している。


来歴編集

フェット親子詰めボバ・フェット

ボバの正体は、かつて銀河最強の賞金稼ぎと呼ばれたマンダロリアンの戦士ジャンゴ・フェットの完全なるクローンである。

ジャンゴからは息子として大切に育てられたらしく、父親のことを敬愛しており、彼の教えを守っている。

アニメ作品「クローンウォーズ」では父の仇メイス・ウィンドゥを子供の身ながら殺そうとした。またジャンゴの死後、若年ながらも賞金稼ぎとしての道を歩き出しており、他の腕利きの賞金稼ぎ達との共同任務でリーダーを務める場面もあった。

なお、ジャンゴは類い希なる身体能力を持っていたため、後のストームトルーパーの前身であるクローントルーパーの遺伝子提供者でもあり、クローントルーパー達は全員彼に容姿が似ている。そのためメイスの敵討ちを企んだ際にはクローントルーパーの顔がジャンゴに似ているという理由で射殺を躊躇した事もあった。


その後編集

正史(カノン)ではエピソード6以降の消息について長らく不明とされており、サルラックに飲み込まれた際に死亡したとする見方が主流であった。

しかし、その後を描いた小説ではエピソード6でレイア・オーガナに破壊されたセール・バージ(ジャバ・ザ・ハットが所有していた遊覧船)の残骸を調査していた廃品回収者が「強力な酸に晒されたようなささくれた状態になりながらも、まだかろうじて機能しているマンダロリアンの装甲服」を発見する。そしてそのアーマーが現地の保安官の手に渡るのだが…。


マンダロリアン編集

[SW] Return of the Boba Fett

「俺は銀河に足跡を残したいだけの、単純な男だ。俺の親父がそうだったように」


エピソード6の5年後にあたる本ドラマに登場。上述した装甲服が実際にボバの着用していた物であった事や、ボバ本人もサルラックの体内から生還していたことが判明した。このドラマでのボバはエピソード2「クローンの攻撃」で彼の「父親」ジャンゴ・フェットを演じたテムエラ・モリソンが演じている。

タトゥイーンにて父の形見であるアーマーを探しており、その道中にて瀕死の傷を負った傭兵フェネック・シャンドを拾いサイボーク手術を施して救っている。その後、父のアーマーを上述した保安官の手から回収したマンダロリアンを追い惑星タイソンにて彼と対峙する。しかし、帝国軍のストームトルーパーに襲われマンドーと共闘する。その戦闘の最中でマンドーの船からアーマーを回収しストームトルーパーを殲滅。ジェットパックの暴発で退場したのはなんだったのかという大立ち回りをしてみせた。なお、アーマーを手に入れる前は苦戦してたかというと全くそんなことはなく、ガッフィ・スタッフという杖を自在に操ってトルーパーをバッタバッタと薙ぎ倒し、中にはスタッフの一撃でヘルメットをひしゃげさせるほどの一撃をお見舞いしていた場面もあった。設定的にはトルーパーのアーマーはダース・ベイダーの装甲服に使われている「プラストイド」という物質でできているはずなのだが...。この場合はトルーパーのアーマーが柔すぎるというかボバの腕力が強すぎたというのが正確か。

その後は「アーマーをくれたらマンドーとグローグーの安全を保証する」という約束を履行すべく、マンドーのグローグー奪還に協力し、彼らは帝国軍のクルーザーの占拠及びグローグーの救出に成功する。この作戦の後にボバ・フェットはタトゥイーンに戻り、かつてのジャバ・ザ・ハットのアジトで後釜となっていたビブ・フォーチュナを殺害。玉座に座るところでシーズン2は幕を閉じる。

そして事実上の後日譚としてボバ・フェットの名をタイトルとしたドラマが発表され、ジャバのアジトを占拠したボバがその後タトゥイーンの統治者を目指すストーリーとなっている。

詳しくはボバ・フェット(テレビドラマ)の項目を参照。


なお、非正史(レジェンズ)の設定でもサルラックに飲み込まれたボバはその後、装甲服の全身に取り付けた各種兵装や賞金稼ぎ仲間の助けを借り、サルラックの体内から生還を果たしたとされている。


日本語吹き替え編集


余談編集

  • ルーカス以下製作陣の証言によると元々はストームトルーパーのアップグレード版として100着量産される計画でデザインされたが、ギミックが細かすぎたため一着のみとなったため、賞金稼ぎとして再デザインされたという過去がある。
  • 意外なことに旧三部作におけるボバの登場シーンはたったの6分半である。もっと言えば、旧三部作における彼の台詞はわずかに4つ「承知した」「死んだら困る」「もし死んだら?死体に価値はない」「ソロを貨物室に運べ」
  • 先述の通り、映像作品での初登場は「帝国の逆襲」ではなく一部ファンの間で色んな意味で有名な特別番組「ホリデースペシャル」内で放映されたオリジナルアニメであるが、ファンの前に姿を著したのは「ホリデースペシャル」のさらに1ヶ月前、ルーカスの地元であるサンフランシスコ近郊のマリン群で行われたパレードである。記録映像を見る限り、このパレードでは誰もが知っているベイダーを護衛するように誰も知らない全身アーマー姿の男=ボバが登場している。だが、これが逆に観客にウケたのか初登頂でパレードでベイダーと一緒にファンにサインをせがまれて揉みくちゃにされるほどの大人気となった。
  • 旧三部作では素顔を晒すことはなかったが、演者はジェレミー・ブロックが「帝国の逆襲」「ジェダイの帰還」両作で担当している。なお、ブロックは「帝国の逆襲」でレイアを押し込める金髪の帝国軍士官を、「シスの復讐」ではベイル・オーガナの所有するコルベットの船長(議長のオフィスからの伝言を伝えた人)を演じている。その後もボバの演者として積極的にファンとの交流に励んでいたが、2020年に闘病の果てに逝去。享年75歳。その死を受け多くのファンが悲しんだ。
  • ボバ・フェットはマンダロリアンの戦闘技術を伝授されてアーマーも継承しているものの、「マンダロリアン」劇中で本人はマンダロリアンを自称していないことがボバ自身の口から語られた。また、その一件でマンドーボ=カターン・クライズとも一瞬ながら不穏な空気ができたこともある。なお、「父親」であるジャンゴ・フェットが正当なマンダロリアンであることが改めて公式から明示されたので、ボバは正確には「マンダロリアンに連なるもの」とみなすべきだろう。
    • 一方レジェンズではマンダロリアンであると明言しているヤヴィンの戦い以前の一時期はジャンゴの故郷である惑星コンコード・ドーンを統治するジャーニーマン・プロテクターに所属していた他、エンドアの戦い以降の時代にはマンダロリアンの指導者マンダロアの称号を受け継ぎ、ユージャン・ヴォングの侵攻に際し惑星マンダロアの防衛を指揮して侵略軍を撃退するなどの活躍を見せている。

関連タグ編集

STARWARS 賞金稼ぎ マンダロリアン


ボバ・フェット(テレビドラマ)


VAVA

ゲームロックマンXシリーズに出てくるボバ・フェットをモチーフにしたキャラ。

あまりにもそのまま過ぎたため海外版では改名を余儀なくされている。

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