概要
SF映画「STARWARS」シリーズのスピンオフ作品、アニメ「クローンウォーズ」に登場するキャラクター。
名門・クライズ氏族出身であり、戦闘民族として名高いマンダロリアンの発祥の地である惑星マンダロアの統治者である女公爵。ただし、彼女自体は武器を手放し平和主義へと転向した「新マンダロリアン」一派を率いており、マンダロリアンの戦闘民族としての一面からは縁遠い。
その平和主義者っぷりは筋金入りであり、クローン戦争中も銀河共和国と独立星系連合のどちらに対しても参戦を拒み戦争終結を訴える第3の派閥「中立星系評議会」を結成。独立星系連合の息がかかった過激派マンダロリアン「デス・ウォッチ」にマンダロアが攻撃されても内政干渉を盾に共和国の介入を断り続けるほどである。
ちなみに自分や「新マンダロリアン」を打倒しマンダロア統治者の座を狙っている「デス・ウォッチ」の副官であるボ=カターン・クライズは実の妹であるが、思想の違いなどから姉妹仲は拗れている。ただし、劇中での様子から子供の頃は仲が良かった様子。
オビ=ワンとの関係
簡単にいうとオビの元カノ。
名門氏族の後継者だった彼女は幼い頃も命を狙われていた。そんな彼女が一時的にマンダロアから亡命する際の護衛として派遣されたのが、型破りのジェダイとして名が知られていたクワイ=ガン・ジンとまだパダワンになって日が浅かったオビ=ワンだった。この護衛活動の中で生死を共にする日々を過ごしていくうちにオビ=ワンとサティーンは友人以上の仲になった(おそらく相思相愛)。のちにオビ=ワンは当時を振り返って「本気でジェダイの道を辞めて彼女の側に居続けようか悩んだ」と述懐している。
だが、結局オビ=ワンはジェダイの道に残ることを選んだ。このことにサティーンは深く傷つき、のちにクローン戦争の際のマンダロア救援のため来訪したオビ=ワンと実に10年以上を経て再会した際には「捨てた女に何かようですか?」とかなりツンケンした態度をとっていた。
しかし、実際のところ互いを想い合う気持ちは変わっておらず、危機に陥り観念した際には「貴方を今も愛しています」と素直に口にしたり、危機がさった際には思わずオビに抱きついたりと結構態度が軟化する場面もあった。
新マンダロリアンの崩壊と死
一度は共和国軍の本格的な介入を拒みつつデス・ウォッチの攻撃を凌いだサティーン率いる新マンダロリアンだったが、惑星マンダロアを代表するタル・メリク元老院議員がデス・ウォッチのスパイとしてサティーンを裏切りアナキン・スカイウォーカーに殺害される。
更には共和国側への参戦を拒むサティーン及び新マンダロリアンの姿勢に難色を示す共和国の一部勢力がマンダロアに対して経済制裁を敷き、多くの新マンダロリアンが困窮する裏でアルメク首相が密貿易に手を染めるなど、新マンダロリアンの指導者としてのサティーンの立場は内外の両面から脅かされていた。
更にデス・ウォッチが偶然にもある元シスの暗黒卿を救助した事からサティーンの運命は破滅へと大きく動き出す事になる。
モール率いる犯罪組織シャドウ・コレクティブと手を組んだデス・ウォッチはシャドウ・コレクティブが惑星マンダロアで盛大なテロを起こし、デス・ウォッチがこれを解決するという盛大なマッチポンプを起こした。
サティーン率いる新マンダロリアン政府のシャドウ・コレクティブによるテロへの対応が後手に回った事もあり、多くのマンダロリアンがプレ・ヴィズラの唱える平和主義の放棄と戦士文化の復活を支持。サティーンは公爵の座を追われてしまう。
そして、かつてオビ=ワンに敗れ復讐を渇望していたモールは投獄されたサティーンをオビ=ワンを誘い出すための餌として利用した挙句、救出に駆け付けたオビ=ワンの目の前で彼女をダークセーバーの凶刃で貫いた。
サティーンはオビ=ワンの腕の中で「ずっと貴方を想っています。これまでも...これからも...」と変わらぬ愛情を告白したのち息絶えたのだった。